プロフィール
ましろ
九州出身。大学進学のため上京。コロナ禍で希望する職種の募集が少なかったこともあり、ひとまず就職は断念。生活費捻出のため、イメクラバイトを始めるがヘルスプレイが負担に感じ、1年で退店。その後、派遣としてコールセンターに勤務。単調な毎日に刺激が欲しくなり、以前からYouTube「ホンクレch」で気になっていた「M性感というジャンル」「すーちゃんがプロデュースするお店」に応募。技術のない新人は新規のお客様が付きにくい、と言われるM性感だが、入店2ヶ月で早くも人気嬢の頭角を現している。中・高時代からイラストを描くことが得意で、同人誌なども手掛けたという意外な一面も。
このインタビューのポイント!
- M性感ってハードなイメージ。なのに「優しい」ってどんな意味?
- まずは写メ日記を月100件!今、目の前のことを頑張るのみ。
- 技術は大事。希望を出せば、何度でも講習をしてくれる♪
面接は良いことも悪いことも、全て話してくれたことが好印象。
――すずプロデューサーから、期待の新人さんだとお聞きしています。風俗のお仕事は初めてですか?
いえ、以前イメクラで1年ほど働いたことがあります。身体への負担を感じたので、一度は風俗のお仕事を辞めて、コールセンターで働いていました。でも、仕事が単調すぎて刺激が欲しくなっちゃって(笑)
――ましろさんは、いい意味で風俗っぽくないですよね。なぜ風俗の世界へ?
就活をしていたのですが、コロナ禍で自分の行きたい業種の募集が激減していたんです。そんな時に焦って就職しなくてもいいかなと。でも上京してひとり暮らしだったし、生活費だけで精一杯で。稼げるイメージもあり、最初は勢いで入りました。
――イメクラを辞め、再び風俗に戻ろうと思った際、なぜM性感を選んだのですか?
ヘルスはもう無理だなぁ、と思っていたので、何となくエステかM性感かなと。でも実はM性感ってよくわからなかったんですよね(笑)。以前から「ホンクレch」はよく観ていて、そこでM性感というジャンルを知りました。でも、やっぱりSMぽいのかな?という印象もあって。
――よくわからないまま応募しちゃったんですね(笑)
“ホンクレのすーさんが立ち上げたM性感店”ということに興味を持ちました。しかも店名に「優しい」ってついてるから、大丈夫かなって(笑)
――面接はすーちゃんだったのですか?
はい。オンライン面接だったのですが、すごく緊張しました。「ほんとにすーさんだ!!観たことのある人としゃべってる!」みたいな感じで。
――確かに有名人に面接をしてもらうって不思議な感覚ですね。その場でお話を聞いて、即決しましたか?
お店のこと、M性感の難しさなども含めて包み隠さずに話してくれたんです。いいことばかり言われなかったからこそ、逆に心構えもできたし「頑張ってみたい」って思えました。
閑散期&新人・未経験。不利な条件でも月40万円!
――面接で聞いた「M性感の難しさ」とは、具体的にどのようなことですか?
大前提として「新人は稼ぎにくい」のだそうです。どうしても技術を求められるお仕事なので、未経験で技術のない女の子をあえて選ぶ理由がないんです。だからM性感って、年齢を重ねても、身に着けた技術で長く稼ぐことができるそうです。
――確かに。ソフトサービスといいつつ、実際のプレイは濃いというか。金額も決して安くないですもんね。
M性感に男性が求めるのは「責められたい」「気持ちよくなりたい」という欲求を解消するための技術。粘膜接触がないプレイの中で、満足度を高めるって難しいですよね。
――実際に働いてみて、お給料はいかがですか?
今は週4日、1日7時間ほど働いて、月に40万円くらい稼げています。指名を返すまでに2ヶ月はかかるって言われていたのですが、すでに接客についたお客様の半分以上はもう返ってきてくれているんです。
――それってすごいのでは?「新人は稼ぎにくい」という常識を逸脱していませんか?(笑)
自分でもびっくりで。新人、しかも10月は閑散期。それでもできることを一生懸命やりました。これから技術を身に着けたらもっと稼げそうな気がしますね。
――技術が未熟な中で、どんなことを頑張りましたか?
写メ日記を月に100件あげました。まずは自分を知ってもらうことが大事なので。写メ日記の写真も他の子とは違って見えるような撮り方をしてみたり。
――100件はすごいですね。効果を感じますか?
はい。写メ日記を見て来店してださる方もいらっしゃいます。あとはそのお客様がまた来たいと思うような接客をするのみ!
どんなジャンルでも業務的なのは敬遠されると思うので、恋人感覚を保ちつつ、今できる技術を全力で提供しているつもりです。
出会えたチャンスを逃さないように。丁寧に一生懸命接客するのみ!
――M性感というジャンルは、技術を覚えるのが難しそうですよね。
最初は不安だったのですが、全体の流れや、言葉責めなど、すーさんから直接講習を受けることができるんです。それも単なる説明ではなく、男性モデルを使って指導をしてもらえるので、わかりやすいですね。
プレイの特徴である「お尻」に関しては、場数を踏んでいくしかないかなと思っています。
――人によって感じ方も違うでしょうし、ポイントも違いそう。
この前、まったく初めてというお客様だったので、ふたりして「ここかな?」と探りあっていました(笑)。男性側も怖いという意識があったり、開発されていないと、リラックスできず、気持ち良いって思えないみたいです。
――前立腺は、普段触らない場所ですし、緊張してしまうのも当然ですね。
講習は何度でも受けることができるんですよ!すーさんは心理面でも解放させることができるので、少しでも早く、その境地に近づきたいです。
――技術があってこそ、ましろさんの恋人接客も生きますよね。
逆にいうと技術がなければ始まらないんですよ。恋人接客だけを求めるなら、キスもダメ、女の子へのタッチもダメなM性感にわざわざ来ないですからね。
――新人だからいいや、と甘えることなく、しっかりと技術を習得しようという姿勢が素晴らしいですね。きっとそういうのってお客様にも伝わりますよ。
「この子はダメだった」と思われたら、基本的に二度と返ってきてくれないと思うんです。だから与えられたチャンスを無駄にしないよう、一人ひとり丁寧に接客をしていきたいですね。
――ましろさんは、お店のどんなところが気に入っていますか?
人間関係ですかね。すーさんはもちろん、スタッフさんも本当に皆さん気を遣ってくれて、すごく優しい。
待機所も決して干渉しあうわけではないですが、「行ってきます」「行ってらっしゃい」という挨拶があることに最初は驚きました。風俗の待機所って、そういうのがなかったりしますから。やっぱりあると気持ちいいものですよね。
――最後に、M性感のお仕事は、どんなところが気に入っているか教えてください。
まず粘膜接触がなくても、しっかり稼げること。学んだことを長く生かし続けられること。あとは、毎日やることが違う難しさ。お客様ごとに求めるものが違うので、都度、どうすべきか考えなければいけないんです。
でもそれが大変な分、すごく楽しい。毎日、課題が見つかるけれど、充実感も大きいですね。
編集後記
M性感というと、ちょっとハードな印象や、エロエロなお姉さんを想像する方も多いと思います。ましろさんは、過去にイメクラ経験があり、そこでの受け身プレイに辟易。次に風俗バイトをするなら、絶対にソフトサービスがいいと思っていたそう。「ホンクレch」で知った、M性感というジャンルは、SMよりもソフトっぽいけれど、よくわからない。でも、不安よりも好奇心が勝り、思い切って応募!面接では、すーちゃん自ら、お仕事の良い面も悪い面も、包み隠さずに話してくれたことで、逆に信頼ができ「ここで頑張りたい」という意識が芽生えたと言います。M性感の難しさは、新人期間の集客。技術を求められるジャンルだけに、未経験の新人を選ぶお客様はそう多くないのだそう。しかし、ましろさんは、M性感未経験にしてリピート率も高く、お給料はヘルス時代以上になっているのだとか。真面目で努力家。「技術をどんどん覚えて、ついたお客様全員が喜んでくれるような接客をしたい」と前向きに語ってくれました!
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)