声ひとつで男性の感情を揺さぶる！下脱ぎ、粘膜接触も皆無の新ジャンル風俗。

写メ日記はなし。お客様への事前情報は「声」。

――ゆのさんの経歴と、過去に風俗経験があれば、教えてください。

高校を出て、バスガイドをしていました。18歳から20歳まで付き合った彼氏の影響で、M性感のお店で働いたのが最初の風俗です。そこには20歳から3年間在籍しました。地元が大阪なのですが、首都圏に住んでみたくて、1年前に上京。今に至ります。

――彼氏の影響でM性感？責め好きの方だったのですね。

ドMの彼氏だったんですが、ある日「アナルプレイをしてほしい」と言われたんです。どうやら前から興味があったようで。私は全くやったこともなかったので、どこをどうすればいいのか彼氏と一緒に探りながら。それに慣れると、当然、彼氏とのセックスは常にお尻のプレイが入るんです。

その彼とは別れてしまったのですが、他の彼と付き合っても何だか物足りなくて（笑）

――その欲求を満たすために地元のM性感に入店したのですね。こちらへの入店はいつですか？

2023年の10月に入店しました。上京した時は、北関東のM性感店で少しの期間働いていました。ここのオープンが7月だったのですが、その情報を知り、すぐに応募したんですよ。

――どんな点に興味を持ったのですか？

まず、唯一無二のコンセプトだからです。

累計100万射精を音声で導いたと言われている「072LABO（ぜろななにーらぼ）」という超有名な音声同人サークルがあるのですが、これはストーリーと「女性の声」で男性のオナニーをサポートするというもの。そして『ルードインオーガズム五反田本店』は、そのサークルとコラボした風俗店なんです。

――どんなお店なのか詳しく教えてください。

まず、在籍女性の顔写真はなく、AIによるイラスト。あくまでも「声」がメインなので、実際の容姿を想像させるようなものではないんですよ。

そして、自分の毎日の行いを報告するような、写メ日記が存在しません。写メ日記の代わりとなるのが、日々の「声」。日替わりボイス的なものですね。

――日記を書く代わりにお話しをするのですか？それはそれで大変そうな気がしますが。

いえいえ、ラクチンなんです。たった10秒ほどの音声だから。

これは、在籍女性全員に渡されるお題（セリフ）が予め先々まで決まっていて、それぞれの女の子が、同じセリフを録音をし、毎日ホームページにアップするんです。もちろん撮り溜めておいて、予約投稿ができるようになっています。

――例えばどういうセリフですか？

「そんなに大きくさせちゃって、どうしたの」みたいな感じですね。これを甘い声で言う子もいれば、エロい声で言う子もいる。数か月先までお題が共通で出されているので、一気に録音しておいて、事前にアップすることができます。写メ日記は何を書こうか考えるだけでも大変ですが、このボイスは本当にラクですよ。

――なるほど「声の世界観」とは、そういうことですか！

女の子のことを知るのは、簡単なプロフィールと、AI生成されたイラストのみ。これ以外は、声で想像を膨らませていくんです。元々、「072LABO」でエッチな音声作品を聞いている方なので、そのストーリーに、女の子を当てはめていく感じですね。

今やAVの題材にも。注目度急上昇の「ルーインドオーガズム」

――店名でもある「ルーインドオーガズム」について説明していただけますか。

「ルーインド＝台無し」といったような意味があり、本来射精で得られるはずの快楽を奪ってしまうM男さん向けの焦らしプレイ。一気に精子が出る直前で、手の動きを止めると、ダラダラと精液が出るんです。すっきりした快感はないのですが、果ててしまう賢者タイムもない。だから連続イキが可能になるんです。ちなみに私のお客様は90分で7回射精しました（笑）

――へ～！それはすごい！

もちろん、コツが必要なので、入店時にはルーインドの講習をしていただきました。見極めができないと、普通に射精しちゃいますからね（笑）。でも睾丸が上がってきたり、反応や硬さなど、わかりやすい変化があるので、誰でも講習で身に着けることはできます。

――私もかなりの取材をしていますが、「ルーインドオーガズム」という言葉自体、今まで聞いたことがなかったです。

私もここに来るまで知らなかったです。というより、認知されて始めたのが、最近のことみたいです。海外ではわりと一般的らしいのですが、それを「072LABO」の代表である早乙女おにぎりさんという方が、国内に普及していったんです。

――女性にはあまり馴染みはないですが、男性にはかなり広まりつつあるとか。

検索すると「ルーインドオーガズム」関連の動画もたくさん出てきましたね。AVもあるくらい。「072LABO」とのコラボ店ということもあり、噂を聞きつけたお客様が連日たくさん来店されます。風俗初心者の方も多いですね。客層は若くて、20代、30代が多いです。

――プレイは粘膜接触がないとのこと。オプションでもないのでしょうか。

ないですね。キスやフェラは、オプションにもありません。トップレスは標準で入っているのですが、オールヌードはオプションです。私はオールヌードNGにしているんですが、それでも今、ランキング1位なんです。「脱がなくてもいい」というお客様も2割くらい（笑）

――1位とは、素晴らしいですね。脱がなくてもいいとお客様が言うんですか。びっくり。

そうなんです。お客様は、私の声を気に入って来てくださるので、そのイメージを崩さないように意識しますね。同じ言葉を発するのも、ゆ～っくり、甘い声で語り掛けるように。それだけでお客様の下半身は反応するんです。

主人公はお客様でなく、女性。「声」がお客様を支配する。

――以前もM性感で働いていたゆのさんですが、一般的なＭ性感との違いはどこでしょうか。

まず同じところでいくと、女性主導、粘膜接触がないところですよね。ただ、同じ「女性主導」でも、通常のM性感って、男性の要望・願望が基本。例えば、どこをどんな風に責めて欲しいとか、こんなことをして欲しいとか。

でも、ここは「すべて女性が支配」します。女性が「もっと強く」「早く」「我慢して」といった言葉を発し、その声にお客様は従うだけ。目を閉じて、その世界に浸っている方も多いですね。

――イメージがよくわかりました。同じようで確かに全然違いますね。

主人公は、女性。お客様はその声に従うだけ。それこそ射精も制御されるのですから、ドＭのお客様にはたまらないでしょうね。

――肝心の収入について教えてください。ホームページには明確にバック額も記載してあるのですが、単価も高めですよね。

出勤は週3、4日で、11時～20時まで。お給料は本当に少ない時で2万円、多いと6万円は持ち帰れます。私も最初、ソフトサービスなのに、こんなに稼げることに驚きました。プレイの単価が高いのは「ルーインド」の技術料だと思っています。他に出来るお店はありませんし。

――プレイ時間もわりと長めの方が多いのですかね。

お試しで、という方は60分の場合もありますが、だいたい90分、120分。音声サークル「072LABO」では、最初日常会話を少しして、そこからエロモードに入っていく流れなんですよ。

それをお客様も理解されているし、求めているので、必然的にコースも長めのご予約が多くなります。

――身体の負担もなさそうですし、会話や雰囲気で、自分をアピールするよりも、決められた世界観の中で接客をするほうが、ある意味やりやすい気もしますね。

まさにそうですね。だから私もあえて自分のプライベートな話はあまりしないんですよ。常に「あなたの世界にいる、あなたの理想の女の子、ゆの」を演じています。

――徹底しているんですね。

アイドルみたいなものですよね。実際にお客様に初めてお会いした時「芸能人に会ったようだ」とよく言われるんです。ずっと声を聴いていて、やっと憧れていた人に会えました、みたいな。

――最後に、こちらのお店で働く最大のメリットを挙げていただけますか。

とにかくソフトサービスで稼げること。ここは、ルーインドオーガズムの先駆けであり、本家とのコラボなので、注目度も抜群。私のように下脱ぎ無しでも稼げるのは、お客様が裸を求めているわけではないから。自分の作り上げる世界観にどっぷり浸ってもらえれば、本指名もかなり入りやすく、ロングコースが当たり前になります。

もうひとつ挙げていいですか（笑）。顔出しをしなくていいのは、身バレの可能性も抑えられますし、写メ日記もないので素性を明かす心配もない。これは本当に大きいと思いますよ。