プロフィール
渋谷回春性感マッサージ倶楽部/スターグループ
ゆめか
茨城県出身。フィットネスジムで総合職をしていたが、上司に恵まれず退職。手に職をつけようと、友人の紹介で未経験から入店。趣味は映画鑑賞。最近面白かった映画は『名探偵コナン ゼロの執行人』。好きなキャラクターは、作中に登場するイケメン私立探偵・安室透。他にも音楽鑑賞、ロードバイクと多趣味。いつか自分のエステサロンを開くのが夢。
このインタビューのポイント!
- 未経験で学べて、働きながら資格が取れるなんて最高
- 無料で学べて、エステのディプロマ(修了書)が取れる!
- 風俗で働いている感覚は無い。何事も恐れずチャレンジ!
大手グループのスターグループが運営する『渋谷回春性感マッサージ倶楽部』。鼠径部のリンパマッサージや睾丸マッサージを中心とした回春マッサージと、手技のみの性感マッサージが組み合わさったサービスが目玉の人気店だ。
高収入を得ながら、エステティシャンとして活躍するために必要な知識や資格が無料で身につけられると、働く女性たちからも高評価を得ている。同店で働くスレンダー美女・ゆめかさんは、エステ技術向上と資格取得に燃えており、風俗業界で働いている意識は全くないと語った。
未経験で学べて、働きながら資格が取れるなんて最高
――入店の経緯を教えてください。
前職では、フィットネスジムで総合職をしていました。上司は、社内で二番目に怖いと評判の女性で(笑)。でも、「人は見た目の印象で決まるから、服の色は3色までに抑えなさい」とか、仕事以外にも女性としての立ち居振る舞いなど、厳しいながらも愛がある指導を受けて日々成長を感じていました。
――そこから、何故転職を考えられたんでしょうか?
入社2年でその上司が異動してしまい、別の女性上司に変わったんです。それからは、環境が一変してしまい、新しい上司は部下に何でも押し付けてフォローもしないタイプで……。
休日も仕事の電話に怯えるようになり、元々人手不足の職場だったのですが、このままでは忙しいだけで何も身につかないなと思い始めたんです。その後も2年働きましたが、どうせ転職するなら手に職をつけたいと周囲に相談したところ、友達も働いていたここのお店に誘われたんです。
――お友達も同じお店で働かれていたんですね。風俗エステに抵抗はなかったですか?
私は好奇心が強くて色んなことに挑戦するのが好きなので、こういう世界もあるんだな、くらいにしか思わなかったです。
それに友達が働いていた安心感がありましたし、自分の知識を増やしたい気持ちのほうが強かったですね。未経験からエステが学べて、働きながら資格が取れるなら最高じゃないですか。
――資格を取るのもお金がかかりますし、何よりお友達がいるのは心強いですよね。
面接に行くまで、ここが大手グループだということも知らなかったです(笑)。でも、面接のときに会社についてや仕事内容をスタッフさんが一から全部優しく説明してくれて、やっぱり大手だからしっかりしているのかなと思いました。
グループ店なので勤務地は東京都内にいくつもあるのですが、面接時に希望を聞かれて、通勤が一番便利な渋谷店へ入店しました。
無料で学べて、エステのディプロマ(修了書)が取れる!
――現在は入店されて10ヶ月くらいとのことですが、前職に比べて収入面は変化がありましたか?
今は週4日、8時間の昼番のみで2~3人を施術して、1日平均2~3万円、月収だと30万円くらいなので、給与は上がりましたがそれほど大きな変化はないですね。
もちろん、シフトの組み方次第でさらに稼げますが、私は今エステの資格取得を目標にして勉強中なので、技術向上をメインに出勤しています。
――技術向上のための講習会ではどんなことが学べるんでしょうか?
講習会は毎月2回、午後を中心に開催されていて、初級向け、上級向けで内容が異なります。初心者向けですと、エステの一連の流れや手つき、動作のアドバイスを教えていただきます。上級向けだと、アロマやオイルの効能、フェイシャルなど、学ぶ内容が増えていきます。
女性講習員の指導のもと2時間程、1時間交代でお互いがお互いの練習台になります。自分が練習台のときに、こういう力の入れ方をしたら相手は気持ちいいんだなと学べる部分が多いですね。
――学んでいて難しい部分はありましたか?
最初は、足部から仙骨(お尻の中心にある背骨を支える骨)に向かってマッサージをするのですが、うっかりお客様と同じ要領で股の間まで手を伸ばしてマッサージしてしまうことがあって、講習員に皆さん同じところで間違われますが、そこまでやらなくて大丈夫ですよと言われました(笑)。
――仕事の流れで、体に染み付きますもんね(笑)。講習会を受けることで、エステの資格が取れるのですか?
トータルの受講時間や技術のレベルを講習員が見て、問題がないと認定されると、国内で認知度の高い資格試験が受けられるように認定されます。
その試験に合格すれば、ディプロマ(修了書)と呼ばれる、エステの技術に問題がないと認定する修了書が取得できるんです。
そのディプロマは、通常のエステスクールで発行されているものと同様ですので、実際に専門学校やスクールに通わなくてもエステティシャンに有利な資格が取れるんです。
風俗で働いている感覚は無い。何事も恐れずチャレンジ!
――渋谷店は、お客様を癒せる20代後半の在籍女性が多いそうですが、客層はどういう方が多いですか?
30~40代のサラリーマンで、癒されたい・甘えたい願望の方が多いですね。
――お客様を癒すために特に心がけている部分はありますか?
お客さんの表情を見ながら施術するようにしています。前職でもお客様対応や営業をしていて人間観察が得意なのですが、そうしたちょっとした表情から読み取れる部分はありますね。
――人間観察が得意だと、お客様の気分を害さずにかわすのも得意そうですよね。
ここのお店は女性へのお触りが禁止なんですが、言葉遊びではないですけど、ダメだと分かっているのに聞きたい男心もあるみたいですね。例えばお触りが激しいお客様には「今日は初対面だからここまでですよ」とかわすと、相手もダメなことは分かっていつつも、次はどうなるのだろうとリピートしたくなるそうです(笑)。
――前職で上司に鍛えられた女性としての立ち居振る舞いが活きていそうですね。仕事のやりがいはどういった部分に感じますか?
やはりお客様が笑顔で帰られるのが一番ですね。言葉で感謝を伝えていただける方ももちろんいらっしゃるのですが、時間がなくて急いで帰るお客様でも、表情を見れば今日は疲れを癒せたなと伝わってくるので、それが嬉しいですね。
――今後の目標はありますか?
私も今月から資格試験が受けられるようになったので、それに合格するのが目標ですね。その後も自分の腕を磨くため、しばらくこの仕事を続けたいです。
それと、いつか自分のエステサロンを出すのが夢なので、今は開業資金のために貯金しています。
――試験頑張ってください! それでは、最後にこの記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
こういう業界なので足踏みしてしまう方もいるかもしれませんが、私の場合は普通のエステで働いている感覚と変わらないですね。
知識が増えることで可能性が広がりますし、給与が増えれば自分磨きに力を入れたり生活を豊かにできるので、自分の目標に合わせて一度経験してみるのもいいんじゃないかなと思います。何事も悩みすぎず、まずはチャレンジしてみてください!
- 取材・文=藤原リョウコ