プロフィール
新宿回春性感マッサージ倶楽部/スターグループ
上田
鹿児島県出身。魚の養殖業に携わっていたが、自身の可能性を追求すべく郷里を離れる。全国津々浦々、放浪しながら経験したさまざまな職種が人生の糧に。5年前にスターグループへ入社。そこに居るだけで場が和んでしまうような、誰からも愛されるキャラクターの持ち主。上京するまで知らなかった定食屋「やよい軒」のおいしさに感動。毎日でも食べたいくらい味噌かつ煮定食がお気に入り。
このインタビューのポイント!
- 閉店の5時まで電話が鳴り続ける人気店
- 確実にスキルアップが見込める環境で、エステ資格も取得
- キャストの悩みを解決するためにスタッフは存在する
『新宿回春マッサージ倶楽部』は、全国に50店舗以上を展開する「スターグループ」が運営している風俗エステ店。大手ならではのノウハウを集結させた丁寧な接客指導で、未経験からでも早い段階で活躍できるという。プロのエステシャンによるオイルマッサージ講習も好評で、風俗を卒業したあともセカンドキャリアに活かせると入店する女性も多い。
新宿・歌舞伎町に位置する同店は、客足が途絶えがちな深夜~早朝の時間帯も電話が鳴りやまない人気店。女性はキス・フ○ラ・受け身、さらに下脱ぎもなしというソフトサービスなので、体の負担が少なく、長く働きたい方にもおすすめできる。
今回お話を伺った店長の上田さんは、笑顔を絶やさない癒し系。声のトーンも穏やかで「女性が楽しく働くにはどうすればいいかを常に考えている」と語ってくれた。
卓越したマネージメント力を発揮し、お店の課題に正面から向き合い解決していく。そんな上田さんに繁盛店の人気の秘密を聞いた。
閉店の5時まで電話が鳴り続ける人気店
――上田さんのこれまでの経歴を教えてください。
もともとは、鹿児島で魚の養殖業に就いていたのですが、「このまま終わっていいのか」とふと思いまして、仕事を辞めて地元を離れたのが10年前のこと。さまざまな職業を経験しながら、福岡、大阪、名古屋、静岡と渡り歩いてきました。
――それでどのようにして風俗業と出合ったのでしょうか。
浜松にいた時に、風俗店がオープニングスタッフを募集していたんです。この業界は未経験でしたが、調べてみると全国に店舗があるスターグループのお店で、ホームページからしっかりしている印象を受けました。接客業は嫌いじゃなかったし、マネージメント業務にも興味がありましたが、直観的に「ここで働きたい」と思ったんです(笑)。
――なんだか運命的ですね。
そんなカッコいいもんじゃないですけど(笑)。これまでに工場勤めを経験したこともあって、毎日決められた時間、同じ作業は向いてないなと分かっていたので、変化のある仕事を求めていたのかもしれません。
――風俗スタッフは、勤務時間の面でもハードなイメージがありますが。
そうですね、時間も不規則ですから敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。でも、私にとっては、居心地がよくてやりがいを感じられる職場でした。「どうすればお客様に来てもらえるか」「女性が楽しく仕事をするにはどうするか」ということを考えるのが楽しかったんです。
――具体的に何か提案されたのですか?
お客様に来ていただくには、満足されるサービスを提供すること。それにはキャストさんが楽しく接客にあたることが近道と考え、まずはキャストさんに寄り添うことから始めました。話を聞いて、問題点を一つひとつ解決していきましたね。それが、マッサージ技術のことなら講習員の方にお願いしたり、プライベートな悩みならアドバイスを送ったり。
――変化はあったのでしょうか。
笑顔のキャストさんが増えて、待機所の雰囲気も明るくなりました。それに伴い、思っていたとおりリピートされるお客様が増えましたよ。
――それは素晴らしいですね。新宿店に異動されてきて他のお店との違いは感じますか?
1ヵ月前まで静岡で店長をしていたので、まだ来たばかりなんです。
それでも来てすぐに驚いたのは、お客様が絶え間なくご来店されることでした。これまで勤めたお店では、深夜0時を過ぎるとパタッと客足が遠のきましたが、ここは閉店の5時まで電話が鳴り止まないです。
毎日20時から24時がお客様の多いピーク時間ですが、その後もお客様がいらっしゃいますから、深夜勤務でも安定して稼げると思います。
――キャストさんがヒマで待機になってしまう時間はなさそうですね。
忙しくなる20時からは昼職終わりで出勤してくれるキャストさんも多いのですが、すぐに接客へ向っていただくことが多いですよ。
確実にスキルアップが見込める環境で、エステ資格も取得
――女性の仕事内容について教えてください。
回春エステは、お客様の体の疲れも性的な欲望も満たすものです。流れとしては、始めにオイルマッサージで全身をほぐした後、ローションを使って睾丸周辺を刺激し、その後ハンドフィニッシュまでという内容になります。当店のキャストさんはマッサージ技術が必要になりますね。
――マッサージは未経験でもすぐに習得できるものでしょうか?
お店の7割の女性が未経験で入店されていますから、そこは安心していただきたいですね。面接で接客の流れをDVDで見た後に、元キャストの講師が実際に施術しながら分かりやすく説明します。また、入店後は、プロのエステシャンによるオイルマッサージ講習と技術確認のための講習も用意しています。
――一般的なエステの職種に興味のある方も入店されると伺いましたが。
プロによるオイルマッサージ講習が無料なので、セカンドキャリアを見据えて入店される方もいらっしゃいますね。講習後に受けられる民間の認定資格は、エステ業界では認知度の高いものなので、将来的に活かせます。お金をかせぎながら資格も取れると人気があります。
――具体的にはどのようなカリキュラムなのでしょう。
定員4名で行う2時間の講習を月に8時間受けていただきます。一緒に学ぶキャスト同士でお互いにマッサージを施し合う内容なので、技術習得が早いようです。資格試験は講師の最終チェックをした後に進むので、100%の合格率です。
――回春エステといいつつも、オプションでハードなサービスを提供するお店もあるようですが、こちらは完全なソフトサービスでしょうか?
男性からはお触り禁止で、もちろん指入れもなし、フ〇ラもNGなので、女性に負担になるプレイは一切ありません。これらはオプションにもありません。
性病のリスクもなく、女性の体に負担のないサービスなので長い期間働けるのも回春エステのメリットだと思います。
――キャストさんの収入についても教えてください。
多い方だと月150万円ですね。うちは60分で8,000円〜16,000円になります。ホームページにも明記している平均日給3万円という数字は、ソフトサービスのエステの中では高い金額設定といえます。ヘルス店並みのお給料だと思いますよ。
――なぜ、そのような高待遇が可能なのでしょう。
お客様からいただく料金設定が高めということがあげられます。もちろんそれに見合うサービスを提供しているので、お客様もご納得の上、ご利用されていますよ。遊ぶお金のあるお客様なので、心にも余裕のある紳士ばかりです。キャストさんあってのお店ですから、しっかりと売上はお給料で還元させていただくのが当たり前だと考えています。
キャストの悩みを解決するためにスタッフは存在する
――キャストさんとはどんなふうに接していらっしゃいますか。
うちは集団待機でキャストさんとスタッフが同じフロアにいますから、コミュニケーションがとりやすく、雰囲気もアットホームです。いつも顔を合わせていると、元気がない時はすぐ分かりますので、声をかけて話を聞きますね。
――上田さんは話しやすいので、女性も安心して相談できると思います。
キャストさんの成長に必要なことは、まずはお客様との接客回数ですが、スタッフとの連携も不可欠だと考えています。分からないことが何なのか、ひとりで考えていても答えは出ません。ヒヤリングによって悩みを解決するのが、私たちスタッフの役割。どんどん頼ってほしいですね。
――悩みを聞いてもらうだけでも、心が軽くなりますものね。これまでのご経験からどんな女性がこのお仕事に向いているとお考えですか。
基本的なことですが、社会常識を持った方ですかね。挨拶ができる、遅刻をしないといったあたり前のことができればいいと思います。あとは、今まで見てきた人気キャストさんに共通するのは、みなさん容姿端麗といったビジュアルではなく、ホスピタリティの心をお持ちの方でした。
――特に回春エステは癒しが必要でしょうね。
そうなんです。性的サービス以上に癒しを求めていらっしゃる方が多いので、その気持ちに沿った接客が大切だと感じますね。例えば、疲れを癒すような言葉がけであったり、マッサージの力加減を常に確認したりといった、ちょっとした気遣いことがお客様には響くのです。
――そういったことが自然にできる女性ということですね。ほかにキャストさんに求めることはありますか?
求めるというより願いになりますが、この仕事に就く女性は、何かしらお金の事情がある方だと思います。でも、決してお金を追うだけになってほしくないんです。「自分の技術が向上した」「お客様に喜んでいただいた」といったときに湧き上がる幸せの感情を大事にしてほしいなと思っています。
――幸せ、喜びの感情って、絶対相乗効果を生みますしね。
最後になりますが、上田さんのこれからの目標をお聞かせください。
私は趣味が仕事のような男ですから、お店のこと以外考えることがないんです(笑)。そんな毎日の中で思うことは、キャストさんはもちろん、ほかのスタッフ、ドライバーさん、みんなが稼げる店にしたいです。とにかく、任されたこの店をさらなる繁盛店にすることが目標ですね。
- 取材・文=志賀真琴
- 撮影=伊藤メイ子