プロフィール
麻生
LA出身。風俗業界でのスタッフ経験は長く、ヘルスやピンサロなど、さまざまな業種で10年以上の経験を積む。その後、5年前から自身の萌えを追及した学園系コンセプトの同店を立ち上げる。趣味はアニメとゲーム。アニメ「ラブライブ!」に登場する、”南ことり”というキャラクターが好きで、「俺の嫁」と公言するほどのオタク。
このインタビューのポイント!
- 素股プレイがないから処女や未経験でも安心
- ”ゆるゆり”コースでは女性客も遊びに来る安心感
- 今後は女性スタッフを増やしてセカンドキャリア支援も視野へ
秋葉原エリアに店を構える、デリバリーとピンサロを融合させたサービスの学園系コンセプト店『Cawaiiハイスクールリターンズ秋葉原校』。制服姿の似合う、18歳~24歳くらいの女性が活躍中だ。デリバリーといっても接客場所は秋葉原のレンタルルームのみ。プレイに素股は含まれないのでピンサロのようなソフトサービス感覚で働けるうえに、未経験者でも安心して短時間の出勤から高収入を目指せる。
今回は自身の萌えを追求したいと、店を開業して5年目の店長・麻生さんにインタビュー。取材で役職を伺うと某人気ゲームの主人公にちなんで”提督”と名乗るほど、わかる人にはわかる店長の愛すべきオタクぶりが伝わってきた。そんな店長が経営する店だからこそ、待機所では人気ゲームで遊べたり、流行りのアニソンがBGMとして聴けるなど、オタク女子の気分がアガる要素が満載。土地柄的にも「秋葉原で働きたい!」というアニメやゲームなどのオタク文化が好きな女性が多く集まるそうで、そんな同店の魅力について詳しく尋ねた。
素股プレイがないから処女や未経験でも安心
――麻生さんは風俗業界歴が15年以上と長いんですね。同店の店長を務められていますが、お店を立ち上げた経緯を教えてください。
ここの店は立ち上げて5年程立つのですが、その当時「ラブライブ!」というアニメにハマりまして。作品中に“南ことり”という女子高生のキャラがいるんですが、この子が大好きで。それで風俗スタッフ歴も長かったので、アニメ同様に学園系で自分が萌えられる店を開こうと独立したのがきっかけです。
――なるほど。店長さんの想いが詰まっているわけですね。コンセプトには、デリバリーとピンサロを融合した「デリピン」と掲げられていますが、これはどんな内容なのでしょうか?
ヘルスでスタッフとして働いていたときに、「素股は難しい」という女性の声が多かったんですよ。そこで気軽に短時間でも働けるよう、ピンサロよりも衛生的でかつ、ソフトに短時間で働けることをモットーに立ち上げました。また、デリバリーといっても、接客場所は待機所近くのレンタルルームのみになっています。
――業界歴が長いからこそ、いいとこどりのサービスを立ち上げられたんですね。面接ではどのような応募理由が多いのか教えてください。
僕も店のTwitterなどでオタク全開にしていますし、「ゆるく働けそうだから」と来られる女性が圧倒的ですね。他にも「秋葉原が好き」、「アニメ、ゲームに興味がある」などの理由が多いです。
――なるほど。そうなると、キャストさんもオタク気質がある女性が多いのでしょうか?
興味がある方ばかりですね。学園系のため制服が似合う年代を採用していますから、在籍キャストは18歳~20代前半くらいが中心です。仕事内容はソフトなので業界未経験も方も多くて、処女で入店した女性もいます。僕も在籍キャストに最近の人気アニメやゲームの情報収集して、待機場所にも積極的に取り入れているんですよ。
――え?取り入れるとは、どんなことをされているんですか?
例えば最近ですと、「ヒ〇ノシスマイク」という作品が若い女性に人気がありますので、待機場所のBGMとしてかかっています。あとは、集団待機所にPS4が置いてあるんですが、「キング〇ムハーツ」や「薄〇鬼」のゲームソフトが置いてあったり。リクエストがあれば、どんどん取り入れていきますよ。
――それは女性ウケする作品のチョイスが素晴らしくて楽しく通えそうですね。お客様もそうなるとオタク寄りの方が多いんでしょうか?
いえ。もちろんゼロではないですが、どちらかというと秋葉原がある千代田区って、ビジネス街でもあるんですよ。しかも、家賃相場が高いエリアのひとつ。そうなると、一流企業のサラリーマンのお客様が多いですから、客層はかなりいいとキャストから聞きますね。それに繁華街ではないから酔っ払いのお客様が遊びに来ないのも特徴です。
”ゆるゆり”コースでは女性客も遊びに来る安心感
――在籍されているキャストさんの平均給与を教えてください。
うちのお店は専業でガッツリ働くというよりも、若い女性も多いため、大半が学業の傍らでアルバイトとして来られています。そのため出勤数はそれほど多くなく、週1~3日で1日3時間出勤、平均給与は3万円ほどです。
――でも少ない出勤数でも短時間から稼げるんですね。人気があるのは何分コースからでしょうか?
基本は30分コースがメインです。リピートされるお客様が増えていくとロングコースに繋がってお給料がアップしていきます。他にはお客様と店外デートコースもあります。秋葉原駅周辺のみでデートしてもらいますが、プレイは別になりますから長時間を狙えるデートコースが増えるとお給料も稼ぎやすいです。
――デートコースは私服、プレイでは制服着用なんですね。
そうですね。ただ、どうしても制服を着て外を出歩くのが嫌な女性は、お客様と合流してから現地で着替えても大丈夫です。なんですけど、みなさん着替えるのが面倒くさいからと、制服を着て接客に向かわれる女性が多いです。秋葉原は、制服はもちろんメイドやコスプレ衣装の女性が路上にもたくさんいますから、制服で歩いていても変な目で見られないのは土地の利点ですよね。
――他にも変わったコースはあるんですか?
コスプレが楽しめるイメクラコースのほかに、変わったものだとレズビアンの女性に向けた“ゆるゆり”コースもあります。
――女性のお客様向けの風俗もあるんですね。実際にこちらのコースをご利用される女性は多いのでしょうか?
“萌え”の追求のために取り入れましたが、正直なところはご利用される女性客はまだまだ少ないです。ただし、女性がお客様としても遊びに来れる気軽な店としての認識は予約状況を見ると少しずつ増えてきているんじゃないでしょうか。ちなみに女性とのプレイが苦手な方はNG設定にできます。でも、最近の若い女性は抵抗感もなく、むしろ興味があると言われることも多いですね。
今後は女性スタッフを増やしてセカンドキャリア支援も視野へ
――人気を得るためには、接客でどんなことを意識すればいいか教えてください。
やはり愛嬌が一番大切です。さらにネットからの集客力には自信があるので、そこを活かすために、女性自身でもリピーターを増やすために営業ツールを活用できると効果的ですね。当店では写メ日記がない代わりに、キャスト個人でTwitterを運用してもらっています。更新内容はオタク的つぶやきでも何でも自由ですけど、頻繁に更新できる前向きな女性は強いですね。
――先ほどみなさんのTwitterを見ましたが、全然風俗っぽくないことを書かれていますね。また、お店のプロフィールで好きなアニメが書かれていたり、大変ユニークです。
お客様がお店のホームページを見たとき、プロフィールの名前が面白い女の子をクリックするんですよ。それで開いたら趣味も載っていて親近感が沸く。そうすると接客時に会話が盛り上げやすいですからね。あとは楽しく働いてほしいから、真面目に出勤を頑張っている女性には希望があればご褒美として、ハリネズミカフェやアニメショップ、BL本を一緒に買い行くこともありますよ。
――え!そんなことまでしてくれるんですか(笑)
もちろん自由に過ごしたい女性は、レンタルルームで個室待機している子もいます。なかには「ポ〇モンGOがしたい」と、外で待機している子もいますよ。
――そんなワガママも聞いてもらえるなんて、本当に自由ですね。
仕事面で真面目であれば、何もうるさいことは言いません。それに女性が頑張るだけじゃなくて時給保障制度もありますから、お客様がゼロで稼げない日はないようにフォローしています。
――麻生さんは、今後どのようなお店にしていきたいと考えていますか?
今後は他エリアにも店舗を拡大していきたいですね。そのためにも、元キャストが女性スタッフとして悩みを聞くのが一番だなと思っています。実はお店にいた女性から、今後はスタッフとして働きたいと相談されまして。セカンドキャリア支援を整えることで、より女性が店でも働きやすくなると気づきました。
――将来も見据えてサポートしていただけると、女性も安心して入店できますよね。
はい、女性が安心できるようにお店の雰囲気は特に大切にしています。キャストさん同士も仲がいいですし、雰囲気が悪くならないように、待機所のルールとしてバンドマンやホストの話はしないと掲げています。そうすると、キャスト同士がもめないので、お店の雰囲気が保てますね。でも、二次元の推しかぶりはいくらでもOKなので熱く語ってください(笑)。アニメやゲームに興味がある女性は楽しく働けるお店です。
- 取材・文=藤原リョウコ
- 撮影=伊藤メイ子