プロフィール
えりか
茨城県出身。風俗入りのきっかけは、学生時代に面接に行ったガールズバーでピンサロ店を勧められたこと。昼職の退職を機に心機一転、引っ越しして、同店へ入店した。この仕事を長く続けるためにはスタイル維持が必須だと考え、健康・美容への意識を高く持っている。趣味は読書。休日は友人と一緒にお出掛けすることが多い。お酒が好きで、嫌なことがあっても飲んだら忘れてしまうのだとか。
このインタビューのポイント!
- 何年も在籍している女性が多い。それが、居心地の良い店の証拠
- 短時間の接客だから、身体も心も消耗しない
- 時給保証で安定収入。指名の数で給料アップも可能!
創業39年目を迎えた、巣鴨を代表する老舗ピンクサロン『マドンナ』。タイプの異なる3人の女性と連続してプレイを楽しめる3回転専門の人気店で、“巣鴨ピンサロ御三家”のひとつとして、風俗愛好家に長年愛され続けているという。
開店前には行列ができるほど、知名度と集客力の高さはバツグン。固定客が多いため、「指名が取りやすい店」として女性からも評判がいい。「時給制」で手堅く稼ぎたい女性はもちろん、指名の数などを評価する「出来高制」の給料システムで高額バックを狙いたい女性にもおすすめの店だと言えるだろう。
仕事内容は、手と口のサービスがメイン。未経験で入店した女性も多数在籍し、活躍しているという。今回お話を伺ったのは、在籍4年目のえりかさん。同店に入店する前も、ほかのピンサロ店で働いていた経験があるそう。ピンサロの仕事が好きだと語る彼女に、お店のシステムや魅力について詳しく話を伺ってきた。
何年も在籍している女性が多い。それが、居心地の良い店の証拠
――いつ頃、どのような経緯で風俗のお仕事を始めたのか、教えていただけますか。
大学生のときに時給のいいバイトをしようと思って、軽い気持ちでガールズバーの面接に行ったんです。そこで「もっといい給料の仕事があるよ」と、ピンサロを勧められて。気づいたらそのピンサロで働いていましたね。
――ガールズバーで働くつもりがピンサロに……。それはもしかして、騙されたということでは?
当時の私には、騙されたという感覚はゼロ(笑)。何も分からなくて、「そういうものなのかな?」と思って働き始めたんです。仕事は楽しかったし、お給料もいい。辞める理由がなかったですね。
――風俗に対して抵抗はなかったのでしょうか?
もともと男性と接することが好きなので、そんなに抵抗はなかったですね。ピンサロは接客人数が多くていろんな男性と会えるから、本当に楽しいんですよ。大学卒業と同時に働いていた店を辞めましたけど、「また働きたい」という想いを抑えられなくて……。就職して3日後には、他の店で働き始めてしまいました。それぐらい、私はこの仕事が好きなんです。
――きっかけが何であるにせよ、楽しいと思える仕事に出会えてよかったですね。ずっとピンサロ一筋ですか?
ピンサロで働くのは、今の店で3店舗目。少しだけデリヘルで働いたこともありますが、結局ピンサロに戻って来ちゃいましたね。仕事内容や働き方が、自分に合っているのだと思います。
――『マドンナ』に入店して、どれくらい経つのでしょう?
今年で入店4年目。東京23区内にあるピンサロを探しているとき、偶然ネットでこの店を見つけたんです。なんとなく気になったので、とりあえず面接に行ってみようかな、と。
――「巣鴨」というエリアで探したわけではなかったんですね。
そうですね。特にエリアにこだわって探したわけではありません。就職した地方の会社を辞めて都内に引っ越しするタイミングでお店を探したので、23区内であればどこでもよかったんです。ただ、「巣鴨」には“おばあちゃん”と“塩大福”のイメージしかなかったので、最初は「えっ?巣鴨にピンサロなんてあるの?」って思いましたけど(笑)。
――実際に面接に行ってみて、お店の印象はいかがでしたか?
前に働いていたピンサロ店はマンツーマンの店だったので、1人のお客様を順番に複数の女性が接客する回転式の店は、ここが初めて。お店に入ってすぐ「独特の雰囲気だな」と感じたことを、今でもよく覚えています。
――回転式ならではの独特の雰囲気ですね。では、面接に行ってすぐに入店を決めたのでしょうか?
はい。でも、決め手は店内の雰囲気ではなくて、思っていたより年齢が上の女性がたくさん働いていたこと。何年も在籍している女性が多くて、自分より年上の女性のほうが指名を取っていて活躍している。そう聞いて「私も負けてられない!」って。負けず嫌いな性格が出ちゃいましたね(笑)。それに、何年も在籍しているということは、居心地がいい証拠じゃないですか。同じ店で長く働きたいと思っていたので、この店ならそれが叶うと思ったんです。
短時間の接客だから、身体も心も消耗しない
――こちらのお店の客層について教えてください。
年齢は30~50代の男性がメインで、スーツを着たサラリーマンの方が多い印象ですね。巣鴨だからといって、高齢の方が多いわけではありませんよ。
――ヘルス店やソープ店ではお客様と一緒にお風呂に入りますが、ピンサロでは局部を拭くだけですよね。衛生面で気になることはありませんか?
おしぼりにボディーソープをつけて男性の局部をしっかり拭くから大丈夫。私は肌が弱いので、接客のたびにお風呂に入ると肌が荒れてしまうんです。だから、お風呂に入らなくていい環境が気に入っているんですよ。
――肌荒れの話は、他のジャンルのお店で働いている女性に聞いたことがあります。ほかに、ピンサロで働くメリットはありますか?
デリヘルやソープと比べて、消耗しないことかな。ピンサロって、手と口のサービスがメインだから身体への負担が少ないんです。毎回お風呂に入らなくていいと、身体も疲れないですし。
――たしかに、肉体的な負担は少なそうですね。精神的にはどうですか?
精神的にもラクですね。他の風俗店だと、何か嫌なことがあっても長時間お客様と2人っきりでいなければなりませんよね?相手によっては、ストレスを感じたり、心が傷ついたりすることもあると思うんです。
――そういうことはあるかもしれませんね。
でも、うちの店は回転式で、30分の間に3人の女性がお客様につくシステム。お客様1人に対する接客時間は長くても10分で、時間になったら次のお客様を接客することになるんです。だから、たとえ嫌なお客様にあたったとしても、その間だけ我慢すればいい。短時間の接客なので、身体も心も消耗しないんですよ。
――10分なんて、すぐに経ってしまいそう。
そうなんです。スタッフが新人の女の子に「笑っていればすぐに10分経つから」って言っているのを聞いたことがあるんですけど、入店4年目の私からも言わせてください。「10分なんて、本当にあっという間!」って(笑)。
――実際に働いているえりかさんの言葉ですから、間違いないですね(笑)。
お客様は30分しかお店にいないので、密なつながりを持つ必要はありません。サービスしていたら時間がすぐに経ってしまいますから、お客様が「どんな人なのか?」なんて感じようがないですし、会話も挨拶程度で十分。会話が苦手な女性も、テクニックを身に付ければ指名が取れる世界なんです。
――なるほど。そんなに短い時間ではお客様の良し悪しを感じる暇もありませんよね。店内にはスタッフさんがいるので、安心感も大きいのでは?
いつも見守ってくれている、何かあったらすぐに助けてくれるっていう安心感は大きいですね。手を上げればすぐにスタッフが来てくれるから、未経験の女性も安心して働くことができますよ。
時給保証で安定収入。指名の数で給料アップも可能!
――現在、どれくらいのペースで出勤しているのか教えてください。
週に5~6日、17時~23時半の時間帯で出勤しています。仕事が楽しいので、休みなんていらない。自宅にいると食べ過ぎて太っちゃうから、私はお店に来て働いているほうがいいんです(笑)。
――ピンサロは時給制のお店が多いと聞きますが、こちらのお店も時給制なのでしょうか?
うちの店は「時給制」「保証給+出来高制」の2種類の給料システムがあるんです。どちらを選んでも完全歩合制の店と違い、出勤するだけでお給料が発生。保証給の金額は数種類あって、スタート時給は2,500円~3,000円だったかな。時給の一覧表みたいなものがあるので、面接のときに見せてもらえると思います。指名の数など、頑張りをしっかり評価してくれて、どんどん時給がアップしていくシステムだから、やりがいを感じながら働くことができますよ。
――えりかさんは毎月いくらぐらいのお給料をもらっているのでしょう?
平均すると1日あたり2万5千円~4万円で、毎月60万円以上をキープ。月給80万円以上を稼ぐこともあります。時給保証がある店なので、安定した収入が見込めますよ。それに、ピンサロは複数のお客様から同時に指名されても接客できるから、指名の数が反映される「出来高制」でもしっかり稼ぐことができるんです。
――それはつまり、同じ時間帯に指名のお客様が2人いても大丈夫ということですか?
2人と言わず、3人でも4人でも大丈夫。接客時間が短いので、タイミングをずらせば何人でも接客することが可能なんです。実際に、同時に何人ものお客様から指名されることがあるんですけど、スタッフがしっかり誘導してくれるから問題ありません。
――それは、デリヘルやソープでは絶対にできないことですね。
実は、うちの店ではお客様が誰を指名しているか一目瞭然なんですよ。接客するソファー席についているLEDランプの色で判断できるんです。
――ランプの色で?もう少し詳しく教えてください。
指名が多い女性には自分の色が与えられるんです。たとえば、○○さんは赤、○○さんは緑みたいな感じで。そして、指名してくれたお客様の席で、その色のランプが点灯する。一気に何人ものお客様から指名されて、店内が自分の色に染まることもあるんですよ。そうなると、かなりテンションが上がりますね。
――店内が自分の色に染まるなんて、素敵ですね。ちなみに、えりかさんの色は何色なんですか?
私の色は青。この影響なのか、プライベートでも気がつくと青いものを選んでしまうことが多くて……。いつの間にか、好きな色が青になっていました(笑)。新人の子たちも「早く自分の色が欲しい!」ってよく言っていますよ。
――指名の数が目で見える環境だと、モチベーションアップにつながりますね。今後の目標を教えていただけますか。
楽しく働いているので、ほかの仕事をやりたいとは思わないんです。この仕事が好きで、この店が好き。この店でずっと働き続けたいですね。長く在籍しているお姉さん達が活躍していて、指名の数も凄いんです。だから、私の目標は、お姉さん達の在籍年数も指名数も越えることかな。
――えりかさんなら、すぐに超えてしまいそう。私も楽しみにしています!最後に、この記事を読んでお店が気になった女性へメッセージをお願いします。
うちの店は、自分を成長させるにはうってつけの場所。在籍している女性がプロ意識の高い人ばかりなので、一緒に働いていると必然的に考え方や美への意識が変わってくると思います。迷っている方には、「自分のために、女を磨きに来ませんか?」って伝えたいですね。
- 取材・文=松尾さと
- 撮影=伊藤メイ子