プロフィール
ももか
宮城県仙台市出身。高校卒業後はヘルパーの資格を取得し、病院勤務。しかし介護の世界は厳しく1か月で退職。その後、飲食店などのアルバイトを経て19歳で風俗入り。以来、辞めることなくデリヘル嬢を続けている。つい4か月前まで仙台に住んでいたが、上京と同時に、同店へ。仕事も楽しくストレスもなし。健康の秘訣は毎日食べる納豆!趣味はパチンコ・スロットで、暇さえあれば台に向かっているそう(笑)
このインタビューのポイント!
- 出会い系サイトで知り合った男性に殺されそうになった過去
- 責めるのが大好き!性欲解消のために何の抵抗もなく風俗へ
- 上京前に仙台から面接にきた「ぽっちゃり系でも働けるお店」
仙台から友人と面接に。たまたま選んだ店が当たりだった!
――ももかさんが、風俗業界に入ったきっかけを教えてください。
高校後、ヘルパーの資格を取得し、介護の仕事をしていたんです。そこは精神病院で患者さんは認知症の方ばかり。暴れたり、噛みつかれたり、私の精神が崩壊しそうだったので1か月で辞めました。
――それはきつかったですね。資格まで獲ったのにもったいないですが。
そのあと、飲食店で働いて、19歳でデリヘルへ。そこからずっとデリヘル1本です。この店には上京と同時に、4か月前に来ました。
――最近じゃないですか。なぜまたデリヘル1本だったのに、急に東京へ?
仙台出身なのですが、震災後、親だけが東京に住んでいたんです。親も介護系なので東京で仕事を探して上京。私は、当時付き合っていた彼がいたのと、東京って人が住むところじゃないと思っていたんです(笑)。でもその彼と別れてしまったので、もう仙台にいる意味もないし、東京に行ってみようかなと。
――なるほど。仙台時代のデリヘル店はいくつか経験したんですか?
はい。何店舗か変わりました。どの店も同じような感じの、一般的なデリヘル店ですね。
――東京は山ほどお店がありますが、なぜこのお店を選んだんですか?
友達が探してきたんですよ。友達は「仙台じゃ稼げないから出稼ぎで東京に行く」と決めていました。私も上京を考えていたので、一緒に面接に来たんです。その子も私と同じようにぽっちゃり体型。ぽっちゃりでも働けて、良さそうな店の中から選んだ感じですね。
――立地は気にしましたか?地方の方が最初に選ぶなら、渋谷や新宿などのわかりやすい繁華街を選ぶのかな、とも思いましたが。
親が住んでいるのは横浜なんですよ。なので錦糸町は結構遠いです(笑)。最初は立地を気にせず選びました。あまり都会すぎるのも怖かったですし。結局面接して、体験入店して、すごくここが気に入ったので、通勤のことは気にせずそのまま入店しました。
――選んだお店が当たりでよかったですね。ぽっちゃり系でも問題なしで?
はい。私くらいの体型でも歓迎してくれたので嬉しかったです。
東京に来たら優しくて紳士なお客様ばかり
――実際にどんなところが気に入ったか教えていただけますか?
雰囲気ですね。スタッフさんが優しい。あと体験入店でお客さんを接客して、仙台より客層もいいって思いました。
――仙台と東京で客層がそんなに違いますか?
違います!仙台は出張で来ている方が多かったんですよ。だからなのか、強引な人が多くて。なんというか、優しくないんです。
――本番強要とか?
それはさすがに本気の人はいないですけど、力加減とかも強いし、女の子の立場や痛みをあまり考えてくれない人が多かったです。それが当たり前なのかと思ってましたけど、このお店に来たら、全然違うんですよ。みんな穏やかで、気持ちに余裕があるっていうのかな。ガツガツしてないので驚きました。
――たしかに出張だと、二度と来ないかもしれないですものね。ガツガツっていうのはわかる気がします……。こちらに来店するお客様はどんな方が多いですか?
沿線に住んでいたり、勤務地が近かったりする方で、20~40代が中心です。私が接客した経験だけですが、上でも50代ですかね。結構若めかもしれません。
――出勤ペースと収入を教えていただけますか?
週3日くらい、15時~20時と、短時間だけです。収入は1日3万くらいですかね。コースは60分からありますが、90分が中心です。
――そうすると月に20万~30万円くらいですかね。
はい。実家だし、たった3日の仕事でこれだけ稼げたら十分です。稼いだお金はギャンブルに使っちゃってますけど(笑)
――ギャンブル?取材で趣味がギャンブルっていう女の子初めてです(笑)
こっちに友達もいないですし。好きなのはスロットです。3万使って、多いと10万円くらいになります。まぁ結果的に見ると損してるんですけど、ストレス発散にはなってますね。ほどほどに楽しんでますよ。
殺されそうになったことも。個人で会うのは絶対やめて!
――ももかさんは、この仕事に就いてからはこれ1本ですよね。仕事の魅力って何だと思いますか?
働くきっかけになったのは、自分の性欲解消だったんですよ(笑)。安全にエッチなことができることですかね。お金のことは全然二の次です。
――安全なエッチ?性病のリスクとかですかね?
性病は検査をしっかりすることでリスクを最小限に抑えないと、とは思っていますが、それよりも「お店に守られている安全」という意味です。まだ二十歳の頃ですが、ぶっちゃけると「ウリ」をやってたことがあります。サイトで知り合った男の人と会って、おこずかいをもらっていました。今でいうパパ活ですね
――それも性欲解消のために?
そうですね。もとから性欲も強いし、介護の仕事でストレスもあったのだと思います。好きなことして、お小遣いがもらえるならラッキーという軽いノリでした。
――そこで何かあったのでしょうか?
はい。山で殺されそうになったり、裸の写真が街に張り出されたり。
――えーーっ!?詳しく教えてください。
ドライブにいったら山に連れて行かれて、首を絞められたんです。相手も精神状態がおかしかったんでしょうね。しばらくすると我に返ったのか、そのまま家に送ってくれて。そこで辞めなかった私が悪いんですが、しばらくして今度は会ったら気づかないうちに薬?何か嗅がされたのか意識を失って。後日、裸の写真が街の電柱に貼られていたんです。私の電話番号が書かれていたようで、「写真が貼られていますが、あなたですか?」って。さすがに懲りました。
――いやいや、生きていてラッキーですよ!危ない!最近はパパ活をしている子も増えているので、こういった危険があるということをわかってほしいです。
やはり風俗は仕事だし、合法です。でも、個人で会うって危ない橋を自ら渡っているみたいなものです。経験して初めてわかりました。本当に気を付けてほしいです。
――ではお仕事として、今は楽しく安全に仕事ができていますか?
デリヘルなので外で知らない方と会うことになりますが、うちのお店は会員さんが多くて信頼できる方ばかりです。今まで仕事で嫌な思いをしたことは仙台時代にたった一度だけ。強引に挿入しようとしてきた人がいましたが、お客さんを置いて出ていきました(笑)本当にそれだけです。お客様からスマホで電話をかけてもらうし、わざわざ手の込んだことをしてまで本番をしたいわけじゃないと思いますし。普通に楽しく遊ぶお客様しかいませんよ。
――最後の質問ですが、ももかさんの夢はありますか?この仕事をしていくうえでも、将来のことでも。
将来のことは人並みですが、幸せな家庭が憧れです(笑)。私は男の人が喜ぶのが好きな責め派なので、それを見て自分の性欲も解消されるんですよ。楽しくエッチなことができて、お客様が満足してくれて、帰るときに「今日もいい接客ができた。楽しかった」って思えるような1日を過ごしたいですね。どんなに疲れても、その中で自分なりの達成感を持って毎日を過ごしたいと思っています。
編集後記
2019年12月にオープンした『デリクルとうきょう』さん。実は大手グループの姉妹店なのだとか。確かにHPを見ると、広告費にかなりの予算をかけているのがよくわかります。迎えていただいたスタッフさんは、皆さんとてもフレンドリー。キャストのももかさんも、上京前に仙台から面接にきて「雰囲気が楽しそうだったから」という理由で、この店に即決したそうです。たまに出る東北なまりの方言が、かわいらしく、お客様に癒しを与えているのだろうな、と感じました。
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)