お客様も女の子も丁寧な対応が僕の普通です

公開日:
バイオレンス/岡田貴志

プロフィール

岡田貴志

バイオレンス/ハピネスグループ

岡田貴志副店長/32歳)

1985年、栃木県出身。20代半ばで上京し、完全歩合制の訪問販売業に従事。しかし、体調を崩したことで収入面に不安を感じ、退職。ほんの足掛けのつもりで入社した『ハピネスグループ』に早5年。現在は池袋『バイオレンス』のほか、『クラブハート』の統括も兼任。

このインタビューのポイント!

  • 腰掛けのつもりで入社したのに、なぜ5年も在籍、副店長にまでなってしまったのか
  • お店の評判が口コミで広がり、女の子を連れてくる
  • 高収入の理由は、安定した集客力と回転率の良さ。だから出戻りも多い
  • 賞金総額1,000万円! 女の子の頑張りを平等に評価する『H1グランプリ』

今回は、『ハピネスグループ』(東京、茨城、福岡に計7店舗展開)の池袋店『バイオレンス』と『クラブハート』を統括する岡田副店長にインタビュー。
都内屈指の風俗街、池袋の人気店を支えているのは接客業だからこそ、ごく当たり前の姿勢だった。

腰掛けのつもりで入社したのに、なぜ5年も在籍、副店長にまでなってしまったのか

池袋ソープ『バイオレンス』岡田副店長インタビュー風景

――風俗業界に入られる前は、どんなことをされていたんですか?

高校を出て、地元の栃木で建設業をしていました。25、6歳で上京してきて、前職では通信関連の会社で訪問営業をしてました。でも、入社から1年半ほどして肺炎になってしまい、3週間も通院するはめになったんです。当時、お給料が完全歩合制だったんで、「これでは食えない」と思って退職しました。

――それで風俗業界に? 抵抗感はありませんでしたか?

「高収入=風俗」というイメージがあったのと、生活のため、日雇い感覚でした。

――入社前後で、想像と違った、難しいなと思うところはありましたか?

当初、風俗業界は適当なんだろうと思ってましたが、『ハピネスグループ』は待遇や体制がしっかりしていて、普通の企業と変わらないですね。腰掛けのつもりが2年半で副店長になり、在籍は5年を超えました(笑)。

難しいなと思うのは、お客様も女の子もそうなのですが、“対ひと”で正解がないんです。それでも試行錯誤するしかないですよね。

――難しい“対ひと”ですが、どんな女の子を採用するのでしょうか?

明確な採用基準はありませんが、人柄は気にします。女の子の内面を知るために、一対一でしっかり時間をかけて面接します。

池袋では、年齢の高いお客様が結構いらっしゃって、人柄でカバーできることがあります。逆に、ルックスが良くても態度が悪ければ何にもなりませんしね。しっかりやってくれそうだなと思えるなら30代半ばでも採用します。実際にマーケティングをしていて、30代にも需要があるんですよ。

お店の評判が口コミで広がり、女の子を連れてくる

池袋ソープ『バイオレンス』岡田副店長アップ

――女の子は、何に引かれて『バイオレンス』に面接に来るのですか?

一番は、稼ぎでしょうけど、きっかけは友人紹介、口コミが多いですね。前に在籍していた子から話しを聞いて面接に来るんです。あとは、お客様から当店の評判を聞いて来る子もいます。

――他店を辞めてくる女の子は、どんな原因があるのでしょうか?

面接でよく耳にするのは、「他店スタッフの対応が雑、適当、すごく厳しいから退店した」といったことですね。あとは、店長のお気に入りしか稼げない、ひいきがあるとか。

それに比べたら、当店は女の子に対して雑な対応などは絶対にしませんし、ひとりの社会人として、どれだけ年下の女の子であっても敬語で話すようにしています。

スタッフ一人ひとりが女の子に嫌な印象を抱かせないようにしているということが口コミでほかの女の子に広まって、しっかりしているお店と思ってもらえているんだと思います。

とは言え、僕は、このグループしか知らないので、これが“普通”っていう認識でしかないんですけどね。

高収入の理由は、安定した集客力と回転率の良さ。だから出戻りも多い

――『バイオレンス』で働くなら、ここがすごいぞというものはありますか?

正直、サービス単価が安いのでバック(女の子の報酬)がいいわけではないんです。でも、来客数が安定していて回転率がいい。本数があるので、毎日決まった金額、安定した金額が稼げます。。デリヘルと違って移動時間がありませんしね。
あとは専任のスタイリストがいて、ヘアセットは無料です。

池袋バイオレンスのメイク室
実際に取材に行った際も、ちょうどキャストさんのヘアセット中だった

――安定して稼げるということですが、収入と集客力の関係について教えてください。

女の子自身によほどリピーターがいない限り、収入は安定しないんです。だから、収入の最終的なよりどころは、お店の集客力になってくるんです。

当店は、お客様の7割が会員でファンが多い。それは、女の子たちが頑張って新規のお客様を会員、リピーターにしてくれているというのが一番大きいと思います。

卒業した女の子や他店に行って稼げなくて戻ってくる子もいます。実際、出戻りが多いんですよね。よほど劣化していなければ、出戻りは大歓迎です(笑)。

賞金総額1,000万円! 女の子の頑張りを平等に評価する『H1グランプリ』

ハピネス総選挙H1グランプリ

『ハピネスグループ』には、集客だけなく、頑張る女の子を応援しようというユニークなイベントがあります。それが東京、茨城、福岡の店舗キャスト全員が参加する『ハピネス総選挙 H1グランプリ』。

――『H1グランプリ』が生まれたきっかけは?

頑張っている女の子を平等に評価して、感謝の気持ちを還元するために、自分たち店舗スタッフは何ができるだろうかというところから始まりました。

女の子の報酬は、月間の本指名数に応じてスライドする方式を採ってます。ただ、月に数回しか出勤できない子は対象外になってしまう。でも、彼女たちだって頑張っています。

そこで考え出されたのが、『ハピネス総選挙 H1グランプリ』なんです。AKB48総選挙のパクリなんですけど(笑)。2015年から続けています。

――平等であるためにどのような工夫をされているのでしょうか?

出勤日数の少ない女の子でも、副賞の本指名率賞や社メ日記投稿賞は対象になります。あとベストドレッサー賞、各店が推したい特別賞というのもあります。

――総選挙と言えば、お客様の支持数で与えられる賞もあるわけですよね?

グランプリに輝いた女の子には3桁万円以上の賞金、そのほかの副賞として、本指名賞、社メ日記アクセス賞があります。

――女の子の反響はいかがですか?

「ガチで賞金をもらえるんだ」とか、「前回よりもいい成績を残したい」「順位を上げたい」と思ってくれる方が多いですね。実際にそういう目に見える付加価値をモチベーションにしてくれている女の子はたくさんいます。ランクインできずに号泣する女の子もいるくらいですしね。

ただ、女の子にとっては賞金だけがすべてではないんです。このイベントは、のべ30万人にいるハピネスグループのお客様に大々的にアピールしているので、各賞にランクインしたり、ノミネートされたりした女の子は、確実にネット指名がものすごく増えます!

そこでつかんだお客様に満足していただくことによって、本指名のお客様を増やせるわけです。つまり、『H1グランプリ』は女の子にとって単なる人気投票ではなく、収入と稼ぎ方に大きく影響する重要なイベントなんです。

池袋バイオレンス岡田副店長と街の通り

――最後に、岡田さんの将来の目標について教えてください。

僕は、2年前に五反田から池袋に転勤してきました。池袋の店舗は、以前からお客様が絶えない人気店ですので、これを維持しなくてはいけないというのが一番です。あとは、自分と同等のスタッフを育成することです。

インタビュー中、岡田さんの“普通”という言葉が印象に残った。
『バイオレンス』では、風俗店だからではなく、接客業としてごく普通に、お客様に接し、頑張っている女の子を大切にしている。だからこそ、有数の風俗街である池袋で、お客様だけでなく女の子にも支持されているのだろう。

  • 取材・文=みけお

池袋 ソープのお店

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