明確なコンセプトが入店の決め手。「エステ×ヘルス」の融合は、女性にとって「ソフト×高収入」！

未経験・短時間でここまで稼げるのは風俗しかない

――まずは一条さんの簡単な経歴から教えていただけますか？

短大の英文科を出て、就職。トラベル関連の会社で販売をしていました。そのあとは、昔からなりたかった保育士を目指そうと、学費稼ぎのためにキャバクラで働き始めたんです。昼間は勉強したかったので、夜だけでお金が稼ぐには、キャバクラが一番かなと。

――保育士になるには、資格が必要ですからね。でも、学生時代は英語を学んでいたのですよね。

英文科は、親の決めた道だったんですよ。保育士は反対されていたのですが、就職先も、本来やりたい仕事ではなかったし。ただ、キャバクラで働いてみたら楽しくなっちゃって。結局保育士の夢はいつの間にか消え、歌舞伎町や六本木のキャバクラで10年も働いてしまいました（笑）

――10年も！よほど一条さんに合っていたのでしょうね。

そのあとに働いたのは会員制のバー。ここは正社員として就職しました。ただ、コロナの影響で、一時的にお店を閉めることになったんです。給付金は出ましたが、ひとり暮らしをしていたので、とてもそれだけでは生活もできず。

――そこから風俗へ？

はい。営業自粛が解け、バーの営業が再開。しかし、今度は実家の問題が出てきてしまって。

親が仕事を引退。本家なので、家を守らなくてはならないのですが、家計が苦しくなってきちゃって。長女で独身の私が、家を支えることにしたんです。

――それは大変ですね。風俗のお仕事を選んだのはやはりお給料ですか？

この年齢でキャバクラはないな、と（笑）。家事も私がするので、その時間は確保しなくてはならず。未経験でも、短時間で高収入が稼げるのは、風俗のお仕事が一番かなと。時間に融通が利くのは本当に助かります。

――確かにそうですよね。でも、初めての風俗。抵抗などはなかったですか？

全くありませんでした。風俗は友人が働いていたこともあり、よく話は聞いていたんです。隠すこともせず、あっけらかんとしていたので、抵抗感も嫌悪感もなく、むしろ興味があったくらいです（笑）

慣れないうちはマニュアルを見て接客もＯＫ！

――風俗店もたくさんありますが、『妄想紳士倶楽部』のコンセプトは「メンエスファンの秘めた欲望が叶う店」。なぜこちらのお店を選んだのでしょう？

入店したのが2021年秋。コロナの影響で風俗のお仕事も厳しいだろうな、とは思っていたんです。その中でも「できるだけお客さんが来てくれそうな店」を考えた時、独特なコンセプトを持つお店のほうが、ニーズがあるんじゃないかと。

――着眼点がすごい！確かにこのような情勢の場合、フェチ系のお店は固定客がついているので強いですからね。

そうなんですよね。プレイ内容や業種で選んだというよりも、いかに不況下でも稼げるかで選んだんです。結果的に客層、身体への負担、収入、すべての面で大正解でした。

――いいお店に出会えてよかったですね。現在の出勤ペースとお給料を教えていただけますか？

週5日、時間は14～23時で、1日3～4万円は稼げます。もちろん波はありますが、月にすると80万円くらいですね。前職のバーは、月給30万円ほど。これも決して安くはないと思いますが、拘束時間も長かったし休みも少なかったんです。そういった面で比較しても、今のお仕事は最高ですね。

――メンズエステは技術は必要ですよね。講習についても教えていただけますか？

入店が決まったあと、女性講師の方から2、3時間かけてエステ技術を学びます。他の風俗エステ店では、技術を身に着けるまではデビューができないというケースもあるみたいですが、ここはすぐにデビューができるんですよ。

その後も接客を重ねる共に、毎月スキルアップのための講習を受けることができるので、着実に技術も習得できます。

――すぐにデビューできないとお給料も稼げませんからね。とはいえ、一度の講習だけで覚えるのは難しいですよね？

もちろん、私も最初は全くできませんでした（笑）。でも、このお店のいいところは、慣れてないうちは、接客時にマニュアルメモを見てもOKなこと。お店側がお客様にも伝えていてくれているので、「ぎこちなさ」を寛容に受け入れてくださる方しかいません。だから安心して初めての接客に向かうことができるんです。

長時間のプレイでもマッサージがあることで心身の負担が軽減！

――お客様はどのような方がメインになりますか？

とにかく優しい方ばかりです。メンズエステを受けたいと思っているので、やはり懲りをほぐしたり、リラックスしたいというニーズが強いと思います。

――本来のメンズエステや風俗エステは、抜きのサービスはなし。そこにヘルスプレイが加わるということで、性的欲求も解消されるわけですね。

ソープやヘルスを選ばず、あえてエステのあるお店を選んでいるので、基本は受け身の方ばかり。本番強要のようなことはほとんどないので、穏やかに仕事ができるんですよ。

――コース時間のうち、マッサージがメインともなれば、ヘルスプレイの割合も多くないですしね。

そうなんです。コースは100分や130分といった長めの時間が人気ですが、マッサージをして、エッチな気分を高めて、最後の最後にヘルスプレイ。同じ時間サービスをするのでも、マッサージがあるおかげで身体の負担もかなり少ないと思います。

――お仕事の働きやすさのほかに、気に入っている点があれば教えてください。

スタッフさんの気配りを感じます。以前、接客で相談をしたい時があったのですが、まだ自分の考えがまとまらず、すぐに声をかけられなくて。そんな時、スタッフさんのほうから「何かあった？大丈夫？」と声をかけていただいたんですよ。それが2回もあったので、女の子のことをしっかり見てくれているんだな、と思いました。

――業界大手の「秋コスグループ」さんだけに、女の子の気持ちを読み取る重要性を理解しているのでしょうね。

そう！あと、鶯谷のビルには、ヘアメイクさんやカメラマンさん常駐していて、撮影用のお部屋もあります。グループ内の女の子たちが、ひっきりなしに撮影をしているんじゃないですかね。プロが綺麗に整えてくれるのはテンションも上がります。エステルームまで完備されていて、割引料金でエステも受けられるんですよ。

――本当に素晴らしい設備がそろっていますよね。最後に一条さんにとって、このお仕事のやりがいを聞かせてください。

マッサージなんて一切できずに入店したのに、少しずつ上達して、お客様に褒められることが多くなってきました。「身体が軽くなった」「仕事のやる気が出た」という声がすごく嬉しくて、技術の幅を広げるために学校に通おうかな、と思い始めたくらいです。

年齢が高いと、どうしてもハードなジャンルじゃないと稼げないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。私も未経験、アラフォーでの入店。それでも思い切ってチャレンジをしたら新たなやりがいを見つけることができました。今、すごく楽しいです。