プロフィール
しま
埼玉県出身。心理学を学びに、大学へ進むが思っていたような授業が受けられず中退。その後、派遣社員として働いた後、風俗へ。過去の昼職は、配送関係や、ガラス清掃など、意外な仕事が多く、今後の夢はフォークリフトの免許取得!中華食堂の日高屋が行きつけで、ビールとメンマのコンビを必ず注文。趣味はジャンル問わずマンガを読むこと。
このインタビューのポイント!
- 過度なおもてなしが苦手な人にはピンサロがおすすめ
- 店舗型であってもふたりきりは怖かった
- 10分前コールがあるから時間管理も必要なし!
2019年2月にオープンしたばかりの『グロワール』。日暮里駅からのアクセスもよく、周囲に競合もないため今後注目のお店だ。十代、20代前半の女性はセーラー服を、20代後半には教師をイメージしたシャツとタイトスカートの制服が用意されている。
今回お話を伺ったのは、しまさん。日高屋でひとり飲みを楽しみ、近々フォークリフトの資格を取りたいという、なかなか個性的なキャラクター。今までホテヘルやデリヘル嬢として働いたこともあるが、長時間の会話や私服選びも面倒に感じ「もっとライトにお金を稼ぎたい」とピンクサロンに職種を変更したという。
たしかに収入を単価としてみるとホテヘルやデリヘルに比べ安くはなるが、他の業種でもお客様がつかなければ収入は入ってこない。“精神的な負荷が少ない気軽な高収入バイト”としてピンクサロンという選択肢もおすすめしたい。
過度なおもてなしが苦手な人にはピンサロがおすすめ
――しまさんが風俗業界で働くことになったきっかけを教えてください。
心理学を学ぶために大学に入学したのですが、授業内容が自分の想定とは異なったため中退。派遣で働いていたのですが、一人暮らしをしたいと考えてこの業界に入りました。
――最初の業種は何だったのでしょう?
ホテヘルで半年くらい。そのあとデリヘルに行きました。で、一旦は普通の昼職に就いたのですが、やっぱり収入的に段違いなので、貯金ができるまでは風俗で働こうと戻ってきたんです。
――昼職って何をしていたんですか?
ガラス清掃です。大学を辞めて派遣に就いたときは、牛乳パックとかの配送関係(笑)。なんか好きなんですよね。
――取材をしたキャストさんの中で、そういう仕事をしている方は初めてです(笑)。
ホテヘルやデリヘルを辞めて、今度はピンクサロン。ふつうピンサロからヘルスにいくイメージですが。
いやぁ、もうヘルスは時間が長くて。ロングコースで予約が入ったりすると正直、疲れてしまうんですよ。あと服が面倒!
――わかりやすい理由ですね(笑)。ヘルスは確かに体だけでなく、心のコミュニケーションみたいなものも必要ですしね。
会話も知らない相手と長時間、何を話していたらいいのかわからないですし、服装もやっぱり女性らしいスカートを求められるし。あと決められた時間で段取りをするのが苦手なんです。例えば、お風呂の時間の長さひとつとっても、お客さんの希望に合わせようとすると、お店側に怒られたんですよ。マニュアルに沿って進めるように言われて。
――自由度が低かったんですかね。でも長時間になればなるほど、時間の配分は難しくなるのは確かでしょうね。
なんか規制も多くて疲れるな、と思っていたときに、ピンクサロンの広告が目に留まって。これなら短時間だし、今よりラクそうだな、って思って業種を変えました。
店舗型であってもふたりきりは怖かった
――ピンクサロンは、個室でないため抵抗がある女の子も多い気がしますが。
仕切りのあるボックス席とはいえ、スタッフが巡回していますからね。でも、慣れれば全然平気。密室でふたりきりになるのは、怖くないですか?ソープとか店舗型のお店も、近くにスタッフはいるけど、完全に個室ですし。その点、ピンサロは監視下にあるので、安心度が違うと思います。
――スタッフさんは常にお店の中を見回っているんですか?
はい。ここは常に巡回していますけど、以前の店は全然監視していなかったんですよ。
基本的にスタッフさんが巡回して、女の子が嫌がることや強引なプレイを注意をしてくれます。
とはいえ、ここではまだそういった危ない目には一度も遭っていませんが。
――以前、ピンサロも経験しているんですね。
この前に1店舗経験しています。女の子同士で連絡先を交換したらダメっていう決まりがあったのですが、やっぱり仲良しの子ってできちゃうんですよ。それがバレてしまって辞めることに。
――たまにそういうお店ありますよね。ルールとはいえ、話せる友達が近くにいたほうがいい場合もあるんでしょうけどね。こちらは大丈夫ですか?
はい。そういう規制もないですし、何よりここのスタッフさんは距離感がちょうどいいんですよね。いろいろ気にかけて声がけはしてくれるけど、決して変に介入してこないというか。
――こちらは制服が衣装なんですよね?みなさん若い方が多いのでしょうか?
全員を見ているわけではないですが、20代後半くらいの方はブラウスにスカートのスタイルが制服です。先生みたいな感じですね。あとはみんなこのセーラー服を着ています。
――お客様はどんな方が来店されますか?
会社帰りとか、飲み会帰りの方。年齢は40代が中心ですかね。日暮里駅にピンサロが他にないみたいなので、サクっと遊んで帰る感じです。30分くらいだとお客様からしても気負わずに来れるのでいいですよね。
10分前コールがあるから時間管理も必要なし!
――具体的にお仕事の流れを教えていただけますか?
お客様が入店して、キャバクラと同じように女の子が隣につきます。指名がある場合はもちろん、指名料がかかります。おしゃべりをしながら、お客様のタイミングによってプレイタイムに入ります。
――シャワーを浴びないのは、気になりませんか?
タオルで拭くだけなのですが、気になる場合は念入りに拭きますから(笑)。自分は接客ごとに汗ふきシートで拭いています。ヘルスのとき、何度もシャワーを浴びるのも面倒だったし、肌も荒れてしまうので、今のほうがラクですよ。
――水で肌が荒れてしまう女の子も多いようですね。時間は30分からですよね。
はい。30分、45分、最大でも60分までです。終了の10分前になると自分の名前と隠語がアナウンスされるので、「あ、もうすぐ終わりだからフィニッシュさせなくちゃ!」ってわかるんです。時間内でうまく段取りするのが苦手な私にとっては、すごくやりやすいですね。
――出勤ペースとお給料を教えてください。
週に5日くらい、18時~23時の5時間で、2万円くらいですかね。
――普通の飲食店などに比べたら確かに高額なのですが、今までのヘルスに比べると安く感じてしまったりしませんか?
そうですね。ヘルスのほうが全然給料的にはいいですよ。でも、出勤してもお客様が入らなければ給料はもらえないし。その点、単価は安いけどたくさんお客様がくるピンサロのほうが確実だと思ったんです。あとは自分が苦手だと思うこと、できないこと、もらえる給料、トータルで天秤にかけたとき、ピンサロのほうが私に向いているんです。他の職種に変える気はないですね。
――なるほど。自分の取捨選択が大事なわけですね。では最後になりますが、しまさんが接客をするうえで、大切だと思うことを教えていただけますか?
時間が短いので、気を付けることはたくさんありますね。
まず、イけない人。そこは割り切ります。一生懸命サービスしたのであれば、くよくよ悩んでいても仕方ないんです。あとはこちらでサービスを勝手に押し付けないこと。乳首を舐めてもいいか。キスしてもいいかなどは確認します。
――むしろ短時間のサービスだと積極的なほうが嬉しいと思っていましたが。
乳首も全然気持ちよくない人がいるし、彼女や奥さんがいると「キスはNG」っていう場合もあるんですよ。「なのに下半身はいいのか!」って突っ込みたくなりますけどね(笑)
――あはは。まぁそうですけどね(笑)。しまさん流の接客とは、限られた時間でできるだけお客様の要望、プラスのサービス、逆に引くサービスを考えるということですね。
はい。お金をいただいている以上、この店を選んだ以上、たとえ30分でも最大に喜んでいただきたいですから!
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)
- 撮影=伊藤メイ子