プロフィール
横浜回春性感マッサージ倶楽部/スターグループ
あいみ
大阪府出身。もともと同グループの大阪店で働いていたが、2017年10月に上京。おっとりした口調で話す癒し系美人で人気の高さがうかがえる。休みの日は友達と日帰り温泉に行くのがマイブーム。
このインタビューのポイント!
- 親への月に20万円の仕送りのため風俗業界へ
- グループ店だから移籍もスムーズ
- 女性用エステの資格を取得しセカンドキャリアに
今回お邪魔したのは、『横浜回春性感マッサージ倶楽部』。大手「スターグループ」が運営する風俗エステ店で、充実した講習が用意されているので未経験者も安心だ。元キャストによるエッチなマッサージだけでなくエステティシャンによる一般のエステ技術、さらに無料で資格取得をすることも可能。
果たして本当に、こんなに”至れり尽くせり”な働き方が可能なのだろうか?キャストの“あいみさん”から、実際に働いてみての率直な感想を伺った。
親への月に20万円の仕送りのため風俗業界へ
――もともとは同じグループ系列の大阪店で働いてらっしゃったとか。そちらでもトップクラスの人気嬢だったと伺っていたのですが、なぜ横浜に来ようと思ったのですか?
大きな理由はないのですが、なんとなく環境を変えてみたかったんです。長年親しんだ場所で働き続けるのも楽しかったのですが、新天地で刺激を受けることも大切かな、なんて。
――いや、なかなか勇気のいることですよ。この仕事を始めたきっかけも、そんな感じで思いきりよく飛び込んだ形だったのでしょうか。
確かに、そんなに抵抗があったわけでもなく、すんなり始められた覚えはありますね。でも正直なところ、きっかけはお金でした。高校を卒業してからはパチンコ屋でアルバイトをしていたのですが、当時から親に仕送りをしていて、生活費も厳しかったので、友達に誘われたタイミングで一年前まで働いていた大阪店に入店したんです。
――「風俗業界で働く」ということに、別段の気負いはなかったんですね。
それでも、やっぱり一番怖かったのは病気のことです。なので、いろんなお店のホームページをチェックして、衛生面や仕事環境を調べて回りました。そんな中で「大丈夫じゃないかな」と思って応募したのが、この店だったんです。
――ヘルスやソープに比べてエステ店のハードルが低く感じられたことも、選んだ理由の一端にはありますか?
それはあります。やはり、それなりに稼げて自分の体に負担がない安心なところとなると、エステ店がもっとも折り合いのつく業種じゃないかと。
――実際に働き始めた時に、仕事に対する印象は変わりましたか?
印象というか、最初の頃はとにかく真っ白になっちゃってました。講習が終わって一通りのことを教えてもらって、いざお客様に向き合うとなるともう何も考えられなくて。気が付いたらプレイ時間が終了してた、みたいな感じでした。
――でも、そこからも辞めずに同じ業種でずっと働き続けてるわけですよね?
いえ、実は少しブランクがあるんです。5年間必死で働いた後、なんだか燃え尽き症候群みたいになってしまって、2年ほど本当に何もしてない時期がありまして。
――2年間、無職だったということでしょうか。その間の生活費はどうしてたのですか?
貯金が500万円近くあったので何とかなりました。
――5年の間にどれくらい稼いでいたのですか?
う~ん……あまり覚えてないのですが、数千万円単位だったのではないかと。ただ、実家にいる母親に月10万円、離婚した父の仕事を手伝っている妹に月10万円ほど渡しているのもあって、稼ぎの割りにはそんなに貯められてはいないんです。
グループ店だから移籍もスムーズ
――上京を決意された時に、ほかのお店に行くことは考えていなかったのですか?
そうですね。むしろ横浜にグループ店があることが前提での上京と言ってもいいかもしれません。やはり、すでに店のシステムがわかっているという点は大きかったです。
――なるほど。金銭的にも仕事的にも、前の店と変わらないことは安心材料ですよね。それでも、大阪から横浜に移ったことで「ここは違うな」って思うところはあるんじゃないですか?
それは何よりもお客さんの性質の違いだと思います。よくしゃべってノリがいい生粋の大阪の方に比べると、横浜の方は大人しいし優しいような気がします。
――どちらの方が対応しやすいとか、ありますか?
横浜に来たばかりの時はどう対応したらいいのかわからなくて戸惑いました。ほら、大阪の方のテンションってこっちも勢いでノれちゃう感じがあるんで会話に困らないというか。でも今はもう横浜の雰囲気にも慣れてきたので、ぜんぜん問題ないです。
――大阪時代と比べて、収入面についてはいかがですか?
正直な話をしてしまうと、まだ今は大阪の時の方が稼げてますね。当時は週4回の出勤で1ヵ月で120万円くらいでしょうか。ただ、現在も同じくらい勤務していて、生活していく上では十分な稼ぎは得ています。1ヵ月で90万円くらいかな。
――ソフトサービスの店でも、それだけの収入は得られるんですね。ふつうのOLさんの3ヵ月分くらいじゃないですか。
そうなんですよね。上京してまだ4ヵ月ですけど、指名も徐々に増えてきましたし、そのうちまた大阪時代くらいの額には戻せるんじゃないかなって思っています。
――なぜ指名が増えていくのか、自分なりに分析はできてますか?
う~ん……。お客さんからは「落ち着く」とか「癒される」とか、よく言われます。あと、仕事に入ると私はけっこう変わっちゃうんですよね。急にエロスイッチが入るというか……ちょっとSっぽく見られるようになるので。ギャップ萌えがあると言われることもあります。
――なんとなくですが、あいみさんには「本気で彼女にしたくなる」何かがあるのだと思いますよ。マッサージの技術にプラスして、そういう雰囲気が人気の秘訣なんでしょうね。
有難いことに仕事面では何も嫌な思いもせずに、良い時間を過ごさせてもらってますね。お客さんがどうとか、仕事内容がどうとか、悩みが一切ないんですよ。
待機室は共同の待機場所ですが、おしゃべりをしたり、食事をしたり音楽を聞いたり、みんな思い思いのことをしてリラックスできる雰囲気です。
――そこまでハッキリ「嫌なことがない」と言いきれるって、なかなか凄いことですよね。
ただ、マッサージをすることはとっても力を使う仕事なので、多少は体力面での浮き沈みはあります。ですが、性的にハードなサービスがないという点は、ほかの業種にはない大きなメリットですし、病気の心配をしなくてもいいだけでも安心して働けています。
女性用エステの資格を取得しセカンドキャリアに
――そのマッサージについてなのですが、こちらのお店は研修や講習がかなり充実していると聞いています。
はい。技術指導はしっかりしています。風俗の方のマッサージは、元キャストの方が教えてくれるのですが、一般のエステティシャンの先生によるエステ講習も月に1回あるんです。それに出席していると無料で女性用のエステの資格を取ることができて、検定に合格すれば終了証書が発行されるんですよ。
――つまりこの店で講習を受ければ、一般のエステで働けるだけの技術を取得できるってことですよね。
私自身は、今後その技術を生かして何かするまでは考えていませんが、将来的に風俗を卒業してエステ業界に就職する女の子もいるようです。
――お客さんは回春だけでなく、普通に体を癒すマッサージも体感できるわけだ。それは喜ばれるでしょうね。
だと思いますよ。よく整体に行くと言ってたお客さんからも「すごく上手い」なんて褒められたりしたので。
――お店の具体的な仕事内容についてお聞きしたいのですが、基本的にはソフトサービスのみなんですよね?お客さんと一緒にシャワーを浴びることもないんですか?
はい。お客さんを洗ってあげることはありますが、私たちが一緒に入ることはありません。その分だけエッチな感じで体を洗ってあげたりして、雰囲気作りは心掛けてはいますけど。
――ということは、何度もカラダを洗う必要もないので、風俗嬢のよくある悩み”肌荒れ”とも無縁。
ですね。フェラチオや素股プレイ、指入れなんかもないので、衛生的にもほかの業種に比べると安心ですし、比較的カラダへの負担が少ない風俗業ではないかと思います。下のパンツを脱ぐこともありません。
――それなら、生理中でも働けたりするんですか?
私の場合はピルも飲んでいるし、出血も少な目なのでタンポンを入れてふつうに接客してますよ。ほかの業種だと休暇になってしまう期間も稼げるという点も、エステ店ならではのメリットじゃないかと思います。
――仕事へのやりがいはどういったところで感じていますか?
やっぱり、お客さんに喜んでいただけた時が何より嬉しいですね。特に、もう二度と会うことはないだろうな~と思ってたお客さんがまた来てくれたときの感動は格別ですね。あとは、やっぱりお給料が安定してくると頑張ったな~って自分なりに達成感が生まれます。
――それでは、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
風俗業界で働き始めるということは、すごく勇気のいることだと思います。でも、お店の環境や働いている女の子がきちんとしているところなら、楽しく稼げると思うので頑張って欲しいです。自分のスタイルに合ったお店を見つけることが、たくさん稼げる何よりの近道だと思いますよ。
- 取材・文=もちづき千代子(@kyan__tama)