プロフィール
秋葉原ラブマリ/秋コスグループ
ゆづは
兵庫県神戸市出身。地元でフリーターをしていたが、19歳の時に関東の某有名テーマパークのアルバイト応募に合格。上京し、ひとり暮らしを始めたものの、生活費が足りず風俗を掛け持ちすることに。お給料の使い道は、好きなジャニーズを追っかけ、全国をまわること。最近のマイブームはワカサギ釣り。自分用の釣り竿がそろそろ欲しい今日この頃。
このインタビューのポイント!
- 「すぐに稼げる風俗でもやってみたらええやん!」
- お給料の使い道はジャニーズのライブ遠征費!
- AVも参考に。何もわからないから積極的に情報収集
業界きっての大手「秋コスグループ」。お客様の会員数はなんと約50万人。広告費は年間6億円を使い、集客力にはこと欠かない。キャストへのサポート体制も万全で専属カメラマンのいる撮影スタジオや、エステサロンなど、施設の充実度にも誰もが驚いてしまうはずだ。
今回紹介するのは、人気アイドルグループのコスプレを着用したイメクラ店『秋葉原ラブマリ』。在籍キャストは未経験や経験の浅い女の子がほとんどで、取材をしたゆづはさんも、昨年秋に入店するまでは業界未経験。見た目の初々しさそのままに、プライベートの男性経験もわずかにふたりだけだという。出身地である神戸の方言が全く抜けず、そこがまた何ともかわいらしい。
そんな彼女が初めて接客をしてみた感想は「思ったより簡単だった」。未経験でも問題なく始められた理由と、仕事の魅力について語っていただいた。
「すぐに稼げる風俗でもやってみたらええやん!」
――ゆづはさん、本当に22歳ですか?(笑)若い!
あはは。お客さんにもそう言われます。高校生でも通用するよって。
――簡単に高校卒業後からの経歴を教えてください。
高校を卒業して、保育の専門学校に行ったんですけど、母が倒れてしまって、いろいろ忙しくなり1年で中退しました。父は運送会社に勤務していて、家にあまり帰ってこなかったんです。母も仕事をしていたので、生活費が苦しくなってきちゃって。妹と弟がいて、生活費を稼げる年齢なのは私だけだったので、飲食店で毎日バイトをしていました。
――看病と、生活費を稼ぐために長女が頑張らないといけなかったわけですね。
はい。その後、おかげさまで母も体調が回復。そんな時、たまたま募集をしていた人気テーマパークのスタッフに応募をしたら、受かったんです。迷わず上京を選びました。
――ひとり暮らしってことですよね。
そうです。そのバイトは時給は安いのに、とにかくハードでした。知らない土地でひとり暮らしをするにもお金がいろいろとかかって、何か兼業しないと無理だな、と思っていたときに、友達から風俗をすすめられて。
――風俗に勤めているお友達がいるんですか?
大阪に住んでいる幼なじみの子です。「風俗なら時間も自由だし、すぐにお金も手に入る」って。で、いろいろ調べてこのお店に応募したんです。
――でも、たくさんのお店があるなかで、ここを選んだ理由って何だったんでしょう?
衣装です。コスプレ衣装を見て「これが着たい」って思いました。特に乃〇坂46の青いワンピースが気に入りました。正直女性アイドルの衣装には詳しくはないんですが、単純にかわいさに惹かれたって感じですね。
――元からコスプレに興味はあったんですか?
そういうわけではないんですけど、どうせならかわいい制服がいいなと思って。コスプレ店をいろいろ見ている中で、ここが一番気に入りました。衣装は予約時にお客様が選ぶこともあれば、女の子にお任せしてくれる時もあります。
お給料の使い道はジャニーズのライブ遠征費!
――そのテーマパークのアルバイトは今も掛け持ちしているんですか?
いえ、今はもう辞めています。掛け持ちとして入店してから5か月、ここ1本にしてから3か月です。
――出勤ペースと収入を教えてください。
週4~5回の出勤で、時間は夕方から深夜の1時くらいまで。終電がないのでスタッフさんが自宅まで送ってくれるんですよ。
生理のときはもちろんお休みしますが、先月のお給料は90万くらいいきました。
――すごいですね。それだけあればひとり暮らしをしても、かなりの余裕だと思いますが、お給料の使い道は?
ジャニーズの遠征でいろんな地方にいったり(笑)
――地方まで行くんですか。
はい。かなりいろいろな街へ行きますね。
――出待ちとかはしないんですか?(笑)
目をつけられたらイヤなのでしません(笑)。ライブで目が合うだけで幸せです(笑)
――仕事では逆に、お客様に会いにきてもらっているわけですが、ゆづはさんを指名するお客様はどんな方が多いのでしょうか?
30代~50代くらいの普通の方ですが、私の見た目で選んでくれた方は、たぶんみんなロリコンなんだと思います(笑)でも、オタクとかアイドル好きの方は少ないですし、全然変な人はいないです。グループの会員さんがいろんなお店を見て「今日はこの子」って予約してくるみたいです。だから、コスプレには興味ないっていう方も多いんですよ。
――ぶっちゃけ、お客様はジャニーズとはかけ離れたおじさんが相手ですよね。最初は、とまどったりはしませんでした?
やはり最初は緊張しました。でも、スタッフさんに「彼氏だと思って自然に接すれば大丈夫」と言われて、すごく気が楽になりました。実際に段取りも不安でしたが、やってみたら「意外に簡単」って思いました。
――プレイ内容は、いくつかコースがあるようですね。恋人コースと、痴漢コースは想像できます。夜這いと、妹夜這いの違いって何でしょうか?
コースは5つあります。一番人気は、ダントツで恋人コースですね。妹夜這いコースと夜這いコースの違いは、妹夜這いはパジャマを着ている女の子を、お客様が夜這いします(笑)。役に入り込む以前に「お兄ちゃん」って言うことが恥ずかしくて、最初は「お、お、おにい…ちゃん」って、かなりどもってしまいました(笑)
AVも参考に。何もわからないから積極的に情報収集
――お客様の満足度を高めるために、ご自身で工夫していることはありますか?
常にお客様にくっついています。離れない!
――いちゃいちゃ系ですね。こんなにかわいい子にくっつかれたらたまりませんね(笑)以前から、プライベートでもそういう感じだったんですか?
そういうわけでもなくて、AVを見て勉強しました。
あとは、ネットで他の女の子たちってどんなことやっているのか調べまくって。最近は寒かったからカイロを差し上げたりしていました。
――いいですね~!どうですか、手応えは。
本指名の数が1か月後に倍以上になったんです!何が効果的だったかはわからないけど、いいと思ったことは取り入れているので、やってよかったなって思います。
――きちんと努力が結果につながると嬉しいですよね。
はい。あとは写メ日記も、お客様に撮っていただいたりします。男性目線でエッチなポーズを指導してもらえるし、撮ったお客様も「使ってくれたんだ」って喜んでくれるんです。
――それは絶対に嬉しいだろうなぁ。きちんと仕事に対して、前向きに取り組んでいることがよくわかりました。この仕事を卒業した後のことって考えていますか?
実はいま、就職活動をしています。面接を受け始めたところです。
――へー、どんなお仕事に就きたいんですか?
テレビ番組の制作です。制作会社なら未経験でも入社ができるようで。
――意外!なぜまたテレビ制作?
ずっとテレビっ子で、本当にテレビが好きなんですよ。家族も友達も今は離れてしまっているけれど、全国放送の番組だったら、自分が作った番組を観てもらえるし。
本当は高校を卒業したあと、映像の専門学校に行きたかったんですが、親が安定性を考えて反対したので、一度諦めたという経緯があります。やっぱりやってみたい気持ちも強くなってきたのと、うまくいけば好きなグループに会えるかもしれないし(笑)
――いつか会えたらいいですね!でも、制作系は忙しそうだし、就職が決まったらこの仕事は難しいですかね。
最初は基礎を座学で学ぶことも多いらしく、土日も休みなので、続けられそうならペースを減らしてでも続けたいですね。
――そう思えるのは、やはり今の仕事が楽しいってことでしょうね。
最近は指名してくれる方が増えてきて、まだまだいろんなお話がしたい。会いたいなって。家ではいいお父さんで、子供にメロメロの話を聞くのも楽しいんですよね。たまに深い話もしてくれて、心に刺さる言葉もあったり。たった数か月で、世界が広がったなって思います。
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)
- 撮影=伊藤メイ子