プロフィール
けい
東京都出身。元ランジェリーショップの店員。風俗で働く友人の影響で業界に興味を持ち、店舗型ヘルス店へ。その後、体の負担を減らしたいとマットヘルス店に移籍。しかし、スタッフ対応の悪さに嫌気が差し、居心地の良い店を求めて同店へ。働きやすい環境を気に入り、在籍9年目に突入。アニメが好きで、週に50本近く鑑賞するほど。最近のお気に入りアニメは、「異種族レビュアーズ」。
このインタビューのポイント!
- 風俗激戦区・川崎でも貴重な“M性感マットプレイ”が特徴の店舗型ヘルス
- シフトは一週間ごとの提出で、体力に自信がない女性も働きやすい
- 気配り上手なスタッフのおかげで、在籍歴が長くても安定収入
接客前に、必ずキャストの気持ちを尊重してくれる
――風俗で働く前は、どんな仕事をされていたのですか?
前職はランジェリーショップで販売員をしていました。私、胸がIカップなんですが、大きいブラジャーって普通に探すと可愛いデザインがまったくないんですよ。そこから下着に興味を持つようになって。
――Iカップだと下着選びも大変そうですね。そこからなぜ風俗へ?
友人が箱ヘルで働いていて、仕事の話を聞いて興味を持ったんです。最初は「旅費を貯めよう!」と、軽い気持ちで始めました。未経験で池袋の箱ヘルに入店。3年は続けましたが、そこで受け身プレイがあまり得意ではないことに気づきました。もっと体の負担を減らそうと、横浜のマットヘルス店へ。でも、そこのスタッフさんの対応が悪くて、今のお店に移りました。
――こちらは、3店舗目になるんですね。ちなみに、スタッフさんはどのような対応だったのですか?
仕事がすごく雑だったんですよ。伝えたことが他のスタッフさんに共有されていなかったり、ヒマなときはスタッフさんが部屋でサッカーボールを蹴って遊んでいるような状態で(苦笑)。そういう積み重ねが増えて、嫌になっちゃいました。
――そんな環境なら、お店を変えたくなりますよね。こちらのお店を選んだ理由は?
今はもう退店しちゃったんですけど、もともと友人がキャストとして働いていました。その子から、スタッフさんの対応が良いと聞いていたことが大きいですね。
――実際入店して、スタッフさんの印象はいかがでした?
とにかく気遣いができて素敵!って思いました。まず、細かいイヤミを言われないんです。以前いたお店だと、部屋の片づけが遅いと言われたり、お店がヒマなことをキャストのせいにされたり。今は接客の合間や休憩時間を配慮してくれますし、色々な場面で気遣いをしてくれるのが伝わってくるんですよね。
──他にはどんな場面で気遣いを感じますか?
接客前に、必ずお客様の特徴を教えてくれて、接客のお伺いを立ててくれるんですよ。例えば「外国人のお客様で日本語が苦手な方なんですが、大丈夫ですか?」とか。女性によって、苦手な男性のタイプって違うと思うんですね。キャストの気持ちを尊重してからお客様を付けてくれるので、安心して接客に向かえています。
M性感は難しくない。おもちゃで前立腺を責めるだけ
――こちらのお店は、特徴を教えてください。
通常のマットプレイのみのコースと、マットとM性感が組み合わさったコースがあります。こちらのお店で、初めてM性感を体験されるお客様も多いです。
――けいさんも、M性感で働かれるのはこちらが初めてですよね。講習等はありましたか?
はい。講習に関してはお店のマニュアルで習うか、入店時に先輩キャストか男性スタッフを選んで講習を受けられます。私の場合、マットヘルスに関してはすでに経験があったのでマニュアルだけ。M性感に関しては、前立腺の場所を覚えたのと、プレイ時に使用するおもちゃの使い方を講習で習いました。
――講習を受けた感想は?
習うまでは、M性感のイメージが浮かびませんでしたが、前立腺の場所とおもちゃの使い方さえ覚えちゃえば思っていたより簡単でしたね。前立腺マッサージを行うのですが、人によってどう責められたいのか全く違うんです。バイブで出し入れされるのが好きな人もいますし、ピンポイントで前立腺を刺激して欲しいという方もいます。ただ、どのお客様にも共通しているのは皆さん反応がとっても可愛いです(笑)
──もともと責め好きなのですか?(笑)
むしろ受け身は苦手だなーって程度でしたね。責める楽しさはこのお店に来てから目覚めました。コース時間も80分以上で長く入られる方が多いので、以前いたお店に比べてもゆったりと接客できて、余裕が出来たのもあるかもしれません。
――M性感の要素以外に、他店との違いはありますか?
マットプレイで、お客様に“うつ伏せ”になってもらうのは初めてですね。コース時間が長いので、その分追加されているんじゃないかな。それで知ったのが、意外と背中が弱い男性が多いということ。年齢層も幅広く、若い方から年金をもらったから遊びに来たよって方までさまざまですが、皆さん背中が弱い人が多いから、責めがいがあります。
――どういった流れで接客は進んでいくのですか?
お客様が入室したら服を脱がせて、体を洗います。その後、お客様がうつ伏せ、仰向けになったところにマットプレイ開始。M性感コースの場合は、そこから前立腺マッサージやおもちゃを使って責めていきます。なかには、お客様ご自身でおもちゃを持参される方も。この前は吸盤が付いた巨大バイブを持って来られた方がいて、「そんなの入るの?」と驚きましたよ(笑)
――未知の世界が開けて楽しそう(笑)。お話を聞いていると、女性が受け身にならないので、すごく接客しやすそうですよね。
私も体力がある方じゃないので、助かっていますね。体調に応じて今は週4日、遅番だけで4~12時間出勤しています。それで1日平均2~4万円の時が多いです。片頭痛持ちなので、一週間前に自由にシフトが出せるのが気にっています。
長く続けてこれたのは、肉体だけじゃなく、精神的にも楽だから
――すごく楽しんで働かれていますが、現在はどれくらい在籍されているのですか?
移籍してから本当に続けやすくて、もう9年目になります。今は風俗専業ですね。
――9年ですか!そうなると、かなり稼がれたんじゃないですか?
貯金もしていますが、今まで稼いだ分は引っ越し費用や、買い物に使っていました。ただ、気づいたらいつの間にかリボ払いになった分があって(笑)。先に200万円ほどの借金を返済しています。
――それは早期に返済しちゃいたいですよね。けいさんは、どんなところが続けやすいと思いますか?
自分らしく、素で接客できるところだと思います。コンセプト店ではないので、おもちゃの使い方さえ覚えれば大丈夫。あとは、テクニックや人柄にお客様がついてきてくれます。
――キャラを作って接客するって疲れそうですもんね。
無理して接客しても、気持ちがつらくなってきちゃうと思うんですよ。そういう意味でも、ここのお店は身体だけじゃなくて、精神的な負担もないです。それが長く続けられる理由かもしれません。
――気持ちが元気だと、仕事も頑張ろうって思いますしね。
そうそう。個室待機だから周囲に気を遣うこともありませんし、清掃や掃除も行き届いていて快適です。スタッフさんもとにかく気を遣ってくれて、マットやM性感は難しそうって敬遠してしまうのはもったいないなって思います。
――確かに未経験からマットやM性感を始める方は、少ないイメージがあります。
私も若い時は、受け身が楽かなーと思ったけど働いてから責める楽しさに気づきましたしね。ローションのおかげで乳首が痛くならないとか、マットで体を動かすからくびれが出来るし便秘が治る、なんて経験しないと分からないですよね(笑)。経験者はピンとくるかもしれませんが、長く稼ぎたい女性にはオススメしたいお店ですね。
編集後記
マットプレイとM性感が楽しめる、店舗型ヘルス店『カワサキEROTIC』。マットやM性感と聞くと、風俗未経験者には難しそうなイメージがあるかもしれません。しかし、今回取材したけいさんは、在籍9年のベテラン嬢。同じく新人のときは受け身の方が楽だと思われていたそうですが、実際に働くと責める楽しさや肉体的にも精神的にも楽なことに気づいたのだとか。そんなけいさんの在籍歴の長さが、まさに働きやすさの表れだなと思いました。
- 取材・文=藤原リョウコ