5姉弟を育てるシングルマザー。風俗の仕事も、子育ても全力投球!

公開日:
町田人妻城/一色

プロフィール

一色

町田人妻城/モアグループ

一色(35歳)

神奈川県出身。5人のお子さんを持つシングルマザー。用意する食事の量は、カレーなら20人前、米は一升(足りずに追加でパンも)。フライパンでは炒め物の火が通らず中華なべを愛用。風俗と主婦業をしっかり両立し、波乱万丈の人生さえも楽しめる肝っ玉かあさん。趣味はプロレス観戦。

このインタビューのポイント!

  • 高校で家出。歌舞伎町に入り浸り二十歳で風俗入り
  • 舐めた接客をしていたら、当然お客さんは離れていった
  • スタッフの一生懸命さが伝わるから、やる気も出る

首都圏最大級のデリヘリグループ「モアグループ」のひとつ、『町田人妻城』。20代後半から40代まで幅広く在籍する地域の人気店だ。
バレーボールの経験者だというキャストの一色さんは身長170cm。スラリと伸びた長い足に目が奪われた。性格はサバサバ。元気に楽しく話しをしてくれたが、過去にはご主人に暴力を受け離婚。その後、家を放火されるなどかなりつらい出来事もあったそう。どんなことがあっても前向きな一色さんを応援したくなった。

高校で家出。歌舞伎町に入り浸り二十歳で風俗入り

町田人妻城

――高校時代から歌舞伎町に住んでいたそうですが。

正確には3回通っただけで退学したので、高校生ではなかったんですけどね(笑)。家出をして、歌舞伎町へ。友達が住んでいたところに転がり込んでフラフラしていました。キャバで働いた後、二十歳になりお金欲しさにソープへ行きました。

――家出してしまったのは親御さんとの関係が悪かったとか?

いえ、仲良しだったんですよ。家出は単なる反抗期と好奇心です。親はシングルマザーでアパレルの仕事をしていました。とにかく過保護な親だったので、ホスト遊びで300万借金したときも、母に電話して工面してもらいました。

――え!? 300万円、お母様が払ってくれたんですか?

さすがに「もう」って怒られましたけど、それだけ。当時、母はガテン系の彼氏がいたので、その人が出してくれたのかもしれませんが。細かいことはわからないんです。

――すでに、そこだけですごいです……。ソープはやはりお金のために?

生活もしなくてはならないので、てっとり早く稼ぐにはソープだなって。楽しいとかツライとかっていうよりも、ただお金のために必死でしたね。そのあとはデリヘルへ。

あ、私5人の子どもを育ててるんです。シングルマザーなので養育費も大変で。

――5人のお母さん!? 養育費は父親からもらえないのでしょうか?

今は実家に戻ったので母と同居しています。
相手は暴力をふるう人だったんです。外に連れ出されて殴られることも。耐え切れなくなって別れました。今後関わるのもイヤだったので、養育費などはもらっていません。

――ひどい話ですね。お子さんはもう大きいんですか?

一番上が専門学校に通っていて、下が小学3年生です。すごくかわいいんですよ~。
私を見て育ったので、反面教師なのかすごく真面目な子に育ってくれました(笑)。みんな料理もできるんですよ。小学校1年で包丁を持たせ、2年で火を使わせるようにしたので、一番下の子以外は、簡単な料理ならだいたいなんでもできちゃいます。

――子育てをしっかりされて、家庭を支えているなんて本当に尊敬します。

子どもたちがしっかりしてくれてるし、手がかからない子だったので、子育ても全然負担にならなかったです。掃除も料理も洗濯も大好きです。

舐めた接客をしていたら、当然お客さんは離れていった

町田人妻城

――話が逸れてしまいましたが、ソープのあとにデリヘルへ行ったんですよね。

はい。同じモアグループの『大和人妻城』に行きました。今思えばソープの頃からひどい接客をしていたと思います。完全にお客さんを舐めていましたね

――それが態度にも出ていたんですか?

キャバ嬢あがりだった私は、「やらせてあげてる」という意識もあって、自分がお客さんを喜ばせようなんて考えてもいませんでした。
チヤホヤしてくれるのが当然だと思っていて。同伴や営業をしなくても、むこうからお客さんがくる。風俗はラクにお金がもらえるもんだと勘違いしていた自分がいました。
次第にお客さんが遠のき、もう続けるのは無理だな、ってヘルスを辞めたんです。

――客足が遠のいたことで、今までの接客が良くなかったと気づいたんですね。

実はヘルスを辞めるときは、自分の接客が悪いということはあまり認識していなかったんです。気づいたのは、辞めたあと。お好み焼き屋さんや、居酒屋など風俗以外のアルバイトをいろいろして、知り合いのツテでダーツバーの経営をしたりしていました。

いろいろな仕事を通し「お金を稼ぐことの大変さ」を知りましたし。風俗から離れてみて、初めて接客というものがわかったという感じです。
みんな頑張って稼いだお金を握り締めて、お店に通ってくれているんだ。感謝しないとな、って今では心からそう思っています。

ダーツバーは黒字化していたのですが、マイナー駅でキャパも狭いし、売り上げもこれ以上は見込めないと判断し去年撤退しました。お店は2年弱続いていましたね。

――去年撤退ってことは、『町田人妻城』で働いたのも最近ですか?

入店したのは去年の9月。たまたまダーツバーに来ていたお客さんが、以前働いていた大和人妻城のスタッフさんだったんですよ。今はグループをまとめる仕事をしていて「またうちで働いてみないか」と誘っていたただきました。それがきっかけで、再びモアグループにお世話になることにしたんです。

――接客面も以前とはだいぶ変わった?

もちろんです。お金のありがたみがわかったので、来ていただける方みんなに感謝しています。そんな気持ちを持てば、自然に自分の態度も変わるものですよね。当時仕事がなかったのは自業自得だったわけです。

スタッフの一生懸命さが伝わるから、やる気も出る

町田人妻城

――接客に対する気持ちを改めてお客様はついてきましたか?

はい。リピーターさんも多くなりました。若い方から年配の方、障害をお持ちの方までいらっしゃいますが、楽しく仕事をさせていただいています。スタッフさんも女の子にお茶を引かせないよう一生懸命なのが見ていてわかります。指名の子がお休みになったときのフォローや、代わりになる子をうまくおススメしていたり。

みんながハッピーになるように持っていってくれるのが、本当にうまいんですよ。

――今までモアグループの取材を何度かしていますが、皆さん「女の子に稼がせたい」とおっしゃいますね。その思いが行動にも伴っているのでしょうね。

お客さんからも「スタッフの電話対応がいい」ってよく言われるんです。お店の信頼につながりますよね。こういう努力をしていただいているから、私も頑張ろうって思えます。
大ベテランの女性スタッフがいるのも心強いですよ。

――今、この仕事は好きですか?

私、エロいことが大好きなんですよ。すぐに潮吹いちゃうし(笑)。
性格的にSっぽいって言われますけどプレイは真逆。ドMです。名前聞いてすぐ思い出せないけど、おちんちん見て、その方を思い出せます。顔や名前は似てる人が多いですよね。おちんちんはみんな違いますから。

――ある意味、それでわかるって特技ですね(笑)。では、お仕事をしていて悩みなんかはありますか?

私は病んだことは一度もないし、悩みはないんですよ。好きなことができて楽しい仕事だなって思います。今まで苦労していたからですかね、むしろ仕事がストレス発散になっています。

この仕事って、ひと対ひと。性癖もさまざまで、自分の意向とは違うことも要求されます。イヤだと思うこともあります。でも、うまく交わすことが大事ですよね。どうやって笑顔で帰っていただくかを考えて行動します。

――たとえば、うまく交わす方法をひとつ教えてください。

そうですね、どこでも本番強要ってあると思うのですが、その場合はごめんね、って謝ったあと「今、フェラのテクニックを勉強してるからこっちで頑張るね。試させてね」などと言って状況を変えてしまいます。昔、私の接客態度が悪かったときは、本番を断るとお客様も横柄な態度だったのですが、今ではそんな人は全くいなくなりましたよ。

――では、最もやりがいを感じる点はどこですか?

いろいろな職種の方と出会えることです。こういう仕事をしていなければ普段会えないし、深い話しなんてできないです。自分が楽しいんだから、お金を払って来ていただいているお客さんには、もっと楽しんでもらわないと

あとは、男性に触れられるのも好きです。絶対女性ホルモンが活発になって綺麗になると思います。

――最後に、一色さんの夢を教えてください。

この仕事はあと3年。子どもの受験がひと区切りになります。資金をしっかり貯めて、得意な料理の腕を活かし、小料理屋でも開きたいですね。

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