プロフィール
さつき
千葉県出身。百貨店の美容部員として働きながら、副業として同店へ。風俗で働くのは2店舗目。以前は老舗デリヘル店で働いていたが、古くから在籍しているキャストと新人の派閥に嫌気が差し、オープニングキャストとして働ける店を探して移籍。休日は友達とウィンドウショッピングをして気分転換をしている。趣味は音楽鑑賞。
このインタビューのポイント！
- 新店で働く一番のメリットは人間関係！
- 新規のお客様が中心で本指名を返しやすい
- 店長と出会い、内勤スタッフの仕事にも興味が出た
2019年3月にオープンした池袋のデリヘル店『ガチホールド』。18～20代の女性が中心に在籍しており、90％以上が風俗未経験からスタート。
派遣型のデリヘルではあるが、近隣のホテルでの接客が大半となるため、お店では”少しだけデリバリー”という意味合いから”プチデリ”と命名。空いた時間で出勤しやすいうえに、新店なのでキャストの派閥や人間関係のわずらわしさもなく、風俗のみならず接客業の未経験者でもチャンレジしやすい環境だ。お客様も新規のお客様が多いため、今から入店すれば人気キャストとしてのランキング上位も狙いやすい。
そんな新店ならではのメリットを感じて入店したキャストのさつきさん。以前は同エリアの老舗デリヘル店で働いていたという。老舗店と新店、同じデリヘル店でもどんなところが異なるのか、その違いを尋ねてきた。
新店で働く一番のメリットは人間関係！
――さつきさんは以前も同じ池袋エリアにあるデリヘル店で働かれていたそうですね。
実は今より25kgくらい太っていて、生活費の足しのためにぽっちゃり系のデリヘル店で働いていました。
――えー！ぽっちゃり系とは、今のスタイルからはまったく想像できませんでした。それではダイエットを機に移籍されたんですか？
前のお店は昔から営業していたお店だったんですけど、キャストの待機室が集団部屋だったんです。古くから在籍されているキャストさんの中にお局さま的存在の女性がいて……。その女性に「そんなに太ってないのになんでぽっちゃり店にいるの？」と言われたり、指名が入るたびにベテランキャストさんに気を遣ったりして、お店全体にベテランvs新人みたいな派閥がありまして…。
――なるほど。それだと人間関係に気を遣ってしまい、仕事に集中できませんよね。
お客様さんもぽっちゃり店だからか分かりませんが上から目線の方も多くて、家庭の事情もあって一旦お店を辞めたんです。その後、しばらくして家庭問題も落ち着いてきてまた風俗店で働こうと思ったときに、お店の選択肢を広げたいなと思いダイエットに挑戦しました。
――それだけの体重を落とすのは大変じゃなかったですか？
食事制限やジョギングを続けて結構がんばりましたね。でも、まだまだダイエットは続けたいです。それでせっかく痩せられたので、今度は老舗店ではなくてニューオープンのお店で探そうと思ったんです。
――新店で探そうと思ったのには何か理由が？
やはり以前のお店で派閥があったからですね。新しく出来たお店なら人間関係に悩まないだろうと。キャストさんやスタッフさんも新しい人ばかりですし、特にキャストさんに関しては先輩後輩の上下関係がなくていいなと思ったので。
――実際こちらのお店では、他のキャストさんと交流される機会はあるんでしょうか？
正直、個室待機なので顔を合わせる機会はほとんどないですね。すれ違って挨拶をするくらい。でも、今年の3月にオープンしたばかりのお店だからキャストはみんな新人さんでフレッシュな感じですよ。人間関係に悩まずに自由に過ごしたい女性にはぴったりだと思います。
――スタッフさんの印象はいかがでしたか？
店長さんが面接をしてくれたんですけど、フレンドリーでとても優しい方だなと思いました。見た目はドレッドヘアーでミュージシャンみたいな風貌なので、最初は驚かれる方もいるかもしれませんけど（笑）
私はデリヘル経験があったので簡単に仕事説明を聞いて、苦手なオプションはNGにしてすぐに入店を決めました。オプションもソフトなものばかりなので私は顔射のみNGにしています。
新規のお客様が中心で本指名を返しやすい
――現在はどれくらい出勤されているんですか？
今は週3日で8時間出勤、それで1日平均2～3万円くらい稼げています。新店なのでまだまだ忙しさにバラつきもありますけど、お客様も新規の方が大半のため、そこから本指名に繋がるチャンスは多いと思います。
――ちなみにお店がオープンして1カ月ほど。指名のお客様はつきましたか？
はい。さっそく一人、本指名のお客様が付きました。
――おぉ、それは早くも！お客様をつかむコツはあるのでしょうか？
そのお客様とは、色々な趣味がすごく一致して会話が特に盛り上がったんですよ。好きなバンドが一緒だったり、昔私が爬虫類を飼っていたんですけど、その方も爬虫類が好きみたいで、そこで話が盛り上がってからはよく遊びに来てくださるようになりました。
――やはり本指名を返すには、会話が盛り上がるのが一番ですか？
そうですね。あとはラブラブな恋人プレイを楽しみに来てくださるお客様が多いので、密着感は大切にしています。内容は至って普通のヘルスなのでハードな基本プレイもありませんし、お客様も素人感を求めています。彼氏とするようなラブラブプレイを想像していたら大丈夫です。お客様からしたら、風俗としてのテクニックよりも、いかに女の子とお話が合うのか、好きなタイプの子がいるのかのほうが重要なんです。なので、どのようにお客様と打ち解けて仲良くなれるかが重要ですね。
――接客場所はこのあたりのホテルが中心で？
デリヘルではありますけど、今のところ池袋のホテルがほとんど。遠くても新宿のホテルくらいで、まだご自宅に行ったことはないですね。新規のお客様ですと60分コースが多いですけど、指名のお客様が増えると、徐々にコース時間が増えていきます。
――新店となると集客面が気になりますが、お客様は何を求めて遊びに来られるのでしょうか？
風俗ってどんなお店でも新人時代に人気が出やすいんですよね。それって、やっぱり風俗慣れしない女の子と遊びたい気持ちが表れていると思うんです。そうなると、新人がたくさんいる新店、というだけでも新しいもの好きのお客様がたくさん遊びに来てくださるんですよ。飲食店も近所に新しいお店ができると気になるじゃないですか。あんな感じです（笑）
店長と出会い、内勤スタッフの仕事にも興味が出た
――新店だと老舗店にはない魅力があるんですね。さつきさんが働くうえで、特にどんなところが気に入っていますか？
女の子の数はまだまだ少ないんですけど、そうなるとお店は忙しいところです（笑）。新店はキャストさん同士のライバルが少ない状態なので、とても稼ぎやすい環境だと思います。そういった意味でも自分の努力次第で本指名を返せますし、新店でお客様の注目を受けている時期で働けるオープニングキャストはお勧めですね。
――確かに新しいお店ですと、キャストさん次第でお店の人気も変わっていきますよね。
女の子次第でどんどんお客様が付いてきてくださいますから、お店のカラーに染まって堅苦しい接客をしたくない女性にはぴったりじゃないですかね。お客様からのお店の口コミを見ると、接客やスタッフさんの電話でのご案内も丁寧だと好評みたいなので、そこをもっと強みとして打ち出していきたいですね。
――ネットの口コミまでチェックされているなんて、キャストさんとしてだけでなく、お店のこともすごく考えられている印象を受けました。
実はここのお店に来てから、将来内勤スタッフにも興味が出てきまして……（笑）。
今は百貨店で美容部員と兼業して出勤しているんですけど、店長さんの働いている姿を見ていると内勤スタッフのお仕事も楽しそうだなと思って。雑費3カ月を無料にしたり、キャストへのバック率を高くしていることなど、スタッフさんサイドで考えると経営の大変さもありますけど。でも、接客業が好きなのでいつかはスタッフとして働いてみたい気持ちがありますね。
――風俗店経営の仕事にも興味が出るくらい、お店を気に入られているんですね。
お客様がいい人ばかりなのもありますけど、店長さん含めてスタッフさんが優しくてお話しやすいことはあると思います。
あとはキャストとして働いていても、女性スタッフがいるといいなと思うときがあるんですよね。体のことは同性のほうが相談しやすいこともあると思うので。実はもう店長さんに内勤スタッフに興味がある話はしていて、「ぜひ働いてほしい」と言われています（笑）
――なんと！では、将来はキャストさんとしてだけでなく、スタッフさんとして働くさつきさんの姿も近いうちに見られそうですね（笑）
内勤スタッフさんの仕事についても少しずつ学べていけたらいいなと思います。それと美容も大好きなのでお昼の仕事を頑張りながら、キャストとして貯金を貯めながら、キャストかスタッフいずれかでお店を続けていきたいですね。
- 取材・文＝藤原リョウコ
- 撮影＝伊藤メイ子
