インタビュー

新型コロナで収入激減…風俗嬢のための無料生活・相談窓口『風テラス』坂爪真吾

新型コロナで収入激減…風俗嬢のための無料生活・相談窓口『風テラス』坂爪真吾

「新しい性の公共をつくる」をミッションに掲げる「ホワイトハンズ」。代表の坂爪さんは、講演、イベント開催、執筆活動など精力的に活動中。そのなかの取り組みのひとつが風俗嬢のための無料相談窓口風テラス』。弁護士やソーシャルワーカーが、無料で相談に乗ってくれ、その方の状況や事情に合った解決策を提案してくれます。

新型コロナウイルスにより、風俗嬢からの相談が急増し、2月から現在(4月20日)までの相談件数は約900件。実に通常時の10倍の数なのだとか。メディアの取材対応でも大忙しという新潟在住の坂爪さんに、昨今の相談事情を電話でお聞きました。

風俗嬢のための無料生活・法律相談窓口『風テラス』


借金・住まい・家族・子ども・ホスト・税金・お店とのトラブルなど、どんな相談でもOK。相談はLINEやTwitterなど24時間・全国どこからでも受付中。相談連絡先はこの記事の最後に記載しています。

自暴自棄にならないで。必ず何らかの解決策はある!

風テラス
みやねぇ
みやねぇ

風俗業界では営業自粛も始まり、厳しい状況になってきました。風俗嬢さんからの相談件数がかなり増えているようですが、やはり内容は、収入の激減による、生活への不安でしょうか。

坂爪真吾
坂爪真吾

はい。今は、ほぼ新型コロナウイルスの影響による相談です。閉店してしまった店舗や、休業により、収入がゼロになってしまった方からのご相談も多いです。

みやねぇ
みやねぇ

SNSでは「風俗嬢であることを隠している。だから国からの補償もないし、途方に暮れている」といった声も目にするようになりました。

坂爪真吾
坂爪真吾

まず、お伝えしたいことは、風俗嬢だからといって、何の支援も受けられないということはありません。そしてプライバシーは守られます。そこは前提として皆さんにしっかり知っておいてほしいところです。

みやねぇ
みやねぇ

その言葉だけでも安心できますね!むやみに消費者金融などにも手を出さないように気を付けてほしいです。『風テラス』では、減収に悩む女の子から相談を受けて、どんな提案をするのでしょう?

坂爪真吾
坂爪真吾

風テラス』は、弁護士、ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)といった、専門家で構成されています。同じ切実な状態といっても、人によって程度も違えば、収入も違います。置かれている状況で使える制度も異なるので、まずは情報をお聞きして、最適なご提案を差し上げます。

みやねぇ
みやねぇ

その人に合わせた提案というのは、正しい知識と経験がある方でないとできないですものね。

坂爪真吾
坂爪真吾

国だけでなく、その方の住む自治体独自の制度もあるんですよ。そういった制度が有効であれば、窓口をご案内するわけです。もちろん、しっかりと内容や、必要な書類などはご説明します。

みやねぇ
みやねぇ

以前『みっけStory』でも、取材をさせていただきましたが、本当に素晴らしい方々が相談員としてご活躍されていますよね。

坂爪真吾
坂爪真吾

生活相談だけでなく、離婚や子育て、DV、慰謝料問題などの法律相談も無料です。また、オンラインでの相談も行っています。コロナウイルスの影響で、相談窓口が混みあっていること、また自治体もかなり混雑しているようなので、とにかく早めにご相談いただくことをおススメします

「確定申告もせず、納税もしてないんですけど……」

風テラス
みやねぇ
みやねぇ

切実な問題として、水道、ガス、電気などのライフラインが止められるってことはないんでしょうか?

坂爪真吾
坂爪真吾

あまり知られていませんが、実は支払いを猶予・延長してもらえることもあります。前提として日本には、最低生活費が支給される「生活保護」があります。

本当に困ったら「生活保護」も!

生活保護
みやねぇ
みやねぇ

風俗で働く方は、国の制度や支援を利用できる場合でも「税金を納めてないから受けられないのでは」と思ったり、「追加徴収が怖いから相談に行けない」ということがあるようです。

坂爪真吾
坂爪真吾

明日の生活費もなくて困っているという場合は、「まだ起こっていない・これから起こるかどうかもわからない税務調査」を過度に恐れるよりも、「今起こっている問題」=自分や家族の暮らしや命を守るための相談を行うことを優先しましょう。繰り返しになりますが『風テラス』の弁護士やソーシャルワーカーをはじめ、専門職や相談窓口になっている公的機関には守秘義務がありますから、身バレの心配もありません。

みやねぇ
みやねぇ

ちなみに、風俗嬢の皆さんは、税金って払っているんですか?国の助成金から一度対象外の扱いとなった理由に「風俗嬢は税金を払っていない」という声もありましたけど。

坂爪真吾
坂爪真吾

残念ながら、多くの方はきちんと払っていないと思います。

みやねぇ
みやねぇ

そうなんですか(汗)。そこは正直なぜなのか、バレないのかなども気になるところですが。とはいえ、それでも国の援助は受けられるんですね。

坂爪真吾
坂爪真吾

国の役割は、税金を支払う余裕がない人を処罰することではありません。これから税金をきちんと支払っていけるように、本人が生活や仕事を安定させていくための支援をすることです。安心して相談に行かれてください。

風俗業界も支給対象に!厚生労働省に9407名分の署名を提出

最近、ニュースやSNSなどで話題になった「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応支援金」。簡単にいうと、新型コロナウイルスの感染防止策で子供の学校がお休みになり、子供の面倒を見るために自分も仕事を休まざるを得ない状況になったら、国が支援金を出しますよ、というもの。

小学校休業等対応支援金の制度

そもそも、この制度は子供がいる人にしか当てはまりませんが、この制度を知った支援団体や風俗嬢が激おこ!なぜなら風俗業が給付対象から除外されたからです。

風俗は暴力団などの反社とつながっているから、その資金にまわる
風俗嬢は税金払ってないでしょ。国のお金で救済するのはおかしい

が、対象から外された主な理由。

それに対して、

職業差別じゃないか!
今は国の危機。みんなで支えあうべき
勝手なイメージで決めつけるのはよくない
実際は生活のため性風俗で働いているシングルマザーも多い

など業界内外から批判悲痛の叫びが殺到。

みんなの声が届き、当初は対象外だった風俗業も支給対象に。詳細などは厚生労働省のHPを確認してくださいね。
>>厚生労働省(小学校休業等対応助成金)

風テラス』は4月8日、9407名の署名を集め、上記の案件について風俗業界を不支給要件から外すよう、厚生労働省に依頼。

厚労省に署名提出
みやねぇ
みやねぇ

集まった署名はわずかな日数で9407名!そもそも署名を提出することになった経緯を教えてください。

坂爪真吾
坂爪真吾

署名を集めることだけが目的でなかったんです。それを提出することで「風俗業界を差別することは法律的におかしい」と伝えること。そして、「風俗で働く女性は、国からの援助を諦めなければいけない、という風潮を変える」ことが目的でした。

みやねぇ
みやねぇ

もう少し詳しく教えていただけますか?

坂爪真吾
坂爪真吾

風俗営業等関係者を含めて、どのような職業・社会的立場にいる人であっても法の下では平等です。だから、厚労省の方には、どんな方でも、生活に困った時は遠慮なく行政や福祉の窓口に相談に来てほしい」というメッセージを改めて国民に周知して頂けるよう要望しました。

みやねぇ
みやねぇ

なるほど。そういう意図があったんですね。国が相談を受け入れてくれると知るだけで全然違うかも。

坂爪真吾
坂爪真吾

特に、風俗で働いているからといって、偏見の目で見られたり、職業を言えず肩身の狭い思いをしている方は多い。権利を主張することすら諦めてしまっている方に、そんなことはないんだよ、というメッセージを伝えたかったんです。

みやねぇ
みやねぇ

確かに誰にも相談できず、さらに、言うことで何か弊害が出ると諦めてしまう人も多いかもしれませんね。

坂爪真吾
坂爪真吾

個人情報は漏れません。そして、相談によってさらに辛い状況に追い込まれるようなことは、基本的にありません。ひとりで抱え込まず、勇気を出して、最初の一歩を踏み出してほしいです。

みやねぇ
みやねぇ

最後に今、悩みを抱える読者の方へメッセージをお願いします。

坂爪真吾
坂爪真吾

新型コロナの影響により困窮されている方に対し、現在様々な施策が検討、策定されています。刻々と状況が変わるので、ぜひ『風テラス』のTwitterホームページをチェックしてみてください。風俗で働く方に最新情報をわかりやすくお知らせするとともに、安心して相談できる窓口を目指しています。ひとりで抱え込まず、気軽に相談してください!

風テラス
▲『風テラス』のHPには事例を分かりやすくお伝えするために、こんな漫画も掲載されています

【無料生活・相談サービス】どんなささいな相談でもお気軽に!

悩んだら、まず相談!『風テラス』は風俗嬢を応援しています!

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