プロフィール
はつね
静岡県出身。前職は事務員。エステ関係の仕事がしたいと思い立ち、独学でマッサージを習った後に同店で働き始める。142cmと小柄な身長からは想像できない、力強い施術がお客様から好評なんだとか。ミュージカル映画が好きで、話題の作品はほとんど鑑賞しているそう。好きなミュージカル作品は「アニー」「ヘアスプレー」「レ・ミゼラブル」。
このインタビューのポイント！
- 服を脱がずに接客！一般エステに近い風俗エステ店
- 働きながら資格が取れるから、風俗卒業後も安心
- 会話が苦手でも、マッサージ技術中心で収入は1日3万円以上！
マッサージ好きが高じて、事務員から風俗エステの道へ
――はつねさんは、こちらで働く前はどんな仕事をされていたのですか？
前職は、事務員として働いていました。その時に風俗を始めて、最初はスターグループが運営する系列店『ごほうびSPA 池袋店』に在籍。趣味が旅行なので、その旅費を貯めるために3カ月ほど続けていました。
――その後にこちらへ？
はい。目標金額が貯まったので前のお店は退店しています。同じタイミングで昼職も辞め、タイ旅行を満喫してきました。帰国後は、もともと興味があった、エステ・マッサージ系の求人で探すうちに、以前在籍していたスターグループが新ブランドの風俗エステ店を始めたことを知りました。働いたことがあるグループだったら安心だったので、即決しましたね。
──タイと言えばマッサージが有名ですが、もともとお好きなのですか？
会社員のときに、個人でマッサージ講座を習うくらい興味がありました。実務は初めてでしたが、ここのお店なら未経験でも働けそうだったので、とりあえず挑戦してみたいなと思って。
――入店の際に、講習等は受けられました？
面接で軽く流れを教わった後は、iPadでマニュアル動画を見て施術の流れを覚えました。その後は、グループでキャスト経験がある女性講習員から1～2時間の講習を受けます。部位ごとにお互いを施術し合って、マッサージの仕方や力加減などを覚えていく内容です。
――それだと実践的で、すごく覚えやすそうですね。
思っていた以上に簡単でしたね！初めて接客したときも、90分コースがあっという間でしたよ。 お店に遊びに来られる方は、出張のお客様が多いんですよ。皆さん仕事の疲れを癒してほしいとリラクゼーション目的で来られるんです。風俗店というよりは、さらにマッサージもちゃんと受けたいみたいで。
――お客様は、エステの部分も本格的に楽しめるんですか。
密着や局部マッサージこそあるけど、それ以外では背面や前面など普通のマッサージが中心だからメンズエステ店！って感じですね。施術中も白のTシャツと黒のタイトスカートの制服着用で服を脱ぎませんし、オプションも前立腺マッサージと乳首舐めだけです。ソフトなサービス内容で気に入っています。
お客様の寝息が聞こえると、やりがいを感じる
――お店のコース名も”うたたねコース”、”安眠コース”、”熟睡コース”など聞くだけで癒されそうです。
コース時間の大半はマッサージの時間ですし、私もいかに施術でお客様を早く寝かせるかに力を入れているんですよ（笑）
――施術中に寝てしまうお客様も多いのですか？
かなりの割合でいらっしゃいます（笑）。背面マッサージから始まるので、最初の5分くらいで寝息が聞こえてくると、施術が気持ちよかったんだなぁと思って「よし！」って気持ちになりますよ。その後は前面マッサージになるので、そのタイミングで皆さん起きるんですけどね。
――はつねさん、マッサージにかなり自信がありそうですね。
私の強みは、完全にマッサージですね。セクシー路線が得意なわけではないですし、純粋にマッサージの上手さでお客様に喜んでもらいたいなと思っています。 個人で習っていた経験もありますし、 男性は筋肉質で体が女性より硬いので、力加減を工夫しながら施術しているんですよ。
――本格的に施術をされているんですね。今はどれくらいのペースで出勤していますか？
ここのお店専業で働いているので、週4～5日です。夕方から10時間ほど出勤して、日に3～4万円稼げるときが多いですね。
――平均すると、1日何人くらい接客を？
4～5人は接客していますね。待機所がものすごくキレイで広いのですが、唯一残念なのは、ほとんど待機時間が無いことくらい（笑）。キャストが嫌がることをするようなお客様もいないですし、体力的にハードさは感じないです。
――それじゃあ、今まで仕事で大きな悩みは無いですか？
強いて言うなら、マッサージの時間配分をどうするかくらいですかね。でも、それもお客様に疲れた部位を聞くことですぐに乗り越えられました。未経験でも始めやすいと思いますよ。
実践で技術を学びながら、エステ資格も取れる！
――今は入店されて4カ月だそうですが、働くうえでの目標はありますか？
お店でスキルアップ講習があるので、それを受けてマッサージ技術をもっと上げたいですね。スキルが上がれば、ディプロマ認定証も発行してもらえるんです。この認定書があれば、エステのスキルを身に着けた証になるんですよ。お店にいた期間が無駄にならず、お店を辞めた後に一般エステの再就職にも役に立つのが嬉しいです。
――エステスクールに通うと高額ですから、働きながら学べるのは大きいですね。
施術後にお客様から「体が軽くなったよ」と言われると、すごく嬉しくてやりがいもありますね。私もマッサージが好きなのですが、タイ旅行でヘッドショルダーのマッサージを受けたときに、あまりの気持ちよさに感動しちゃって。そのときの指の動きを真似してお客様に施術したら、同じく感動してもらえたんですよ。そういう瞬間の積み重ねが、今の仕事で何より楽しいです。
――では、今後もしばらく続けていく予定ですか？
はい！体力が続く限りは、この仕事を続けていきたいです。癒されるのは、お客様だけじゃなくて私も一緒。ヒーリングミュージックをかけながら施術していると、私自身もリフレッシュしていく感覚があるんですよ。
――マッサージが本当にお好きなんですね。
客層がすごくいいのも、仕事が楽しい一因ですね。日頃からスターグループを愛用しているお客様が中心だから、ルール違反をしてくる方がほとんどいません。しかも、このお店は会話をたくさんすれば人気が出るわけじゃないんですね。あくまで癒しがメイン。 私は会話が得意ではないので、 そういう点でも自分の性格に合っています。今後は、もっと指名を増やしていきたいですね。
――指名を増やすために、どんなことに力を入れていますか？
スタッフさんからもアドバイスをいただいて、「第一印象と去り際の印象が大切」と言われたので、そこを意識していますね。
――確かに人柄が素敵なエステティシャンは、次も指名したい！って思いますもんね。
ですよね。エステは相手の気持ちを汲んで接客を行う仕事だから、口下手な女性ほど、実は働きやすいんじゃないですかね。使用しているオイルも本格的なものですし、エステやマッサージに興味がある女性なら楽しく働けると思いますよ。
編集後記
藤原リョウコ
2019年に立ち上がったスターグループが掲げる新ブランドは、特徴的な店名が記憶に残る風俗エステ店。お店の方針として、性的なサービスだけでなく、本来のマッサージに力を入れているそうです。今回取材したはつねさんは、もともとマッサージ・エステ関係の仕事に就きたかったとのこと。本格的な技術を学びながら働ける環境に、充実した日々を送れているそうです。お金を稼ぎながら、自身のスキルに先行投資できる環境は何とも魅力的でした。
- 取材・文＝藤原リョウコ
