レズでも風俗で働けますか? 同級生にFTM SRS(性転換手術)のためにお金を稼ぎたいって子がいるんですが、キャバも風俗も「男性とイチャイチャする仕事なんだから無理でしょ」って面接で落とされたんです。
そういうお店って、もしかして風俗嬢全員、男好きだとでも思ってるのかな? 「エッチして気持ちよくなってお金もらえるなんて、いいね」と発言する痛いお客みたい。
うーん、ただ「男嫌い」な「同性愛」の女性にとって、男性相手に接客する風俗嬢の仕事は続けにくい気もするけど。
男性用の風俗店は星の数ほどあるけれど、その中に同性愛、つまりレズビアンの風俗嬢はいるのか。実はバイも含めると、女性OKな風俗嬢は珍しくありません。「男好き」でなくても、「同性愛」でも、問題なく稼いでいますし、人気キャストなも少なくありません。
しかし、同性愛というと「異性を性的な対象として見れない」はず。そんな同性愛の女性が、どうして風俗で働き始めたのか、それとももしかして、風俗で嫌な経験をするうちに男性のことが嫌になって、同性愛に走ったのでしょうか。経緯が気になります。
実は、筆者は完全ヘテロセクシュアル(異性愛者)のつもりなのですが、なぜか同性愛の女性に好かれることが多く、風俗でもそれ以外でも女性から迫られたことが何度もあります。その体験談も一緒に書いてみました。
同性愛の風俗嬢はどれくらいいるのか
一部の風俗店は、女性客の利用「も」OKとホームページに書かれていたり、女性用性感コースが設定されていたりします。とはいえ、ほとんどの風俗店は、男性客と女性キャスト、または今はやりの女性用風俗店であれば、女性客と男性セラピストという組み合わせです。同性愛専用風俗店というのは少なく、ゲイのためのお店よりさらに女性の同性愛、レズ用のお店は数が少ないです。
そのため、同性愛の女性というのは、とても数が少ないレアな存在だと思われがち。実際、LGBTは13人に1人(約7.5%)いると言われていますが、レズビアンの割合は0.3%、両性愛者であるバイですら1-7%しかいないとされています。
同性愛が1000人に3人? 学校の3学年合わせても1人もいない。バイですら100人に1人? 1学年に1人くらい?
これ、少なすぎるんじゃないかと筆者は思います。風俗で働いている女性なら同意して頂けるのではないでしょうか。ノンケ寄りのバイを含めると、女性も対象になる女性って結構いるなというのが正直な感想です。
今まで働いた10を超す風俗店の中には、在籍の半数近くがバイだったお店もありました。もちろん男性絶対NGの完全レズとなると、レズ風俗や男装ホスト、ショーパブなど他のナイトワークもあるので、一般的な男性用風俗店では少ないですが…同性愛風俗嬢、いますとも!
風俗嬢の同性愛者についてのエピソード
既に少しお話しましたが、実は筆者はなぜか同性愛の女性に好かれるようで、他の方より遭遇率が高いかもしれません。現役キャスト時代に経験した数々のエピソードを紹介したいと思います。
集団待機室があるソープの待機場でセクハラされたり
まだ筆者が風俗超初心者だった頃のお話です。若さと気合で、とにかくたくさん稼ぎたかった筆者は、当時盛り上がっていた夜遊びやほす〇ぶというサイトで、採用されやすく稼げるお店を探していました。そこで見つけたのが、お隣の都道府県にある大衆ソープでした。
そこは地域で最も稼げるソープで、ほぼ一人勝ち。新人好きや期間限定キャスト狙いの地元のお客さんのニーズを満たすため、出稼ぎを歓迎していることもあり、誰でも採用され、完全自由出勤、接客スタイルや衣装も女の子任せという気楽で、そして体力勝負なお店でした。
完全自由出勤で出勤調整もない代わりに、ソープには珍しい大部屋待機だったんです。そこは年齢も体形も出身地も千差万別な風俗嬢の集まりでしたが、ホス狂でとにかくお金を稼ぎたい女性や、風俗歴が長くお店を転々としてきた女性が少なくありませんでした。
となると話題は、稼げるお店、稼げない悪いお店、ホスト、恋愛、占い、そしてエロ話。女子同士で冗談半分にイチャイチャと、キスしたりおっぱいを揉んだりしている人もいました。
まだ20歳の筆者にはちょっとキツかったのですが、ブラやカップの話のときなど、お姉さんに「みこちゃん、おっぱい触っていーい? 」なんて言われて触られたり、バイを公言するキャストに「みこちゃん、好き、タイプ」「みこちゃん、うちに遊びにこない? 」と言われたりする経験をしました。
でもお姉さんたちとの雑談は、プレイや美容、下着など、教わることがたくさんあり、役立ちました。
出稼ぎの寮で隣の部屋の子から夜這いされたり
別のお店なのですが、これまた郊外のピンサロで働いたことがあります。この時は、前のお店のしつこいお客さんがストーカーっぽくなってしまい、離れたエリアで働くことにしたんです。かなりマイナーなエリアのマイナーなお店なので、安心して働くことができました。
毎週3日働いては自宅に帰るという出勤パターンを繰り返していた私は、寮を利用していました。私と同じように遠方から来ているメンヘラな女性キャストがいたんですが、この子がなぜか私に懐いていて、仕事終わり、コンビニで買い込んだ大量のお酒を飲み酔いが回ると私の部屋をノックして「寂しい」「抱いて」と言うんです。何度か部屋にあげ一緒に飲んだりお喋りしましたが、こちらは寝れなくなるので困ってしまい…徐々に「寝たふり」をして、ノックが聞こえても応対しないように。
そんなある日の真夜中、ベランダの窓をコツコツと叩く音が。驚いてカーテンを開けると、なんとそこにはその女子がいました。いや、1階の部屋なので危なくはないのですが、別の意味で危ないと思い、新しいお店を探すきっかけになりました。
毎回「自家用車通勤だから送ってあげる」と言う同僚が車内で手を握ってきたり
これまた別のホテヘル時代の話です。お店が24時で閉店なので、送迎サービスがほとんどなかったのです。車で通勤している女性はラストまで、そうでない女性は終電に合わせて退勤していました。
とはいえ、多くの風俗店や飲み屋にとって忙しいのは夜21時以降。余裕を持って終電の1本前で帰ると、この忙しい時間を逃すことになります。
そんな時、救世主が現れました。同僚女性が私の家の近所に住んでいて、しかも車通勤だったんです。
彼女が「乗っていけばいいよ。送ってあげる。」と言ってくれたので、お言葉に甘えることにしたのですが…
彼女はバイでした。彼氏はいたのですがセックスレスらしく、本人曰く「エッチは彼氏より、女性の気持ちがわかる同性とするほうが気持ちいい。」とのこと。
お察しのとおりです。送ってもらうようになって約1か月後、車内で手を握られてしまいました。いや、怖いのでちゃんと両手で運転してください…
でも彼女とはその後も、一緒にご飯を食べに行ったりする仲でした。
SMの女王様に飲みに誘われたら大騒動
筆者は一時期、本格的なSMクラブで女王様として働いていたことがあります。キャラに合っていないと今ならわかりますが、あれはあれでディープなSMの世界を覗くことができたり、ボンデージ衣装が着れたり、得難い体験でした。
その老舗のSMクラブはプレイヤー兼ママさんである女性を筆頭に、電話応対や事務も女王様たちが手分けして行うアットホームなお店で、女王様同士もかなり仲が良かったのです。あるハード系女王様がよくしてくれて緊縛の仕方などを教えてくれたのですが…
彼女はバイで、色々と問題のある彼氏と同棲中でした。プレイもハードコアなら、生き方もハードコアな彼女は、全身入れ墨だらけ、アルコールなどの依存症持ち、自殺未遂の過去といった映画や小説もびっくりの波乱万丈な人生を送っていて、まあ、寂しかったのでしょう。
一緒に飲みに行ったのはいいのですが、お友達や知り合いも個性の強すぎる人だらけな上に、裏社会や非合法なヤバい話もドンドン出てきます。さらには、べろべろに酔った彼女から告白され、またがられるわ、チューされるわ、「〇〇女王様、ノンケなの?」と泣かれるわ…大変でした。
なお、彼女は、お店の中でも少し浮いた存在だったので、SM系のお店で働いているキャストの平均的な姿ではありません。
3Pでコース時間いっぱいレズプレイさせられたり(お客さんそっちのけ)
これは私が最後に働いたある性感店での話です。そのお店はMなお客さんが多く、プレイの特徴から3Pが人気でした。入店も同時期、年齢も同年代、待機場でも仲のいい女性キャストがいたのですが、初めて3Pペアを組んでびっくり!
彼女がバイだということは知っていましたが、お客さんそっちのけで、キスする、舌を出して「吸って」とフレンチキスを求める、おっぱいを舐める、電マを当ててくるといった感じで、完全にレズプレイ。確かにヘルスなどではレズプレイを見たいというお客さんもいますが、女性に責められたい男性が来る性感店で、それ?
最初は「焦らし」プレイの一環かなと思っていたのですが、なんとコース時間いっぱい、その調子で、お客さんを責めるのは本当に最後のヌキ程度。クレームがくるんじゃないかと気が気ではありませんでした。
彼女曰く「あー、楽しかった。みことプレイしてみたかったの〜。」とのことでしたが、他の女性に聞いてみたところ普通の3Pだったらしく…完全に自分の性癖を満たしていませんか?
ある性感店ではNo1とNo2がカップルに
上記はすべて、筆者自身の体験談ですが、その他にもこんなことがありました。最後に働いた性感店のナンバーワンとナンバーツーは、風俗歴も長く、特にナンバーワンの女性は同業他店で超売れっ子だったのを引き抜いてきたそうです。
社長はじめ、店長や幹部とも仲が良く、いわば特別な存在でした。基本的に女性キャスト同士プライベートでは付き合ってはいけないし、スタッフとキャストの個人的な付き合いも禁止のはずですが…、彼女は別格ということで、ナンバーツーの女性も交え、飲みに行ったりしていました。
元々週6、7日、長時間出勤し、月収100万円を何年も稼ぎ続けているスーパー風俗嬢たちでしたから、プラべの友達が少ない、金銭感覚の合う友達がいない、彼氏はいない、またはいても不倫関係などであまり会えないといった状態だったため、すっかり意気投合。
しょっちゅう写メ日記にお互いが登場し、「今日は〇〇さんと、和牛を食べにきました。A5、うまーい。」など書かれていました。そんな2人は、お酒が入るとスタッフの目の前でもイチャコラがすごかったとか。
元から同性愛?
体感的には、レズやバイの女性キャストは、多いお店なら30%〜、少ないお店でも1人、2人くらいはいる印象です。どっぷり同性愛ではなくても、女性もイケる、お酒の席でキスやバストタッチくらいは普通にしてしまうという人は意外に多いもの。
大学の飲み会や女子会などでも同じようなことは起こりますが、やはり風俗嬢のほうが世間一般の平均よりは同性愛率が高めかもしれません。
ということは、元から同性愛ではなく、風俗で働いたから同性愛になったということでしょうか。
これについては、元から同性愛の人もいれば、仕事やプライベートで男性に幻滅して…という人もいます。そして一時期、バイやレズに走って、またノンケに戻る人もいます。
一部の先天性同性愛者な人からは、そんな風に途中で変わるのは同性愛じゃないと叱られてしまうかもしれませんが、実はこの性同一性が不安定な人は少なくありません。年齢や経験によって、性自認や性志向が変わることは普通にあります。
例えばホス狂も、痛い目に遭ったり不満が募って疲れ果てたりすると、一部の人は男装ホスト、女性も利用できる男性用風俗、おっぱぶなどに走ります。これと同じかもしれません。
同性愛者が風俗店で働くメリット
確かに風俗嬢という仕事は、男性の性的な好奇心を満たす仕事です。目の前の男性と、そして男性とするエッチが好きなフリをするのが仕事だとも言えます。なので、男性に性的な興味がない同性愛者が風俗嬢として働くのは、うまくいかないのではないかという考え方もわかります。
しかし、男性嫌悪を抱いている、男性に触れられたり男性の匂いを嗅ぐと気分が悪くなるなど「男性が極端に嫌い」な女性でない限り、風俗で働くことに支障はありません。なぜなら、恋愛対象、性の対象が男性であるノンケの女性も、お仕事中は演技せざるを得ないから。風俗のプレイは、「自分が選んだ相手と、自分のしたいことだけできる」プライベートのセックスとは全く違うからです。
むしろ次の点では、同性愛者は有利かつおすすめなのです。
- プライベートの恋愛や性の対象は完全に女性なので、男性の相手は仕事と割り切れる。
- なので恋愛不感症にならない。
- まだまだ同性愛者は社会ではマイノリティ。お金は稼げるときに稼いだほうが絶対いい。
- 同性愛者間では、自分が責め役(男性的なリード役)になることも多いので、同性愛の女性は責めるプレイ、挿入以外のプレイがうまいことが多い。
- 一部マニアの男性客には、「男好きに変えたい」「どうやっても手に入らないのがいい」「倒錯感がいい」という声もあるそう。
まとめ
今回の記事は、同性愛だけど風俗嬢として働きたいと考えている人のためのものです。男性に対して嫌悪感さえなければ、風俗嬢として働くことに問題はありません。風俗嬢は皆、仕事で接するお客さんに対し、割り切って、演技をしています。源氏名の「〇〇ちゃん」を演じていると言ってもいいでしょう。
同性愛者は、男性に対し理想や感情がない分、触られたりキスされても不快感や悲しさを感じることもありません。そして同性愛の風俗嬢なんて客ウケが悪いのではないかと、男性スタッフの中には心配する人もいますが、結構、興奮するお客さんが多いです。お客さんがガチ恋でもなければ、むしろ「他とは違うレアな風俗嬢」は好まれる可能性があります。
皆言わないだけで、きっと私の働いているお店にも同性愛の女の子はいるんだと思う。
風俗嬢にとって仕事上のプレイは、気持ちの上では、性行為というより介護に近いのよ。完全に異性愛の風俗嬢だって、「仕事」だと思えば、女性のお客さんとプレイできるのと同じ。
男性に触られるのがイヤという女性は無理だけど、レズビアン風俗に比べるとお給料が高いのも魅力だね。