プロフィール
なつめ愛莉
東京都出身。高校卒業後、知人の勧めでAV女優デビュー。男性経験が一人しかなかったため、テクニックを身に着けたいと風俗で働き始める。AV・風俗以外にも映画、YouTuber、コスプレイヤーなど多方面で活躍中。今年開催の風俗嬢ナンバーワンを決める、某風俗情報サイト開催の総選挙では、「セクシー女優」ジャンルで見事1位に輝く。最近買った一番大きい買い物は高級外車!
このインタビューのポイント!
- AV女優として活動しながら、副業専門女子向けの池袋のデリヘル店へ
- キャスト兼女性スタッフの支えもあり、客層の良さは断トツ
- 入店してから、AVと比べて倍以上の給料を稼げるようになった
テクニック向上のためAV女優をしながら風俗へ
──愛莉さんは現役AV女優として活躍されているんですね。芸能活動を始めたきっかけは?
高校卒業後、特にやりたいことがなくてバイト生活をしていたんですよ。そんなときに知り合いから「AVに出てみたら?」と何気なく誘われました。AVの知識はまったく無かったんですけど、純粋に「面白そう!」と始めたんです。
──ちなみにデビュー前はどんな学生時代だったのですか?
とにかく奥手でしたね。共学なのに同じクラスの男子とほとんど話せないほどで。デビュー当時もプライベートの男性経験は一人だけでした。でも、エッチなんてみんなしているなーと思っていたから、行為に対しての抵抗はなかったんですよ。
──初めてのAV撮影の感想は?
デビュー作の監督さんがとにかくいい人で、1から全部丁寧に教えてくれましたね。周りはチヤホヤしてくれて楽しいし、自分のスキルアップも感じられて「AVってこんなに楽しいんだ!」と思いました。
──そこからなぜ風俗で働こうと?
エッチな知識や経験がない状態で始めたので、AV女優として活躍するには何も知らないのが悩みだったんです。 当時付き合っていた彼氏にも、フ〇ラすらしたことがないくらい。
──確かに色々な経験をしているほうが、女優さんとしての幅は広がりそうですね。
それで知り合いから「風俗で働いたらAVの練習になるんじゃない?」と、アドバイスを頂いたんです。最初は大手グループ系の風俗店で何店舗か働いたのですが、店長さんが異動で居なくなった途端、お店の雰囲気がガラっと変わっちゃって……。居心地が一気に悪くなっちゃったんですよ。
──それでこちらのお店に移籍されたんですね。前のお店との違いは?
ここのお店は、女性スタッフが多数働かれているんです。しかもキャストと兼業しながら働いている方ばかりだから、何でも仕事の相談がしやすくて。さらに男性スタッフもいますけど、この業界のことを誰よりも詳しいのと、何よりもキャストさんの気持ちに寄り添ってくれる方なので、今までのどのお店よりも『池袋サイドライン』の居心地は良いです。
──女性と男性、両方のスタッフが活躍されているのはいいですね。
キャスト・スタッフ間の風通しが良いし、お店の雰囲気はすごくいいです。私もAV女優だからって特別扱いされるわけではないですし、キャスト同士も仲良し。みんなと居たいときは集団待機、疲れて眠いときは個室待機と選べるところも気に入っています。
似ているようで異なる、AVと風俗の仕事
──風俗とAV、働くうえでどんな違いがありますか?
AVでは、自分がどうしたらエロく見えるかをすごく考えています。こういう風に動くと、カメラにこう映るんだとか。だから、行為自体は楽しめないんですよ。想像以上にすべてが「仕事」。男優さんの動き一つ一つが台本で細かく決まっているから、愛は無いんです。一方で、風俗はみんな心から楽しみに来てくれる場所じゃないですか。自分自身も含めて、お客様と楽しく接する大きな違いがあります。
──お話を聞いていると、AVの撮影は大変そうですよね。
確かに撮影時間も、早朝5時からスタートとかもありますね。 その点お店なら出勤時間が自由。オープン時間もお昼の12時からで朝はゆっくりできますし、急に撮影や予定が入っても即時にシフト対応してくれます。
──客層はいかがですか?
風俗はこのお店でしか遊ばないっていうお客様も多いです。客層がすごく良くて、お店のルールを破る人はいません。破ったら出禁になっちゃいますから(笑)。接客だけじゃなく、毎月お客様との交流イベントがあるのも楽しいですね。自由参加で私もこの間参加したばかりなのですが、ビアガーデンでたくさん飲めて楽しかったです。
──リアルイベントまであるとは!愛莉さんのAV女優としてのファンも遊びに来られるんじゃないですか?
たくさん来てくださいますよ。私のファンに限ると、とにかくドMな方が多くて。偏った作品に出ているわけではないのですが、聖水をかけて欲しいという要望はたくさんいただきます(笑)。でも皆さん優しくて、本番強要もないですし、プレイに喜んでくれるのはどのお客様も共通ですね。
──そんな愛莉さん。某風俗サイトの人気キャストランキングでも、セクシー女優部門1位になったそうでおめでとうございます!受賞して客層に変化はありましたか?
新規のお客様は増えましたけど、 そこまで大きな変化は感じないですね。というのも、出勤が決まるとどの女の子も常に予約で完売するようなお店なんですよ。お客様の質がいいのは、スタッフさんの丁寧な接客がお客様に伝わっているからじゃないかなと思っています。
デリヘルはAVのギャラの4倍以上!それでもどちらの仕事も大切
──『池袋サイドライン』は、皆さん副業として働かれていますよね。愛莉さんもAV女優をしながらですが、現在どのように出勤されているのでしょうか?
芸能スケジュールにもよりますが、平均だと週3~4日。90分以上で入ることがほとんどです。でも私、むしろ風俗が本業だと思っているんですよ!それくらい楽しく働けているので。AVももちろん大切ですが、お店だと直接ファンやお客様と楽しめる喜びがあるんですよね。
──そんな気持ちで働いていると知ったら、お客様は相当嬉しいですよね。接客中の愛莉さんとAVのときは結構印象が違います?
全然違いますね。AVのイメージを期待されたら、申し訳ないと思うんですけど、接客時は服を脱ぐのも恥ずかしいくらい。でも、モジモジしていると、男性的にはかえって喜ばれます(笑)
──それは男心をくすぐりそう(笑)。でもそれを聞くと、風俗未経験の女性も働けそうですね。お仕事を掛け持ちするうえで、どんなところが働きやすいですか?
自由度が高いんですよね。それはシフトだけじゃなく、接客やその他に関しても。私自身、こだわりがあるところもあるので、お店のコンセプトが強すぎるお店は苦手だなぁと思って。その点、今のお店は自分の色を活かして活躍できます。接客はもちろん、宣材写真を選んだり、お店のローションも自分で作ったりしています。最近は、他のキャストさんの分までローションを作っているんですよ(笑)
──スタッフさんの仕事まで自主的に手伝うなんて、愛莉さん気さくですね(笑)。今後の目標はありますか?
特にコレ!とは決めていないですが、仲良くなったキャストさんから貯金額を教えてもらって、私も頑張ろうって思っています。額としては、〇千万円くらい貯めたいです。
──でも正直、AVのほうのが稼げるのでは?
よく「AVのギャラって1本何百万円も貰えるんでしょ」みたいに言われるんですけど、全然そんなことないんですよ。今のAV業界だったら、風俗のほうが断然稼げると思います。私もお給料に関しては、ここのお仕事のほうが、AVのギャラの4倍稼げていますね。
──それなら風俗を選ばない手はないですね。風俗だけに絞ろうとは考えない?
どちらも今の私にとって大切なお仕事。それぞれ違った楽しさがあるので、これからも2つとも大切にしながら、続けていきたいです。何かすごく興味が持てることが出来たら別の道に進むかもしれませんが、それまではこの仕事を続けていきたいです!
編集後記
在籍キャスト全員が副業で働くデリヘル店『池袋サイドライン』。前回取材時から半年経ちましたが、オフィスはリノベーションされてさらに広くなり、個室待機も可能になっていました。今回取材した愛莉さんは、お店の雰囲気の良さを求めて移籍。ご本人もフレンドリーな性格で、周りのキャストさんやスタッフさんとも和気あいあいとされていて、素敵なお店の雰囲気が伝わってきました。入店してから高級外車を購入したそうで、AVよりも4倍以上稼いでいるお話は夢がありますよね。
- 取材・文=藤原リョウコ
- 撮影=伊藤メイ子