プロフィール
加藤
九州出身。10代の頃は地元で現場作業員など肉体派の仕事に就いており、20歳からはナイトワークに従事。2017年11月より上京し、現在の店で働き始めた。元サッカー少年で、趣味はスポーツ観戦。人ごみが苦手なので休みのたびに旅行に出かけて静かな場所でゆっくり癒されているとか。
このインタビューのポイント!
- 求めるのは、稼ぎたいという意欲のある女性
- 平日なら1日で5万円! 週末はさらに稼げる!
- 定期的なヒアリングでキャストからの不安を解消
「素人系」をコンセプトにしているため初心者でも安心して稼げる『素人派遣倶楽部』。上野という立地から近隣のサラリーマンばかりか観光客も多く訪れており、独自の集客力を身につけた注目の店である。今回はスタッフの加藤さんにお店の特長についてじっくり伺ってきた。
求めるのは、稼ぎたいという意欲のある女性
――加藤さんは、去年(2017年)の11月に上京されたばかりだそうですね。
はい。それまでは地元で同じような仕事に就いていたのですが、いつかは憧れの東京で働いてみたいと思っていたので。当時の会社の上司からこのお店を紹介してもらい、スタッフとして働き始めました。
――まさに、東京にチャンスを求めてといったところでしょうか。実際、どうですか? 夢の東京生活は。
ちょっと人が多すぎて、未だに慣れないところはありますけど、何とか頑張っています。今の店もスタッフが実質は自分ひとりの状態なので、なかなか忙しいんですけどね。ちょうど私の中でも店の責任者としての覚悟が固まってきた状態です。
――ひとりでこのお店を回されているんですか! しかも、入って半年足らずで。
若い人のパワーで店を盛り立てていきたいという、社長の方針なんですよ。お客様の対応、キャストへの連絡、面接までが自分の仕事です。頑張れば頑張るだけ結果を出せる環境ではあるので、やりがいはありますね。
――「頑張れば頑張るだけ結果を出せる」という点は、キャストさんについても同じなのでしょうか?
そうですね。まずうちが求めるキャストの唯一の条件が「仕事に対して意欲のある人」なんです。ルックスやテクニック云々ではなく、稼ぎたいという気持ちがしっかり伝わってくる女性を優先して採用したいんですよ。特に今はスタッフも自分だけですし、直接話す機会も多いと思うので、何か悩みがあればアドバイスをどんどん求めて欲しいです。
――キャストさんたちとの関係性は、わりとフランクな感じなのですか?
はい。くだらない雑談から仕事の悩みまで、女の子からの話は何でも聞いています。真面目な相談には、真剣な気持ちで向き合うので、たまに言い合いになっちゃうこともありますけど(笑)。ちゃんと信頼関係はあるので、どの女の子とも関係は良好です。
平日なら1日で5万円! 週末はさらに稼げる!
――具体的に、こちらのお店では1日にどれくらい稼げるのかを教えてもらえますか?
平日は1日平均で5万円くらいですね。ゼロで帰らせるということは、まずありません。
――人気のあるキャストさんだと、どれくらいの額になりますか?
人気ナンバーワンの女の子だと、1日だけで18万円稼ぐこともあります。ただ、さっきの平均金額の話も平日の場合なので、週末はそれ以上になることも多いです。
――ただでさえ、かなり高額の給与なのに、週末に出勤するとさらに上回るのですか? すれは凄い。なぜ、そのような現象が起こるのでしょうか。
上野という土地の特色だと思います。上野は地方からのターミナル駅ですし、観光名所も多いので週末の方が人が集まる傾向にあるんですよ。そこに仕事帰りのサラリーマンも加わるので、曜日でいうと金曜日がうちの店では一番の稼ぎ時になります。
――面白い傾向ですね。お客様の年齢層もかなり幅広かったりしますか?
そうですね。よく来てくださるお客様は、20~50代とかなり年齢はバラバラです。ただ、共通点があるとすれば、皆さん「普通の女の子と遊びたい」という希望が強いんですよ。店名にも「素人」が入っているため、プロっぽい女の子を求めてくる方はほとんどいません。「ぎこちないくらいが丁度いい」というお客様もいるくらいです。
――だとすると、お店としても初心者さんやダブルワークの女性も大歓迎ということですね。
はい。なので出勤についても完全自由出勤のスタイルで、日数も時間もお好きなように決めてもらうようにしています。週1回でも構いませんし、時間のある時だけ出てもらう形でも全然OKです。
――在籍しているキャストさんは、専業の方以外だとどんな女性が多いのですか?
学生さんの割合が高いですね。OLさんもいますし、主婦の方も在籍中です。子どもがいらっしゃる方もいて、保育園の時間があって本当に短時間の出勤だったりするんですよ。そういった事情は最初に相談してくだされば、出来る限りこちらもバックアップできます。
定期的なヒアリングでキャストからの不安を解消
――お店の待機所はどの様になっていますか?
事務所で待機してもらう形です。個室などは無いのですが、1日の出勤人数は2~3人で、現在はほとんどが外待機なので、顔を合わせる機会は殆どないと思います。
――なるほど。キャストさん同士の人間関係の煩わしさは一切無さそうですね。
そこは間違いなく無いと言い切れます。スタッフも私ひとりですし、稼ぐことに専念できる環境ではないかと。ただ、私もここに入ったばかりではありますし、今後さらに働きやすいお店として改革していくことは考えています。
――それは興味ありますね。ぜひ教えてください!
最近問い合わせが増えてきた、地方からの出稼ぎの女性の受け入れ体制を整えていきたいんです。今でも歓迎はしているのですが、その間に泊まる寮であったり、交通費などの福利厚生などもしっかり手配できたらと思っているんです。
――確かに、その需要は確実にあると思います。ほかに、今後していきたいことってありますか?
していきたいというか、今後も続けたいことなのですが。キャストとは定期的な食事会などの場を設けたりして、話を聞くタイミングを増やすようにしています。そこから、働く上での心配事がヒアリングできたら、すぐに解消できるようアドバイスしています。特にお客様に対する対応の仕方なんかは、男の目線で答えられることも多いので。
――加藤さんなりのキャストさんへの心遣いを、どんどん形にしているのですね。
まだ半年足らずのスタッフ歴ですが、私が入店する前からいる女の子からは「もうずっと一緒に働いているように感じる」なんて言われています(笑)。逆に私からアドバイスを求めることもあるんですよ。うちで一番稼いでいる女の子に「どういう接客をしたら、そんなに人気が出るの?」とか。
――そのキャストさんの答え、参考までに聞かせてもらえますか?
彼女曰く「この仕事は自分を輝かせるための舞台だと思ってやっているから」。これには「なるほど!」と思いましたね。接客中はお客様にとって誰よりも魅力的な存在であろうとする、この意識の高さがあるならそりゃあ稼げますよ。それを聞いて以来、うちの女の子たちにはみんなその気持ちを持って、仕事をして欲しいと思うようになりました。
――仕事はお金が目的のものですが、それだけではない気持ちで挑んで欲しい、と。
はい。私自身、まだまだこの店をもっと大きく、もっと稼げる場所にしていきたいと思っています。そのためには、女の子たちと手を取り合って、時に離したりぶつかったりもしながら、良い環境をつくっていけたらと願っています。
- 取材・文=もちづき千代子(@kyan__tama)