プロフィール
にな
埼玉県出身。高校卒業後、一旦は就職したものの体調を崩して退職。その後しばらくバイト生活を続けていたが、収入アップのために風俗入りを決意した。ひとり暮らしを始めるお金が必要だったのだとか。趣味はPCオンラインゲームとDTM(デスクトップミュージック)。
このインタビューのポイント!
- マスクにはコンプレックスを隠す効果もある
- 毎日、美味しい「まかない」に大満足♪
- 人生をもっと楽しむために、100万円貯めて整形したい!
ソフトサービスの風俗店は数あれど、マスクしたままで仕事ができる店となると、そう多くはないはずだ。2017年6月に未経験者専門店としてオープンした『キティーズテラス(西船橋店)』は、接客中もマスク着用OKのオナクラ店。「見るだけ」「手だけ」のソフトサービスがメインで、下脱ぎは一切なし。その上、身バレ・病気の心配がゼロというから、風俗未経験の女性にとってこれ以上ないほど働きやすい店と言っていいだろう。
在籍キャスト・になさんも、風俗デビューに同店を選んだひとり。マスクを着けると恥ずかしさが半減し、顔のコンプレックスを隠すこともできるのだとか。今回は、風俗入りの経緯やお店の魅力について、詳しく話を伺った。
マスクにはコンプレックスを隠す効果もある
――になさんは風俗未経験で『キティーズテラス』に入店されたそうですね。いつ頃から働いているのでしょうか?
はい、このお店で風俗デビューしました。入店したのは昨年の8月です。
――風俗のお仕事に抵抗はなかったですか?
面接に行くのを少しためらいました。風俗=怖い!みたいなイメージだったので、抵抗があったんだと思います。風俗店には、女性の服を無理やり脱がそうとするお客様や、威圧的で怖そうなスタッフがいるものだと思っていましたから。
――実際に働いてみて、その怖いイメージはどうなりました?
お客様もスタッフも優しい人が多くてびっくり。この仕事をしていて「怖い」と感じたことは一度もありません。風俗に対するイメージは、かなり変わりましたね。
――それはよかったです。そもそも、なぜこの仕事をしようと思われたのですか?
両親との関係に悩んでいたので、とにかく早く実家を出たかったんです。ひとり暮らしをするためのお金が必要だったんですけど、普通のアルバイトではなかなか貯まらなくて。もっと稼げるバイトを探そうと思い、インターネットで「高収入・バイト」と検索して出てきたのがこの仕事でした。
――風俗のお仕事といっても、業種やサービス内容は様々。お仕事を探す際に、こだわったポイントがあれば教えてください。
やっぱり、「未経験でもできる簡単そうな仕事」がいいなと思いましたね。でも、業種や仕事内容など、詳しいことはよく分からなくて。とりあえず自宅の近くのエリアで絞り込んでみたんです。それで出てきた中で気になったのが、「脱がない・触られない・舐めない」という仕事内容のお店でした。
風俗でも、服を脱がないで働ける仕事や、手だけの簡単なサービスがあるんですね。 “オナクラ”という業種があることも初めて知りました。
――未経験だと、ソフトサービスで働けるお店がいいですよね。こちらのお店に決めた理由はなんだったのでしょう?
「マスク着用」で働けるのが、このお店だけだったんです。身バレの心配をしなくていいので、働くならここだなと。家族や知人にバレるのだけは絶対に避けたかったので、この店を選びました。
――たしかに、マスクをしたまま働けるお店って珍しいですよね。
病気を防ぐこともできて、いいこと尽くめ。私の場合、目から下にコンプレックスがあるので、マスクで顔を隠せるのは一石二鳥どころか一石三鳥です。
毎日、美味しい「まかない」に大満足♪
――お店の客層について教えていただけますか?
お客様は20代~30代の男性が多いです。うちの店にあるのは、「見るだけコース」と「手コキコース」のみ。ほかの業種に比べてサービス内容がソフトで価格も安いので、若い男性が多いのかもしれません。コースの時間は最短20分。男性が気軽に利用できて、女性は簡単にサクッと稼げるのがオナクラ店のメリットですね。
――本当に「見るだけ」と「手コキ」のみで働くことができるのでしょうか?
嘘じゃないですよ(笑)。本当に、基本コースはそのふたつだけです。オプションについては女の子が自由にOK・NGを決めることが可能なので、できないプレイはNGにして大丈夫。自分のできる範囲内で働くことができるから、未経験者が風俗デビューするのに最適なお店だと思います。
――先ほどオプション一覧を拝見しましたが、種類が多くて驚きました。
パンチラや下着姿、コスプレなど、30種類近くのオプションがあります。中でも特に人気があるのは、「トップレス」と「生乳たっち」ですね。下着を脱ぐのはトップレスまで。下脱ぎはないので安心です。
――接客場所は、どんなところが多いですか?
ラブホテルやレンタルルームで接客することが多いですね。どちらも待機所の近くにあるので、移動がラクでいいですよ。
――待機場所は個室?それとも集団ですか?居心地はいかがでしょう?
個室待機と集団待機、両方用意されています。そのときの気分によって好きなほうを選べるから、とっても快適ですよ。ほかの女の子と顔を合わせるのが苦手な子もいるかもしれませんが、うちの店の待機所はギスギスした雰囲気とは無縁の世界。いつもスタッフさんがいるし、女の子同士の仲もいいんです。
――スタッフさんが常駐しているのは心強いですね。
夕方になると、毎日スタッフさんがご飯を作ってくれるんです。一回作ったら女の子に好評すぎて止められなくなったって言ってました(笑)。
――えっ!?毎日まかないが出るんですか?
そうなんです。出来上がるのは19時頃。営業時間が終わる朝4時までの間、何時でもスタッフさんがあったかいご飯を出してくれるんですよ。しかも、毎食必ずサラダが付いていて、とっても美味しいんです。
――待機中はもちろん、お仕事から戻ってきたタイミングでも食べることができるのは嬉しいですね。最近食べたメニューの中で、特に美味しかったものを教えてください。
個人的な好みでいうと、酢豚とから揚げかな。ブリトーも美味しかったですね。それと、前日から仕込んだカレーは絶品です。
人生をもっと楽しむために、100万円貯めて整形したい!
――未経験で入店してから約5ヶ月が経ちました。不安なことや悩んでいることは、ありませんか?
スタッフさんがしっかりフォローしてくれるので、不安はありません。ただ、たくさんのお客様を相手にする仕事なので、悩みは尽きないです。プレイ内容や接客方法、トーク術など、お客様によって臨機応変に対応しなければなりませんからね。「どんなことをすれば喜ばれるんだろう?」「こんな時どうしたらいいんだろう?」って、悩んでばかりです。
――そういった悩みは、どうしているのでしょう?
実は、ソープとデリヘルで働いている友達が2人いるんです。高校時代からの付き合いで気心が知れているし、2人とも私より先にこの業界で働き始めた風俗の先輩。私のよき理解者であり、相談相手ですね。経験者でないと分からないような疑問や悩みに答えてくれるので、本当に助かっています。
――この仕事をしていることを誰にも打ち明けられずに、ひとりで悩んでいる風俗嬢も多いと聞きますから、相談できるお友達がいてよかったですね。
いつも私のことを気にかけてくれて、食事に誘ってくれるんですよ。そして話を聞いてくれる。やっぱり持つべきものは友ですね。
入店したばかりの頃は迷いや抵抗があったこの仕事も、友達やお客様、スタッフさんに恵まれて、今では楽しいと思えるようになりました。風俗って、やればやるほど奥が深く、面白くなっていく仕事だなぁって思っています。
――楽しんで働けているようで何よりです。風俗入りしたきっかけは、ひとり暮らしをするためのお金を稼ぐためでしたよね。もうお引越しはされましたか?
この店で働いて割とすぐに引越し費用は貯まったので、もうひとり暮らしをしています。
――その後、ご両親との関係はいかがでしょう?
実家暮らしのときは、両親と顔を合わせるだけで理由もなくイライラして、思っていないことまで言ってしまっていたんですけど。今は、喧嘩ばかりしていたのが嘘みたいに、両親との関係は良好です。たまに会うぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。
――それはよかったですね。今後、稼いだお金は何に使う予定ですか?やりたいことや目標などあれば、ぜひ教えてください。
部屋のインテリアを揃えた後は、美容整形費用を貯める予定です。ずっと顔にコンプレックスを持ったまま生きていくより、思いきって整形したほうが人生楽しいと思うから。理想の顔に生まれ変わった自分を想像するだけで、ワクワクが止まりません。まずは整形費用として100万円、なるべく短期間で達成したいと思います!
- 取材・文=松尾さと
- 撮影=伊藤メイ子