男の人って、「整形はイヤ」「自然のままがいい」と言いながら男性が選ぶのは整形した子ですよね。なんなんですか。
い、いや、僕はそんなこと、ないよ。
ミミちゃんのそのセリフ、心の中で思ったり口に出したことのある女性は、世の中にたくさんいるはず。これじゃあ、「整形なんかするよりナチュラルブスのほうがまし」なんて意地を張るだけ損なのかもしれません。
もう整形は当たり前になりつつあります。プチ整形は特に。でも…
大きな整形は費用も高いし、それより何より失敗が怖い。その気持ちわかります。
でもプチ整形くらいならしてもいいかな。こう思っている女性は読者の中にもたくさんいるはず。そこでみっけが、美容クリニックに勤務する友人にインタビューしてきました。
今流行りの美容施術はこれ
一般的に美容整形と聞いてイメージするのは、メスを使った外科手術(オペ)でしょう。オペは二重瞼にしたり、鼻を高くしたり、輪郭を変えたり、顔の造形を大きく変えることができます。
何度も同じ個所を手術して、その時の自分の理想の形に作り変えようとする方もいますが、基本的に、手術すると元の顔に戻すことは難しいです。半永久的な効果が続くので、一生のお買い物と考えても良いでしょう。
またオペはダウンタイムが長いことも特徴です。技術の進化により、「日帰りオペ」「帰りにショッピングや食事もできます」「翌日からメイクOK」と謳う美容外科クリニックも少なからずありますが、実際に施術を受けたらとてもそんなレベルの腫れではなかったという話も聞きます。ただしダウンタイムは個人差が大きいので、ホームページなどで書かれている情報は参考程度にしましょう。
もちろんこのようなオペをする人はたくさんいます。二重手術などは、中高生でも長期休暇に受けに来る人が多いのだとか。しかしながら今回はもう少し気軽に、エステ気分で受けられる(と言われている)最近の人気メニューについて解説します。
ピコレーザー(ピコシェア)に代表されるレーザー
ピコレーザーは単一の波長の光を照射して、シミ、ニキビ跡などの治療を行います。ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルなど複数の種類がありますが、特に人気なのがピコスポットによるシミ取りです。
一度で全てのシミを取り切ることはできず数回繰り返す必要がありますが、出力が高くピンポイントで照射するので濃いシミにも効果的なのが嬉しいところ。受けた人の口コミを見ると、良い評価が多いです。
- 顔から焼肉の匂いがして怖かったけれど、本当にシミがなくなりました。
- たった2回で気になる濃いシミがキレイに。今までの美白コスメやエステはムダでした。早くピコレーザーをやれば良かった。
値段
ピコスポットで、直径5mmまでなら5千円〜1万円、直径20mmまでなら2万円〜4万円が相場です。クリニックによっては「シミ取り放題プラン」がお得な価格で設定されていることも。
リスクとダウンタイム
肌へのダメージは少なくピコレーザーですが、点状出血や赤み、腫れなどが数日出ることがあります。
また施術後の「炎症後色素沈着」の可能性も少ないですが、ゼロではありません。クリニックでも説明がありますが、施術後の紫外線対策は徹底的に行いましょう。言い換えれば、絶えず日焼けしている方や、紫外線対策を普段から行っていない方は、ピコレーザーをする意味はあまりないかもしれません。
サーファーなんて、シミ取りしても、またすぐにできちゃうのよね。つらい。
注意点
- 紫外線対策は必須。
- 金の糸(リフトアップ)をしている箇所にはピコレーザーは照射できません。
- 妊娠中は不可。
- 施術部位に皮膚疾患や刺青がある人も不可。
- ステロイドやリウマチの薬を服用している人も受けられないことがあります。
ウルトラセルQ+ リフトアップハイフ(ドット)、脂肪分解ハイフ(リニア)に代表される超音波
たるみが気になる場合、オペでフェイスリフトするという手段がありますが、ダウンタイムも長く、また一生に何度も繰り返し受けることはできません。代わりに金の糸や溶ける糸でリフトアップするスレッドリフトや、照射によりリフトアップが手軽に利用されています。
ウルトラセルQ+ リフトアップハイフ(ドット)などの施術では、肌の表面ではなく深い層に超音波を到達させます。ここ数年、「ハイフ」が非常に有名になりました。高密度の超音波を集中的に当てることができる機器で、表面の皮膚にダメージを与えることなく、肌の内側にある組織を破壊し、壊した細胞の自然治癒力でコラーゲンが生成され、お肌が引き上げられる仕組みです。
ハイフの口コミや評判は、良い口コミと悪い口コミが混じっています。
【良い口コミ】
- 医療用ハイフは痛いし高いけれど効果がある。エステハイフは効果なし。(30代前半女性)
- 口元がすっきりしたし、あごも。継続したい。(30代後半女性)
【悪い口コミ】
- 施術後は確かに上がったけれど、乾燥肌になったし、ほほやこめかみがコケて、老けて見えるようになった。(20代前半女性)
- 法令線やマリオネットラインには効果ない。(40代女性)
ハイフはたるみ対策なんだから、たるんでいない若い女性がしても意味なさそう。
値段
ハイフはまず、「エステハイフ」か「医療ハイフ」かで料金が大きく異なります。エステハイフは1回3千円〜3万円ですが、医療ハイフの場合、2万円〜60万円です。さらに使用する機器によっても、料金が変わります。ここでは効果の大きい医療ハイフについてお話します。
FDAで「リフトアップ」効果が認められているウルセラという治療機器を使う場合、顔全体の施術は1回につき、20〜70万円が相場です。ウルセラに比べ、施術頻度や回数を増やす代わりに、痛みが少なく短時間で済むウルトラフォーマー3は、4〜20万円が相場です。
リスクとダウンタイム
ダウンタイムはほぼありません。施術中の痛み、終わった後の腫れや赤みは若干ありますが、施術後すぐメイクすることもできます。
注意
- 医療ハイフは、3ヶ月〜6ヶ月の間隔をあける必要があります。効果もそれくらい続きます。
- 施術後は、いつもより念入りな保湿と紫外線対策が必要です。
ヴィーナスヴェルサ/RFフラクショナルに代表される高周波
電磁波を利用した機器です。ハイフが外側から熱を与えるのに対し、高周波は直接肌の内側に熱を加える機器です。引き締めや痩身、ニキビ痕の治療などに使われます。口コミを見ると、痛みやダウンタイムが強い施術だということがわかります。
- クレーターにはRFフラクショナルが最も効果がありました。ですが、施術の痛みは強烈です。要麻酔です。(麻酔しても痛かった…)
- 火傷したような痛みが施術後もずっと続きます。私は1週間くらい冷やし続けました。効果はあるけれど、ある程度覚悟も必要です。
値段
フラクショナルもクリニックによって料金に幅があり、1万円〜11万円が相場です。
リスクとダウンタイム
皮膚が火傷したような状態になるので、数日から1週間程度、痛み、腫れ、熱感などが続きます。通常のレーザーに比べると熱傷、炎症後色素沈着のリスクも高くなります。
注意点
ひどいニキビ痕など大きな悩みの解決に適した施術なので、どちらかというとオペと同じように、大きな決断になるでしょう。軽い症状や悩みの方、痛みに弱い方は、他の施術がおすすめです。
ダーマペン
前述のフラクショナルとよく比較されるダーマペンは、髪の毛より細い針で肌の表面に小さな穴を一時的に作り、肌の回復力によってコラーゲンやエラスチンが生成させます。それにより肌の張りや弾力が回復し、色素沈着によるニキビ跡や毛穴の開き、毛穴のたるみ、小じわなどを改善する効果があります。
口コミは、フラクショナルの口コミに似ています。ひどいクレーターなど他の施術では効果がなかった方が、最後に本気の気合で取り組む施術なのではないかと思います。一時期すごかったダーマペン人気は衰えてきているそうです。
- 効果はありました。でも麻酔しても痛い。激痛です。
- クレーターは治りましたが、色素沈着でシミになりました。後悔しています。
- 毛穴悩みだったので、他の施術のほうが良かったです。クレーターには効果あるみたい。
値段
ダーマペンの相場は、1万円〜3万円です。複数回通うことが前提になっているので、多くのクリニックでは1回めの費用が安く設定されています。
リスクとダウンタイム
針を刺し傷を作る施術ですから、痛いと感じる人もいます。鍼灸の鍼治療に耐えられなかった筆者にはつらそうです。痛み、ダウンタイム、赤みや腫れといった美容治療につきもののデメリット以外にも、稀にですが、傷跡の悪化、ニキビの悪化といった報告も聞かれます。施術直後はひりつき、赤み、腫れが強く、2日以内に落ち着く人がほとんどですが、クレーターや傷跡の治療として受ける場合は、針を深い部分まで到達させるのでダウンタイムが最長2週間と長引くことがあります。
注意点
- 施術後は紫外線対策を徹底する必要あり。
- 人と会う予定は入れない。
- 保湿も徹底する必要あり。
- 運動、サウナ、入浴を控える。
ヒアルロン酸注入、ボトックス注射、水光注射(メソガン U-225)に代表される注入・注射(メスを使わない)
気になる部位に注入し、肌のハリや明るさなど1回でも効果が見られやすい治療です。注射によっては内出血やダウンタイムがある場合もあります。
よく知られているのは唇や法令線に注入するヒアルロン酸や、顎ボトックスなどのボトックスでしょう。次のような口コミがありました。
- 法令線やマリオネットライン、ゴルゴラインなどにヒアルロン酸注入するなら、「安物買いの銭失い」にならないよう注意。安いヒアルロン酸はもたないし、下手な医師が注入すると不自然なふくらみができます。
- Eラインが崩れているのと梅干しシワがイヤで…ワンシーズン1回くらい、顎ボトックスしてます。安くて効果がありおすすめです。
- 首を長く見せたくて肩ボトックスしましたが、全然効果なかったです。代わりに肩こりが減りました。
値段
注入する薬剤の種類や場所(容量)によって料金は変わります。最も人気のある、法令線へのヒアルロン酸注入で1ccあたり1〜10万円、エラボトックスで1〜10万円が目安です。
リスクとダウンタイム
注入時の痛み、注射による内出血といったものは多少ありますが、腫れや赤みもほぼなく気軽に受けられる美容施術の代表です。ダウンタイムもほぼありません。
ただし注入系はやり過ぎると、顎やエラのボトックスであれば硬い物が噛みにくい、ヒアルロン酸の異物感・違和感・かたまり・チンダル現象(透けて青く見える)などが起こることがあります。適切な量と注入間隔を守ることが大切です。違和感・かたまり・チンダル現象などは、施術する医師の腕の問題も正直あるので、安さだけではなく、信頼のおけるクリニックか、評判のいい医師かを確認して施術を受けましょう。
その他の気になる施術
上記であげたものの他にも、次の施術が気になります。
- 脱毛サロンとは効果が圧倒的に違うと評判の医療脱毛
- 痛みに弱い人に向く内服薬・外服薬
- 顎下の脂肪細胞が破壊でき、脂肪削減と引き締めが同時にできるインモード
- とにかく痛いのはイヤという人でも受けられるエンディメッドプロで脂肪撃退と引き締め
- 大事な日の前日、エステ代わりに受けたいエレクトロポーション
- 毛穴目立ちならダーマペンやフラクショナルより痛くなく効果があるスペクトラピール
- 10万円でお釣りがくるスレッドリフト
これらについても調査し、次回、報告したいと考えています。
まとめ
今回は人気の美容施術のうち基本的なものをピックアップしました。プチ整形、美容スキンクリニックと呼ばれるものの、本当に基本中の基本です。
どんどん進化する美容施術の世界。お得で本当に効果があり、負担や失敗が少ないものを、上手く選んでキレイになりましょう。