プロフィール
池袋人妻城/モアグループ
紗理奈
東京都出身。入店歴2年の同店トップランカー。ギャンブル依存症の夫に見切りをつけ離婚。ふたりの子どもを育てるために風俗入り。元バスケ部という細身の体型、飾り気のない明るくサバサバした性格、しかし、そこから豹変するエロさとのギャップが人気だそう。休日はネイルアートの勉強中。体型維持のためセルフマッサージやウォーキングは欠かさない。
このインタビューのポイント!
- 子育て資金を確保するため迷わず風俗へ
- お店側は何も強制しない。自分のペースで働ける
- 風俗で働くことは簡単なことではない
今回取材先として訪れたのは『池袋人妻城』。人妻系のデリヘリグループとして、日本屈指の規模と集客力を誇る「モアグループ」の系列店だ。
キャストの紗理奈さんは、現在36歳。会話が小気味よく、全てを包み隠さず語ってくれる、良い意味でさっぱりとした女性。
以前取材をした同店の小谷さんとも顔見馴染みで、たまに会うとおしゃべりをする仲だそう。その小谷さんのことを「人気者でいつも待機室にいないんです。グラマーで、ニコニコと優しくて、私にはないものをたくさん持っている」と褒め言葉が並んだが、実は紗理奈さんも同店きってのトップ嬢。
全くタイプの異なる女性がトップに君臨するのは、やはり幅広い客層がくるからこそ。
群を抜く集客力、個性豊かな女性の魅力をしっかりと売っていく巧みな宣伝力は、さすが大手ならではの真骨頂だと言える。
子育て資金を確保するため迷わず風俗へ
――紗理奈さんの風俗入りのきっかけは、子育て資金だそうですね。
4年前に主人と離婚しまして。子どもは高校生と中学生、ふたりいます。子育てだけでなく、私も自分の将来を考えて貯金をしておかないと。
――差し支えなければ離婚の理由を聞いてもいいですか?
ギャンブルによる借金でした。実は結婚前から借金があったんですよ。結婚後にそれを知ってびっくり。止めるといっても、依存症って治らないんですよね。
夫婦仲は冷え切っていましたが、子どもがある程度大きくなるまでは、と我慢していました。離婚する際、主人の経済力も期待できなかったので、自分で子どもたちを育てていこうと決意したんです。
――で、思い切って風俗へ。
はい、他のパートなんかも経験したことがありますが、やはり稼ぐなら風俗と思っていましたから。すぐにネットで探し始めました。
――結婚早々にご主人とは不仲になったんですよね。その間、男性と関係を持ったりはしていたのでしょうか?
私、結構キライじゃないというか(笑)、抵抗がないのでネットで知り合った人とその場だけの関係っていうこともわりとよくありました。だから風俗もこれといって抵抗がなかったのだと思いますね。
――この『池袋人妻城』が最初のお店ですか?
はい、年齢も若くはないので最初から人妻系のお店で探していました。メールのやりとりから、面接時まで、すべて対応が良かったと記憶しています。
面接のときにDVDも観せていただき、仕事内容のイメージがついたので入店を決めました。
――働いてもう2年ですよね。どんな印象ですか?
だいぶ古株になってきましたが、スタッフさんとは信頼関係で結ばれているな、って思いますね。以前は「私なんて貧乳だから人気なんて出るわけない」って愚痴ったりしたことも(笑)。
――そんなことも(笑)。ちなみにそれはどう対応してくれたんですか?
もうTバックのお尻と足を強調しまくりですよ(笑)。写メ日記でも、胸の写真は出さず、とにかくお尻と足を強調した打ち出し方をしてくれました。小さい胸が好きな人や、ボーイッシュな女の子が好きな人もいるので、胸へのコンプレックスがあっても風俗でちゃんと稼げるってわかりました(笑)。
――たしかに、以前「みっけStory」に登場してくれた小谷さんとは全くタイプが違いますが、さまざまなタイプの女性が人気を得るというのもいいですよね。客層の幅が広いことがよくわかります。
「人妻」、というくくりだけなので、体型や雰囲気などあらゆるタイプの女性が活躍できますよね。年齢も若い人妻もいれば熟女系もいますし。人の奥さんと秘密の関係を持つ、というドキドキ感が大事で、あとはそのお客様のお好みですからね。
お店側は何も強制しない。自分のペースで働ける
――紗理奈さんは現在どんなペースで働いて、どのくらい収入があるか教えていただけますか?
入店当初からペースも収入もあまり変わっていないのですが、平日は週3日で18時~22時の夜間、あとは土曜の昼から夕方までで、収入は30~40万くらいです。多いと50万円くらい。生理のときはお休みしています。
――短時間にもかかわらず、安定しているのですね。わりと最初から稼げたのですか?
そうですね、入店時から接客はかなり頑張ってましたね。よく、2月と8月は閑散期と言われているようですが、お店で集客できているのかな、私は全く暇だという感覚は今まで一度もなかったです。
――さすがモアグループ。本当に集客に力を入れているのがホームページからも分かりますね。
ここのお店が初めてなので他と比較はできませんが、イベントも多いしそれを楽しみにしているお客様も多いと思いますよ。
――イベントも多いなら、紗理奈さんは人気嬢だし、短時間でなくもっと出勤してほしいと言われませんか?
イベントの時は、もちろんそう言われることもありますが基本的に全く強制されることはありませんね。自分のシフトを提出して「はい、わかりました」という感じです。
逆に自分が「今日は電話がよく鳴ってるな。もう少し残ろうかな」という時も、自己申告すれば当初の予定より長く働けますし、シフトに対してはノンストレス。とても気持ちよく働けています。
――あれこれ言われないのは、気もラクですね。
ここは、強制することが全然ないんですよ。写メ日記もあれこれ言われないですね。写メ日記のアップ回数なんかも、決まりがあるお店もあるみたいですが、うちのお店はそれもありません。もちろん、写メ日記は効果があることは実感しているので書くようにはしていますが、強制されるのと自発的にやるのでは違いますからね。
風俗で働くことは簡単なことではない
――写メ日記って、やはりどなたに聞いても「効果がある」とおっしゃいますね。
お客様はよく見てるんですよね。写メ日記の内容を見て会いに来てくれることもあるので、やはりまめにアップすることは大事だと思っています。
――デビュー当時から頑張っていたとおっしゃっていましたが、具体的に何が人気の秘訣だと思っていますか?
そうですねぇ、例えばプレイ内容は結構頑張ってると思います。即尺、ゴックン、聖水などはOKです。
――それって、抵抗はないんですか?
いや、それはありますよ(笑)。相手の風貌だけでなくニオイを嗅いじゃったりしますし(笑)。でも、普段できないことをやりたくて、高いお金を払ってくれるわけですから、何とか期待に応えたいなと思いますね。だって、本当に高いですよね、プレイ代だけじゃなくて、ホテル代までかかるし。
――そうですよね。90分を過ごすために自分で稼いだ何万円を使ってくれるわけですからね。
だから、一生懸命そのお客様の理想を叶えてあげるために努力します。たまに乳首つねられたりして痛い時もありますけど、私はギリギリまで我慢しますし(笑)。
――痛いって言わないんですか!?
はい、今のところ我慢できているので。どうしようもなくなったら言うかもしれませんが。
本人はAVの真似をして、そうやるのが気持ちいいって勘違いをしているのか、SMっぽいものを望んでいるのかはわかりません。そういうことも聞かないですし。
――すごいなぁ。満足していただくために、できるだけ我慢をするというスタンスなんですね。
ラクして稼げないですよ、やっぱり。若いうちは美貌だけで売れるかもしれませんが、ある程度の年齢になってくると、プラスして人より秀でているものがないと厳しいじゃないですか。プレイ内容もそうですし、衰えに逆らうため体型維持もしっかりやっていますよ(笑)。
――本当にスレンダーですもんね。ボディメンテナンスは何をしているんですか?
お金をかけてエステなどには行きません。ひたすらセルフマッサージです。胸が小さいぶん、お尻と足のケアをしっかり行っていますね。あとは3駅くらいウォーキングしたり。昔はバスケをやっていたこともあって、体力はあるんですよ。まぁ体力があっても、風俗のお仕事はキツイなと思いますよ。
――お客様の気持ちを尊重し、そのためには不快なこともあるでしょうし、痛みも伴う可能性があるわけですからね。
そうですね。最初は意思疎通が難しい方もいらっしゃいますし。
幸いになことに、いいお客様ばかりが来るので、危ない目には遭ったことはありませんが、そもそも、知らない男性とふたりきりで密室に入ること自体が勇気のいることですよね。
とてもやりがいはあるので、指名される限り、まだしばらくは続けていきたいですね。
――肉体面、精神面で疲れることが多くても、続けたいと思う理由は何なんでしょうか?
お客様が喜んでくれるからですね。たまにしか来れなくても、遠くからお小遣い貯めて私に会いに来てくれたり、プレイのあとに癒されたとか、また明日から仕事が頑張れそう、とか、そんな言葉の一つひとつが私のモチベーションですね。
もちろん、お給料の良さはありますよ。ちなみに十分な額をいただいていても、決して派手に使うわけではなく、金銭感覚を失いたくないので、贅沢せずに貯金をしています。
――本気でお客様のことを思っていることがお客様にも伝わるから、長年人気をキープできているんでしょうね。
とにかくわざわざ来ていただいているお客様にも、キャストが働きやすい環境を整えてくれているお店にも、常に感謝の気持ちを忘れてはいけませんよね。
非現実的な時間を提供し、喜んでいただける風俗の仕事は、すごく面白いですし、誇りをもっているんですよ。
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)