風俗のお客さんをストーカーに変貌させない心得

風俗のお客さんをストーカーに変貌させない心得

現役人気キャストのストーカー被害報告

先日、大阪の某ホテルヘルス店の人気キャスト、B子さん(26歳)との話を終え、帰えろうとした時、彼女に呼び止められた。実は、半年もの間、お客さんからストーカー行為が続いているという。

困った旅虎
この店の防御ならかなり堅いやろうに、何でまたそんなことに?
困ったB子
いや、ウチが悪いねん。初めのうちはな、見かけはさわやかやし、やさしいし、気前もええしで、ウチも脇が甘くなってしもうてん。LINEとか電話番号を交換して……。
困った旅虎
あ、それはマズいな。仕事とプライベートを混同したら……。
困ったB子
うん、ほんま大失敗……。当初から「好きや」とか「付き合って」とかはよう言われてんけど、そのうちそんな言葉やメッセージがめっちゃ頻発するようになって、ピアスとか買ってきてくれて……。
困った旅虎
本気で口説きにきてますね~。
困ったB子
そやねん……。相手が粘着気質やと気付いた時にはもう手遅れで、ウチがほかのお客さんを接客するたんびに焼きもち焼いて、怒り出して、最終的には待ち伏せが始まったと。
困った旅虎
典型的な「ストーカー」でんなぁ。店長とかオーナーにはもう相談しましたか?
困ったB子
もちろん。お店のルール破ったから店長にめっちゃ怒られたけど、許してくれたんよ。それで、一度は待ち伏せしてるその男に店長が声掛けてくれて、キツく注意してもらったんやけど……。

ただ、音沙汰がなくなったのは数日間だけだったそうで、程なくして着信拒否、受信拒否、LINEブロックを施してあった彼女の携帯電話に見知らぬ番号からショートメールが届いたんだそうな。

僕だけがB子を本気で愛してるんだよ

うん、重症。かなり病状は進行してる。

大事には至っていないようだが、ストーカーは案外身近に潜んでいるのだ。心配した僕は、無料相談ができる弁護士事務所をネットで探すよう彼女に伝えた。それと、これまでのストーカー行為の証拠がきちんとあれば、警察だって警告をしてくれるだろうから、そのままにしないようにと付け加えて。

風俗店に勘違いする客は来てもストーカーは少ない!?

風俗店に勘違いする客は来てもストーカーは少ない!?

風俗業は接客業であり、そこで働く女性は毎日、不特定多数のお客さんに笑顔で接します。その業務用の笑顔や人当たりや愛想の良さを、自身への「好意」だと勝手に解釈するような世間を知らない男たちが時々いるのです。その際たるものがストーカーであり、被害者側にとっては付きまとわれる恐怖の存在ですね。

一方、ストーカー本人は、ただ「恋」をしているだけであり、彼らにとって風俗で受ける接客内容は愛情表現以外の何物でもないはずなのです。しかし、個人的な経験から言えば、自分の店で働く女性が「つきまとわれた」ケースは、そんなにはありませんでしたね。

自分に向けられた笑顔や愛想を「好意」だと勘違いするような男が、どうして裸であんなことやこんなことをしてくれた女の子に対して、その気にならないの?

そうなんです。僕もソレ、不思議に感じたことがありまして……。でも、よくよく考えてみれば理由はそんなに難しいことではありません。おそらく「極端」と「認知」が、いいほうに働いているのではないでしょうか?

風俗は非現実的だからこそ線引きができる

風俗は非現実的だからこそ線引きができる

風俗店の接客行為は、それ以外でまず「あり得ない」シチュエーションなわけです。ついさっき会ったばかりの男女がお互い裸になり、男性がサービスを受けるなんてことは日常ではまず考えられません(笑)。あまりに非現実的だからこそ、お客さんも女性も「線引き」ができるんですね。

  • 仕事として肌をさらして奉仕している
  • 仕事だから裸で奉仕してくれている

何も割り切るのは女の子側だけではありません。お客さんはメロメロになりながらも、そこに女性からの「情」が介在していないことを理解しています。テレビのドッキリ企画と同じで、「極端すぎる行為は現実ではない」ということを彼らは認知するわけですね。

また、「風俗」という響きには、そこに足を運ぶお客さんが、勘違いをする余地を打ち消すような耳障りとイメージがあります。

風俗のお客さんをストーカーに誘発しない対策

風俗のお客さんをストーカーに誘発しない対策

前述のB子さんは、お客さんに自分のプライベートの連絡先をついつい教えてしまい、ストーカーを誘発してしました。しかし、これは本来、本番行為と並んで、風俗で働く女性が「絶対にしてはいけない行為」です。

職務で自分の相手をしているはずの女性が、自分にだけプライベートの連絡先を教えてくれたというのは、相手を勘違いさせる最良の「希望」(エサ)となってしまいます。

だから、お店では女性の心身に危険が及ばないようにルールを設けているのです。今回の件でB子さんは懲りたようですが、これを読んでいるキャストの皆様も絶対にお店のルールを守りましょう

次に、新人の皆様。僕が風俗店の元オーナーとして、ストーカーを未然に防ぐのに有効な対策をいくつか伝授しますので覚えておいてくださいね。

  1. 源氏名を名乗る時、あなたはプロの演者です。プライベートは切り離しましょう。
  2. 真剣に口説いてくる「野暮」で「無粋」な人には、仕事だと宣言しちゃいましょう。
  3. お客さんをコントロールする言動のさじ加減は、必ず先輩に尋ねましょう。
  4. 好みを聞かれたら素直に「イケメン」だと言いましょう(これで心がくじけます)。

新規のお客さんをリピーターにするために、疑似恋愛的な要素が確かに不可欠ではありますが、相手が真剣になっては危険です。その辺りの加減は、どのお店でも必ずひとりは「達人的な先輩」がいますので聞いてみてください。風俗業界の「技術」とは、決して寝技だけではないのです。

風俗のお客さんをストーカーに変貌させない心得

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サポータープロフィール

旅寅

ライター

旅寅

大阪在住、43歳のお父さんライター。はてなブログ『夜行性サナトリウム』を2016年より運営。同ブログ内で発表した複数の記事が、はてなブックマーク総合ランキングで1位を獲得したことにより、はてな有数の「バズライター」として知名度を上げ、本格的に執筆活動を開始。同年、カクヨムにて発表した『造花』がカクヨムエッセイコンテストの最終選考に残るなど、精力的に活動中。著作に『日向のブライアン』がある。

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