始まりはワインやシャンパンのご提供から。超高級店ならではの難しさ、やりがい。

以前噂で聞いていた超高級店。それが『マダム麗奈』。

――愛真（えま）さん、美人すぎて驚きました。経歴を簡単に教えていただけますか？

美術系の専門学校に通っていたのですが、机に向かって作業をするよりも、接客の方が自分に合っているなと思い、卒業後はカフェで働きました。そのあと、婦人靴の販売員もしたのですが、ノルマが厳しくて退職。

今は、商業施設の受付嬢をしています。これなら自分から接客しなくても、いろいろなお客様の役に立てるので、いいかなと思って。

――なぜまた風俗のお仕事を？

以前からAVを見て、エッチな世界で働くのも面白そうだなと思ったのと、自分のプロポーションを褒めてもらうことが多かったので、活かすことが出来るかなと思ったからです。ちょうど一人暮らしを始めた頃で、金銭面で余裕が欲しかったというのもあります。

――AVは結構見ていたのですか？

実は中2の頃から見てるんです（笑）。同級生の男の子たちが性に興味を持つ時期じゃないですか。それでパソコンでAVが見れるサイトを教えてもらって。そこからしょっちゅう見ていまして。初体験は高校生の時なので、決して早くはないですが、性への探求心は昔からあったんですよね。

――風俗の仕事自体にも抵抗はなかったわけですね。

はい。あとは親友が18歳の時から、ずっと風俗で働いているというのもありました。その子はソープですが、以前からいろいろと話も聞いていたし、それだけ長く続けるってことは楽しいんだろうな、と思っていましたね。

――身近にそういうお友達がいるのはいいですね。相談もできますしね。このお店はどのように探したのですか？

専門学生の頃、知り合いのスナックを少し手伝ったことがあるのですが、そこに来ていたおじ様たちが「風俗ではマダム麗奈がトップクラス」ということを話していたんです。当時は働くつもりもなかったのですが「どんなお店なんだろう」とネットで調べてみたことがあったんですよね。なので存在は知っていて。

――それで、いざ働こうと思った時にこちらを思い出したわけですね。

はい。トップクラスのお店で働いてみたいなぁ、と。もちろん不採用も覚悟。ダメ元で応募しました。とても緊張して、オーディションを受けるような気持ちでしたね。
結果的に採用していただき、入店したのは去年、2023年の秋です。

東京でのイベント参加。お給料は1日13万円！

――面接については、どんな感じでしたか？ボディチェックがあったり？

いえいえ、そういうのは全くないですね。プレイについては口頭で説明があるだけで。流れは丁寧に教えてくださいますが、なにせ今までやったこともないので、正直ぶっつけ本番みたいな感じです（笑）

――お客様はやはり富裕層ばかりですよね。セレブ感すごそうです。

確かにお医者様や大企業の上の役職の方も多いですけど、普通の会社員の方もいらっしゃいますよ。高級店だなと思うのは、白ワインやシャンパン、ビールなど、アルコールをお持ちするんです。お酒を飲みつつゆったりとした時間からコースが始まるところですね。

――そんな優雅なスタート、初めて聞きました。

女性が飲み物やグラスをお持ちするんですよ。お酒を飲んでリラックスしていただいて。いかにも風俗に来た、という感じはないかもしれません。プレイ時間も90分からなので、ゆったりと時間が過ぎますね。

――今はどれくらいの出勤ペースで、いくら稼げているか教えていただけますか？

日数はその時によって違いますが、時間は受付の仕事が終わった19時～24時が多いかな。休みの日はもう少し入ることもあります。あまりびっちり入れると疲れてしまうので、ある程度セーブしているのですが、それでもお給料は5、6万円くらいでしょうか。通常バックのほか、本指名の場合はプラス3000円ももらえるんです。

この前、東京のイベントに行ってきたのですが、その時は8時間働いて13万円くらい稼げましたね。

――13万円！夢のようですね。そうそう、ホームページに他の拠点で働くのもできると書いてありました。イベントもあるのですね。

はい。イベントを開催する際は、サイトのトップにも大々的に宣伝がされるんです。イベントで他店に足を運ぶ以外でも、出稼ぎ感覚で働きに行くこともできるみたいです。

――お客様も楽しみでしょうが、働く側としても、他のお店に行けるのは、気分転換にもなって良さそうです。

私の場合は「イベントに出てみる？」とお店側に声をかけてもらったのですが、交通費も滞在先の宿泊もお店が出してくださったんです。宿泊は寮だったのですが、めちゃくちゃ綺麗でした。また行きたいですね。

努力の成果は、その日のうちに手の中に。

――奥に個室待機のお部屋もありますが、広いしゆったりしていますよね。ずいぶん静かですが、今日は出勤が少ないのですかね。

大阪市内なら自宅待機がOKなので、待機室を利用する女性も少ないですね。お仕事が入ったらドライバーさんが自宅まで迎えに行ってくれるんですよ。

――やはり女性に手厚いフォローがあるんですね。愛真さんは、このお仕事でどんな点にやりがいを感じますか？

結果がわかりやすいところかな。自分の頑張り次第で、指名の数やお給料として結果になって現れます。他の仕事って給料があがるのも半年や1年かかることが普通ですよね。でも、この仕事は1日で結果が出るんですよね。もちろん指名が返って来るまでに時間がかかることもありますが、その日の頑張りをその日に実感できるんです。

――高級店に在籍する女性として、プレッシャーもあるのでは？

それはありますね。例えば3人接客について、その方が3人目だとしても、絶対に疲れを見せてはいけないと思っています。最初のお客様と同じ接客、髪の毛、メイクも綺麗に整えますね。

お客様も結構辛口なので、容姿のことを口コミに書いたりするんですよ。以前、セルライトがあるとか書かれたことがあって。今は、夜の炭水化物を控えたり、スクラブとボディマッサージでお肌の手入れもめちゃくちゃ頑張っています。もう絶対言わせないように（笑）

――ニコニコ、おっとりしているのに、結構気は強いのかな？（笑）

負けず嫌いですね～。ダメなところは改善したいし、お客様にもお店にも、期待していただけるのなら、全力で応えたいって思います。

――おそらく、接客もご自身なりに試行錯誤をしているのだと思いますが、お客様にはどんな接客を提供したいと考えていますか？

お客様ごとに癒されるポイントは違うと思いますが、一人ひとりのニーズを理解し、全員の癒しになりたいですね。

――最後に、この仕事をやって良かったと思う点を教えてください。

仕事によっては、学歴や経歴、知識、語学力などで働く時点でもう優劣がつけられてしまうものもありますよね。私が勝負できるのは、この仕事しかないんじゃないかと思います。

年齢的にも将来のことを今、まさに考えているところなんです。一生独身でいるならこれ1本で極める道もいいのかも。難しいことも多いからこそ、挑戦しがいがある仕事であることは間違いありません。