プロフィール
かりんと神田/かりんとグループ
るり
東京都出身。一般事務で働いていたが、引っ越し資金を貯めるために風俗未経験から同店へ。クールビューティーな見た目に反して、お客様の気持ちを汲める優しさが人気の秘訣。食べ歩きが趣味で、休日は友達とお洒落なカフェをめぐっている。
このインタビューのポイント!
- 客層が良いと評判の神田エリアで店探し
- スタッフと月1回の面談で、仕事の悩みからプライベートまで相談できる
- 困ったことがあれば、いつでもスタッフや先輩キャストに頼れる環境
客層が良い評判を聞いて、神田エリアで店探し
──るりさんは、もともとは事務職をされていたのですね。こちらのお店で働き始めたきっかけは?
現在実家暮らしをしているんですが、引っ越し資金を貯めようと思って始めました。風俗未経験なので、極力ソフトサービスで働きたいと求人サイトを見比べ、オナクラなら手コキだけだと知って。客層が良い神田エリアでお店を探して、こちらへ応募しました。
──神田エリアの客層が良さそうと思われた理由は?
「オフィス街で社会的地位のあるビジネスマンばかりだから、客層がいい」と、キャバクラで働く知人から聞いたんですよね。それで風俗をご利用されるお客様も近いんだろうなと思って。実際接客しても、マナーのいい方が多いです。
──どんなところで客層の良さを感じますか?
サラリーマンの方が中心で、いわゆるヤンチャな方が来ないんですよ。だからプレイも紳士的。平日は外回りの営業の方や、会社の出張で東京に来ているビジネスマンが大半で、土日は普段仕事で来られない方がロングコースでいらっしゃいます。曜日に関係なく集客があるので、私はどちらの日程も出勤しています。
──現在、どのようなペースで出勤されているのでしょうか?
風俗専業なので、大体15時くらいから5時間出勤して、週3~4日、1日平均2.5万円~3万円ほどです。特に8月・12月など世間のボーナス時期はご利用も増えますから、週単位で10万円以上稼げるときもあります。
──ソフトサービスかつ、少ない出勤数で10万円以上はすごいですね。るりさんのように稼ぐコツはありますか?
コース時間が長くなるので、本指名のお客様の存在は大きいです。また、女性がお客様にオプションを勧めるので、そこでいかに付けてもらうかによっても変わってきます。
──オプションをたくさんつけてもらうのって、難しくないですか?
闇雲に勧めても、お客様の負担になってしまいますからね。 オプションはお客様とお会いしたとき、お店のメニュー表を見ながら付けてもらいます。だからまず、どんなプレイが好みかお客様に伺うことが大切です。その時に無理に押し付けない方が結果的に楽しんでもらえて、今後のリピートやオプション追加に繋がるんです。
スタッフとの月イチ面談でモチベーションがアップ!
──未経験から入店して、どのような流れで接客を覚えられましたか?
面接のときに、接客の流れやオナクラで働く上での心構えを説明してもらいました。また、新人のときは在籍歴がある程度長い先輩女性と一緒に接客へ向かう”3Pコース”があるんですね。そこでオプションの勧め方や接客方法を直接見て学べるから、仕事に慣れるのが簡単でした。いきなり一対一で接客するわけじゃないから、お客様に対してマンツーマンにならない安心感があるんです。
──他の人の接客を直接見られたら、すごく参考になりそうですね。
「こうやって接客すればいいんだ」と分かりますからね。集団待機なので、普段から他の女性とも仲が良いんですよ。入店後すぐに職場に馴染めたから、接客自体も楽しかったです。
──スタッフさんともお話しする機会は多いのですか?
スタッフさんもどうやったら稼げるか悩みに乗ってくれて、その都度アドバイスをくれるから助かりますよ。さらに今月から、出勤数や給与、指名率などを数値化して、接客の改善点を話し合う面談が月イチで始まったんです。その場では、自分の接客を客観的に振り返ることができています。
──そんな取り組みが始まったのですね。でも、数字化されるとプレッシャーになりません?
あくまで他人と比べるわけではなくて、自分の成長として見られるから気にならないですかね。以前から私は、個人的に数字を出してもらっていましたし(笑)。そうすることで自分の苦手ポイントが分かって、お給料アップに繋がりますから。数字を見て改善するとお給料も上がっていくから、モチベーションも上がりますよ。
──こうした取り組みがあるからこそ、ソフトサービスでも高収入に繋がっていくんですね。
それはあるかもしれませんね。仕事の話だけじゃなく、プライベートな相談をすることもあるですよ。どんな話でも親身に聞いてくれるから、気持ち的にもたくさん頼れています。
──仕事以外の話も相談できるなんて、かなり信頼関係があるんじゃないですか。
店長からは「園児を見ている気持ちになる」なんてイジられますけど(笑)。それくらい色々なことを伝えても、理解してくれるんですよ。親身になってくれるので、在籍キャストを大切にしているのが伝わってきます。
お客様は性的サービスだけが目当てではない
──今の仕事は、どんなときにやりがいを感じますか?
風俗嬢としてじゃなくて、人として接することができるんです。ソフトでも風俗の仕事であることは間違いない。でも、その前提がありながらも、お客様は性的サービスだけを求めて遊びに来ているわけじゃないので。癒しを求めたり、女性と話したい気持ちがあるんですよね。入店して1年経ち、初接客のお客様が飽きずにリピートしてくださるのは、そういうのが関係あるのかなと思います。
──サービス内容よりも、たくさんの人と出会える楽しさがあるんですね。
接客していて、社会勉強になることがたくさんあるんですよ。普段生活しているだけではお会いできないビジネスマンもいて、色々なお話が聞けて新鮮です。
──接客業の魅力のひとつですね。
だったら「キャバクラも一緒じゃないの?」って思う人もいるかもしれません。でも、ナイトワーク系だとセクハラや連絡先の交換の大変さなどもありますからね。
──わずらわしさがないですもんね。るりさんの今後の目標は?
これからは出勤日を決めた時点で、すべての予約枠が埋まる人気キャストになりたいです。ただ、私は出勤数が多いから、「当日でも大丈夫だろう」と直前に予約が入ることが多く難しいのですが(笑)。すぐ完売ってなると、普通の接客していてもダメだなって思います。
──では、予約で埋めるには何が大切だと思います?
他のお店も含めて、人気キャストさんの写メ日記はチェックして学んでいる最中です。そこで分かったのは、写メ日記でお店に遊びに来るのをお勧めするのが上手な方が多いんですよね。1日数本更新されてたり、勉強になりますね。接客面ではスタッフさんにはお客様の男性心理を教えてもらって参考にしたり、すぐ隣に先輩キャストもいるから不安はないですね。
──るりさんも未経験から始めて、先輩になられたから説得力がありますよね。
この仕事での未経験なんて、特に分からないことだらけでした。そんなときに周囲にいつでも頼れる状況だったので、働きやすさはどの店にも負けないですよ。私もこれから入ってくる後輩に悩みや困ったことがあれば、 スタッフさんや先輩たちから教わったことを伝え、頼られる存在になっていきたいです。
編集後記
どんな仕事でも、未経験から始めると悩みや不安が何かとつきまとうもの。集団待機でコミュニケーションを重視した『かりんと神田』では、そんな不安な気持ちを溜め込まないよう、いつでも遠慮なく相談できる環境が推奨されています。個室待機で誰にも干渉されない方が気楽だと思う女性もいるかもしれません。しかし、同店のような明るく和気あいあいとした職場なら、そのテンションのままで接客に向かえて、結果的に仕事も楽しく続けられるそう。在籍1年以上のるりさんは、頼れるお姉さんタイプ。きっと新人で入店したら、力になってくれる存在になってくれそうです。
- 取材・文=藤原リョウコ