プロフィール
美女物語/ウィニンググループ
華原 玲
広島県出身。20歳でチャットレディ、22歳でデリヘルと、ソープを経験。24歳の時に初めて風俗店に「女性内勤スタッフ」という職種があることを知り、すぐに就職を検討。さまざまなお店、グループを調べた結果、現在の「ウィニンググループ」の理念や取り組みに共感をし、入社に至る。2020年秋に店長に就任。全11店舗あるグループの中で、唯一の女性店長として忙しくも充実した毎日を送っている。プライベートの目標はダイエット。キャストさんにもらったお菓子を食べ続けていたら30キロも太ってしまったそう。とはいえ、お酒も大好きで「ねぎの塩焼きをつまみに飲むビールが最高」と語る豪快さも魅力!
このインタビューのポイント!
- 待機室は圧巻の22部屋!大手デリヘル「ウィニンググループ」
- 女性にしか分からない悩みや、喜びを全力で受け止めたい
- 8割が常連さんなのでコロナ禍でも電話は鳴る。今は逆に稼ぐチャンス!
会社の理念「業界のイメージを変える」ことに共感し、入社を決意
――華原さんは、店長という役職に就かれていますが、最初は『美女物語』のキャストさんだったのでしょうか?
地元が広島で、チャットレディ2年、デリヘルと短期出稼ぎでソープランドを掛け持ちして2年。風俗経験は計4年ですが『美女物語』やグループの系列店で働いたことはありませんでした。たまたま風俗店で女性内勤スタッフという職があることを知って、すごく興味を持ったんです。
――どんなところに魅力を感じたのでしょう?
風俗店って男性スタッフしかいないのが当たり前だと思っていたんです。とはいえ、私が勤めていたお店はどこもスタッフさんが優しいし、フレンドリーだし、不満に思うことがなかったのも事実です。でも、女性スタッフがいたらもっとデリケートな相談もできていたし、溜めこむこともなかったかもしれないな、と。
――確かに女性にしか分からないことってありますよね。そこで華原さんが、その役割を担いたいと考えたわけですね。
はい。当時働いていたソープランドの社長に、女性スタッフを目指したいからお店を辞めると伝えたら「思った時がそのタイミングだよ。応援しているよ」って快く送り出してくれたんですよ。本当にそのお店にもお世話になっていたので、感謝の気持ちでいっぱいでした。
――いいお店だったんですね!でも、そのソープで女性スタッフになるってことは考えなかったのですか?
やっぱりソープよりデリヘルが好きだったんですよね。ソープは、どうしても「お客様、ようこそ。いらっしゃいませ」っていう待ちの接客になっちゃう。でも、デリヘルはどこかで待ち合せたり、ホテルで待っててくれたり。恋人感覚で会うドキドキ感や、ぎこちなさもまた新鮮で。
――なるほど~!同じ風俗でも、その感覚って全然違いますね。デリヘルの「恋人接客」が人気なのもわかります。
そこからはデリヘルに絞ってお店を調べました。中でも「ウィニンググループ」が一番自分に合っているなと思い応募。それが4年前。面接のためだけに東京に来て、面接が終わってすぐに広島に帰りましたね(笑)
――デリヘルグループもたくさんありますが、具体的に「ウィニンググループ」の、どんな点が気に入ったのですか?
まず、「業界のイメージを変えたい。クリーンな世界にしていきたい」っていう点ですね。特に大手グループは、休暇や福利厚生なども、普通の企業と変わらないと思うんですよ。でも、全く業界を知らない人からすると、やっぱりマイナスイメージのほうが強いだろうし。
――キャストさんもよくインタビューで「面接では怖い人が出てくると思っていた」っておっしゃっています(笑)
知らないとそうなっちゃいますよね(笑)。だから「業界のイメージを変えたい」ということに共感したし、私も業界を盛り上げるためにも、良いイメージに変えていきたいなって思ったんですよね。
代表もスタッフも女の子も、みんな穏やかでよく笑う!
――会社に入社する前と、入社した後では何かイメージって変わりましたか?
うーん、変わったというのはないですが、物腰の柔らかい人ばかりだな、という印象はありましたね。それは代表もそう。もっとゴツくて、イケイケな感じを想像していたのですが、誰もが認めるイケメンで、穏やかなタイプなんです。
――大手グループの代表って、キャストさんからしたら、会う機会もなかなかないですよね。どんな方なのか気になります!
見た目から優しい風貌なのですが、話しても優しい(笑)。私は口ベタなんですが、言いたいことを察して、会話を続けてくれるんです。そういう代表だから、スタッフはその背中を見て成長していくというか。とにかく尊敬できる方ですね。
――そういう立ち居振る舞いを見ることで、グループが掲げる「業界をクリーンなイメージに」というところに繋がっていくのでしょうね。
そうですね。横柄な態度や、汚い言葉遣いをするスタッフはひとりもいません。だからなのか、うちのキャストさんって、みんなすっごく穏やかだし、笑顔が多いんですよ。ランカーの子って、ちょっとお高く留まったりする場合もあるんですが、うちの女の子たちは全然!(笑)。素直で、本当に性格がいいんですよ。
――店長が女性というのも、数少ないと思いますし、やはり入店理由のひとつに「女性スタッフ在勤」というのはあるのでは?
それは確かに多いです。一方で「男性スタッフのほう話しやすい」という女の子もいるので、相談内容によって、私でも、男性スタッフでも、言いやすい方に言ってもらえたら。
――相談先に男女の選択肢があるのはいいですよね。身体の不調は女性にしかわからないだろうし。特に全く未経験の女の子にとっては、女性スタッフさんがいるのは心強いでしょうね。
宣材写真を撮る時も、男性スタッフの前で下着になることに抵抗があれば私が撮影もしますし。安心して飛び込んできてもらいたいですね。
――でも、華原さんのような元気なキャラクターの方がそばにいると、楽しく仕事ができそうです。
この場所って、系列店のぽっちゃりデリヘル『ぷよラブ』のオフィスも兼ねているんです。お客様もぽっちゃり系の子に喜んでほしいから食べ物の差し入れが多くて、私にもお菓子がどんどんまわってくるんです。ついつい、それに甘えて食べていたら入社から30キロも増えちゃって、大変(笑)。いい加減、ダイエットをしないと。『美女物語』の女の子たちにもお菓子がまわっていくので、中には「体重が増えた」っていう子も(笑)
女の子は誰だって「自分を気にかけてもらいたい」と思っている
――『美女物語』のお店に特徴ついてお聞かせください。店名からして、在籍している子のルックスレベルが高そうですよね。
いえいえ!もちろんモデルのように綺麗な子もいますけど、ごく一般的なルックスの子が中心の、スタンダードなデリヘルです。ルックスよりも内面重視で採用していますね。
――いろいろお話を聞いていると、キャストさんは皆さん性格が良さそうですものね。性格美女、ってことですね!
私が入社した時にはすでにあったお店なので、なんで『美女物語』なのかって、今まで気にしたことがありませんでした。確かに、性格美女!そうですね!(笑)
――キャストさんの年齢層や属性はいかがでしょうか?
18歳から40代前半くらいまでの方が働いていて、風俗専業の子は1割くらいしかいません。学生さんや、他に本職を持っているOLさん、もちろん主婦の方もいますね。皆さん、うまく空いた時間を使って、働いてくれています。
――近隣にも競合店はたくさんあると思いますが、働く女の子にとってのメリットを教えてください。
まずは女の子第一優先、という考え方。対応だけでなく、環境面も整えています。個室待機も綺麗ですし、喫煙ルームも完備。よくあるベランダや非常階段を使って、というのではありません(笑)。寮もあるので、週末だけプチ出稼ぎに来る子もいますね。1日に指名が3本入れば都度ボーナスも出ますし、頑張りがいがあるお店だと思います。
――華原さん個人として、女の子のケアで気を付けていることはありますか?
ケアという点では「あなたを気にかけている」ということが伝わるようにしていますね。女の子って、自分を優先してほしいんです。これを言うと代表に怒られちゃうかもしれないんですけど、例えば女の子が相談をしてきている時に、お客様からの電話が鳴ったとします。私は電話に出ずに、女の子の話を聞きます。そうすることで「自分を優先してくれた、大事にしてくれた」と、信頼関係が築けるので、その次からは、相談しているときに電話が鳴っても待っててくれるんですよ。
――光景が目に浮かびますね~!では最後に華原さんの目標を教えてください!
女の子が目標を達成して辞める時には喜んで送り出しますが、もしもまた何か困った時には、いつでも帰れる第二の家のようなお店でありたいんですよ。そのためには居心地のいいお店にしなくては!あとは、女の子が働くうえで、特別なフォローが必要であれば、どんなに忙しくても喜んで手を差し伸べたいと思っています。それがしたくて、私はこの仕事を選んだのですから、ぜひ遠慮なく声を掛けて欲しいですね。
編集後記
綺麗なオフィス!そしてズラリと並ぶ個室待機室(22部屋!)。他のお店から移籍した女の子や、初めて風俗店に面接に来た女の子は、あまりにも自分が想像していた風俗店とは異なるため、ほとんどの方が驚くそう。福生駅から徒歩2分程度と近く、多摩エリアを中心に、身バレ防止のため都心部などからも働きに来る子が多いのだとか。『美女物語』という店名なので、ルックス重視かと思いきや、実際はごくごく普通のスタンダードデリヘル。内面重視で採用をしている、“内面が美女”揃いのお店なのです。大手グループだけあって、9割はリピーター。そのため、コロナ禍であっても電話は鳴るのだとか!やはりこのご時世で、退店してしまった女の子も結構いるそうで、人が足りない状況。まさに、入店を悩んでいる女の子は、今がはじめ時とも言えそうです。店長の華原さんは、自分の経験を活かし、女の子がどうしたら働きやすいかを常に考えている方。そして女の子の頑張りが実った時は、思わず涙してしまうほど嬉しいのだとか。女性には女性にしかわからない悩み、感情がたくさんあります。今まで女性スタッフとは縁がなかった方も、一度足を運んでみてくださいね!
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)