ああ、新人スタッフが早くも五月病で休んでるよー。困ったな。
五月病。初々しいわ。
皆さん、そろそろ五月病のシーズンですが、いかがお過ごしですか。五月病。私もミケ先生同様、長年、風俗でキャストとして働き、その後はライターや講師としてお仕事をしているせいか、五月病は懐かしい過去の思い出となってしまっています。
でも、みっけの読者の中には、五月病を心配している、こんな人も多いのではないでしょうか。
最近、とにかく怠い。何もしたくない。
気分が上がらない。落ち込んでばかり。
新しい環境に、そろそろ慣れないといけないのに、上手くいかなくて病む。
友達もいないし、本当にウツかも。
五月病が季語になるこの時期は、やはりいつも以上に怠さを感じネガティブになる人が多いようです。しかもちょうど花粉症の季節とも重なっていて、体も心も重く疲れがちです。メンタルがやられる前に、早めに対策しましょう。
五月病とは?症状について
「五月病」という言葉は、昔からあります。新入生や新人社員など、3月から4月にかけて環境が大きく変わった人が、5月のゴールデンウィーク明けあたりから、無気力になったり、よくわからない不安を感じたりようになり、体調不良を起こすことを一般的に指しました。
実はこの五月病、現在は「適応障がい」「抑うつ状態」というれっきとした医学的診断名が付けられていて、精神的または身体的なストレスによって、心身に大きな負荷がかかり、脳がいつものようにうまく働かなくなった状態だとわかっています。
五月病とメンヘラは何が違う?
精神的な不調や病気を「メンヘラ」と呼ぶのが、最近の世の中です。ではメンヘラと五月病は何が違うのでしょう。
メンヘラという言葉は、「メンタルヘルス」、つまり精神の健康を表す言葉の略語で、インターネットで「病んでいる人」「心に何かしらの問題を抱えている人」という意味で用いられたのが始まりです。幅広く、精神的に不安定で自分や他人に影響がある言動をすれば、メンヘラだと言えるので、必ずしも病気なわけではありません。
メンヘラ同様、よく使われる「病む」という言葉も、広く「心の不健康」を指す言葉で、「うつ」のように診断名が付く精神病や神経症だけではなく、単に気持ちが落ち込み続けていたり荒れていたりしても「病む」と表現します。
こう見ると、五月病のほうが「メンヘラ」や「病む」より重い感じがしますが、五月病は一過性のものであることが多く、対応を誤らなければ夏のボーナスが出る頃には解決しているのも特徴の一つです。
五月病とうつ病の違いは?
五月病とうつの症状は、似ています。主な症状としてあげられる無気力・不安感・焦燥感。正に共通しています。五月病とうつの違いは、うつ病が、はっきりと特定はできないが、ストレスが原因で発症するものであるのに対し、適応障がいの一種である五月病は、生活・職場環境の大きな変化など特定の外的なストレス要因で発症します。
風俗嬢は五月病になりやすい?
この五月病という言葉があまり使われなくなり、「メンヘラ」「病む」という言葉が多用されるようになった一つの理由は、3月卒業、4月入社という【新卒、正社員就職、永年雇用】という働き方が崩れてきたからです。世の中には、中途採用、派遣やアルバイトなどの非正規雇用、フリーランスなど様々な働き方が増えました。
風俗の女性キャストも、4月入店なんてルールはありません。いつでも働きたいときに始められます。では風俗の女性キャストは、この時期の五月病には無縁でしょうか。
春から風俗で働き始めた女性なら、五月病になることもあり得ます。何故なら、働き始めておおよそ1〜2ヶ月を過ぎると病む子が出てくるのは、風俗業界だって同じだからです。
また新人キャストでなくても、元々メンヘラ傾向があったりウツ気味の女性なら、この時期にメンタルが悪化することはあり得ます。花粉症重症患者の多くが春に苦しみます。そしてGWに遊ぶ友達がいなかったり、GWが終わり梅雨が近づくと全体的に暇になるので稼げなくなったり…
一番この時期キツイのは、3月に卒業や上京、家族や友達と離れて一人暮らし、そして風俗をはじめた女の子かもしれない。疲れるよね。
お客さんが五月病で病んでいると、引きずられる子も
よく「風俗嬢にはメンヘラが多い」「病んでいる風俗嬢が多い」「社会不適合者でも働ける風俗」なんてお客さんと思われる男性達から言われてますが、実際に風俗で働いたことのある人なら、「おまいう」「いや、貴方もね」と感じると思います。風俗はすっぽんぽんになって体も性癖も曝け出す場所だからでしょうか。悩みや愚痴といった「気持ち」を曝け出すお客さんは多いです。
そして五月病のお客さんはよくいます。その数、「世の中、病んでる人、多いなぁ」と女性キャスト達に言わしめるほど。そもそも風俗自体が、癒しを求める人、赤の他人と戯れたり愚痴を聞いてもらうことですっきりする人、いつもの自分と違う自分になりたい人などスタイルは様々ですが、「ストレス解消」「メンタル安定剤」の要素を持っています。人気キャストの中には、心理カウンセラー系の資格を取っている人もいます。
しかしながら、病んでいる人と深く頻繁に関わると聞き手も病むという話は、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。重苦しい話や雰囲気のお客さんが続いたり、重度の五月病のお客さんがロングで入ったりすると、女性によっては自分までウツっぽくなってしまう場合があります。お客さんのメンタルに引きずられやすいのは、次のようなタイプの女性です。
- 共感力が高い
- 優しく、他人を放っておけない
- 相談されると、的確なアドバイスをして解決しなければと思ってしまう
- 自分自身、ちょっとしたことで落ち込みやすいウツ体質
- 不安定なメンヘラ
- ネガティブな話が死ぬほど大嫌い(サラッと流せないということは、自分のストレスになります)
- 生霊や呪いを信じているオカルト体質
五月病の抜け出し方・乗り越え方、メンタルを健康に保つには
五月病は、一説によると4人に1人が経験するのだそう。つまり誰にでも起こる一過性の季節病だと考えて良いでしょう。誰でも悲しければ涙が出るし、緊張が続けばぐったりするし、疲れると元気がなくなります。当たり前。
でも適応障害や抑うつ状態が起きている以上、悪化させるとうつ病に移行するなど本格的なメンヘラになる可能性もあります。大切なのは、五月病をごく軽度で抑えることです。
風邪やインフルエンザなどの感染症も、体に菌やウイルスが入ることはゼロにはできないけれど、免疫力が高ければそれらに勝てるのと同じです。メンタルを健康に保つ方法は色々あります。9つの五月病予防法をご紹介しましょう。
- 完璧主義はやめる。人間、何もかも完璧にできるほうがおかしいです。
- 他人と話す。誰とも会話せず引きこもるのは、ウツを悪化させます。人に相談したり愚痴ることも大切。
- 話せる人がどうしてもいない場合や、人付き合いが反対にストレスになるタイプなら、日記やSNSに気持ちを書いてみるのもおすすめです。
- 栄養バランスの取れた食事。例えば、鉄分が不足すると、疲労・焦り・無関心・集中力の低下など、うつ症状が現れます。食事は体だけでなく、心の健康にとっても大切です。
- 適度な運動。運動するとエンドルフィン、セロトニンといった幸せホルモンが分泌されます。
- 質の良い睡眠。睡眠を取らないと人間は狂います。そして死にます。睡眠は大事。
- 趣味を楽しむ。大好きなものがある人は、うつになりにくいと言われています。また「好きなこと」をすると、適応障害からくる不安感や抑うつ状態を緩和できます。
- 動物と触れ合う。または植物を育てる。オキシトシンというホルモンが分泌されます。愛しい存在があり、自分が適度にお世話してあげなければならない状態は、メンタルを穏やかにします。
- 朝日を浴びる。セロトニンが生成されます。
五月病のお客さんは女性の優しさ、明るさにハマる
私は五月病ではないんですが、お客さんが五月病の場合、どう対応したらいいのかわからなくて…。いい対応の仕方ってありますか。
あら、愛の天使でボーナスタイムね。ニヤリ。
先ほども述べましたが、風俗に来るお客さんはよく「癒して」「癒されたい」と言います。お店も頻繁に「癒されてください」「癒し系です」と宣伝します。パワーワード【癒し】。それだけクタクタに疲れている人が多いのかもしれません。
そしてそういうお客さんは、「癒されたー! 」と感じると、また会いに来ます。月火水木金土日、不幸、不幸、耐えられない、癒しー、不幸、やっぱり不幸、明日からのために癒しチャージ、こんな感じで、「生きていくために、癒しが必要」なんです。
難しいことは必要ありません。風俗の女性キャストに求められているのは、治療でもカウンセリングでもありません。
優しくする
明るい笑顔
この2つだけでいいんです。これなら誰でもできるはず。五月病のお客さんが来たら、とびきりの笑顔でお迎えして、優しく話を聞き、優しくいっぱい気持ちよくしてあげて、最後に優しい言葉をかけて笑顔でお見送りしましょう。
それだけ? と思ったかもしれませんが、最初から最後まで、優しさと明るい笑顔を最大値でキープすることは、お仕事にマジメに取り組む気持ちがないとできません。そんな貴女の優しさと笑顔で癒されたお客さんは、きっとリピートします。
怖いことを言うけれど、お金を稼ぐチャンスの多くは「人が不幸」な状況から生まれるんだよ。不健康、料理が下手でメシマズ、肥満、不美人、ストレス…風俗も人を癒して満たして幸せにするお仕事です。
私たち「風俗嬢」は愛の天使です。
まとめ
今回は五月病についてお話しました。五月病になりそうな女性が、悪化しないように。そして五月病のお客さんが来た時の接客法。この2つをメインに解説しました。
この記事をしっかり読んだ貴女ならもう大丈夫。五月病対策はバッチリです。
天気も気候もよく、男性の足が風俗に向きやすいこの季節。そして遊びが盛りだくさんな夏はすぐそこです。このシーズンに高収入を稼ぎましょう。