プロフィール
新入社員/POM GROUP
ゆな
関東地方出身。介護士として有料老人ホームに勤務しながら、奨学金返納のため同店に入店。お休みの日は大好きなK-POPのライブに足を運んだり、友達と岩盤浴に行ったりしてリフレッシュしている。趣味は映画鑑賞で、今まで観た映画の中でお気に入りは「ファンタスティック・ビースト」。もちろんハリポタシリーズも大好きな女の子。
このインタビューのポイント!
- 体験入店で感じた店舗との相性
- 時事ネタを仕入れ、介護現場での話も弾むように
- コンセプトが明確だからなりきるのも簡単
ニットワンピースの上からもスタイルの良さが見て取れるゆなさん。聞けばなんとGカップとのこと。色白でおとなしそうな見た目そのまま、ゆっくりした口調ではにかみながら話すしぐさに、男性でなくてもキュンときてしまった。
風俗未経験のゆなさんが選んだ、新宿・歌舞伎町桜通りにある『新入社員』は、オフィス制服を着た女の子とホテルでプレイできるイメクラ。“日本一女の子に優しい”をモットーに、お客様は受付をしてからの利用なので、安心して接客につくことができる。またホテルは待機所から徒歩数分で、顔バレ、身バレの心配がないところも働きやすい魅力となっている。
「この仕事で生活が充実した」と語るゆなさん。その充実感は何によってもたらされたのだろうか。人気ナンバー1にも迫る勢いだという彼女の胸の内をそっと聞かせてもらう。
体験入店で感じた店舗との相性
――この業界は初めてだと伺いましたが、こちらのお店はどのように決めたのですか?
ネットでお仕事検索しました。求人サイトから丁寧に書かれていた3店舗を選んで体験入店したんです。風俗の仕事には勝手に怖いイメージを持っていたのですが、ここはスタッフさんが優しくて「これなら働けるな」と思えたんです。バック率も一番良くて、表を使って説明してくれて分かりやすかったので迷うことなく決めました。
――ほかの2店舗は怖そうな人が出てきたとか?
はい、イメージしていた通りの威圧感のある怖そうな人で(笑)「次、いつ来れる?」って聞かれて、「まだ入店も決めてないのに」と困った覚えがあります。バック率の説明も口頭で言われただけで、明確ではなかったし。
――スタッフさんの対応でお店を決めたのですね。業種は何で探していたのですか?
店舗型のヘルスがいいかなと思っていました。お店ならスタッフさんがそばにいるから安心だし、移動もないので身バレのリスクがないかなって。ここはホテルでの接客ですが、お客様は受付をしてからの利用だし、移動も待機所から徒歩数分のホテルと近いため安心できました。
――スタッフさんがチェックされるのは安心ですね。初めての接客は覚えていらっしゃいますか?
特に講習はなくて、待機所にあるマニュアルを読むだけでできたので、難しいとは思いませんでした。ものすごく緊張しましたけど(笑)。手順を頭の中で反芻しながらもう無我夢中って感じです。お客様も優しい方でした。
――介護士という仕事がら人と接することに長けているのかもしれません。キャストさんと話すことはありますか?
ほとんどないですね。ここは個室待機なのですが、たまに廊下ですれ違ったときに挨拶する程度で私にはちょうどいい距離感です。
待ち時間は誰に気兼ねすることなく、音楽を聴いたり、おやつを食べたりして過ごしています。
時事ネタを仕入れ、介護現場での話も弾むように
――介護士のお仕事もしていらっしゃるのですよね。
はい。学生のときに学んでいたのが福祉系で、介護職員初任者研修の資格を持っています。昔から人の役に立つ仕事をしたいと思っていたので、この道に進みました。でも、お給料が安くて奨学金を返すのが難しくて。
――それで副業を考えたわけですね。始めから風俗のお仕事を?
そうですね、やっぱり時給がいい仕事がよかったので。それに勤務日や時間を自由に決められるのも魅力でした。介護士のシフトが出たら無理のないように入れています。連絡もメールなので気が楽ですね。急に明日入りますっていうのもOKですし。
――自由出勤憧れます(笑) では、お客様の年齢層と1日の接客人数を教えてください。
20代から50代まで幅広いです。1日4~5人の方とお会いしますね。
お客様とは趣味の映画の話で盛り上がったり、共通の話題がない時は、知らないことを教えていただいたりしてます。特にニュースで取り上げられていることは、介護の仕事で入居者の方とのコミュニケーションにも役立っています。私は朝のzipくらいしか見ないので(笑)
――どちらもホスピタリティが必要なお仕事ですから、会話が大切になりますね。介護士としても幅が広がったのではないですか?
担当しているのは健常者の方のフロアで、基本的にはご自分のことはできるので、話し相手になることが多いんです。テレビもよく見ていらっしゃるので、ニュースのことを聞かれたときにお答えできると会話がはずみますね。笑顔が増えると嬉しいので、そういう意味ではステップアップしているかなと思います。
――まさに「人の役に立つ仕事」の相乗効果ですね! 今はどのくらいのペースで入っているのですか?
少ないときは週1、多いときは週4くらいで、時間帯は13時~20時が多いかな。
介護士は夜勤があるのと、実家住まいなので深夜は入れないんです。介護士の給料だけで働いていることになっているので、家に生活費も入れていません。
でも、少しずつ貯めたことにして家族を旅行に連れて行っています。最近も母と東北地方の温泉に行ってきました。
――親孝行ですね、立派です。ちなみにお給料はいくらぐらいいただいているんでしょうか?
出勤日数にもよりますが、少ないときでも50万円くらいで、介護士の給料より全然多いです(笑)。おかげで友達の誘いを断ることなく、岩盤浴や旅行に行ったりしてます。この仕事を始めてから、趣味が増えましたね。前は行きたいけど行けない、やりたいけどやれないってことが多かったので。本当に生活が充実しているなぁと感じます。
――そんなにプライベートも充実しているなら、お給料の安い介護士の仕事を辞めようとは思いませんか?
長く続けるつもりはないんですが、辞めると友達にバレてしまうかなって思って。辞めたらお金がないはずなので、遊びに行けなくなってしまいます。それに介護士の仕事も嫌いじゃないので、今は辞めるつもりはありません。
コンセプトが明確だからなりきるのも簡単
――お店の特徴がコスチュームを着ての接客のようですが、いろいろなコースがありますね。
はい。お客様には好きな服とセクハラや痴漢など9つのコースから1つ選んでいただきます。一番人気は通勤痴漢コースで、つり革を持参してつかまって待つんです。日常ではOLさんが制服のまま電車に乗らないですよね(笑)。アイマスクをしてのスタートになるのですが、私はアイマスクを付けているほうが緊張しないので好きです。
――電車で痴漢は妄想の極みなのでしょう(笑)。以前からコスプレに興味をお持ちだったとか?
いえいえ、まったくなかったです。ただ、コンセプトがはっきりしているので、初めてでもやりやすいかなっていうのはありました。コスチュームがあるおかげで私もなりきって接客できます。今日はどんな衣装かな~って楽しみにもなっていますね。介護士はポロシャツにジャージですから(笑)
――普段、地味な恰好だとなおさらですね。人気のコスチュームはなんでしょう?
普通にOL風のベストとタイトスカートですね。あっ、でもスカート丈は膝上20センチ以上の超ミニですけど(笑)。ベストもチェック柄やピンクやブルーと何色もあって、リボンやタイも選べるので、何通りあるか分からないくらいです。あと、キャリアウーマンっぽい、スーツも人気があります。
――毎回違うと気分も上がりそうです。そんな非日常を求めるお客様に対して、気を付けていることを教えてください。
やっぱり高いお金を払って来てくださっているので、心を込めて接客するようにしています。すごいテクニックを持っているわけではないと思うので、一生懸命に尽くすだけです。お客様がすごく喜んでくれた時は、本当にうれしいです。
始めた頃は「これでいいのかな」と思っていたので、指名をいただいたときは、「えっ、私でいいの?」と驚きました。だから、私にできることは全力で!って思います。
――ゴム着用が基本のお店で、ゆなさんは生〇ェラもOKにされていますね。
はい、お客様が気持ちいいのが一番だと思いますし、そのまま出されるような方はいらっしゃらないのでOKにしています。もちろんスタッフさんから強要されたわけではないですよ。
――ゆなさんのやさしい性格と包容力が、丁寧かつ大胆な接客につながっている気がします。では、これからの目標を教えてください。
とにかく奨学金返済が第一です。あとは家族を海外旅行に連れていきたいですね。それから貯金もして卒業したいと思います。
――最後に風俗のお仕事に興味がある女の子にメッセージをお願いします。
はじめは不安がたくさんあったけど、やさしいスタッフさんに囲まれて何の心配することなく働いています。お金の不安が消えただけじゃなく、こんなにも満たされた気持ちになるとは想定外でした。好きな時間に働けるので、私のようにお給料だけじゃ足りなかったり、もう少しお小遣いがほしいなと思っている人は、一度挑戦してみるといいかもしれませんよ♪
- 取材・文=志賀真琴
- 撮影=伊藤メイ子