プロフィール
ドッチパイモミ(越谷店)/プレジャーファクトリー
坂口智登世
奈良県出身。17歳の時に付き合っていた彼との間に子供を授かり、高校を中退。しかし離婚して2年前にシングルマザーとなる。友人の紹介で地元風俗店のドライバーを経験し、上京と同時に『ドッチパイモミ』を運営する「プレジャーファクトリーグループ」の内勤スタッフとして入社。PC操作や電話応対といったオフィスでの勤務経験が全くないにも関わらず、イチからサポートしてくれる環境に感謝は尽きないという。将来の夢はネイルの資格を取ってキャストさんを綺麗にしてあげること。そして、愛するふたりの娘と暮らすマイホームを手に入れること!
このインタビューのポイント!
- 埼玉を中心に15店舗を展開する「プレジャーファクトリーグループ」
- 地元奈良で風俗店のドライバーを経て一念発起で上京
- 明るくクリーン。自信を持って女の子にもおススメできる環境
17歳で出産。風俗店のドライバーから店舗スタッフに
――坂口さんはまだ入社されたばかりだそうですね!
はい。入社して3か月ですね。地元が奈良で、引っ越しと同時期に入社。やっと少しずつ生活にも慣れてきたところです。
――まだ出てきて日も浅いのですね。奈良に住んでいた時は何をされていたのですか?
私、子供がふたりいるんですよ。少し前まで、関西の大手グループでドライバーをしていました。本当はこっちでもドライバー希望だったんですけど、保育園のお迎えもあるから夜は抜けられなくて。なので日勤でできる店舗スタッフとして働かせていただいています。
――まだ24歳とお若いのに、お子さまがふたりもいらっしゃるんですか!
当時付き合っていた彼との間に子供ができたんです。17歳で高校は中退。その後、二人目を授かって。しばらくは専業主婦をしていましたが、離婚することになり、私が引き取りました。その時に、友達が風俗店のドライバーをやっていて「働いてみる?」と、声をかけてくれたんです。
――それにしても、女性でドライバーというのは、初めて聞きました。
珍しいみたいですね(笑)。でも、私が女性だったこともあり、キャストさんも話しやすいのか、車の中でいろいろな話で盛り上がりましたよ。風俗の世界はよくわからなかったけど、普通の女の子がみんな頑張っているし、すごく楽しいなと思いました。
――そこからなぜ埼玉へ?
きっかけは彼氏なんですよ。奈良にいる時から付き合っていたのですが、転勤で埼玉に住むことになって。私も心機一転、もっと広いフィールドで働いてみたくなったんです。
――では、現在お付き合いしている方と、将来一緒になることも考えているのですね。
先のことはまだわかりませんが、ふたりの娘とも仲良くしてくれるので、いつか一緒になれたらいいな、とは思っています。今は仕事で覚えることがたくさんあるので、まずは目先のことに集中ですね。子供たちのためにも頑張らないと。
電話応対はお店の顔。お客様から褒めてもらえて感激!
――埼玉で働こうと決めたあと、こちらのお店はどのようにして探したのですか?
いくつかホームページを見たんですけど、大手グループだし、ここが一番きちんとした会社で、クリーンな感じに見えたからです。
――確かにこちらのお店は、風俗店ぽくないというか、開放的というか、すごく雰囲気がいいんですよね。「みっけ」編集スタッフもみんな同意見です。
ですよね!面接に来て「ここで働きたい」ってすぐに思いました。採用していただき、本当に嬉しかったですね。実際に自分は風俗店のキャストとして働いたことはないですけど、スタッフだけでなく、女の子たちも優しいんですよ。
――スタッフという仕事自体も楽しいですか?
めっちゃ楽しい!今までパソコンすらろくに触ったことがないし、電話応対もしたことがなかったのですが、そういったこともイチから丁寧に教えてもらってるんです。みんな、ほんっまに優しい!
――今は具体的にどんな仕事内容なのでしょう?
お客様からの電話受けや、ホームページの更新、車でピックアップもしますし、イベントを考えたりもします。
――3か月働いて、一番嬉しかったことを教えてください。
「今日はこの子の予約を取りたい」って思う女の子の電話予約が取れた時ですね。お客様のお目当ての子が埋まっている時や、ご新規様に紹介した時に「じゃあその子で」って言われた瞬間、内心ガッツポーズです。
――自分のトークで女の子の指名が入ると、嬉しいですね!
あと、うちの店はリピーターさんもかなり多いのですが、女の子が接客した時に「最近女性スタッフ入ったの?すごく電話口での対応が感じよかった」って言われたそうなんです。それを女の子から聞かせてもらって、もう感激でした。
裏方だから見える。ここは本当に女の子第一主義!
――今の段階で、仕事で難しいな、と感じることはありますか?
ここ「プレジャーファクトリーグループ」の越谷オフィスは、デリヘル店『ドッチパイモミ』を含め7店舗を統括しているんですね。店舗ごとに、それぞれイベントや割引があって、さらに広告媒体によって内容が異なることも。電話もひっきりなしに鳴るし、たまに訳がわからなくなります(苦笑)
――坂口さんはスタッフとして生き生きと働いていらっしゃいますが、キャストさんにとって、このお店で働くメリットって何だと思います?
えー、めっちゃある~。まずはスタッフさんが本気で女の子のことを考えているところ!「女の子=金」とか、「稼いでくれるモノ」みたいに思っていないんです。どうしたら快適に仕事ができるか、仕事をつけてあげられるかを真剣に考えているところ。絶対に女の子が不利な立場にならないようにするところ。
――それはどういうことでしょう?
例えば、前のお店は、予約を詰めまくって、お客様は少しくらい待たせてもいいって感じだったんですよ。でも、それって、お客様に謝るのは女の子なんですよね。無茶な予約の入れ方はしないし、もしも移動が遅れる場合はお店側がきちんと電話で説明をして、決して女の子が悪いようにはしないんです。小さなことですけど、気持ちよく働くうえで、こういう積み重ねって大事だと思います。
――女の子の気持ちを優先しているわけですね。
かといって、お客様の優先順位が低いわけでもないし、女の子が女王様のように扱う感じではなく、距離感もいいんです。ちょっと女の子と馬が合わないお客様がいたら、女の子に「1本取るために少し我慢して」ではなく、1本落としても、その分他のお客様で取り返すというか。
――わかります。待機所の雰囲気もいいですものね。というか待機室、かなり広いですよね。
個室待機もできるし、集団待機もできます。集団といっても、スペースが広いので窮屈感はまったくないと思います。ロッカーも、喫煙所も、ウォーターサーバーも、自販機もあります。天井が高いのも開放感があっていいですよね。
――では最後に坂口さんの今後の目標を教えてください。
キャストさんをプロデュースしたり、面接などにも、早く携われるようになりたいですね。そのためには業界のことや、今の仕事を覚えるだけでなく、女の子の気持ちを汲み取り、そのあと適切なフォローや道筋を敷けるようになることが必要だと思っています。あとは、ネイルの資格をとって、ここの女の子たちにやってあげたいんですよ。
――プライベートでは、やはり子供の成長かな?
もちろんです!保育園のお迎えをしたときに、駆け寄ってくる姿がたまらなく愛おしくて。かわいい娘たちの笑顔を守るためにも、この仕事でしっかり地に足をつけて頑張りたいですね。
編集後記
何度か弊社編集部が取材に訪れている越谷オフィス。お店を訪ねた全員が口にするのは「広くて綺麗。雰囲気がいい」。ここは7店舗の管轄だけあって、電話がひっきりなしに鳴り続けていました。入社して間もない坂口さんは、とにかく明るいキャラクターで、キャストの女の子や、副店長の神谷さんとも楽しそうに話している姿が印象的。もっと知識をつけて、お店の役に立ちたいという真剣な気持ちが、しっかり伝わってきました。スタッフも、オフィスも、女の子もみんな「いい感じ」。風俗店のイメージが変わってしまうほど、なぜか爽やかな気持ちになってしまうお店なのです♡
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)