元キャスト経験を活かして。女性スタッフが未経験者を手厚くサポート！

風俗経験を活かして内勤スタッフへ

──佐野さんはどのような経緯で、内勤スタッフとして働き始めたんですか？

以前はOLをしながら、池袋にあるホテヘル店でキャストとして働いていました。1年以上在籍していたんですけど、彼氏との結婚が決まったことを機に辞めようと思って。昼職も今までの風俗経験を活かせる仕事にしようと考えたんです。それを知人に相談したらここのお店を紹介され、そこから内勤スタッフとして働いています。

──今は入社されてどれくらいなんですか？

入社して4カ月、主にお客様対応やシフト管理、面接などを担当しています。私以外のスタッフは業界経験が長い方ばかりなので、店長や先輩から色々と学んでいる最中です。

──実際にスタッフとして働き始めて、ギャップはありましたか？

私がキャストとして働いていた店では、スタッフと話す機会が全然なかったんです。だから仕事内容もせいぜい備品の補充くらいだろうと（笑）。でも今のお店では、キャストさんとお話しする機会もたくさんありますし、それ以外にも内勤スタッフってこんなにたくさんの業務があることを知りました。

──思っていた以上に多忙だったんですね。

正直、楽な仕事だと思っていました（笑）。でも、うちのお店は未経験で入店される女性が9割近く。そうなると仕事内容や業界についてまったく知らない女性ばかりなんですよね。ですから、とにかくサポートが大切な業務になるので。思っていた以上にやりがいがあって楽しい仕事でした。

──主にどんな部分をサポートされているんですか？

女性がいかに稼げるか、ですね。特に接客に関しては、経験もあるので自信をもって力になれています。お客様の対処方法はもちろん、技術面も具体的にお伝えしていて。特に未経験者の場合、素股が難しいと相談を受けることが多いんですよ。なので、体験入店前には実際にポーズをとって、やり方をレクチャーしています。

──佐野さんのような女性スタッフがいると、セクハラ講習等の心配もなくて安心感がありますね。

同性ならではのメリットは大きいですね。他にも急な生理や体のケアについてなど、デリケートな話題も相談しやすいんじゃないでしょうか。自分がキャストのときは女性スタッフがいませんでしたから、「こういうスタッフがいたら助かるな」と理想を思い描いています。うちのお店で活躍されているキャストさんは18歳～23歳前半くらい。大学生やOLさんなど、アルバイトや副業代わりに応募される方が多いので、その方々が話しかけやすい存在であり続けたいです。

未経験でも最大限稼げるようにスタッフがプロデュース

──「副業プチデリ」と求人でうたわれていますが、これはどんな内容なんですか？

派遣型のデリヘル店ですが、 池袋駅西口周辺のホテルが大半です。それ以外の 派遣ですと練馬区、文京区なども車送迎で少しだけありますが、「少しだけデリバリー」 ”プチデリ” という意味になります。それと、副業メインとして始められる女性が多いんですよね。

──副業ですと、みなさん平均どれくらいで出勤されているんですか？

週2～4日で6～8時間ほど出勤して、1日平均3万円くらい稼がれる方が多いです。本指名の方が増えるとお給料がアップしますので、平均日給は5～6万円くらいになります。

──どんな女性が人気傾向にあるのでしょうか？

素人系がコンセプトのデリヘル店になりますので、やはり初々しさが重要です。特にこの仕事って第一印象が重要で。初対面の印象ってなかなか覆らないじゃないですか。どうしたらいい印象を残せるのか、男女スタッフ両方の目線からアドバイスできるのは、ここのお店の強みですね。

──双方の意見を聞けるのは嬉しいですね。お客様は何歳くらいの方が中心ですか？

30～40代中盤くらいで、「若い女性に癒されたい」という願望の方が多く遊びに来られます。そうなると「イチャイチャ」や「優しさ」を希望されるので、プレイがすごく紳士的になるんですよね。体験入店後は「思っていた以上に接客しやすかったです」と聞くことが多いです。

──なるほど。女性にとっても素人コンセプトが、接客のしやすさに繋がるんですね。接客時に意識すべきことはありますか？

自分自身が接客を楽しむことですね。お客様も楽しい時間を過ごしたいじゃないですか。ですから、不愛想にしているよりも、自分が楽しむことでお客様も笑顔になって、結果的に客層や接客のしやすさなどで全部自分に返ってくるんですよ。特にスタッフからのアドバイスを素直に受け取れる女性は、格段に稼ぎが伸びていきますね。

──仕事に対して、素直さが大事なんですね。

接客の悩みって、働く女性それぞれで悩みが違うじゃないですか。 その悩みをスタッフが一人ひとり、ちゃんと把握しているんです。真剣に向き合って居心地の良さを追求しているから、いい子も集まるし、人情味が溢れる店になっているんだと思っていますよ。そういう関係性がすごく好きですね。

──それほど居心地がいいと、キャスト復帰したいと思うことも？

本当に現役キャストのときに出会いたい店でした！（笑）。待機室も個室で分煙だからすごくキレイですし、お客様も優しい方ばかり。シャワー室もありますし、必要なものが何でもそろっているところも嬉しいですね。

キャスト・スタッフ、両方から頼られる存在を目指したい

──内勤スタッフの仕事は、どんなところにやりがいを感じますか？

未経験の女性が本指名のお客様を増やして、目標金額に向かって稼げるようになっていくとやりがいがありますね。目標は学費や生活費など、それぞれですが、目標や夢が叶う瞬間を間近で目撃できているので。

──佐野さんの今後の目標は？

「心理カウンセラーか！」っていうくらい、店で頼られる存在になりたいですね。女性との距離感を大事にしつつ、こちらからは踏み込みすぎないけど、何でも話したくなる存在が理想です。

──佐野さんはすごくお話ししやすいですから、だいぶ目標に近づいているんじゃないですか。

入社したての時より相談されることは増えてきましたね。面接のときでも、お店の求人用のスタッフブログも顔出しで更新しているんですが、「佐野さんって本当に存在していたんですね」と最近よく言わるんですよ（笑）。

──佐野さんの存在が、ダミーだと思われてたんですか？（笑）

はい、ちゃんと存在してますから！（笑）。スタッフからも頼られる存在になっていきたいですね。店長や先輩は本当にすごくて、まだまだひよっこなので、早く一人前になりたいです。

──でも佐野さんがいると、職場の雰囲気が明るくなりそうですね。

スタッフとしてもすごく居心地のいい職場で、ギスギス感や派閥みたいなものが皆無なんですよ。キャストさんも個室待機ですけど、スタッフが親身になってサポートしますから、疎外感を感じることはないと思います。スタッフとしても働きやすいからこそ、女性も続けやすい環境だと思うんですよね。

──元キャスト経験のある佐野さんから言われると、とても説得力がありますね。

個室待機で、入店後は誰からも干渉されず……って店もよくあって、一見快適そうに聞こえますよね。でも実は孤独な環境って、いざというときに誰にも相談できず、周りに頼れないから辛いと思うんですよ。そういうときに、私なら過去の経験を話せますし、男性スタッフも頼れる人ばかりだから男性目線からの意見もアドバイスもできます。男女両方の視点からサポートできるうちの店は、未経験で始めるにはもってこいだと思いますよ。