プロフィール
ちか
埼玉県出身。既婚者。旦那様との夜の営みが減り、性欲を解消するために風俗で働き始めた。趣味は料理、ドライブ、映画鑑賞。休日は旦那様と一緒にドライブや映画を楽しむことも。夜は部屋に閉じこもって、撮りだめしていた韓国ドラマを一気に観ているそう。ストレスが溜まったら、ひとりカラオケで発散しているのだとか。
このインタビューのポイント！
- 主人には内緒。性欲を満たしたくて風俗入りを決意
- 顔と好みを覚えて、2回目の来店時に心をガッチリ掴む
- バック率70％！常連さんが多い店だから収入は安定
池袋で15年続く人妻系ホテルヘルス『人妻紹介センター』。コンセプトは「近所の人妻ご紹介！」。素人っぽい人妻・若妻が在籍していると評判で、15年目を迎えた現在も顧客数が増え続けているという。
在籍キャストは20代～40代の女性が中心で、プロフィールには「既婚」のほか、「子供の有無・人数」を記載。実際に既婚者や子供を持つ女性が多数活躍しているという。今回お話を伺ったキャストのちかさんも既婚者。なんと、性欲を解消するために同店に入店したのだとか。仕事が楽しいと語る彼女に、お店の魅力や客層などについて聞いてきた。
主人には内緒。性欲を満たしたくて風俗入りを決意
――ちかさんは既婚者なんですよね。風俗のお仕事を始めた理由を教えていただけますか。
私、25歳を過ぎた頃からどんどん性欲が強くなっているんですよ（笑）。それなのに、主人との“夜の営み”が減ってしまって……。風俗で働けば、抑えきれない性欲を解消できるかもしれないと思ったんです。それで「風俗をやってみよう！」と決心し、2018年8月にこの店で風俗デビューしました。
――なるほど。ご自身の性欲を満たすために、この仕事を始めたというわけですね。
そうなんです。少し恥ずかしいですけど、性欲を満たしたいというのが正直なところですかね。主人の収入があるので、お金を稼ぎたいってわけではないんですよ。
――女性は男性と違って、歳を重ねるほどに性欲が強くなると言いますからね。最初から「人妻店」で働こうと思ってお店を探したのでしょうか？
ぽっちゃり体型だという自覚があるので、とりあえず池袋にある「ぽっちゃり系のお店」をインターネットで探したんです。でも面接に行ったら、20代じゃないと難しいと言われてしまったんですよね。
――それで人妻店に？
そのぽっちゃり店のスタッフが「30歳以上なら、人妻店のほうがいいと思うよ」って。面接に行ったのに手ぶらで帰すのは申し訳ないと思ったのか、その場で「池袋・人妻」で検索してくれたんですよ。それで、上のほうに出てきた『人妻紹介センター』を選んで応募。すぐに面接に行きました。
――えっ！最初に面接に行ったお店の人が一緒に探してくれたなんて、すごい（笑）。どうして「池袋」というエリアにこだわったのでしょう？
風俗で働くうえで、絶対に譲れないポイントがひとつあったんです。それは、「主人にバレないこと」。いろいろ考えた結果、主人の通勤ルートから外れている「池袋」を選びました。
――身バレを防ぐためだったんですね。こちらのお店の面接はどうでしたか？
面接に行く前は、緊張と不安で心臓はバクバク。「怖い人が出てきたらどうしよう……」って思っていたんですよ。でも実際にお店に行ってみたら、その怖いイメージは一瞬で消えました。優しそうな店長が仕事内容やお給料のことを丁寧に説明してくれましたから。
――面接のときに、入店を決めたのですか？
話を聞いて「働きやすそうだな」と思ったので、まずは体験入店をしてみようかなと。とりあえずやってみて「無理ならやめればいいか」という軽い気持ちでしたね。その日のうちに写真を撮って、面接日の2～3日後から実際に働き始めました。
顔と好みを覚えて、2回目の来店時に心をガッチリ掴む
――風俗未経験での入店でしたが、講習は受けたのでしょうか？
はい。希望すれば講習を受けることができるので、未経験でも安心です。よく利用するホテルのフロントの人に挨拶したり、プレイ内容を教えてもらったり。実際に接客するときと同じように、最初から最後まで一連の流れを経験できたのはよかったですね。口頭説明だけで大丈夫な方は、実技講習を受ける必要はありません。
――ホテルに入るところから、出るところまで。接客の流れが分かると安心できますね。初めての接客は覚えていますか？
初めて接客した相手は40代後半の男性でした。手の震えが止まらなかったので、相当緊張していたんでしょうね。
――やっぱり、初めては緊張してしまいますよね。こちらのお店は「人妻」というコンセプトですが、客層はいかがでしょう？
ほとんどの方が既婚者で、年齢は30代後半～ご高齢の方まで。奥様とセックスレスという男性が多い印象ですね。時々、年上女性好きの20代の男性も来店しますよ。
――受付型のホテヘル店なので、お店の近くのラブホテルで接客するというイメージで合っていますか？
はい。まずお客様が受付で写真を見て女性を選びます。接客場所は徒歩3分圏内のラブホテル。近くの銀行や病院で待ち合わせをして、一緒にホテルに行くことが多いですね。
――待ち合わせをして一緒に？リアルな不倫っぽいですね。
ただ、一緒にホテルに入るところを知人に見られてしまう可能性はゼロではありません。身バレ対策のために待ち合わせをしたくないお客様やキャストもいるので、その場合はお客様に先にホテルに入っていただきます。でも、私は待ち合わせをするほうが好き。お客様の緊張が解けて、一緒に過ごす時間をより楽しんでいただけるような気がするんですよね。一緒に歩きながら会話をすることで和むんですよ。もちろん、リアル不倫っぽい演出効果もバッチリですし（笑）。
――接客の際に意識していることがあれば、ぜひ教えてください。
自分本位のプレイにならないように、必ずお客様の好みやその日の気分を確認するようにしています。それと、一度接客したお客様の顔と好みは大体頭に入っていますね。
――すごい記憶力ですね。
覚えていないと、二回目のお客様にも初めてのように接客してしまいますから。それってすごく失礼なことだと思うので、できる限り覚えるようにしています。リピートしていただくためにはそういう細かいところが大事。実際に、自分のことを私が覚えてると分かると、お客様は喜んでくれるんですよ。
バック率70％！常連さんが多い店だから収入は安定
――現在はどれくらいのペースで出勤しているのでしょうか？
今は週3日のペースで出勤して、1日3～4人を接客しています。なるべく主人の帰宅時間までには家に帰りたいので、時間帯は11時～21時の間で8時間ぐらい。主人は普通のアルバイトをしていると思っていますから、働く時間帯には気を付けるようにしています。
――1日3～4人を接客した場合、バックはいくらぐらいになりますか？
お給料は1日平均3～4万円です。うちの店はバック率70％で、指名料は全額バックなんです。
――バック率70％！女性にとってはかなり稼げる環境ですね。
15年以上続いている店で固定客もたくさん。女性を気に入ると何度もリピートしてくれるのが、うちの店のお客様の特徴かもしれません。180分以上のロングコースで入ってくださる常連さんも結構いるんです。もちろん、新規のお客様はお試しで60分コースという方が多いですけど。常連さんに話を聞くと、長時間プレイしたいというわけではなくて、一緒にご飯を食べたり、会話を楽しみたいみたいですね。稼ぐには良い環境だと思いますよ。
――質のいいお客様が多そうですね。いつもどんなところで待機しているのでしょうか？
待機所が二つあるみたいなのですが、私は使ったことがなくて……。いつもお店のすぐ近くのネットカフェで待機しているんです。お金はお店負担なので、一切かかりません。ネットカフェの店員さんにはお店のほうから説明しているみたいなので、出たり入ったりしても不審に思われることはないですし。誰かに気を遣う必要もないから、すごく快適ですよ。
――たしかに、ネットカフェの店内でキャスト同士がすれ違っても誰か分からなそう。気を遣う必要がないから、ラクでいいですね。
待機所かネットカフェ、自分で好きなほうを選んで大丈夫。ネットカフェには一般のお客様もいるので、もしかすると待機所を選ぶ女性は身バレを気にしているのかもしれませんね。
――自分に合った待機方法を選べるから、身バレを気にする女性も安心ですね。ちかさんは、いつ頃までこのお仕事を続けようと考えているのでしょう？
スタッフさんも優しいし、このお店を気に入っているので、ずっと働き続けたいですね。いろんなお客様とお会いすることも、男性と会話を楽しむことも、エッチなことをすることも。すべてが楽しすぎて、「もっと出勤したい！」って本気で思っているんです。だから、今後は週4～5ぐらいのペースで出勤しているかもしれません（笑）。
――もともとお金のためではなく、性欲解消のために入店しましたからね（笑）。
男性を満たして、自分も満たされる。最高じゃないですか？（笑）でも、主人との間に子供を授かりたいとも考えているので、この仕事はあと3～4年で卒業かな。それまでは思いっきり楽しみながら働きたいと思います！
- 取材・文＝松尾さと
- 撮影＝伊藤メイ子
