プロフィール
Japanese Escort Girls Club(東京)/スターグループ
Lily
千葉県出身。18歳のときに風俗業界へ。居酒屋でバイトをしていた当時、「学びたかった英語を使えて、驚くほど稼げるアルバイト」として入店を決意。現在は大学を中退し、アメリカ留学に向け準備中。テレビで観た海外ブランドのファッションショーに衝撃を受け、ファッションビジネスを現地で学ぶという夢を持つ。とにかく元気で活発な印象。
このインタビューのポイント!
- 英語を話したい。ただそれだけだった
- 時にはリッツカールトンで優雅な朝食を
- スタッフさん、みんな大好き。家族みたい。
外国人のみが利用するデリヘル『Japanese Escort Girls Club』。今回お話をお聞きしたLilyさんは若さと元気あふれる、可愛らしい女の子。身長153cmの小柄な体型もあってか、お店のホームページでは“Little Princess”と紹介されている。
同店に訪れるのは海外からのビジネスマンがほとんどで、国籍もアジア、北米、ヨーロッパなどさまざま。よって、求められるタイプも幅が広く、在籍するキャストの年齢や容姿も多彩なのが特徴だ。
身バレの心配がないからという動機で、入店するキャストも多い。英語は話せなくてもOK。お客様は英語でのコミュニケーションを求めてはいない。お互いが片言でも、愛情に満ちた日本の夜を楽しみたいのだ。
英語を話したい。ただそれだけだった
――最近はだいぶ風俗嬢のイメージが変わってきていますが、Lilyさんも「ぽくない」というか、普通に元気な学生さんって感じですよね(笑)
よく言われます(笑)。お客さんの前でもこのまんまです。
――なぜまた風俗へ?
高校時代から英語をしゃべりたいな、とは思っていて。大学の学科でビジネスを学んでいたのですが、テレビで海外のファッションショーを特集した番組を観て、アメリカでファッションビジネスを本格的に学びたくなったんです。早速留学資金を稼ごう、と思っていたときに、たまたま何か英語のサイトを見ていてこのお店の存在を知ったんですよ。
――普通の風俗求人サイトで見つけた、ってことでないわけですね。
全く覚えてないんですよね。本当にどう検索したか忘れましたが、たまたまなんです。運命的な出会い(笑)。それが18歳のときです。
――18歳からとは驚きです。男性経験もそこまで多そうな感じでもないですし。抵抗はなかったですか?
風俗に対して抵抗は特に無くて。お店に入るまでの男性経験は2、3人だったので普通ですよね。もちろん相手はつきあっていた彼氏だけです。とにかく英語が話したいという理由だけでこの業界に入った感じでしね。普段なかなか外国の人とべったり話す機会もないじゃないですか。最初は「私、いま外国人としゃべってる!」っていうアドレナリンで夢中で働いていました。結果、朝起きれず学校を退学するという……(苦笑)。
――それはもったいないというか、親御さんも悲しんだのでは?
いえいえ自業自得だし、親もよく寝坊するのを見ていて諦めていたっぽいです。だから中退してしまったことは全く後悔していません。
――英語力はかなり上達したという実感はありますか?
私は会話しかできないんですけど(笑)、日常的な会話は問題なくできるレベルになったとは思います。お客さんと会話したあと、わからない単語や、どう表現したらいいかを帰って勉強もしましたし、実践で学んでるという感じですね。
時にはリッツカールトンで優雅な朝食を
――ビジネスで日本に来るということは富裕層が多いんですよね。
そうですね、私はラッキーなことに年に1、2回、夜から朝まで共にするオーバーナイトを入れてくれるんですけど、リッツカールトンにお泊りして、そのまま優雅な朝食というパターンですね。
――なんて贅沢な時間!
いや、私はリッツカールトンあんまり好きじゃないんですよね~(笑)。
――うわー、ハタチの子がそんなこと言えるなんてうらやましい!(笑)1日でいくらくらいの収入になるんですか?
そのオーバーナイトだと13万円くらいです。でも、本当にこういうのはラッキーなんで。トータルでならすと月70万円くらいですかね。
――すごいすごい! 多い月だとどれくらいでしょう?
100万円いったこともありますが、これは本当に先ほどお話した、入店当初夢中で働いていた頃です。「私ってこんなに稼げるんだ」というのと「外国人と話せてる」という優越感みたいなものがあって、休みも惜しまず働いて……カラダはぼろぼろになりました。
カラダの問題だけじゃなくて、お客さんに申し訳ない。あんな疲れている状態で接客しちゃダメです。お仕事ですから。
今は反省して、無理のない範囲で働いていますよ。週4~5日で、18時~夜中2時までです。
――お金よりも、きちんとお客様のことを考えているんですね。素晴らしいです。
私はいつも100%の愛で接しています。イチャイチャするのが好きですし、彼女になった感じで甘えます。特に私を指名してくれるお客さんは、プロとしての接客より、楽しい時間を求めてきている感じがしますし。
――Lilyさんがエロく豹変するのは想像できません(笑)
責めるのは苦手で全然エロくできないんですよ。今日ネイルに行ってきたんですけど、こんなのやってもらってきちゃったし!
スヌーピーのチャーリーブラウンとサリーにしたんです♪
色気を出すのはちょっと難しいけど、受け身なら、まだ「エロいハタチ」にはなれるかな。できればかわいいペット、みたいな感じに思ってくれたらいいですね(笑)。
――ちょっと話しは戻りますが、今は無理なく働いているようですが以前は辛くて辞めたい、と思ったこともありますか?
ありますよ、今も辞めたいです!
――それ、ここで言っていいんですか?(笑)
友達や家族に内緒にしていることに疲れちゃって。夜中2時まで働くと、もちろん終電が終わっているから送ってもらえるんですけど、お酒も強くないのにキャバクラでバイトってのも無理があるし。
今は「友達の会社を手伝っていて、外国とやりとりをしているから時差がある」ってことにしています。私が風俗でやるとは誰も想像つかないと思うのですが、黙っていることがたまに疲れちゃうんですよね。
あ、でも仕事がいやだ、とかではないのでもちろんまだ辞めませんけど(笑)。
――それなら安心しました(笑)
スタッフさん、みんな大好き。家族みたい。
――こちらは集団待機ですが待機中は他のキャストやスタッフさんとコミュニケーションをとったりしているんでしょうか?
超キレイな先輩が洋服くれたり、スイーツくれたりします(笑)。ランキングトップの方で、フェロモンというかなんかすごい分泌液が出てます!
女性スタッフさんには成長しなさい、的なことを言われますね。お母さんみたいです。
みんなすごく優しくて、気にかけてもらってるな、と感じますね。「頼っていいんだよ」って言ってもらえるので、心強いです。
――以前、取材をさせていただいたスタッフの佐川さんはわりと年齢も近いんじゃないですか?
そうですね。よく喧嘩もしますね(笑)
――喧嘩もできる仲の良さってことでしょうね。
まぁそうなんですかね(笑)。でも、みんな大好きですよ、家族みたいな感じです。
――お客様と接するうえで意識していることはありますか?
まず、笑顔。そして自分が楽しむこと。自分が楽しくなかったら、相手も楽しいわけがないですよね。あとは相手の流れに従うこと。どういう流れにもっていきたいかは人によって違いますから。
――いろいろな国籍の方が来ると思うんですが、外国人のお客様ならではの共通点ってあります?
性格はみんな違いますけど、なんの偏見もなく私を見てくれること。家庭環境とか過去とかは詮索せず、その場だけを楽しみに来ていることかな。数ヶ月に1回しか来れない方とか、1回来て、もう二度と会えない方もいますしね。
実は先日、私が18歳のときに初めて接客したお客さんが、2年ぶりにお店に来てくれて。よく頑張ってるね、って言ってもらって、もう嬉しくて泣いちゃいましたよ。
――いい話ですね。基本的に滅多に会えないし、余計なことを詮索する時間も無駄ですもんね。ちなみに日本では、わりとご挨拶がわりになっている「本番強要」についてはどうなんでしょう?
やっぱり、ありますね。困ったら「日本の法律」っていう言葉を出すのが有効です(笑)。ビジネスで来ているのに問題起こして揉め事になったら大変ですからね。
――たしかにそれはいい断り文句ですね。Lilyさんはアメリカでの留学が目下の目標ですが、どれくらい先を考えているんでしょう?
21歳には行きたいです。あと1年。そこまでに500万円は貯めたいです。本当は1千万は貯めたいんですよね、お金はあればあるだけ安心なので。節約できればいくかもしれませんがちょっと厳しいかな。海外旅行にも行きたいし、ほしい靴もあるし! でも貯められるところまで頑張ります。
――この年齢で1千万貯金が目標といえるのは、やはり風俗嬢として活躍できているからですよね。
頑張ったぶん、自分に返ってくるのがこの仕事だと思いますよ。頑張れば頑張るだけ好きなことができる。稼ぐのも、貯めるのも、遊ぶのも自分次第ですし。
――本当にそのとおりですね。では最後にハタチのLilyさんから同年代の女の子に向けたメッセージをお願いします。
将来どうしようって考えるかもしれないけど、目標も定まらずに漠然と過ごしているなら、早くからお金を稼いでおいたほうがいいと思います。
悲観的になることもないし、若いうちに稼いで頑張れたならこの先、何でもできる気がします。
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)