プロフィール
森本楓
東京都出身。借金返済のため、ホテヘルで働き始める。その後、マッサージに興味を持ち、回春マッサージ店へ。家庭の事情から一度風俗を離れたものの、将来の貯蓄を増やすために同店へ入店。趣味は登山と読書。時間に追われずに物事を深く思考したいタイプで、どちらの趣味もまったりと過ごせる時間が至福の瞬間だそう。
このインタビューのポイント！
- 攻めプレイで働くため、マッサージ要素のあるお店へ
- 高みを目指すか現状維持か、どちらも実現可能な環境
- 風俗エステデビューがしやすいお店
品川駅や羽田空港からほど近い、蒲田エリアで営業実績12年以上を誇るデリヘル店『品川やすらぎ』。こちらのお店の最大の特徴は、ヘルスサービスと合わせて、マッサージが基本プレイ内容に取り入れられていること。お店のテーマでもある、癒しを求めて遊びに来る受け身のお客様が多いので、接客は女性主導で行える。そのため、体への負担が少なく働けるのが特徴だ。また、接客エリアに関しても大まかに品川エリアか新横浜エリアで選べてNGエリアが設定可能なので、身バレが心配な女性にもうれしい。
今回インタビューに登場いただいた森本さんも受け身プレイが苦手なことに気づき、いくつかの風俗店を渡り歩いたのち、こちらのお店にたどり着いた。キャストからしてもお店から癒しを感じるそうで、いったいどんなところが働きやすいのかを尋ねた。
責めプレイで働くため、マッサージ要素のあるお店へ
――森本さんは、こちらのお店が3店舗目だそうですね。今まで風俗で働いた経歴を教えてください。
最初は借金返済のため、ホテヘルで働き始めました。仕事内容に抵抗はなかったのですが、接客を始めてから受け身プレイがそこまで得意じゃないことに気づいたんです。そこで他の職種を調べたときに風俗エステに興味を持ち、2店舗目は回春マッサージ店に移りました。
――風俗エステはなぜ興味を持たれたのですか？
マッサージの技術が身に付き職歴になるなと思ったのと、自分から責めのプレイで働けるかなと。回春マッサージ店は講習もしっかりしていて特に不満があったわけではないのですが、家庭の事情で一旦お店を辞めることになりました。その後、またプライベートが落ち着いたので、求人サイトでマッサージ店を探して、エリアとして身バレの心配がないこちらのお店に応募しました。
――お店選びの決め手になったのは、どんな部分でしたか？
まずは店名に、おだやかな雰囲気があったのがよかったですね（笑）
お客様もお店の名前に惹かれて遊びに来られると思うので。あとはこちらのお店が、ヘルスとマッサージが基本プレイに含まれるということで、今までの経験を活かして働けそうなことが大きかったです。
――マッサージは、どのような内容なのですか？
メインはオイルマッサージと、回春要素のあるハンドマッサージです。
未経験者と希望者は専門の女性講師によるマッサージ講習を受けられますが、男性スタッフによる実技講習はないです。力加減をつかむのはお客様によって好みがあるので慣れは必要ですけど、本格マッサージよりも相手を癒せるかが大切となるので、流れも簡単につかめますし、そこまで難しいことはないです。
――そこまで技術力は求められないんですね。マッサージのスキルを上げたいと思った場合は、随時講習は受けられるのでしょうか？
はい。講習は定期的に行われていて、初級、中級、上級と技術力に合わせて講習を受けるレベルが変わります。キャストのプロフィールにはマッサージのレベルが記されているので、お客様が指名する際にマッサージのレベルでキャストを選ばれる方もいらっしゃるんですよ。ヘルスかマッサージ、自分が得意な接客でお客様を増やせます。
――得意なほうを活かせるのはいいですね。現在はどのくらい出勤されているんですか？
今、兼業で夜は飲食店で働いているんです。そのため出勤は10時からの早番のみで8時間待機、月10日ほどの出勤で1日平均4～5万円、月20万円くらいの副収入を稼ぐ目標で働いています。
高みを目指すか現状維持か、どちらも実現可能な環境
――お客様はどのような方がご来店されますか？
早番だけのせいもあり、30歳～60歳くらいの地元のお客様が多いですね。マッサージがプレイ内容にあるためか、受け身のお客様が多くて客層は落ち着いていますよ。それと遅い時間ですと羽田空港や品川駅が近いので、出張のサラリーマンの方が多い印象です。
――蒲田エリアとなると、接客場所はどのあたりになるのでしょうか？
私の場合は蒲田周辺のホテルかご自宅で半々くらいですね。キャストさんによっては、大きく分けて品川エリアと新横浜エリアの2つで好きな方で働けるみたいです。私はお店の近くで働きたかったので、品川エリアにあたる蒲田周辺のエリアのみをOKにしています。待機中も個室なのでまったり過ごせていますよ。
――やはり個室待機のほうが居心地はいいですか？
他のキャストさんに気を遣わなくていいのは気楽ですね。前のお店は集団待機でキャスト同士も仲は良かったのですが、やはり見えないところで無意識的に競争してしまう部分があるんですよ。例えば、あの女性はまた指名が入ったなとか、自分ばかり指名されて気まずいなんてことも。そうなると、気づかないところで精神的に疲れてしまうんですよね。
――確かに仲がいいとしても、そういう部分は疲れてしまいそうですね。他にも前のお店と比べてここがいいなと思うところはありますか？
以前のお店では写メ日記をたくさん書くように言われていましたが、今は割と女性に託されていますね。それに甘えてしまって、私はあまり書けていなくて申し訳ないんですけど……（笑）
それでも、新規のお客様がたくさん来てくださるので、現状は満足できています。
――たくさん稼ぎたいなら努力すればいいし、かといってスタッフさんからも強制されないのですね。スタッフさんの印象はいかがですか？
スタッフさんはとても優しいですね。正直なところ遅番のほうがお店は混むのですが、早番だけの出勤でもシフトでプレッシャーをかけられることはないです。私も昔のように頑張りすぎないようにしたいと思っているので、自分のペースで働けているのはありがたいです。
――強制されないのはいいですよね。接客で意識されていることはありますか？
キャラは作らずに、素で接客していますね。お客様からしても、無理なキャラだとお互いに疲れてしまうので。私は攻めプレイが好きなので、お客様が何を望まれているのか、何が気持ちいのかはなるべく答えるようにしています。この業界には抵抗もありませんでしたし、好きなことをして稼いでいるという気持ちがあるんですよ。それなら、お客様が最大限楽しめるように、1対1でいるときの意識を大切にしていますね。
風俗エステデビューがしやすいお店
――いくつかのお店で働かれた森本さんですが、これから風俗で働こうとしている女性に対して、何かアドバイスはありますか？
たくさんありますよ。私はすごく本を読むのが好きで、持論がたくさんあるんです（笑）
まずは自分を律すること、それと仕事で病まないようにメンタルを保つことが大切です。
――それはどういう意味なのでしょうか？
律するのは、どうしてもお金が稼げるようになると金銭感覚がマヒしてしまい、いつまでも風俗で働けばいいやと、人間的にだらしなくなってしまうんですよね。そうするとよりハードな仕事に流れていってしまうので、ある程度自分自身を律することが大切です。
メンタルに関しては、風俗の仕事に対して引け目を感じてしまう人は絶対にいると思うんです。ただ、そこまでお客様に対してへり下り過ぎないほうがいいですね。お金をいただいていると思いすぎると卑屈になってしまうので。
――卑屈にならないようにするには、どう意識したらいいですか？
人の役に立てる仕事という部分では、他の仕事のやりがいは何ら変わらないと思うんですよ。そこをどう受け取るかは、自分次第。私は接客も仕事内容も楽しいと思って働いているので、周囲の意見は気にならないです。あとはよく噛んでご飯を食べると内蔵に負担をかけないので、気持ちも強くなれるそうですよ。
――それは知らなかったです。ぜひ試してみますね。自分が思う道を進めれば周囲を気にすることはないですよね。森本さんの今後の目標はありますか？
今は家を建てるために貯金しています。しかも趣味が登山なので、将来は山の中に住みたいなと思っているんです。この仕事を辞めても人の役に立ちたいというところは変わらないので、今度は国の役に立つために日本の林業を元気にするために、木こりになりたいなと思っているんですよ（笑）
――それはずいぶん思い切った転職ですね（笑）でも、役に立ちたいという意識は森本さんの中でブレないんですね。それでは最後に、このお店に向いている女性はどんな方でしょうか？
難しいマッサージの内容ではないので、風俗エステはハードルが高いという女性にも始めやすいお店ですね。キャストさんの年齢も40歳くらいまでと幅広いので、風俗エステ店は若い子しか働けないと思っている女性にも向いていると思います。あとはヘルスだけでなくマッサージの要素があると技術も身に付きますし、技術を向上したい方にはレベルアップできる環境があるので、ヘルスくらい稼ぎたいけどマッサージも覚えたい！という女性にはお勧めです。
- 取材・文＝藤原リョウコ
- 撮影＝伊藤メイ子
