プロフィール
三村りん
大阪府出身。もともとはスーパーのレジ打ちをしていたが、生活費を稼ぐために入店。風俗を卒業しようと一度は同店を辞めたものの、居心地の良さから半年前に出戻ってきた。170㎝の長身とFカップ巨乳がウリで、性格は飄々としつつもしっかり者。趣味は映画観賞でBSなどで古い洋画を見ることが好きだとか。
このインタビューのポイント！
- ソフトSMが苦手なら気軽にNG設定が可能
- 実年齢でパネマジなし！素で接客できる気楽さ
- 「ゆるく楽しくほどほどに」がモットー
『ユートピア』は、ソフトSMの要素もあるホテヘル店。創業から10年、パネマジを一切行わないうえに、在籍キャストの年齢やスリーサイズをごまかさない誠実さをモットーに営業している。そんな営業方針だからこそ、地元のお客様から強い信頼を寄せられており、多くの常連客の心をしっかりとつかんでいるのが大きな特徴だ。だからこそ、キャストは真面目な接客さえ行っていればOK。写メ日記やチャットなどの営業活動を行わなくても安定して稼げているそうだ。
今ドキ珍しいほど気軽な勤務スタイルで稼げる当店。その実情を拝見すべく、キャストの三村りんさんに詳しいお話を伺ってきた。
ソフトSMが苦手なら気軽にNG設定が可能
――三村さんは、ここに勤める以前はどの様なお仕事をされていたのですか？
スーパーのレジで働いていました。とはいえ、そこまでお給料が貰える仕事では無かったので、生活費のために風俗を始めてみようと思い立ったのが入店の理由です。
――こちらのお店が初めての風俗店だったのですか？
いえ、一番最初は高校を卒業してすぐに1年ほど働いていたホテヘルですね。もう既にそこは閉店してしまっているんですけど。それから7年くらいのブランクを経て、このお店で復帰したような形です。
――どういった基準でお店を選ばれたのでしょうか？
独特な雰囲気のあるお店だなあと思ったのがきっかけですね。お店の雰囲気も野球のモチーフにこだわっていて個性的ですし、求人サイトで見かけた店長ブログも面白くて、楽しく働けそうだなと思って。キャストの年齢層も幅広くて容姿は問わないと書かれていたのも応募したポイントでした。
――先ほどお客様用の待機所を拝見しましたが、野球関連のグッズがたくさんあって確かに他にはないお店の雰囲気ですよね。
オーナーさんが野球好きみたいで。とはいえ、接客に関しては普通のヘルスなので全然野球っぽくはないんですけど（笑）。それでも面白い雰囲気のお店だというのは間違いないと思います。お客様が受付を通って送り出すときにスタッフさんが「プレイボール！」とお声がけして送り出すんです。あとは同伴での移動がNGのお客様はカラーボールを持つとか、システム一つとっても非常にオリジナリティがありますよね。私も一度、風俗から足を洗おうと思って今のお店を辞めたのですが、居心地が良すぎて再び戻ってきました。
――戻られたポイントはどこだったのでしょうか。
色んな意味でラクな部分ですかね。自由出勤のところや、スタッフさんが気さくで雰囲気が良かったり。何より、良い意味でゆるい。意識高く頑張ろう、努力してたくさん稼ごうという感じではなく、自分のできる範囲で稼げるのがとても有難かったんで。
――現在は週にどれくらい出勤されているのですか？
週に3～4日で1日8時間くらい働いています。これで収入は1日平均25000円といったところです。
――こちらのお店はオプション数も豊富ですよね。
そうですね。オプションの多さと価格帯の安さに惹かれてお客様が尽きることなく遊びに来られるんだと思います。だからここではプレイの幅が広ければ広いほど稼げるんですよ。オプションはソフトSMの要素があるので、AFや排便、聖水などもありますが、苦手なオプションはすべてNGにできるので大丈夫です。私も言われてすぐに出るものではないのでその辺りはNGにしています。でも、ソフトSMといっても他のオプションはソフトなものばかりですよ。
実年齢でパネマジなし！素で接客できる気楽さ
――面接の時の様子は覚えていらっしゃいますか？
いや、まったく（笑）。というのも、私が経験者だったこともあって、面接に来て1時間も経たないうちにもうお客様がついたので……。凄くスピーディに稼げたなあという印象が強いです。
――でも、待つことなく仕事に行けたというのは嬉しいところですよね。
そうですね。お客様が必ず受付を通るシステムなので不安は最初からありませんでした。不潔な人や泥酔した人は事前にスタッフさんがお断りをしてくれたりもするんです。受付に設置されているカメラのモニターチェックもできるので、知人バレの心配も無いですね。
――待機時間があまり無いのは、新人ではなくなった現在も変わらないですか？
はい。スタッフさんが万遍なくお客様をつけてくれるので暇をしている時間はほとんど無いですよ。
――お客様の特徴について教えてもらえますか？
ぶっちゃけた話をすれば、変わった人がわりと多いと思います（笑）。でもその分だけ、風俗はこのお店にしか来ないというようなガッチリとした常連さんを掴んでいるのも事実ではないかと。40～50代の方が中心で、同じエリアの他のお店に比べると客層も良いという話は聞きますよ。実際、みんな優しいですし。
――三村さんから見て、そういったお客様の集まるお店の魅力はどこにあると思いますか？
スタッフさんでしょうね。ここは営業を始めて10年で、スタッフさんもベテランさんばかりなのでお客様からの信用度が他店とはぜんぜん違うんですよ。何しろ、このお店はパネマジが無いんです。スリーサイズや年齢にも嘘が無いから、必然的に信頼をされるんです。
――パネマジ無し！ それはキャストさんにとっても気持ちがとても楽になる方針ですよね。
有難いですね。関西という土地柄、パネマジが酷いと「写真と全然違うやんけ！」みたいなツッコミが入りやすいですし、客層も悪くなっていきがちだと思います。お客様にそのままの自分を求めてもらえるのも嬉しいことです。
「ゆるく楽しくほどほどに」がモットー
――最初にこのお店は「良い意味でゆるい」と仰られていましたが、具体的にはどういったところでそう感じられているのでしょうか？
まず突然の休みも受け入れてくれますし、勤務態度について怒られたりすることもありません。ノルマも無いし、当欠が多いからって退店になることも無いです。
――そこまで公言しているお店も珍しいですよね。そういえば、キャストさんによる営業活動についてもまったく強制しないとお聞きしました。
はい。SNSが苦手な女性は本当に写メ日記やチャットでアピールしなくていいんですよ。完全に時代と逆行しているような気がしますが、私もそういう類はまったくやってません。本来の接客以外の負担がゼロだからこそ、ストレスなく働けているのは確かですね。
――SNSありきで集客するお店も増えている昨今では珍しい営業スタイルですよね。
すでに昔ながらの固定ファンが多数いることが大きいのではないでしょうか。そして、「どんなに普段がゆるくとも接客だけはちゃんとやれること」。この考えがお店全体に浸透しているから、お客様もついてきてくださっているのだと思います。
――なるほど。その部分だけはゆるくない、と。
これは店長から聞いた話なんですけど、採用に関しても容姿にはまったくこだわらないそうなんです。ただし、接客に手を抜かないしっかりした女性でなければ採用はお断りしているようで、誰でも採用しているというわけではないみたいです。どんなに若くて可愛いと自信があっても、態度がダメな人はうちのお店には向かないのではないかと思います。
――接客業としての内面が大切なんですね。このお店で一番稼がれている女性は、どれくらい貰っているのかわかりますか？
たぶん、月100万円くらいはいってるんじゃないですかね。稼いでいる子たちは、みんな本当にコツコツと真面目に接客をしていますよ。リーズナブルなお店ですからいきなり儲かる！みたいなことは無いかもしれませんが、精神的にも金銭的にも安定して働けるというのは間違いないです。
――ゆるくほどほどに稼ぎたいという女性にはぴったりのお店かもしれませんね。
そうだと思います。ただ、ゆるいとは言ってもスタッフさんたちからのキャストへのフォローは手厚く万全です。地元の方だけでも充分集客力があるので、外国人観光客の方が遊びに来てもお断りしてくれています。外国人男性が苦手な方や、日本語が通じないと不安な女性は安心ではないでしょうか。そこはゆるさがなく、私たちキャストの安全を守ってくれる環境に、いつも感謝しています。
- 取材・文＝藤原リョウコ
