ソフトからハード、フェチをも魅了。現役トップM嬢が手掛けるSMクラブが新規オープン！

刺激が欲しい。20歳、未経験でM嬢デビュー

――超有名なM嬢、ゆらさん。前職は美容師だったそうですが、なぜSMの世界へ？

「刺激」が欲しかったんですよね。最初はSMバーに行ってみたかったのですが、地元にはなくて。SMクラブで検索して出てきたお店に、とりあえず話を聞きにいったのがきっかけですね。

――それは、面接に行ったということでしょうか？

最初は、話を聞くつもりだけだったので、面接だとは思っておらず。でも、「女王様とＭ女どっちにする？」「出勤はいつからにする？」と言われて。女王様はできないからM女だなって感じで入店が決まってしまいました（笑）。その時はまだ美容師との掛け持ちでしたね。

――完全未経験で度胸がありますね～。

元々、幼い頃から性に対する興味が強くて。初めてのオナニーは3歳なんですよ（笑）。机の角にこすりつけるのが気持ちよくて。それがオナニーという行為だと分からなかったので、堂々とやっていたら、母親に見られ「そんなことするとおちんちんが生えてくるから止めなさい」って怒られました。

――（爆笑）で、止めたんですか？

性欲のほうが勝るので、止められなかったんですよ。中学くらいまでは、本気で「おちんちんが生えてきたらどうしよう」と、不安でしたが、もう生える覚悟で続けていました（笑）

――面白すぎます！性欲が強いのはわかったのですが、SMの世界への憧れみたいなものはあったのでしょうか？

アニメの、キューティハニーやセーラームーンでそういうシーンがあるんですよね。服がはだけたり、十字拘束されたり。そんな描写に興奮を覚えていました。

――実際にM嬢として働き、その後、上京しようと思ったきっかけは何かあるのですか？

働いていたお店に、東京の全SMクラブに在籍していたという経歴を持つ有名なM嬢さんが出稼ぎに来ていたんです。お話を聞くと、自分とは比べものにならないほど知識も経験も豊富で。「よし、美容師を辞めて東京に行こう。東京でM嬢としてもっと頑張ろう」と思ったんです。

乱暴なお客様はいない。鞭も拘束も、全てのプレイに愛がある。

――東京に来て在籍したのは、老舗のSM店。ここで、ヘブンの総選挙で全国1位になるほどの、人気を得たわけですよね。

私は、人気嬢になりたいとか、稼ぎたいとかの欲はないんですよ。一つひとつのプレイが新鮮で、それを楽しんでいたら、自然と結果がついてきたという感じです。

――そもそもM嬢って、痛いことや、汚いことにも耐えるというイメージがあるんです。誤解をしているかもしれないので、M嬢のやりがい、魅力を教えていただけますか？

私の場合は、何も分からないで入ってしまったのですが、ご主人様とM嬢という主従関係が確立します。鞭をふるわれたり、縛られたり、泣くほど痛いこともありましたが、それがいつしか快感に変わるんです。意地悪で叩くわけではなく、愛情を持って接してくれている。解かれた時に、ご主人様から褒められるのが嬉しくなるんです。

――痛いことが快感に変わるんですか……。

子宮で感じるというか。それでイッてしまうこともあります。でも、女性に傷跡を残すことは行為はNGなので、お客様も理解のうえプレイを楽しんでいます。SMクラブは料金も高額なので、社会的地位があったり、年齢が高い方が多いんです。その点でも、乱暴なお客様はいません。本番強要なんてまずないですね。

――確かに。乱暴な扱いと、M嬢を調教するというのは全く別ですものね。

あとは、フェチにも対応するんですが、いろいろな性癖の方がいらっしゃるんです。鼻フックを見るだけで興奮するとか、その鼻フックも、どの程度鼻の穴を広げるのが好きなのか。

女性のメイクをしていく姿が好きとか、逆にバッチリ決めたメイクが、プレイをして次第に落ちていく姿に興奮する方もいるんです。

――そ、それはびっくり！想像もつかないフェチの世界ですね。

ご主人様の前で、はじめてうんちをした時のこと。全然出なくて、頑張った末、ほんの少しだけ出たんです。その時、ご主人様の目が輝いていて。私もその姿を見て、感動してしまったんです。「私って変態」って思いましたが（笑）、人の興奮や感動に同調しやすんですよね。

――ゆらさんは、M嬢として根っからの天才気質なんですよ！

うーん、でも誰でも少なからずMの要素ってありますよね。最初は「ちょっと縛られてみたいな」程度から入る子もいます。そこからみんな様々なプレイを経験し、M嬢としてどんどん洗練されていくというか。「私はアナルが好きだな」とか「自分はバラ鞭が好き」といった、自分の性癖も改めて実感していくんです。

裏方の仕事を知ることは、良い店づくりに大いに役立つ

――以前のお店を辞めて、なぜ『Noble（ノーブル）』の運営に関わるようになったのでしょう？

前のお店で、信頼していたスタッフさんが辞めることになったんです。めちゃくちゃ信頼していたので、その方がいないお店はちょっと考えられなくて。自分のやりたいこと、これからを見つめ直すために、私も一度リセットをしようと、退店したんです。

――上京してから第一線で活躍してきたので、少し休むいいタイミングだったんですね。

その時、キャストとスタッフの信頼関係や、女の子の働きやすいお店についていろいろ考えたんですよ。すると後日、そのスタッフさんが新しいお店を立ち上げると聞いて、ぜひ一緒に携わりたいと伝えました。

――ゆらさんは、ここでどんな役割を担っているのですか？

講習やバナーづくり、イベント企画などです。講習に関しては、3時間～5時間、じっくり時間をかけて、M嬢としての立ち振る舞いをしっかりとお伝えしています。普段から意識しないと、絶対にお客様の前でもボロが出てしまいます。だらけた姿を見せたり、がさつな子だと、決してお客様は選んでくれません。

――その通りですね。素朴な疑問なのですが、SMクラブって、新人さんでも歓迎してくれるのでしょうか？

うちは、今のところ採用率100％です。平気で遅刻してきたり、態度が悪いような方がくればお断りしますが、人してきちんと当たり前のことができる方であれば経験の有無や、容姿、年齢は一切不問です。

――収入的にはいかがでしょうか？稼げるとは聞きますが、実際どれくらい稼げるのか教えてください。

先日入店した未経験の女の子ですが、初日と2日目、それぞれ10万円オーバー。1日目はオプションなし、スタンダードコースのみ4件で。2日目はオプションも含んで3件で10万円を超えました。オプション次第では1日40万円も可能です。できる幅が増えたらすごいですよ。

ちなみに私は今、出勤時間は少な目ですが、月に150万円は稼げていますね。日数増やせば200万円はいくでしょうね。

――そんなに！未経験の子が初日から稼げたのもびっくりです。

お客様には、「何でも対応できそうな、経験のある女性」を求める場合と、「未経験の女の子を自分色に染めたい、調教したい」、という2パターンのニーズがあるんです。

例えば私はアナルができるのは当たり前ですが、新人の子は未経験。でも「ほんの少しでも指が入った」みたいなことで、お客様は喜ぶわけです。

最初からできないのは当たり前なので、「やってみたい」と興味さえあれば、大丈夫。下手でも、できなくても頑張っている姿にお客様は興奮するんです。

――奥が深いなぁ。ゆらさんが運営に関わるようになって、接客に対する意識も変わりましたか？

それは大きく変わりましたね。今までは目先のお客様と楽しむことだけを考えていたのですが、その陰にはスタッフの努力があるんですよ。例えば当欠すれば、お客様に必死でお詫びをするのはスタッフです。そして、お店の売り上げを知ることで、よりお客様に感謝の気持ちが強くなりました。

――お金の動きが見えて、お客様のありがたみが分かる感じですかね。

ただでさえ高額なプレイ料金に、地方から来る方は交通費や自分の宿泊費もあるわけです。何か月も前からお金を工面して、楽しみにしてくれている。自分の性癖をわかってくれるのは、この子だけだって、思っている方も多いですし。

女の子のメンタル的な浮き沈みもわかるし、スタッフの努力もわかる。だからこそ、そこをうまく伝えられるのは、両方を経験出来ているからだと思います。

――最後にゆらさんが『Noble』をどんなお店にしていきたいか、ぜひ聞かせてください。

女の子が気持ちよく働ける環境をつくること。例えば、M嬢といっても、みんなできることや、プレイスタイルが違うのに、ランキングをつけたりバック額を変えるのはナンセンス。オプションは全額バックで、自分のプレイの幅に応じて公平に稼げる仕組みにしました。

女性が楽しく働ければ、いい接客に繋がります。人には言えないような、どんな性癖でも誰かが対応できるお店。お客様にとって1番のお店にしていきたいですね。