プロフィール
ゆう
埼玉県出身。高校卒業後、アパレルで働いていたが、当時好きだった“三代目 J SOUL BROTHERS”の全国ドームツアーを回る資金稼ぎのために風俗へ。見た目の派手さとは異なり、実は恥ずかしがり屋でいまだ処女!今は大好きな舞台俳優を追っかける日々だとか。中高とバレーボールに打ち込み、現在でも仲間とプレイをするというスポーツ少女でもある。
このインタビューのポイント!
- 給与保証あり!給料に波がないから計画が立てやすい!
- 苦手な会話で無理をせず、イチャイチャ感を重視
- 経験値の低さはAVを見て勉強中
越谷エリアでも抜群の集客力を誇るピンクサロン『らぶこれくしょん』。取材に伺ったのは、平日の昼間にもかかわらず、スタッフの店内アナウンスが響いていた。
2019年の4月に店舗を引っ越ししたばかりということで、店内はすごく綺麗。ホームぺージは某アイドルグループをイメージさせる学園系のつくりで、セーラー服が店の制服になっている。
キャストのゆうさんは、「バンギャ系」の派手な風貌。しかし、少しお喋りすると、そのギャップに驚かされた。実はよく笑い、向上心を持って働く礼儀正しい女の子。
見た目が派手だからこそ、丁寧な対応を。さらに、男性経験はいまだゼロだからこそ、いかに気持ちよくなってもらえるかを常に考え、研究を重ねるのだそう。
一度はホテヘルで働いたが、その後、彼女が選んだのはピンクサロン。かれこれ在籍歴はもう3年。長く働ける理由、お店の魅力を聞かせていただいた。
給与保証あり!給料に波がないから計画が立てやすい!
――ゆうさんが風俗業界に入ったきっかけを教えてください。
高校を卒業して、アパレル販売をしていました。実家だったので生活には困りませんでしたが、あまりにも給料が安くて。渋谷でスカウトの人に声をかけられて最初、ホテヘルで働いていました。
――生活費ではないとすると、遊ぶお金が欲しかったという感じでしょうか。
その時は、ちょうど「三代目」の全国ドームツアーが発表されて、全国私も回りたい!と(笑)。あとは、服も好きなので、たくさん買いたくて。やっぱりアパレルに比べて倍くらいは稼げたので、ドームツアーも全国いろいろ回れました。
――それはよかった!で、最初のホテヘルはいかがでしたか?仕事的に問題なかったですか?
全然合わず、すぐに辞めてしまいました(笑)。私、極度の人見知りで、ふたりきりの空間がとにかく苦痛だったし、処女なので、本番強要が冗談か本気かもわからず怖くなってしまって。
男性とお付き合いしたことはあるんですが、好きな人に恥ずかしい姿を見せられないんです。すっぴんも見せられないし、エッチしている姿なんて恥ずかしくて……。
――処女とはびっくり。でも、風俗はエッチなことをする場所ですよね。
好きな人じゃないから、割り切れるのかなと思います(笑)
――で、全然無理だと思ったホテヘルから、ピンクサロンに変えた理由は?
個室にふたりきりではなく、周りに人がいる環境のほうが安心できると思ったからです。正直、隣のお客さんが何をしているかはわかりますけど、そこは慣れというか、そんなものだと思えば大丈夫です(笑)。むしろ私は、自分の不安要素がひとつ減ったので、ホテヘルより断然ラクだと感じています。
――給料的にはホテヘルのほうが良いのでは?
そうでもないんですよ。ホテヘルはお客さんの入り方次第なので、出勤しても交通費しかもらえない日もありましたよ。日給0円~5万円。波がありすぎて、安定しなかったです。
――こちらのお店は、給料に波はないのですか?
もちろんありますけど、0円ってことはないです。というのも、保証が大きいですね。お客さんが来なくても、7時間以上の出勤で2万円ちょいは持ち帰れるんですよ。私はだいたい10時~17時をメインに、たまに15時~22時の1日7時間勤務。普通に出勤して4万円弱。給料にそんなに大きな幅はないですよね。
苦手な会話で無理をせず、イチャイチャ感を重視
――仕事内容について詳しく教えていただけますか?
店のテーブル卓数は7つで、それぞれに仕切りがあります。部屋はかなり暗いです。
お客様が席についたあとタオルで拭いて、プレイがスタートします。おしゃべりしたり、イチャイチャしながら、最後にフィニッシュです。時間は基本30分で、延長があれば延長する感じですね。
――シャワーがないので、衛生面を気にする女の子もいるようですが。
私はタオルだけでも気にならないですよ。上半身なんて拭かないくらい(笑)。下半身だけはやっぱり拭きたいけど、上半身を拭くと汚いものでも触れるみたいじゃないですか?自分が逆で、胸を拭かれたらいやだし。なので、よほど暑くて汗をかいてきた、とかでなければ、拭くのは下半身だけにしています。
――たしかに、自分が拭かれたら嫌かも(笑)。お客様はどんな方が多いのでしょう?
夜の時間は会社員、昼はお休みの方や夜の時間帯に仕事をする方ですね。スタッフさんが近くにいるので、絶対に変なことをする人もいないし、素股もないし、いろいろな意味で安全・ソフトな仕事なんじゃないですかね。
――この仕事を続けてきて、入店当初と一番変わったと思うことって何ですか?
30分が短く感じるようになったこと。最初はとにかく30分が長かった!今思えばひどかったですね。お客さんに申し訳ないことをしたなと思っています。
――時間の感覚に変化があったんですね。何かきっかけがあったんですか?
最初は「ただ抜けばいい」と思っていたので、友達気分でおしゃべりして、最後抜くだけ。ムードなんて一切考えなかったし、思ったより早く射精してしまう人も多くて。そのあと何を話したらいいかわからず、時間が過ぎるのを耐えて待つような。それが普通だと思っていたんですよね。
――それが今はどのように変化したんでしょう?
会話時間を減らしました。私は人見知りだし、世間話にも、うまく返せないんです。だったら、本来の目的である「射精をいかに気持ちよくしてもらえるか」だなって。恋人みたいなイチャイチャ感を大切にするようになりました。
――会話時間を減らしたのに、逆に30分が短く感じるようになったんですか。
そうなんですよ。いい雰囲気になると時間が過ぎるのが早いんですよね。きっと自分も楽しめるようになったのだと思いますけど。
経験値の低さはAVを見て勉強中
――ゆうさんは受け答えも丁寧ですし、正直見た目の印象と全然違います。
見た目が派手なので、そこは意識しています。お客さんに対しても最初はずっと敬語だったんですよ。でも、それだと恋人感があまり出せなかったので、ほどほどの対等さを出しつつ、失礼のないよう気を付けています。
――様々なお客様がいらっしゃると思いますが、難しいなと感じる点はありますか?
私は処女なので、本当はどういう風にするのが恋人っぽいのか、何をすれば気持ちいいのか、っていう経験値が不足しているんですね。だから、AVを見て研究しています。
――AV!具体的にどんなところを参考にするのでしょう?
攻め方と表情の作り方ですかね。ジャンルに問わずいろいろ見ているので、いいなと思ったものはどんどん試しています。そこで反応があれば次も試したり、なければ別を試したり。AVは経験値を積むためのツールとしてすごく役立ちますよ。
――在籍がもう3年ということですが、お店の気に入ってる点を教えてください。
スタッフさんが話しやすいこと。ちょっとイヤなことがあった時は、あえてスタッフさんと積極的に話をしています。それでまたモチベーションがアップするんですよ。あとは女の子もいい子が多い!
――待機中にお話しをしたり?
ここは個室と集団があります。私はどっちでもいいので、気分に合わせて選びます。感じのいい子が多いですよ。ただ、本当に申し訳ないんですけど、私は人見知りなので、自分からは話しかけたりするのが苦手で……。だから話しかけてくれたら返すことしかできないんですけど。第一印象怖いと言われますが、怒ってないんで(笑)
――まだ人見知りなのに、接客業を頑張っているんですね。
人見知りを直したくて、接客業を選んでいる、というのものありますね。
――かなり前向きなゆうさんですが、今後の目標を教えていただけますか?まずはお給料の使い道。将来の夢はあります?
貯金、全然していないです。今は自分が好きなことをやりたい、ただそれだけ。お金は、好きな舞台俳優の追っかけやプレゼントに使っちゃってますね(笑)。貯めたくなった時に貯めればいいし。
――それはそれで良いですよね。ちなみにその舞台俳優さんと付き合えることになったら、エッチはできますか?(笑)
えーっ!そんなことあったら死んじゃう!(笑)頑張ります(照)
――かわいい(笑)。では風俗キャストとしての目標ってありますか?
やるからには向上心を持って仕事をしたいですよね。ランキングも上にいきたいし、満足してもらうために何ができるかを常に考えています。お客さんも初めてで私以上に緊張している人もいるんですよね。そこを私がスイッチを押して現実から切り替えてあげたい。私なりのサービスで最高の30分を提供したいですね。
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)
- 撮影=伊藤メイ子