夢を叶えるための副業。「脱がない、舐めない、触られない」から私にもできた

熊本地震が人生の転機に

――お店のホームページを拝見しました。まことさんは九州ご出身だそうですね。どんな経緯で上京してきたのですか？

出身は熊本です。ホテルビジネスを学ぶため専門学校に通い、途中1年間海外研修へ。リゾートホテルのレストランバーに配属になったのですが、バリスタに憧れてしまって。就職はホテルの内定もあったのですが、やはりバリスタの夢が捨てきれず、その道を究めたいなって。3年間会社に入って知識と技術を身につけて、独立を目指すことにしたんです。

――カフェの経営とか？

そのとおりです。熊本にコーヒースタンドがなかったので。テナントも借りて、さぁ内装をどうするかってところで、あの熊本地震が起きたんです。

――2016年でしたっけ？

はい。甚大な被害があり、復興にも時間がかかりそうで。私のような個人のコーヒースタンドをオープンさせるのは、もうしばらく難しいなと潔く諦めました。

――せっかく頑張ってきたのに……。

でもこれがある意味転機になったんです。以前から趣味程度にしかやっていなかったアクセサリー作製が好評で、友達に作るようになって。それがSNSで拡がって、東京からの仕事が舞い込んできたんですよ。

――それはすごいじゃないですか！個人で作っていたアクセサリーがSNSから都内進出！

ビックサイトの展示会に出展したり、百貨店で取り扱ってもらったりで、忙しくなってきたんです。最初は熊本と東京を行ったり来たりしていましたが、それも大変なので思い切って上京することにしました。

――ということは、今もそのアクセサリーのお仕事はしているのですね。

はい。この仕事は副業です。普通に生活ができるくらいの収入はありますが、今後はもっと本職の販路を拡大していきたくて。ギャラリーを借りたり、海外の展示会に出展するとなると、1度で100万円くらいはかかるんですよ。会社も法人化させたいし、基盤づくりのための副業ですね。

エステ研修期間中はオナクラ中での勤務も可能

――大きな夢のための副業とはいえ、風俗を選ぶのもなかなか勇気がいりますよね。

風俗は最初100％考えていませんでした。カフェも考えたのですが、本業でポップアップショップなんかをオープンすると、その期間2週間くらいはアルバイトができなくなるんですよね。シフトが不規則なうえに、長期でお休みすることもあるので、普通のバイトはまず難しかったんです。

――たしかに、アルバイトって基本はシフトだし、頻繁に休むのもかなり気まずいですよね。

私自身、体があまり強くないこともあり、ナイトワークでお酒を毎日飲むのも難しくて。チャットレディも考えたのですが、頻繁にPCを開くこともできないし、どうしてもPCを開くと仕事をしてしまうので集中できそうもないなって。

――いろいろ考えた末、『ヒーローズ』を選んだ理由は何だったのでしょう？

最初は「脱がない、舐めない、触られない」という文言を見て、同じグレイスグループのオナクラ店に応募したんです。そうしたら、お客さんの分母としてオナクラよりエステのほうが多いって。詳しく内容を聞いたら、自分にはエステのほうがいいのかなって。

――それって、ご自身では納得してるんですか？

はい。実は『ヒーローズ』は、研修でしっかり技術を身に着けないとお客さんの前には立てません。なので、研修期間中は、特に技術力を必要としないオナクラ店で働くことができるんですよ。 なので両方経験したうえで、やっぱりエステのほうで働きたいと思いましたね。

――ちなみにオナクラで働きたくない子は、断ってもいいのですよね？

もちろんです。経験によって期間が異なるかもしれませんが、私は全く風俗経験もなかったので2週間かけて、マッサージ技術を学ばせていただいたんです。オナクラなら時間も短いし、「お客さんに慣れる」という意味でもすぐに働けるのはよかったです。

――両方働いて、エステのほうが向いていると思った理由は？

アロマ、リフレなどのマッサージ技術を学んだら、どんどん極めたくなってきちゃって（笑）。お客さんとしても、いろいろな部位ができるほうがいいだろうし、性的サービスは抜きだけしかないので、技術力がある子に指名が行くのは当然だろうなって思います。学んだことが、結果として出やすいですよね。

――エステ講習は具体的にどんな内容なのか教えていただけますか？

プロのエステ資格を持った方に教えていただき、最後は店長に施術をします。それを聞いて「ええっ」と否定的だったのですが、回春に関してではなくボディマッサージのみで、これはエア（何も持たない）のみでした。店長が見るのは、技術や手順、接客面など、お客さんの前に本当に出せるかどうか。不安があれば何度でも受けることができますので、合格すれば自信をもって接客に出れますよ。

自分を風俗嬢だとは思っていない

――ランジェリー姿でお客様の目の前に出ると、やっぱりお触りされてしまいそうですが。

それはもちろん。でも、禁止とわかってお店を選んでいるので、言えばやめてくれますよ。注意されたくてやっているんじゃないかな、って感じです（笑）

――ちなみにどんな感じで、注意するんでしょう？コツがあれば教えてください。

禁止事項ではあるのですが「禁止されています」とか「お店に言います」のような言い方は、お客さんからすると、いい気持ちがしないですよね。なので触ろうとする手をつかまえて「このお手てがいたずらしようとしてる」とか、「私が気持ちよくさせてあげるからね」と可愛らしい感じで制御しています。

――そういう言い方なら嫌な気分にならないし、おとなしく手を引っ込めそう（笑）

でも3割くらいのお客さんは、本当にほぐして欲しいという方ですね。抜きをしない方もいるくらい。男性やおばさんにマッサージしてもらうより、若い女の子のほうがいいって言われます（笑）

――こちらのお店を選んでよかったと思うポイントを教えてください。

人ですね。この事務所はグレイスグループに入社したスタッフさんの研修を行う場所なんです。びしっとスーツを着た新人さんが、電話やお客さま応対の仕方を教わっているんですが、皆さん真剣。その甲斐あってか、お客さんからスタッフ対応を褒められることもしばしば。私もそれを聞いて嬉しいので、スタッフさんに伝えています。そうするとスタッフさんもまた喜んでくれますしね。

――スタッフさんを褒めてもらえると、いいお店で働いているなぁ、って実感できますよね。

女の子も、個室待機なので親しく話すことはありませんが、すれ違う時のあいさつや、鉢合わせたときに「お先にどうぞ～」ドアを開けておいてくれたり。トイレの水回りとかも、いつも綺麗。人としての気遣いができる方ばかりだなぁって感心しています。

――そういう一面は、結果的にお店の品格、評価にかかわってきますしね。まことさんは、この仕事をいつまで続ける予定ですか？

私の場合、給料の目標額とか、期間で考えていなくて、この収入を投資して、今の事業がうまく回る基盤を作っています。これが、もう大丈夫！となるまでですね。

――では最後に、この仕事にまだ迷いがある女の子に、先輩からぜひメッセージをお願いします。

私は自分が風俗嬢だと思っていないんです。だって、風俗をしているっていう感覚がないんですもん（笑）。脱がないし、粘膜接触もないし、抜きはあるけど、男性機能をアップさせる回春マッサージだし。私のように風俗に抵抗があった人も、技術で勝負できるエステは本当におススメ。何より奥さんや彼女に見せない顔を私に見せてくれると思うと、男の人が可愛く、愛しくなってきますよ！