先行き不安なOL生活からソープへ。「目標を持って頑張れば、評価は自分に返ってくる」

公開日:
白夜/さおり

プロフィール

さおり

さおり(23歳)

地元を離れ上京し、OLをしていたが、金銭面で将来に不安を感じ、「20代のうちなら高収入を得られる」とソープランドの入店を決意する。将来の夢は結婚して幸せな家族を作ること。

このインタビューのポイント!

  • 上京して半年。余裕のない生活に不安を抱き……
  • 風俗で働く友達の存在に背中を押されて
  • “金銭的なゆとり”が生活にもたらしたもの

つやつやとした髪の毛にシャープなフェイスライン、そしてアーモンド型の大きな瞳……正統派美人のさおりさんは、一見すると“キツめの性格”に思える。お店のプロフィールにも「見た目はS」と書かれているほど。

しかし、口を開くと、おっとりとした話し方と優しい相槌で、見た目とのギャップに、まずは驚かされる。
「Sな見た目とは裏腹に、責められ好き」の紹介文にも納得だ。この穏やかな雰囲気に癒される男性客は少なくないだろう。

さて、そんなさおりさんだが、風俗のお仕事はソープランドが初めて。
デビューして約半年が経つ。それまでは「フツーのOLしていました」と語るが、なぜ、“フツーのOL”だった彼女が、このお仕事に飛び込んだのだろうか。

上京して半年。余裕のない生活に不安を抱き……

白夜さおり

インタビューが始まる前、店長と話していた時に、「面接時に非常に大きなインパクトがあった。大勢の女性を面接しているので一人ひとりのことは詳しく覚えていないけれど、『この子はイケる』と思ったのをよく覚えていますね」と語っていたのが印象的だった。
「おはようございます」と笑顔で訪れた初対面の時は、その魅力はよく分からなかった。けれども、話すうちに、“さおりワールド”に惹きこまれていった。

――風俗のお仕事を始めるまでは何をしていたんですか?

高校を卒業した後、最初は地元でお昼の仕事をしていました。でも、一度は東京に住んでみたいという憧れがあって、上京を決めました。東京に出てきてからも最初のうちは、昼間の仕事で3年ほど頑張っていたんですが、色々思うところがあって、風俗で働こうと思うようになったんです。

――色々思うところって?

このまま東京に残って、30歳、40歳になっても結婚できなかったらどうしよう? 結婚したいと思っても式を挙げられるような貯金もできていないし、私、このままでいいんだろうか? ってものすごく不安で心細くなっちゃったんです。地元にいないので、何かあった時に貯金が全然ないのも怖いことでしたし……。

――確かに昼間の仕事で一人暮らしだと、家賃と生活費を支払ったらほとんど残らないですよね。

はい。毎月毎月は、貯金なんてほとんどできなくて、ボーナスの時に少し貯められるくらい。というよりも、むしろ普段の生活は、マイナスマイナスマイナス……と続いて、やっときたボーナスで補っていました。金銭的な余裕がないと、精神的な余裕もなくなって、不安で追い詰められてしまうんですよね。少しでも余裕を持って生活できたらなと思って、風俗で働いてみようと考えはじめました。

仕事と家の往復の毎日。一生懸命働いても生活に余裕はなく、将来についてふと考えても、前向きな明るい未来を想像できない。その心細さは、20代を生きたことのある女性なら誰しも抱えたことがあるのではないだろうか。
自分の未来を自分で切り開く。そんな前向きな第一歩を踏み出す選択肢の一つに、風俗という仕事があった。

風俗で働く友達の存在に背中を押されて

白夜さおり

「風俗に対する偏見は最初からありませんでした。というのも、昼間の職場で仲良くなった同僚などが、『実は……』と教えてくれて、ソープデビューする前から4~5人は風俗嬢の友達がいたんです」
と話すさおりさん。しかも、友達は“風俗という仕事にプライドを持って働く”タイプの女性ばかりだった。
そんな恵まれた(!?)環境だったためか、さおりさんは非常にポジティブにソープで働いている。

――吉原が風俗デビューとのことですが、なぜソープを選んだんですか?

吉原というブランドは地元にいてもなんとなく知っていましたし、せっかく風俗で働くなら、1番有名な吉原でと思っていました。

――それにしても初めての風俗。躊躇はなかったですか?

30代超えてくると単価も下がって、稼ぎづらくなってくるというのも友達から聞いて知っていたので、20代の今しかできないという気持ちでした。なので、葛藤などはあまりありませんでしたね。それに、スタッフとキャストとの風通しがいいので、なんでも相談できるんです。毎日、すごくよくしゃべってますね(笑)

――楽しく働ける環境だと、ちょっと体がしんどいなって時でも「よし頑張ろう」ってなれますよね。しかもイケメン多いし(笑)。

イケメン多いってよく言われます(笑)。でも、イイのは見た目だけじゃないですよ。ちょっとイヤなことがあったりすると、『なんかあった?』『大丈夫?』とすかさずフォローが入るのもありがたいですね。

――それに、風俗のことを話せる友達もいるんですもんね。

ええ。すっかり捌け口になっていますね。しんどいことでもむしろ笑い話にできちゃいます。接客上のスランプの乗り越え方も相談してアドバイスをもらったりすることもあるし、孤独感は全然ないですね。とはいえ、やはり普通の友達には風俗のことは話せないですが……。

――どんな仕事でもいい面、悪い面あるかと思います。新橋の飲み屋でサラリーマンが憂さを晴らすような時間って大事ですよね。

ええ。おかげさまで、肉体的に疲れることがあっても、精神的に疲れることはないですね。

“金銭的なゆとり”が生活にもたらしたもの

白夜さおり

――すっかり風俗でのお仕事も板についてきたようですが、金銭面の悩みは解消しましたか?

はい。今は余裕もしっかりできるようになりました。ただ、金銭面の余裕だけでなく、時間にもゆとりができたのが想像していなかったメリットです。休みすぎると働きたくなくなるので2勤2休で働いているのですが、こんなにゆっくりとした生活はOL時代には考えられなかったですね。

――金銭的に余裕ができて、精神的にも時間的にも余裕ができると、将来のことも前向きに落ち着いて考えられるようになりますよね。将来の目標などはあるのでしょうか?

そうですね。目標としては3年以内に貯金1000万を目指しています。

風俗入りした当初から「20代の今だから叶えられる高収入。短期間でパッとやってパッと辞めよう」を目標にしていたさおりさん。
今、風俗デビューを考えている女性には、「ぜひ、目標をしっかり持って欲しい」と話す。

「怖い仕事だと思っている人もいるかもしれませんが、全然そんなことはないですし、お店にもよるのでしょうが講習もしっかりあって、不安を抱くことなくデビューもできます。頑張れば頑張っただけ、努力したら努力しただけ、収入という結果を伴って返ってきます。だから、しっかりと目標を持ってやったほうが、絶対に自分のためになると思います」
おっとりとした口調ながらも、その話しぶりはしっかりと芯があり、さおりさんがなぜ人気があるのかがよくわかった瞬間だった。

――目標を達成したら、その後はどんな未来を描いているんですか?

結婚して落ち着きたいですね。相手ですか? 条件は『家庭を大事にしてくれる人』『優しい人』この2つですね。

――ソープで働くと、男を見る目も磨かれるのでは?

男性に対する見方は変わりましたね。
普段は出せずに内に溜めている人って意外と多いし、強がった感じでも実はMだったりするんだな、と。人は外見で判断できないと思うようになりました。
男を見る目は磨かれてきましたが、プライベート時のボディタッチなどは“わかってない風”の方がいいのかなと思っています。ソープで培った実力は隠していますね(笑)

――フフフ。男性を見る目を磨くという意味では、しっかり夜の花嫁修行もしてるんですね。

ですね(笑)。

見た目はイマドキのキレイなお姉さんで、ファッションもカッコイイ系。
「ちょっぴり近寄り難いかも!?」という雰囲気なのに、中身はむしろ“地味系”で、しっかりと地に足のついた考え方を持っているさおりさん。
「結婚資金さえ貯められない現状に不安を感じて風俗入り」という言葉には共感する方も多いのでは?
目標をしっかり持てば、ブレずに自分の人生を歩んでいける……きっとそれは風俗で働くときだけでなく、どんな時にも指針になるだろう。

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