親公認。風俗に一切の嫌悪・罪悪感なし。無理のない働き方でストレスも皆無！

親戚は水商売一家。風俗は「普通の仕事」。

――しずくさんは、このお店に入るまで何をされていたのですか？

最初は地元、三重のパチンコ店に就職しました。掛け持ちで、親戚のラウンジを手伝うことになり、3年ほど勤務。そのあとは大阪に上京し、キャバクラ、テレアポなんかをやっていました。

――若い女の子が、パチンコ店に就職というのも珍しい気がします。

親がパチスロ好きで、家にパチンコの台もあったんですよ。小さい頃から家で私も打っていて（笑）。球が出る楽しさよりも、確率論や、音の変化に楽しさを感じるんですよね。「あ、今日はダメだ」とかは、すぐわかりますね。

――プロ！（笑）そこから水商売系が続くのですね。

はい。親戚のラウンジで経験を積んだので、地元から大阪に出ることにしたんです。そのタイミングでコロナが流行り、夜の店は営業停止。テレアポの仕事に就いたのですが、事業所でクラスターが発生し、これまた営業停止。そのタイミングで風俗の仕事を探したんです。

――コロナのダブルショックが続いたのですね。風俗のお仕事をしようと思った理由は何だったのでしょう？

親戚がソープランドの店長なんですよ。だから元々風俗の仕事には嫌悪感というものが全くなくて。感覚的にも、本当に「普通の仕事」のひとつですね。

――ラウンジ経営の方もいらっしゃるようですし、確かに風俗のお仕事には抵抗がなさそうですね。

そうなんです。たくさん親戚がいるのですが、ほとんどが水商売や風俗関係。だから、私がこの仕事をしていることは親公認なんですよ（笑）。特殊ですよね。

――親公認！？全く反対はされなかったのですか？

はい。「病気にだけは気を付けて」とだけ。応援してくれています（笑）

――それは気持ち的にもラクですね。ちなみにご両親も水商売系のお仕事なのですか？

いえ、仕事は違うのですが、仕事をする前は、父が元暴走族、母が走り屋。こういう人たちの組織って、上下関係がしっかりしているじゃないですか（笑）。礼儀や人様への気遣いなどは、厳しくしつけらましたし、やると決めたからには真面目にやるように、と教えられています（笑）

常に自然体で接客ができるのは、お客様のおかげ。

――『エコ梅田店』はどうやって見つけたのですか？

ネットで調べました。ソープは何となくまだ難しそうだったので、他の業種で探したのですが、ソフトサービスだと給料が安いのかな、と。となると、ホテヘルかデリヘル。そんな中で、たまたま、以前勤めていたテレアポの会社の近くで、よく知る立地だったんです。

――入店はいつですか？

2022年４月なので、もうすぐ１年ですね。想像していたのよりは、難しくなかったですし、お客様がいい人ばかりなのですごく働きやすいです。

――スピードグループ系列の女の子に取材をすると、みなさんお客様が優しいとおっしゃってますね。具体的にエピソードがありますか？

例えば、喉が痛くなったり、口内炎ができた時、お客様が「今日はそういうことしなくていいよ」って、言ってくれましたね。あとは写メ日記の内容で、私が書いた話を盛り上げてくれて「次はもっと聞かせてね」と、次回長い時間で予約を取ってくれた方もいらっしゃいました。

――お客様が気を遣ってくれるのですね。

本当に私は自由にさせていただいているんです。おしゃべりが好きなので、いつも聞き役になってもらっちゃって（笑）。あ、でも、それはスタッフさんも一緒かな。忙しいのでしょうが、そんな素振りやイヤな顔ひとつせず、楽しくおしゃべりにも付き合ってくれます（笑）

――ちなみに、写メ日記はどんな内容を書いているんですか？

趣味のことばかりなんですよ。ゲームと、車とバイクですかね。

――ゲームはわかりますが、車とバイク！それは男性が食いつきますって（笑）。やはりご両親の血を継いで、走り屋系の車種なんですか？

車はセリカです。もう今は生産していないので、旧車。バイクはカワサキのニンジャってわかりますか？スポーツタイプのバイクです。私が乗っているのは1000ccの大型なんですよ。

――小柄な見た目からは全く想像つきません。ゲームも本格的にやってそう（笑）

かなり本格的ですね。翌日休みだと深夜までやっています。釣りも好きだし、男性的な趣味ばかりなので、話が合う方は、話が止まりません。

お茶の経験ゼロ。必ずフリー客をつけてくれる！

――しずくさんは、可愛いらしいし、愛嬌もあるし、何より話がマニアック（笑）。お給料も安定して稼げているのでは？

週5日出勤しているのですが、時間が10時～16時と短いんですよ。それでも月40万円くらいにはなりますね。夜の時間帯に出たり、勤務時間を長めにすればもっと稼げるでしょうね。私は、そこまで体力に自信がないので、マイペースに働いています。

――ラウンジやキャバクラといった水商売と比較して、このお仕事のメリットって何だと思いますか？

男性側からしたら、お酒が飲めない人でも楽しめるところです。水商売のような駆け引きがないのもいいですね。水商売だと、女の子は「長く居てもらおう」「たくさん飲ませてお金を落としてもらおう」と考えますし、男性は「いかに安く飲めるか」を考えますから（笑）

――風俗もそういう駆け引きはありそうですが。

もちろん指名で返ってきてもらえたら嬉しいですし、女の子によっては、色恋で気を引いたり、自分から営業をしたり、ということもあると思います。でも、ここは「ノルマがない」から、私的には本当にラクチン。ノルマがあると、プレッシャーを感じて楽しく働けないですし。

――マイペースで働きたい女の子には、いいですね。

もちろんプレイは一生懸命していますが、あとは趣味の話で盛り上がって、楽しい時間を過ごさせてもらってます。それでちゃんと稼げるんですから最高です。

――しずくさんの場合は、ものすごく特別な趣味があるので写メ日記も書きやすいと思いますが、そういう子ばかりではないですよね。無趣味だったり、特筆すべきことがない場合って、どう自分をアピールしたらいいと思いますか？

何も個性のない子っていないと思うんですよ。例えばゲームや、漫画でも、お気に入りがあるはずですし、共通の趣味が合うお客様って絶対いますから。食べ物でも、服装でも、土地でも、何でもいいので写メ日記を活用して、素の自分をアピールしないと、もったいないって思います。

うちのお店は、出勤さえすれば、絶対「お茶」で帰らせないようにしてくれるんです。そこからは自分次第。目の前のお客様を大切にすることを考えていれば、また戻ってきてくれますから。

――お茶で帰ることはないんですか。さすが人気店ですね。

フリーのお客様もとにかくたくさん来店されるので、ずっと待機になってしまっても「この子がおススメです」と必ずお客様をつけてくれるんです。新人の頃は本当に助かりました。自分のスタイルを固めて、丁寧な接客をすれば、しっかり稼げるお店だと思います。