悩んだからこそ今が楽しい!落ちこぼれだった私は人妻高級店で花開いた。

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ローテンブルク/藤谷香文(かよ)

プロフィール

藤谷香文(かよ)

藤谷香文(かよ)(36歳)

静岡県出身。ずっと取り組んでいたダンスか、憧れていた声優業でいつか生計を立てたいと、21歳で上京。レッスン費もかさみ、思い切って風俗業界へ。ヘルスで出会ったお客様と真剣交際をしていたが、彼のビジネストラブルやDVなどがあり、波乱の同棲生活にピリオド。その後、AV女優を経て、2014年12月、初めてのソープとなる『ローテンブルク』に入店。元々は会話が苦手で、120分という時間をどう使えばいいのか何度も悩んだのだとか。そこからは、話の引き出しを増やすため、休日は旅行や読書、映画鑑賞などに時間を充てているそう。最近は筋トレで、ボディライン改造中!

このインタビューのポイント!

  • 塩対応でクレームもあった不人気嬢が30代で開花!
  • 年齢を重ねることで新たな魅力も増えてくる
  • ソープの仕事が楽しい。ずっと働きたいと思えるお店

風俗は怖くない。実際働いていたのは自分と同じような、ごく普通の女の子

ローテンブルク藤谷香文

――香文(かよ)さんは、どんな経緯で風俗のお仕事を始められたのですか?

以前から声優に憧れていたのと、ずっと習っていたダンスで活動の場を広げたいと、21歳の時に上京しました。公演のリハは不規則なこともあり、ゆるく働ける近所のスナックでバイトをしていたんです。そこに来ていたお客様から「風俗のほうが稼げるよ」と教えていただいたのが、風俗入りのきっかけですね。23歳の時でした。

――そこから自分で調べて面接へ?

はい。最初は両親の顔が浮かんでしまい、応募するにもすごく悩みました。思い切ってヘルスに面接に行ったら、店長さんが待機中の女の子を紹介してくれたんです。自分と同年代で、本当に普通の女の子ばかり。風俗って怖くないかも、と安心して入店を決めました。

――最初は風俗に対してどんなイメージを持っていたのですか?

やはり闇を抱えている子ばかりが働いているような。行って分かったのですが、みんな生活費のためとか、贅沢がしたい、っていう他のバイトを選ぶ感覚と同じなんですよね。明るい子ばかりだし。でも、自分の中で、仕事そのものにずっと後ろめたさがあって、そのヘルスは辞めてしまいました。

――後ろめたさ…。面接に行く際もご両親の顔が浮かんだ、とおっしゃっていましたものね。

一旦気持ちをリセットしようと風俗から離れ、新幹線の車内販売をするパーサーや事務のアルバイトなどをしていました。しかし、やっぱりお金が厳しくて。一人暮らしの生活費に、ダンスのレッスンや声優の養成講座。

忙しい時間の合間で、稼ぐとなると、やはり風俗の仕事が一番効率的なんです。約2年のブランクを経て、以前とは別のヘルスですが風俗に戻りました。

――そこでもまたヘルスだったんですね。

男性経験が少なかったというのもあって、ソープは無理だと思っていました。ある時、お店が新店を出すから、そこでも働いてみないか、と言われて看板になってしまったんです。

――美人だし、さぞかし人気もあったことでしょうから、看板も当然だったのでは?

いえいえ。実は全く売れないキャストだったんです。むしろお客様からクレームが入るほどの「塩対応」で(苦笑)。元々お喋りをすることが苦手で、「ただ抜けばいい」という感覚で接客をしていました。今では信じられないくらい冷めていたと思います。

――そこまで塩対応だったんですか!私も信じられません(笑)

看板になったからには、私がしっかり頑張らないといけないな、って。最初の3ヶ月はお客様も入らなかったのですが、そこから急に人気店になり、開店前はお店の前に列ができるほどになったんです。頑張れば結果が出る。結果が出ればますます頑張れる。この時、仕事の楽しさを初めて知りましたね。

お茶が続き泣いた日々。トーク力を身に着けようと趣味を広げた

ローテンブルク藤谷香文

――人気店へと尽力されて、接客力もあがったわけですね。

楽しく仕事をしていたのですが、お客様とお付き合いをすることになってお店を辞めることになりました。その彼は実業家で、新たな事業を進めるので「仕事は辞めて、そばで支えてほしい」と言われて。しかし、途中でうまくいかなくなり、新規事業がとん挫。1億円以上の借金までできてしまったんです。

――えっ!それって、急展開すぎませんか?

生活費だけでも大変で、私がコツコツ貯めていた貯金も切り崩し。それまで続けていた声優やダンスのレッスン費も払えず、夢も諦めることに。焦る私に対し、彼は「黙って待っていてくれればいい」と。貯金も尽き、どうにもならず、収入を得るため彼に内緒で元のお店に出戻りをしたんです。そうしたら、やはりバレてしまって。そこからは、DVが始まりました。

――順調だった仕事を辞め、夢まで諦め、さらにDVを受けるなんて(涙)

話し合いをしたところで変わらず、やっと別れを決意。そこからは自分の好きなように生きようと思って、AV女優もやってみたんです。どうせやるなら賞もとりたくて、その年はアナルやスカトロなど何でも挑戦しました。今は絶対無理ですけどね(笑)

――すごい。万人が見るAV女優こそ抵抗がありそうなものですが。

ヘルスで看板となった時に、体験動画などにも出演させてもらったんです。そこから自分の殻を破った感じですかね。ソープも同じ。AVに出ることで、またひとつ殻を破れた。今までずっと無理だと思っていたソープにも挑戦したくなったんです。年齢的にも人妻系。せっかくなら高級店に応募してみようと、ダメ元で応募したら採用していただきました。

――ダメ元も何も、そのルックスならどこでも採用されそうですが。

私は自分に全然自信がないんです。衰える一方の容姿もそう。だから美容にお金をかけています(笑)。『ローテン』に採用されたのもAV女優という肩書きがあったからだと思っています。本当に接客もいまだ苦手だし、入店当初は「つまらない」とアンケートに書かれたこともあるくらいで。

――でも、以前の塩対応は、すでに克服できていたのですよね?

対応自体は大きく変わったと思うのですが、ヘルスはやはり抜くことがメイン。ソープはプレイだけでなく「場」の作り方が重要になってくるんです。特に高級店はショートコースがなく、うちのお店も120分が基本。トーク力の乏しい私には、時間をもて余してしまうんです。

お茶が続き、社長に泣きながら相談したらズバリ「それはあなたがつまらないからでしょう」って(笑)。社長は、時には厳しく、時には優しく、真剣に相談に乗ってくれるので心強い存在です。

――悩みだった「トーク力の乏しさ」はどうやって解決したのですか?

まずは会話の引き出しを増やそうと。たくさん旅行をしたり、本を読んだり、映画を観たり。あらゆる方向からの知識をインプットすることで、話のバリエーションは驚くほど増えましたね。おかげさまで今は120分の時間でも足りないと思えるくらいになりました。

誰だって逃げたい時もある。でも、周りのせいにしても変わらない

ローテンブルク藤谷香文

――現在の出勤スタイルと収入を教えていただけますか?

週5、6日出勤で、時間は10時~15時で早い時間のみ。1日に2~3人の接客です。収入はあまり計算したことがないですが月150万円くらいですかね。

――今はこちらのお店専属?まだAV女優もされているのですか?

AV女優は事務所に所属はしているものの、今までのようにどんな内容でも引き受ける、ということをしなくなったので、必然的に仕事がなくなりますね(笑)。ソープのほうが圧倒的に楽しくなったというのもあります。もうこの店も、もうすぐ在籍7年目になるなんですよ。自分でもよく続いているなと思いますね(笑)

――それは長いですね。辞めたいと思ったことはありますか?

何度もあります。イチから違うお店でやれば、もっとうまくいくかもしれないって。でも、辞めたい理由は自分の接客がうまく行かないから。スタッフさんもお客様も悪くないんですよね。そんな状態で別のお店に行っても同じ。悩んでは自分を見直し、改善して、いつの間にか少しづつ成長してこれました。

ローテンブルク藤谷香文

――素晴らしい話ですね。美人だし何でも完璧だと思っていましたが、やはり人知れず苦労もあるのですね。写メ日記も毎日欠かさず書いているようですし。

書く、書かないは強制ではないのですが、私はSNSも写メ日記も、使えるものは何でも使いたいと考えています。自分をアピールできる機会はあればあるほどお客様の目に留まりますから。もう習慣化しているので、逆に書かないと気持ち悪いくらい。書くことが苦痛なのは、きっと義務だと思うから。気負わず、日常の習慣になるといいですよね。

――香文さんは今後、どんな風俗嬢になりたいと思います?

もっとエロくなりたいし、もっと技術も身に着けたいです。エロさに関しては、自分では頑張っているつもりでも、他の子への口コミなんかを見ると自分はまだまだだなって勉強になります。技術もやらないプレイは忘れてしまうので、しっかり復習をしていかないと。

――では最後に、『ローテンブルク』さんは吉原の人妻高級店。やはり敷居が高い印象ですが、応募を検討されている女性にひとことメッセージをお願いします。

風俗が初めてでもしっかり講習がありますので大丈夫ですし、年齢を重ねた女性にしかない魅力を求めてくるお客様ばかりなので、30代、40代の方でも安心して応募できます。安定して客層も良いので、お客様に育てていただく面も大きいですね。

私も、とげとげしさがなくなり、まるくなりましたね。知識、教養が深まるのもローテンで働く魅力かな。今になって、年齢を重ねるのも悪くないなって思い始めています。

ローテンブルク藤谷香文

編集後記

みやねぇ

みやねぇ

@mikke_story_myn

なんて美しい方!前回『ローテンブルク』のキャストさんを取材させてもらい、今回は2度目の取材。さすが吉原の高級人妻店だけあって、やっぱり綺麗!でも、ルックスのオーラとは異なり、内面はいい意味で「普通」。決して気取っている感じでもなく、よく笑い、本音で何でも話してくれる。すごく親近感が持てるんです。藤谷香文(かよ)さんは、働き始めて約7年。年齢的に可能であれば、ずっとここで働きたいそうです。取材時、社長(とっても話しやすい!)が近くに居たので「ローテンさんは美人しかいないんですか?」とぶっちゃけ質問をしてみると「いやいや、そんなことはないですよ。外見はお客様の好みもみんな違うでしょ。一緒にいて楽しいか、内面重視ですよ」と。敷居が高そうで、応募を敬遠している女性も多いかもしれませんが「もっと気楽に面接に来てほしい」とおっしゃっていました。私から見ても、皆さんイキイキ働いていてすごく雰囲気がいいお店です。考えている時間がもったいないですよ♪

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