プレイや接客で欲を出さない。仕事に慣れないことが連続ランキング入りの秘訣！

期間限定のアルバイト。この1年は走り続ける

――ゆきさんの入店はいつ頃だったのですか？

2023年の6月です。風俗で働くのは『エコ梅田店』が初めてなのですが、ここは友達に紹介してもらったんですよ。

――お友達もこちらで働いていたのですか？

はい。高校の時の友達で「スタッフさんの雰囲気も良いし、お客さんもよく来るよ」と勧められました。当の本人はエクステンションを着けるお金が欲しかっただけだったので、お金が貯まったらすぐに辞めてしまったのですが。

――なぜ風俗で働いてみようと思ったのでしょうか。

実家を出てひとり暮らしがしたかったからです。私は管理栄養士を目指していて、大学に行きながら普通のアルバイトをしていたのですが、お酒が大好きなので飲み歩いたり、自宅でも晩酌（笑）。だから、なかなか貯められなくて。

――具体的にお給料はいくらくらいなのか教えてもらえますか？

週に5～6日、午後からの出勤で一日平均3万円くらい。月でいうと40万円は絶対に超えますね。普通の会社員よりも多いくらいです。

――大学生で学校があるのに、ほぼ毎日そんな時間帯に働けるのですか？

授業は午前中で終わるし、実習もすでに履修済みなので、今はある程度の時間の自由が利くんです。ちなみに、風俗とは別のアルバイトもしているんですよ。昼間に高校時代から続けているスーパーでレジ打ちをしていて、夜はバーでも働いています。

――かなりの働き者ですよね。ただでさえ昼も夜もバイトで、その上風俗までとなると疲れてしまいませんか？

私はこの仕事は1年間の期間限定ですることに決めているんですよ。もちろん、この業界で長く勤められている方もたくさんいますけど、私の中では風俗は期限付きの仕事だと考えているんです。その代わり、この1年は全力で頑張って走り続けるつもりです。

中にはルールを守らないお客様も。ビシッと言うことで信頼度がUP！

――入店以来ずっとランキング入りしているそうですね。

最初の月で9位に入って、今月は6位。今のところの最高順位は3位です。入店からずっとランキングに入れているので、スタッフさんからも「絵に描いたように順調にステップアップしている」と言われました。

――すごいじゃないですか。やはりランキングは常に意識しているのでしょうか。

正直なところ、これがすごいことなのか全然わかってないんです。固執もしていないし、がむしゃらにやっているわけでもないのに、とんとん拍子でずっとランキングにいる、みたいな。自分としては普通に接客をしているのに、お客様がついてきてくれたという感覚ですね。

――驚いたのが、お店の口コミに「本番強要をしっかり断る子」とお客様から書かれていますよね。

私は雰囲気がおっとりしているせいか、本番の要望を言われやすいんですよね。お客様からするとランキング入り＝本番OKのイメージが強いらしく「本番をして当たり前」みたいな態度でくる人もいるんです。でも、私はかなりハッキリと「そういうのはやめた方がいいですよ。他の女の子に言うのもやめてください」って断っています。

本来ならやんわりとお断りするべきかもしれませんが、私の場合は特にキッパリ言わないと伝わらないので（笑）

――その手の人って「みんなやってるから」なんて上手く騙そうとしてきませんか？

私はランカーが本番をやっているなんて思っていませんし（笑）。それに他の女の子たちにも、その言葉を信じて「私もやらなきゃいけないのかな」と思って欲しくないですね。

――本強を断ったところで、ランキングから外れないというのは、ゆきさん自身が証明していますよね。

逆に売り上げが安定したし、リピート率も上がったと思います。これまで色んな女の子からNGを出されていたお客様ですら、私が注意したら「人間としてこんなに向き合ってくれたのはゆきちゃんが初めてだ」って、週2ペースで指名をしてくれるようになったんですよ。

――嫌なことは嫌と言う。悪いお客様につけ込まれないためにも大事なことなんですね。

最近では本強を求められたら「それくらい良い雰囲気づくりやいい反応ができたんだ」と思って心を落ち着かせています。同時に自分への自信にも変えられるようになりました。

異性の前で裸になることは特別。決して慣れたくはない

――指名をしてくれるお客様は、どういうタイプの方が多いのですか？

共通点を探しても見つからないんですよね。年齢は40代以上のおじさまたちが多いかな。家族や仕事の悩み相談よりも、なんてことのない日常の会話が求められているようには感じています。

――お客様からしたら、甘えるより、純粋に可愛がりたいタイプなのかもしれないですね。

そういえば、私はプライベートでも年上の友達が多いのですが、いつも「今どうしているのか心配になる」って言われるんです。お客様からも同じように「今日は落ち込んでいるような気がしたから来た」とか「自分と一緒にいる時間だけでも嫌なことを忘れて欲しい」なんて言われるんですよ。

――なぜだろう。明るいし、全然そういう悲壮感もないですけどね。

もしかしたら、本当は強がっているところがバレているのかもしれません。心配して来てくれたお客様にも「大丈夫、大丈夫」と言ってしまいがちなんです。素直に甘えられるって、私に一番足りないところだと思うんですよ。強がりは直していくべきかもしれませんね（笑）

――会話以外のコミュニケーションやサービスについて、難しく感じた点はありますか？

プレイ自体を難しいと思ったことはありません。やればやるほど、お客様の反応を見て「こういう方がいいのかな」「他のお客様にも試してみよう」と楽しんでいる自分がいます。

――話を聞いている限り、この仕事を続けていけばかなり稼げる逸材のように感じますね。

そうなればとても嬉しいですね。でも、私はこの仕事に慣れたくはないんです。テクニックの面で極めたいこともありません。このまま辞めるまで、そこは変わらずにいたいです。今の私を気に入ってくださる方がいれば、それで十分。いろいろな欲を出した瞬間に、バランスが崩れて飽きられてしまうと思います。なんなら異性の前で裸になることも、当たり前だと思いたくない。

だから、冒頭でもお伝えしたように「1年の期間限定」として働いているんです。

――期間限定、しかしその間は全力で頑張ると決めたゆきさんならではの言葉ですね。

私はお客様ひとり一人に「会えるのは今日で最後」だと思って接客しているんです。他にもたくさん女の子がいるし、いろんな子と遊びたいと思うのが当たり前だと思っているので。
そんななか、次に会いに来てくれたら、めちゃくちゃ嬉しく感じるんです。指名のために頑張っているわけではありませんが、お客様の再訪こそが一番のモチベーションになっていますね。