プロフィール
ひかる
広島県出身。10年前に風俗業界入りをし、一度離れたものの生活費のため再び入店。旦那さんとは別居中だが、子どもは成長して子育てはひと段落。将来のための貯金を目標にしている。趣味は食べ歩きで、安くて美味しいものが好き。最近のお気に入りはモダン焼き。
このインタビューのポイント!
- 自分の将来のための再スタート
- 新人期間を過ぎてからが勝負
- 趣味を活かした写メ日記ネタで、会話の盛り上げに成功
『熟女総本店 』は、その名の通り30~50代の熟女さんが活躍する大阪・十三発の待ち合わせ型デリヘルだ。十三は新世界やミナミの繁華街に負けず劣らずな大阪随一のディープスポット。風俗街として賑やかに発展しており、圧倒的な集客力を誇る街だ。その中にあって、比較的高めの年齢の女性たちも確実に稼げると評判高いのが同店。安心・安定がモットーの働きやすい熟女専門店である。
今回はキャストのひかるさんにインタビュー。風俗歴10年以上のベテランである彼女にお店の印象や、稼ぎ方のコツについて聞かせてもらった。
自分の将来のための再スタート
――ひかるさんは入店されて10日目だそうですね。以前はどんなお仕事をされていたのですか?
このお店ではド新人なんですけど、既に風俗歴は10年以上になるんです。前職では事務員をしていて、友達がこの業界で働いていたので、一緒にやってみようと思ったのが始まりです。
――歴で言えばかなりのベテランキャストさんだったのですね!働くにあたって不安は無かったのでしょうか。
仕事の内容やお客様については事前に聞いていたせいか、そんなに無かったですよ。結局、かなり長期間その友人と同じお店で働いていました。その後、一度業界を離れて、今回久しぶりの復帰となったんです。
――なぜもう一度、風俗で働こうと思われたのでしょう?
主に生活費のためですね。実は今、旦那と別居中で。でも、子どもはだいぶ大きくなって手を離れてきたので、これからは自分のために稼いでいければと思って。将来のためにも貯金はしておきたいんですよ。
――なるほど。子育てがひと段落して、新しい人生をスタートさせたという感じでしょうか。
まあ、そういうことですね。貯められる限りは続けるつもりで入店しています。
――こちらのお店を選んだ基準は何ですか?
前にいたお店が十三だったので、土地勘があったのが最大の理由です。使うホテルも同じなので新たに覚える必要がなかったし。あとは、やはり年齢を気にせず働けるお店というのも大きかったですね。自分に需要がある場所でないと、長続きはしないだろうと思いました。
新人期間を過ぎてからが勝負
――お店のお気に入りポイントを教えてください。
事務所が駅から近いところと、接客場所も十三エリアのホテルがメインのところです。私、この十三という街が好きなんですよ。いかにも下町という感じの温かさが。お客様も面白い方ばかりですし、客層は良いと思いますよ。40~60代の元気いっぱいでファンキーな男性が多いです。
――まさにイメージ通りの明るい大阪人といった感じですね(笑)。日給については平均するとお幾らくらいですか?
出勤がまだ5日目なので、正しく平均値と言えるかどうかわかりませんが、1日2万円くらいではないかと思います。14~22時半までのシフトで出勤しています。
――遅い時間にも出勤されているのですね。
事務員時代からずっと遅い時間の仕事だったので、体が慣れちゃってるんですよね。変に早い時間に出勤するより断然こっちがラクで。これが完全自由出勤の良いところです。
――現状、まだリピーターのお客様はついていない状態ですか?
そうですね。新人期間なので、黙っていても今は初見のお客様がたくさんついてくれるんですよ。でも、本当の勝負はここから。今のうちにお客様を捕まえて、出来る限りリピーターにすることが、将来的に稼ぐための近道なんです。お客様が今後、ここに長く遊びに来てくれるようにすることが一番の目標です。
――そのためのテクニックやコツがあれば教えてもらえますか?
リピーターをつかむのに大切なのは、何よりも空気感ではないかと思います。熟女店には癒しを求めてくるお客様がとても多いので、接客中は常に「いつでも待ってる」「あなたを受け入れる」という雰囲気を出し続けていくのがコツ。また、一緒にいる時間を最大限に楽しんでもらえるよう、笑顔を絶やさないように心掛けてます。
趣味を活かした写メ日記ネタで、会話の盛り上げに成功
――ひかるさんは写メ日記はされていますか?
もちろんやってますよ。写メ日記は本当に集客には効果的ですね。私が必ずしているのは、お客様へのお礼返し。お会いした時に感想を言ってくださる方も多いので、もし「面倒臭い」と思っていても絶対に書いた方がいいと思いますよ。
――お客様との会話の糸口になることも多いのではないですか?
そうですね。以前も休みの日に何をしているかの質問をされることが多かったので、日記に趣味の食べ歩きについてを載せるようにしたら、これがまたとても評判が良くて。そこから会話が広がることも多々あります。
――先ほど仰られていた「空気感」の中には、会話の盛り上がりも大いに含まれているのですね。
一度シラっとした雰囲気になってしまうと、そこからはどうしても元に戻せなくなってしまうので盛り上げは大事ですよ。お客様が少しでも食いついてきた話題をどんどん広げていけるようアンテナを張ることは重要です。
――具体的にどうやって会話を盛り上げているのですか?
例えば「お酒が好き」と言われたら「私はこの銘柄が好きですけど、何がお好きですか?」なんて返してあげたり。自分に知識がない場合は「どんなものが美味しいですか?」という質問に切り替えるのもアリです。
――お店の雰囲気についてお伺いしたいのですが、こちらの待機所はどういうスタイルなのでしょう。
完全に個室です。集団待機のお店だと、新人さんは稼げるので先輩の女性たちから妬まれることがあったりするんですよ。ここだとそういった心配は一切ありませんし、リラックスして過ごすことができます。
――確かに、人間関係に不安があって働く決意が揺らいでいるという方は多いように思います。
風俗って未だにドラマや映画で見る怖い世界だと思われてますよね。応募する人も悩むと思いますし、私も始めるまでは不安は確かにありました。でも、実際はごく普通の女性たちの、ごく普通のことをしている仕事なんですよ。だから、あまり悩み過ぎずにぜひ一歩踏み出してみて欲しいですね。私みたいに新しい扉が開くかもしれませんよ。
- 取材=藤原リョウコ
- 文=もちづき千代子(@kyan__tama)