借金の肩代わりで風俗業界に。風俗の仕事を突き詰めながらも司法書士を目指し奮闘中!|さとみ(40歳)

借金の肩代わりで風俗業界に。風俗の仕事を突き詰めながらも司法書士を目指し奮闘中!|さとみ(40歳)

『みっけStory』をご覧の皆様、はじめまして。風俗作家の吉岡優一郎と申します。ボクはこれまで約300名の風俗で働く女性にインタビューをし、4冊のインタビュー本を出版するなど、風俗嬢インタビュアーとして活動を続けてきました。

このたび女性求人メディアである『みっけStory』にて、女性たちへのインタビュー記事を連載させていただくことになりました。記事を通して風俗という仕事に携わる女性たちのイマを、みなさんにお伝えしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

人の良さから友人の借金を肩代わりして風俗業界に

今回ご紹介する女性は、名古屋の店舗型人妻ヘルスに勤務する“さとみ”さん。年齢は40歳。彼女とはTwitterを通して知り合った。

──仕事上のアカウントでTwitterをしていると思うけど、多くの趣味仲間とも交流してるんだね。

実はプライベートでもほとんどの友達が、私の仕事を知ってるんです。友達の数は多くないけど、私は素性を話せる人としかつるまない。それを知って離れて行くなら、それは仕方ないし、そもそも隠せない性格なので。だからTwitterで知り合った友達も、男女問わず私が風俗で働いていることを知ってるんです。

──それは友達にかなり恵まれている気がするなぁ。風俗の仕事を始めてどれくらいになるの?

最初は名古屋のヘルスで、そのあとに岐阜金津園のソープ。結婚してしばらくは辞めてましたけど、復帰して4年くらいは名古屋のヘルスで、通算すると16年位になりますね。休止期間は3~4年ありました。

──風俗の仕事を始めたきっかけは?

社会人1年目の時に両親が離婚して、どちらにも付きたくなかったから、ひとり暮らしを始めたんです。それでいきなり羽目を外しまして、毎日飲み歩いてたんです。友達を誘って居酒屋に行ったり、バーみたいなところに行ったり。そんなことを月曜から金曜まで毎晩やって友達の分をおごっていたら、お給料が底を突いたんですよ。

そんな時期に友人が、借金返済のためお金を貸してほしいと言ってきたんです。肩代わりしてあげるにはどうしたらいいかなと考えて、それで風俗を始めました。まったく抵抗感がないってことはなかったですけど、風俗という世界に興味があったので、楽しみのほうが大きかったですね。

──風俗に入る前のお仕事は?

システムエンジニアだったので、女性の私でもお給料は26万円位と決して悪くなかったんですよ。それを使い果たすんですから、よほどの飲み方ですよね。

父親の借金返済のためソープで働き、結婚を機に風俗を引退

父親の借金返済のためソープで働き、結婚を機に風俗を引退

──それで、実際にファッションヘルスで働いてみてどうでした?

最初のお客さんがやさしくリードしてくれて、終わったら「よく頑張ったね」って頭をポンポンしてくれました。それで「やっていけるかな」と思うことができました。

──そこから金津園のソープに!? 移ったのはどうして??

父親が事業に失敗して、多額の負債を抱えてしまい、私を頼ってきたんです。でも、私の貯金では到底返済できる額ではなかったので、「それじゃあ、ひとっ風呂浴びに行くか」みたいな感覚で金津園に……(笑)。

──いや……、何度も借金を肩代わりするなんて、さとみさん人が良すぎない?

毎晩飲み歩いたりしなければ、持っているお金で助けてあげることはできたんですから。それは人のせいじゃなくて私が悪いんですよ。

──ソープの仕事はどうだった?

私は、全力でお客さんに向かっていくプレイスタイルなんです。ソープのマットプレイとかの技術って絶対素人ではできないですよね。「それを極めてやる」って気持ちがありました。だから、全然抵抗がなく、ソープに行けたんだと思うんですよ。

それと、自分がやったことに対して、お客さんが嫌な顔をするのを見るのがつらいので、できないことはできないってハッキリ言います。でも、それ以外はなるべくお客さんの要望を聞きたいって思うんです。

どちらのお客さんが好きかと聞かれれば、ソープのほうがおとなし目で受け身の方が多かったので、ヘルスよりもソープのほうが好きでした。

──ご結婚されて一度は引退されたと……。お相手とはどこで知り合ったの?

ソープのお客さんです。初対面から2年ほどで結婚して、それで一度は風俗から引退したんです。

離婚資金のため再び風俗業界に。しかし時代が求めるのは職人ではなく素人

──現在は人妻ヘルスに在籍してるんですね。復帰したのはなぜ?

亭主の実家と折り合いが悪くて、特に義母と考え方が違うことに堪えられなくなって、離婚しようと考えたんです。それで、その資金を貯めようと思って復帰しました。そのころ派遣の仕事で名古屋に通っていたので、アリバイ対策ができる名古屋のヘルスにしたんです。ただ、風俗に入ったときよりも、戻るときのほうが葛藤は大きかったですね。

──風俗歴通算で16年、休止期間を入れると業界に入って20年近くになるわけだよね。風俗というお仕事に対してのこだわりみたいなものはあるのかな?

私は、「風俗嬢として素人ができない仕事をしたい!」っていうの想いがあるんです。でも、今の風俗業界は素人がもてはやされていて、私のような風俗嬢は求められてない。だから今の仕事が天職だとは言えないんです。それでも、「職人になりたい!」って思っていて、今も舐め方や攻め方などをAVで勉強してます。

どんな仕事でもそうだと思うけど、勉強をやめたら成長はしませんよ。風俗もお客様の求めることが変わるから、常にそれを勉強しなくちゃいけないんでしょうね。

司法書士の資格を取って風俗の卒業を目指す

司法書士の資格を取って風俗の卒業を目指す

──最後に、将来の夢を教えてくれるかな。

今、司法書士の資格を取るために勉強しています。その試験に合格したら、風俗を卒業してそちらの仕事をしていきたいと考えています。その時には離婚して東海から離れて、ある地方都市に移り住みたい。そこは、システムエンジニア時代に住んでいて大好きな街なんです。今飼ってる猫6匹と犬1匹を連れて行って、世話をしながら司法書士の仕事で暮らしていければいいなと思っています。

さとみさんは、その後も名古屋の人妻ヘルス店で週3日働きながら、司法書士の資格を取るべく勉強を続けている。最近の模試では結果がボロボロで、「次の試験もやばい」と語っていた。さとみさんが試験に合格するよう応援しつつ、今後も見守りたいと思っている。

借金の肩代わりで風俗業界に。風俗の仕事を突き詰めながらも司法書士を目指し奮闘中!|さとみ(40歳)

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サポータープロフィール

吉岡優一郎

作家

吉岡優一郎

1964年2月23日、大阪府布施市(現東大阪市)生まれ。現在は、岡山県井原市在住。ノンフィクション作家・ライターのほか、ウェブコーディネーターの顔をもつ。著書に『風俗嬢のホンネ』『もっと風俗嬢のホンネ』『風俗嬢たちのリアル』『ベテラン風俗ライターが明かすフーゾク情報のぶっちゃけ話』『ワケありな風俗嬢たち』(いずれも彩図社)がある。また、風俗関係者のインタビューを精力的に行い、その模様をインターネットラジオ番組『フーゾクリンクラジオ』で配信している。

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