「入店理由は真面目な店長の人柄」。手だけで稼げる本格的なM性感マッサージ店

一生役立つ技術を身に付けたくて入店

──入店する前は、どんな仕事をされていたのでしょうか？

前職は財務コンサルタントとして勤めていました。そこがかなりの激務で、自分の時間が持てない日が続いて……。そんな中で、プライベートでは満たせない自分の欲求に気づいたんです。

──欲求とは、どんな願望をお持ちだったんですか？

男性をとことん責めてみたい願望があって。プライベートではなかなか叶わないじゃないですか。そこで風俗だったらどうなんだろうと思って調べたら、男性をドライオーガズムに導くM性感という業態があることを知りました。ただ、どの風俗求人も同じような給与と接客内容しか書いていないんですよね。探す中でたまたま『みっけ』に載っていた店長のインタビューを読み、お店のカラーが合いそうだなと思って応募しました。

――『みっけ』がきっかけだったんですね！それは嬉しいです。お店のカラーはどんなところが合いそうだなと思われましたか？

性に対して、すごく真面目に考えられているところです。店長のインタビューでは、 真の性感マッサージ技術を後世に残していきたいとあって。面接でお会いしたときも物腰が柔らかくて素朴なお人柄はイメージ通り。風俗はノリの軽いスタッフさんばかりの印象だったので意外でした。

──面接ではどんなお話を？

起業された経緯を伺い、そこから接客内容について詳しい説明を受けました。お客様を女性の指技だけでドライオーガズムに導く。そのためには、興奮を高めるために脱がない・舐めない・触らせないの3ナイが重要だと聞き、お客様への満足度を追求した価値のある仕事だと思いました。

──まさになおみさんが理想とするお店だったんですね。面接の後は講習へ？

はい。講習は必須のお店ですが、女性の経験や希望に合わせて時間を調整いただけるそうです。私の場合、当時の昼職の忙しさや、未経験で詳しく学びたかったので、約2カ月間かかりました。すぐに働きたい場合は一週間ほどで始めることもできるみたいです。

──講習期間は融通が利くんですね。どんな内容を習いましたか？

最初はマニュアルを参考に、施術の流れを覚えました。その後の実技で主に前立腺マッサージを習います。ドライオーガズムではお客様の興奮がピークに達するまでの見極めが大事なんです。初接客に向かうまでは、緊張で見極められるかが心配でしたね。同じお客様でも毎回反応が違いますから、施術を重ねてスキルアップしていくしかないんです。でも、だからこその仕事の面白さがあります。

M性感の快楽はお客様と一緒に作り上げていくもの

──今は入店されてどれくらいなんですか？

約7カ月ほど経ちましたね。余裕が生まれて接客を楽しめるようになったのは2～3カ月くらい。お客様それぞれに対して、どんな快楽を引き出せるのか考えられるようになったのが楽しいです。

──具体的にはどんなプレイを行っているんですか？

全身マッサージを行っていき、お客様の体をリラックスの状態にします。そこから、お好みによって前立腺やパウダーマッサージ等で性感を極限まで高めていきます。接客中に女性が服を脱いだり、受け身になることは絶対にないので、施術のみに集中できるんです。

──お客様は何歳くらいの方が多いのでしょうか？

50歳前後でとても紳士的なお客様ばかりです。純粋にM性感マッサージを受けたいと身を任せてくださるので、今まで嫌な思いをしたことがないですね。

──現在はどれくらいのペースで出勤されていますか？

現在は転職して別の企業で財務コンサルタントをしていて、時間に余裕が出ています。その合間で出勤しているので、土日いずれか1日、平日は週3日の計4日の出勤です。平均給与は夜間だと夜4～5時間で1日平均2万5千円です。12時間など出勤時間を長くすれば、1日5万円いく日もあります。人気は 60分コースで、錦糸町のホテルでの接客が大半です。

──新人時代と比べて給与は上がりましたか？

指名のお客様が増えると金額がアップしていきますので、 接客人数が変わらなくてもお給料だけ増えている実感がありますね。職種的にも技術が必要になるので、長く続ければ続けるほどセラピストの経験値として有利になっていきます。ただ、私はお金にこだわりがないため、この仕事で稼いだ分はすべて貯金に。目標額がない分、月の目標出勤数を定めていますね。

――純粋に仕事への魅力で続けられているんですね。指名のお客様を増やすコツはありますか？

お客様の性感帯と気持ちを察して、今何を求めているのか理解することですね。新人のうちはそこが難しいですが、わかるとマッサージした瞬間に筋肉の張り具合でわかるんです。そこから男性を最高の快楽に導けるのは、喜びを感じます（笑）

――まさにプロの技術！他のキャストさんに仕事面で相談したことはありますか？

待機所が集団なので、他のキャストさんとも仲がいいんですね。新人のうちは先輩セラピストさんから「こういうときはこうしたらいいのよ」と施術の具体的なアドバイスを頂いて、次の接客に活かすことも多かったです。 あとは入店してからもスキルアップの講習を何度でも受けられるので、自分から進んで技術向上を目指せるところは嬉しいですね。 前立腺なんて名称さえ知らなかったので、マッサージで強弱や早さなど具体的に学べるので助かりました。

惜しみない技術の先行投資で、誇りをもって働ける

──技術が身に付くと、どんなところに働きやすさを感じますか？

年齢や見た目が稼ぎに影響しないんです。女性によっては服を脱いで、受け身になるだけのほうが楽かもしれません。でも、私の場合は抵抗があったので。しっかりした性感マッサージのコンセプトがあるからこそ、ソフトサービスにこだわって安心して働けるお店だと思います。

──接客で特に意識していることはありますか？

SMやヘルスと M性感を混同して勘違いされている方がたくさんいるんですよね。ここのお店は、 指技だけで真のドライオーガズムに導く、本格的なM性感マッサージ店。技術に誇りをもって接客されている女性ばかりなので、その店名に恥じないよう、毎回丁寧な施術を心がけています。

──志が素晴らしいですね。

自分の技術でお客様が喜んでくれるなら本望ですし、そのうえお給料までいただけるのは大きいです。セラピストとして何も考えないと、あっという間に60分間は終了です。そうなると『レジェンド』の良さが伝わらない。毎回これが最後の接客になるかもしれないと思いながら、一人ひとりに対して性感マッサージ技術の素晴らしさを伝わるようにしています。

──仕事を楽しいとはいえ、そこまで思えるのはなぜでしょうか？

心や体に負担なく、長く続けられるからですかね。10年以上続けている先輩セラピストたちから、他店で働かれた経験を伺ったこともあります。その方々が「こんなお店は他にない」「このお店で無理だったら他では働けない」と揃って口にしているのを聞くと、より頑張ろう！と思えますね。

──色々なお店を見てきた経験者の言葉は、深みがありますよね。

女性側も風俗で働くからには、楽して稼ぎたいと思っている方も多いかもしれません。でもそうすると「もっと過激なサービスを」と店側が求められる危険性もあるんですよね。このお店は技術への向上心や真面目な出勤が求められます。でも、仕事として考えたら当たり前のこと。性病リスクなどもありませんし、入店前から技術を先行投資してくれて、感謝の気持ちしかないですよ。

──確かにM性感の技術自体、セミナーや外部の講習で何万円も払って通われている女性もいますからね。

その事実を多くの女性が知れば、ここまで惜しみない講習が面倒だと思わないですよね。向上心がない女性には、このお店の魅力をいくら言っても響かないと思います。だからこそ、向上心のある女性には他にないお店だと思いますよ。

――なおみさんの今後の目標があれば教えてください。

これからも性感マッサージの技術向上を目指していきたいです。そして将来は、 私もこうした技術を活かした事業を行うのが目標です。寿命が延びた分、老後も充実した性サービスには、需要があると思うんです。このお店のような真面目でキチンとしたサービスを提供して、グレーなお店を減らして風俗業界全体の発展に繋げたいです。