よくインターネットで見かける、アダルトグッズモニターのバイト。気になっている人も、多いのではないでしょうか。しかしアダルトグッズモニターには、大きな危険に巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。

1.面接に行くと風俗に誘われる

アダルトグッズモニターのバイトだと信じて面接に行くと、だんだんと話が違う方向になるパターンが多数あります。「アダルトグッズモニターなんかよりも、もっと儲かる仕事があるよ」と言われて、風俗の仕事を勧められるのです。

そんなハードな仕事は嫌だからアダルトグッズモニターに応募したはずなのに、結局は風俗の面接だってなんてなかなか皮肉な話。しかも本来は風俗で働く気がまったくない女の子を口説き落とそうとしているので、かなりしつこく迫ってきます。長時間拘束され、場合によっては脅迫めいたことを言って、なにがなんでも風俗で働かせようとするのです。また相手は口がうまく、風俗の仕事のいい部分しか伝えてきません。そんな話を聞いているうちに、「風俗で働いてもいいかな」と思えてくる女の子もいるのです。

あまりに強引な勧誘をされ、仕方なく風俗で働くことを許諾する女の子もいます。いずれにしても、本当の理由を隠して面接をするのは犯罪行為です。「アダルトグッズモニター募集」の求人を見た時点で、「怪しい」と思ったほうがいいでしょう。

2.個室での試用は隠しカメラが

アダルトグッズモニターのバイトでは、家でするものと事務所などに行って試すものがあります。事務所などでする場合には個室が用意されており、そこでアダルトグッズを使うのです。勘の良い人ならすぐにわかると思いますが、この個室には隠しカメラが仕掛けられている可能性が高いでしょう。隠し撮りをした動画は、AVとして販売されることも。つまりアダルトグッズモニターのバイトとされていますが、実際はアダルトビデオの撮影に協力しているのです。

一度ネットにアップされた動画は、収集がつかないほどに広がります。ましてや相手は、かなりの悪質業者。本人に許可を得ずに、顔出しをするなんてことも平気でしてしまうのです。これが万が一、家族や知り合いに知られてしまったら、大きな問題になってしまうのは想像に容易いでしょう。

しかも本人はAVに出た記憶はまったくなく、まさかアダルトグッズモニターの動画が流出するなんて、想像もしていないもの。事情を説明するにしても、アダルトグッズモニターなんて言い訳がましく聞こえてしまいます。もちろん、こちらも犯罪行為。しかし悪質業者には、そんなことは関係ないようです。

3.AV撮影の場合も

アダルトグッズモニターのバイトだと思って指定された場所に行くと、じつはAVの撮影だったなんてケースもあります。風俗の勧誘と同じように、もっとおいしい儲け話があるとAVに誘うパターンです。こちらも激しく詰め寄られることにより、女の子が断りにくい状況を作ります。

さらに悪質な場合には、個室でアダルトグッズを使っている途中に男優とカメラマンが侵入して撮影を始めるということも考えられます。こんな危険な目に遭ってしまうと、女の子の心に大きな傷が残るのは当然のこと。しかもそんな動画が裏市場に流通をしてしまうのですから、たまったものではありません。

このような裏モノは無料で見られるアダルト動画サイトにアップされることも多いために、男性は意外に観ているものです。そんな動画が親や彼氏に見つかってしまったら、状況は最悪なことに……。AVの出演強要は、大きな社会問題にもなっています。入口はさまざまありますが、アダルトグッズモニターのバイトから、AV出演強要につながることもあると覚えておいてください。

4.自宅でなら大丈夫？

家で試すアダルトグッズモニターのバイトであれば、安全なのでしょうか？　もちろん、そんなことはありません。家でアダルトグッズを試す場合には、自宅に配送が一般的です。つまり、相手に住所や電話番号を教えることになります。基本的に自宅でのアダルトグッズモニターのバイトは、個人情報を収集するために存在するものだと考えてください。若い女性の個人情報が集まれば、高く売れます。

またアダルトグッズモニターのバイトに応募してきた女の子は、手軽にお金を稼ぎたいと思っている人たち。そんな女の子に対して電話やLINEなどで、「もっと稼げる仕事があるよ」と手当たり次第に連絡をするのです。お金にちょうど困っていた女の子にとっては、「どんなものなのか、話だけ聞いてみたい」と会う約束をしてしまいます。足を運んでくれる女の子がいれば、相手にとってはしめたもの。そこで言葉巧みに、風俗の勧誘をするのです。

相手に住所を知られてしまっているのは、かなり怖いこと。その気になれば、家にも来られるのです。「家でなら大丈夫」と思わずに、アダルトグッズモニターのバイトはすべて疑いの目で見るくらいにしておきましょう。

5.応募したことが家族にバレることも

アダルトグッズモニターのバイトは、もちろん家族には内緒でやりたいもの。家に送られてくる場合には、中身がわからないような箱が使われます。そのためにバレる心配はないとアダルトグッズのバイト求人は書いていますが、そうとは限らないのが難しいところです。

あまり干渉をしない家庭ならば、「荷物が届いている」だけで終わるでしょう。しかし親が「なにを頼んだの？」など興味を持った場合には、けっこう厄介なもの。「メイク用品」など適当なことを言ったら、「どんなの、見せて！」など言われる可能性も考えられます。そこで必死に隠していると、親も「なにか怪しいものを頼んだのではないか？」と思ってしまうでしょう。されに踏み込むタイプなら、無理やり箱を奪って箱を開封するかもしれません。そんな事態になれば、気まずい空気が家中に広がるのは言うまでもないでしょう。

まためったにないことですが、相手に住所を教えるために、最悪の場合は怖い見た目の人たちが家に来ます。そんなことになった場合には、家族にきちんと事情を説明したほうがいいでしょう。怒られるかもしれませんが、そこまで発展をした場合にはごまかすことは難しいのです。

6.そんなにおいしい話はない

アダルトグッズモニターのバイトは、お金が欲しい女の子にとっては魅力的な仕事に思えるでしょう。アダルトグッズを使用して感想を書いただけでそれなりのお金がもらえるなんて、本当ならばとても楽なバイトには違いありません。しかしながらアダルトグッズモニターのほとんどは、なんだかの裏があるのが実情です。

そもそもアダルトグッズは、かなりニッチな需要のもの。わざわざモニターを募集してお金を払うのは、割の合わないことです。女の子の感想を聞くにしても、周囲にいる女の子に声をかけて試してもらうのがせいぜいのところでしょう。

アダルトグッズモニターのようなおいしい話はそうそうなく、むしろ応募すると大きな代償が待ち構えています。怖い人が家に来るはそうそうないかもしれませんが、強引な風俗や隠し撮りは十分に考えられること。やはり、うまい話には罠があるのですね。

アダルトグッズモニターのバイトはとても魅力を感じますが、そのほとんどは女の子をおびき寄せるための架空求人です。甘い話には、乗らないようにしましょう。