「風俗の王様」という言葉があるように、ソープランド(ソープ)といえば風俗店の中でも「本格的」「高い」というイメージがあります。実際に、他の業種に比べると料金もお給料バックも割高に設定されていることが多いです。だから、サービスは濃厚だけど、その分稼げるお店としてソープは知られています。
同時に、デリヘルやホテヘルなどに比べ、ソープは【引かれもの】と【自己負担】が多いという話も、聞いたことがある人は多いと思います。これは、半分本当、半分は本当ではありません。と言うのは、お店によってルールやシステムが大きく異なるからです。
これからソープで働こうと考えている女性のために、今回は服装について解説します。お仕事中に着るランジェリーやドレス。ソープは確かに稼げるかもしれないけれど、ランジェリーやドレスなどにお金がかかる。こう思っていませんか。
高級店のお姉さんは、サルートの3点セットしか使わないって聞きました。あとキャバ嬢さんみたいなロングドレスも買わないといけないとか。お、お金がかかる。
ソープほど店によって差が大きい業種はない
ソープと一口に言っても、ソープには高級から格安まで様々な料金帯のお店があります。正確には、これだけランクがあります。
- 超高級店
- 高級店
- 中級店
- 大衆店
- 格安店
- 激安店
ここまで細分化されている業種は他にありません。デリヘルは、高級店、大衆店、格安・激安店くらいに分類されますが、その他のホテヘル、エステ、オナクラ、M性感などでは高級店はほとんどありません。
またデリヘルの場合、高級店でも大衆店でもプレイ内容は同じです。高級だからハードサービスになるというわけではないのです。ところがソープの場合、高級店になると、即即(即フェラ即プレイ)や、スキンを使わないハードサービスを基本にしているお店が殆どになります。
プレイのハードさだけではなく、泡踊り、くぐり椅子、潜望鏡などの伝統的なソーププレイも、高級店であればできて当たり前ですが、大衆的なお店ではそのようなサービスは必要ありません。フィニッシュを除けばヘルスと変わらないサービスです。もちろん高級店では立ち居振る舞い、接客、服装など見た目も「高級」に相応しいレベルが求められます。
下着一つにしても、高級店であればサルートなどの高級ランジェリー上下セットにガーターベルトは必須ですし、大衆店であれば、男性ウケの良い可愛い上下セットであれば、ブランドや値段は問いません。衣装に関しても、高級店と格安店では大きな差があります。
高級店から格安店まで、ソープでのリアルな接客用の服装
同じ価格帯のお店でも、そのお店によって服装ルールは異なるの。でも目安としては、こんな感じよ。
超高級ソープの服装
1回の利用に10万円前後を支払うような超高級ソープになると、全てがゴージャスです。女性はロングドレスに、高級ランジェリー3点セット(ブラ、パンティ、ガーターベルト)、ガーター用ストッキング、ハイヒールが標準装備です。
もちろん1回1回の接客の前にヘアセットも行います。そもそもお店に専属のヘアメイクスタッフが常駐していたり、お店指定の業者から衣装を購入するようになっていたりすることも珍しくありません。
10万円払ってお遊びするお客さん相手に、上下2,000円の下着っていうわけにはいかないからね。高級ソープ嬢は銀座のホステスさんの風俗版と考えてください。
高級ソープの服装
総額6万円〜が高級ソープの価格帯です。一般的な風俗店に比べると、かなりの高値です。ですが超高級ソープに比べると緩く、「ドレスは必須だが、ロングでなくても良い」「高級感のあるランジェリーならメーカーは指定しない」というお店も増えてきます。
とはいえ、富裕層のお客様がメインの高級ソープで働く女性は、お客さんの満足度を上げ本指名を返すために、服装にもかなり気を配っています。
中級ソープの服装
中級ソープの価格帯は、総額4〜5万円。このランクになると、大衆店にいそうな女性と、高級店から移籍した女性が混在します。そのため、サービス内容も接客スタイルも、人それぞれ個性が見られることが多いです。
服装も、きっちりドレスと高級ランジェリーから、デートやお出かけに着れそうな上品で華やかなワンピース、ベビードール、コスプレなどバラエティに富んだお店も見られるようになります。一方、中級店でも高級店と変わらず、きちんとした服装を求められることもあります。
個人的には中級ソープが一番面白かったわ。かつて高級店でバリバリのランカーだったベテランの職人もいれば、大衆店より客層が良さそうという理由で入店した未経験者まで、よりどりみどりです。
大衆ソープの服装
次に最も数が多い大衆ソープについてお話します。価格帯は2万5千円〜4万円、60分のショートコースもあるお店です。
大衆ソープになれば、服装は自由です。ドレスを着たい女性は着れば良いし、コスプレ、ランジェリー、私服などでも構いません。
ヘルスやエステ同様に、男性ウケする女性らしい服装ならOKです。お店によって多少のルールがあるかもしれませんが、服装にお金がかかると悩むことはありません。
格安・激安店の服装
大衆店よりカジュアルな格安・激安店では、大衆店同様、服装は女性にお任せです。ただし、【安いお店でも風俗接客のお仕事】ですから、スポーティーな服装、上下バラバラの下着などはNGです。
まさか上下バラバラやスポブラみたいな下着で接客してる子は、いねえが?
なまはげドラゴン…
【番外編】こんなソープもあります
メイド、ギャル、学園系、OL、人妻、ぽっちゃり、貧乳、痴漢…、ありとあらゆるコンセプトで他店と差をつけようとしているヘルス系風俗に比べると、ソープは「普通のプレイと接客」な傾向があります。しかしながら中にはヘルスにも負けない個性的なコンセプトで勝負しているお店もあります。
- 制服はウェディングドレスの花嫁ソープ
- 充実したコスチュームとイメージプレイがウリのコスプレソープ
- 制服の秘書と社長をコンセプトにしたソープ
当然これらのお店で働く女性キャストは、ウェディングドレス、コスチューム、秘書風制服を着ます。制服やコスプレはお店が用意してくれているので、自分で用意する必要はありません。
サイズは7号ですか? 9号ですか? 気になります。
接客用の衣装はどこで買う
お店によって求められる服装が異なりますが、ここではソープ特有の【自分の好きなドレスを着ていい】ケースについて考えてみましょう。
ネットで買う
まず、気に入ったドレスを一番見つけやすいのはネットショッピングです。ネットであれば、値段、サイズ、デザインなど、自分の条件や好みに合うドレスが見つけやすいですし、忙しい女性でも、通勤や待機の時にショッピングできてとても便利です。
ただしネットでは実物を見れないから、「写真と全然違う」「実物はペラペラで超安っぽい」「サイズ感がおかしい」なんてことも。
夜嬢ドレス専門サイトで買う
夜嬢ドレスを扱っているサイトがたくさんあります。【キャバ ドレス 通販】このあたりのワードで検索すると、いくつも出てきます。結構なお値段のお店もあれば、「えっ、こんな値段でドレスが買えるの? 」と初心者さんは驚いてしまうくらい安いお店もあります。
安かろう悪かろうにならないためのポイントは次の通りです。
- 口コミをチェックする。
- 最初は1着だけ買ってみる。
- 返品できるかどうか確認。
dazzystore(デイジーストア)、Tika(ティカ)、RYUYU(リューユ)、sugar(シュガー)、Jewels(ジュエルズ)などは、名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。また最近流行りの韓国ファッションにも、ドレス通販サイトがあります。TENDERLY DRESS、レディースマロンなど、筆者も気になっています。
わぁ! カワイイ。欲しいです。これ、ディズニープリンセスみたい。着てみたい。
そのドレスは、ミミちゃんの働いているデリヘルで着るのは、ちょっと難しいんじゃないかな…
ファストファッションサイトで買う
意外にも、普通の洋服を売っているショップで素敵なドレスに出会えることがあります。H&M、SHIEN、GRL(グレイル)などはお値段も安いので、まだ働き始めたばかりでお財布に余裕がない女性でも安心してお買い物ができます。
このドレスがSALEで3900円⁈ 買う!
だから、それ着てどこ行くの?
海外サイトは注意が必要
なお、ネット検索していると、とても素敵な商品が驚くほどの安さで売られていることがあります。その多くは会社情報を見ると、中国、ときどき韓国の会社です。パリやミラノ、白人モデルを掲載していても、大体中国のサイトです。
既に経験した人もいるかもしれませんが、海外通販は当たりはずれが激しく、次のようなトラブルも多数報告されています。
- 商品が届かない。
- 問い合わせても返事がこない。
- 不良品が届いた。
- まったく違う商品が届いた。
- モデルの着用写真とは似ても似つかない粗悪品が届いた。
- 交換、返品に対応してくれない。または高額の手数料がかかるので、泣く泣く諦めた。
- クレジットカードで支払ったら、カード情報が不正利用された。
このような被害に遭った人の話を聞くと、その多くは、「ネットサーフィン中に出てきた広告に誘導された先のサイト」「SNSの広告」を通してショッピングしたようです。楽天など信頼できるサイトを通すか、購入ボタンをポチッと押す前に、会社情報と口コミをGoogleで検索することをおすすめします。
メルカリで買う
我らが味方、メルカリ。何でも売っています。もちろんドレスも売っています。中古品とはいえ、素敵なドレスが格安で手に入る可能性もあります。
繁華街にあるキャバ嬢御用達ドレス屋で買う
筆者が風俗で働きだした頃は、飲み屋さんや風俗店が立ち並ぶ歓楽街には、必ずと言っていいほどドレス屋さんとランジェリーショップがありました。ネット通販の普及で、路面店は以前より数が減りましたが、それでもソープ街の近くにはお店がある可能性大。お値段はあまり安くないことが多いですが、実物を見て試着もしてから購入できるのがメリットです。
海外旅行の時に買う
基本的に夜嬢用ドレスは、デパート、結婚式場、レンタルドレス店にあるような普通のパーティードレスやイブニングドレスとは異なります。やはり夜嬢用だけあって、露出が高くセクシーさを前面に出しています。
ところが海外では普通のパーティー、イベントなどに、セクシーなドレスを着た女性がたくさんいるのを、ネットや雑誌で目にします。もし海外旅行に行ったら、現地でドレスを買ってみるのもいいかもしれません。
旅の思い出になりますし、また旅行に行くために頑張って働こうというモチベーションになるかも。それに他のキャストとドレスが被ることもありません。
ソープのお仕事中に着る服を選ぶときのポイント
「好きなドレスを着ていい」と言われたら、本当に何を着てもいいと思ってしまうかもしれませんが、やはりお仕事着である以上、いくつか注意しないといけない点があります。せっかく買ったドレスがムダにならないよう、次の6つの点に気をつけてください。
- 脱ぎ着しやすさ。お客さんの着替えを手伝いながら、自分も服を脱いだり着たりしなければならないソープ嬢は大忙し。お客さんをイライラさせないためにも、脱ぎ着しやすいドレスを選びましょう。
- 男性ウケ。いくら自分の好みでも、男性から「いかつい」「下品過ぎる」「ブリブリで恥ずかしい」と引かれるようなドレスはNG。プライベートのお洋服とお仕事の時の服装は分けて考えましょう。
- お店のコンセプトに合うものを。お店のコンセプトは言い換えると「当店にはこのタイプの女性がいます」という宣伝ですから、コンセプトに合った女性を求めてお客さんはやってきます。コンセプトに合わない服装は、稼げない女性になる原因です。
- 色。黒はNGというお店もあります。風俗での服装は、顔色がよく見える明るい色、優しい色、女性らしい色が基本。奇抜な色や、男性やお年寄りが好んで着るような色は避けたほうがいいです。
- 洗いやすさ。風俗のお仕事着は間違いなく汚れます。何なら、1日2回くらい、下着も服も着替えたいくらい、汗や色々な物で濡れて汚れます。毎日クリーニングに出すわけにもいかないし、できれば洗濯ネットに入れてエマールで…と考えてしまうのは当然です。
- 値段。風俗初心者にありがちなのですが、「仕事用だし」「もったいない」ととにかく安い衣装や下着を買い、宣材写真で見劣りしたり、すぐダメになってしまって買い直すことになったり…安物買いの銭失いになっている人を見かけます。かといって、ハイブランドで固める必要は全くありません。お客さんが引くだけです。これもお店のコンセプトを基本に考えるといいと思います。
まとめ
ソープは稼げるけれど、ランジェリーやドレスなど服装にお金がかかるから、結局損。こう思っている女性もいると思いますが、そんなことはありません。
服装に多額のお金がかかるのは、1本のお仕事で普通の風俗嬢の日給分のお給料を稼いでしまうような高級店の話です。カジュアルな大衆店では、デリヘルなどで働くのと同じ感覚でほぼ大丈夫です。