風俗で働こうと決めて、風俗の求人に応募した時には想像もしていなかった、という人のほうが多いかもしれないのが風俗店にお客様として訪れていた人と結婚する、という事態です。風俗嬢とお客様という関係から始まってはいても、やはり女性と男性ですし肌が触れ合うお仕事でもありますから、恋愛関係に発展してしまうこともあるのです。風俗嬢はその気がないのにお客様だけがその気になってしまう、ということの方が多いのですが、中にはお客様と恋愛関係になり結婚して幸せになった、という人もいます。とは言っても、始まりが始まりですから不安を感じながら結婚する人も多いでしょう。自分がもしそういう立場になった時、どういった注意点があるのでしょうか。

風俗嬢を辞めて欲しいと言われた場合の注意点

風俗嬢とお客という立場から恋人同士になった時にも、付き合うのだから風俗嬢は辞めて欲しいとお願いされる場合が多いのですが、女の子側が働きたがっているとまだ結婚するわけではないからと男性側が折れてくれることもあります。しかし、結婚すると決まったのにまだ風俗嬢を辞めてくれない、ということになると揉める原因となりかねません。どうしても風俗嬢でなければならない理由があるのなら、続けたいということとその理由についてきちんと説明すべきでしょう。

特に、「結婚するから風俗を辞めて欲しい、これからは自分が金銭的な面倒を見るから」と言われたとしても、借金が残っているのに「それなら辞めよう」とあっさり辞めてはいけません。わざわざ注意点として挙げなくても良いかもしれませんが、せっかく結婚して欲しいと言ってくれたのに借金のことを話したら結婚自体がなかったことになってしまうかも、と不安で言い出せず辞めざるをえなかった、という事態になる可能性はあります。

しかし、ここで隠していたところで借金は返済しなければならないのですから、隠したまま結婚してもいずれは知られてしまうでしょう。結婚して一緒に住んでいれば、その可能性も高くなります。だからこそ、借金についてはきちんと説明した方が良いのです。借金することになった理由についても、その金額が高額であればあるほど突っ込んで聞かれるでしょう。マイナスな要素があり、いずれそれが知られる可能性がある程度あるならば、最初に打ち明けておかないと必ず後で痛い目にあいます。ここでは借金の問題を例として挙げましたが、それ以外にも風俗をやめられない理由があり、その問題が解決していなくて辞められないのであれば、辞めない方が良いでしょう。

元々、風俗嬢とお客という立場から始まっているので、他の男性よりは理解を示してくれる可能性が高いはず。特に、高額な借金があるために風俗嬢になった場合などは、そのこともきちんと話しておかないと、先程ご説明したように後で知られて修復できない溝ができてしまう危険性もあります。場合によっては、それが原因で離婚ということにもなりかねません。借金の理由についても話しておいた方が、後で面倒なことにならないのではないでしょうか。

お店を辞める場合の注意点

もし、結婚するのであればお店を辞めても良いと貴女も思うのであれば、辞めるのも良いでしょう。ただし、お店に辞めることを伝える時にも注意点があります。お客様と結婚するから、ということは伝えないほうが良いかもしれません。というのも、お客様との恋愛は禁止しているお店が多いので、そもそも恋愛関係に発展したことも伏せておかなくてはならない場合がほとんどなのです。恋人になったから、ということも伝えづらいのに結婚となるとより言いづらいですよね。お店に退店理由を正直に伝えたせいでトラブルになってしまい、せっかく結婚というおめでたい状況になっているのに気まずくなってしまう可能性もあります。ですから、お店には退店理由としては何か適当な他の理由を伝えた方が無難です。お店にとっては、毎月何十万、何百万と稼いでくれていた大切な女の子が急に辞めてしまうだけでも大きな打撃なのですから、迷惑をかけないように辞めなければならない、というのが大切な注意点の1つです。

相手をきちんと見極めなければならない

元々は風俗嬢として働いていた時のお客様なのだから、風俗店に通っていた男性なのだから、自分が風俗嬢だったことも知っていて結婚しようと言ってくれている、風俗で働いていた女性に偏見なども持っていない、と思い込んではいけないという注意点もあります。というのも、男性の中には自分は風俗に通っていたのに、風俗で働いている女性に対して偏見を持っている人がいるからです。そして、そういう人は自分でそういう偏見を持っていることに気づいていない場合も多いのです。本当にその人は風俗で働いていたことに偏見がないのか、マイナスの感情がないのか、見極めてから結婚した方が良いかもしれません。もし結婚した後に夫婦喧嘩をしてしまって、「風俗で働いていたくせに」なんて言われてしまったら、深く傷つくことになってしまいます。

結婚前に絶対に見極められるとは限りませんが、注意点としてこういったポイントがあるということについては、覚えておきましょう。

できれば恋愛初期に解決しておきたいこと

風俗嬢がお客様と恋愛関係になった時こそ、最初が大切になります。「ものごとは最初が肝心」とはよく言ったものです。将来的に結婚することになるかもしれない、と最初から考えていなかったとしても、できれば風俗嬢になった理由については最初に説明しておいた方が良いのです。その方が相手も貴女の誠意を感じてくれるはずです。最初に全てさらけ出すことでしっかりとした信頼関係を築き、貴女の事情をきちんと知った上で結婚を考えてくれた、という点で貴女も安心できるようになります。だからこそ、もしこれから風俗嬢になろうと考えている人の場合は、お客様と恋愛関係になるなんてありえない、と思っていたとしてもこの注意点について、頭の片隅にでも置いておきましょう。恋愛感情は理屈ではありませんから、ありえないと思っていたのに自分がそうなってしまうということもあるからです。

周囲にどう説明するか考えておく

貴女が風俗嬢をしていたことをお客様だった男性は知っていますが、家族や友人には言っていないという人がほとんどでしょう。その場合に困る可能性があるのが、2人が知り合ったきっかけについて聞かれた時に、どう説明するかということです。正直に言えば風俗で働いていたことが周囲の人達に知られてしまうことになりますから、上手く誤魔化す必要があります。しかし、これには男性側の協力が必要不可欠です。事前にどういう話にするのか、2人でしっかり相談して考えておきましょう。細かいところまで打ち合わせして、ボロが出ないようにしておくと咄嗟の質問にも冷静に対応できます。

まとめ

風俗嬢がお客様と恋愛関係になることはよくありますが、上手く続いて結婚し幸せになるには様々なハードルを乗り越えていかなければなりません。風俗という職業柄、一般的な職業よりも大変なこともあるでしょう。しかし、2人で乗り越えていくことができれば、きっとその苦労も報われるはずです。もちろん、ここで挙げたような注意点以外にも、気を付けるべきことはたくさんあるでしょうが、誠意を持って接していればきっと乗り越えられる、と信じて頑張ってください。