吉原歴18年の大ベテラン。豊富な経験と知識で現役嬢をサポート

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エンジェルシリカ/マトバ

プロフィール

マトバ

エンジェルシリカ/エンジェルグループ

マトバサービスマネージャー/50歳)

東京都出身。24歳で結婚して幸せに暮らしていたが、旦那様が経営していた会社が倒産して生活が一変。多額の借金を返済するために、吉原で働き始める。趣味は編み物。腹巻やネックウォーマーを寄付するボランティアをしているのだとか。すみだ水族館の年間パスポートを所持していて、仕事終わりに行くのが楽しみ。離婚し、息子さんも独立したため、現在は14歳の老犬と暮らしているそう。

このインタビューのポイント!

  • 前夫が経営していた会社が倒産。路頭に迷い、吉原へ
  • 稼ぐために必要なのは、細やかな「心遣い」
  • 女の子たちの心に寄り添ってあげたい

破格の価格設定で口コミでも話題のエンジェルグループ。その中でも特に人気なのがこちらの『エンジェルシリカ』だ。来店者数は月間3,000名を超え、リピート率も高い。そのワケは、リーズナブルな価格に惹かれて訪れたお客様の多くが、料金以上のサービスに満足されるからなんだとか。圧倒的な集客力と回転数で働く女性たちからの評判もよく、「稼げる店」として知られているという。即尺やマットプレイがないため、未経験女性の入店率が高いのも頷ける。

今回インタビューしたのは、同グループで働く女性スタッフ・マトバさん。吉原歴18年の大ベテランであり、元ナンバーワンソープ嬢でもある彼女は今、講習員として自身の経験と知識を惜しみなく若い世代に伝えている。いつでも、どんなときでも寄り添ってくれる彼女を慕うキャストは多く、相談のメールやLINEが後を絶たないのだとか。「吉原の母」と呼ぶべき存在が与える安心感が、現役ソープ嬢の心を優しく包み込んでいるのだろう。

前夫が経営していた会社が倒産。路頭に迷い、吉原へ

エンジェルシリカ

――48歳で現役を引退し、その後も裏方として吉原で働き続けていると伺いましたが、そもそも、吉原で働き始めたきっかけは何だったのでしょう?

結婚した相手の実家が会社を経営していたので、以前は裕福な暮らしをしていたんです。でも、離婚した夫が会社を継いだ途端、倒産してしまって。所有していた3軒の家や工場など、何もかも取られて、残ったのは数千万円の借金だけ。

前夫は苦労知らずのボンボンで、その苦境を乗り越える術(すべ)は持っていませんでした。借金の返済どころか、日々の生活のお金にすら困る状況に陥ってしまい、彼が私に「吉原に行って、稼いで来い」と言ったんです。

――えっ!前の旦那様から「吉原に行け」と言われたんですか?

そうです。もちろん、言われたからといって、私もそれをすんなり受け入れることはできませんでしたよ。稼げる仕事はないかと、いろいろ探しました。でも、数千万円の借金を返していけるほど高収入を得られる仕事なんて、そう簡単には見つかりません。あの時の私には、ほかに道はなかったんです。すべては、愛する息子のため。息子に借金を残すわけにはいきませんから、覚悟を決めて吉原に行きました。

――それはいつ頃の事でしょう?

32歳の時です。その日食べるものにも困る状況で、手元にあったお金は千円だけ。藁にもすがる思いで吉原のお店に行きました。何も分からず、いきなり高級店を訪ねてしまいましたが、採用されてホッとしたことを昨日のことのように覚えています。当時は今より風俗業界全体に勢いがあって、吉原も賑わっていたんですよ。

――実際に吉原で働き始めて、どうでしたか?

覚悟を決めたといっても、やっぱり働き始めた当初は嫌で嫌で仕方なかったですね。でも、稼げるようになると、仕事も楽しくなってきたんです。最初はゼロだった指名客が、ネットとフリー客をこなしていくうちに徐々に増えてきて。私のファンになって、何度も足を運んでくれるのが本当に嬉しかった。頑張れば頑張っただけお客様は戻ってくるし、確実にお金を手にできるんです。

――お金のために仕方なく働きつつも、ソープ嬢という仕事に”面白み“を見つけることができたんですね。

ソープ嬢という仕事は、世間一般ではあまりいい印象がないかもしれません。ただ、自分の身体ひとつでこんなに稼げる仕事は、ほかにないんです。最初に働いたお店のオーナーは、「吉原は金が降る町」だと言っていましたね。借金は3年で完済することができました。

――人気ナンバーワンとして活躍されていた期間も長かったそうですね。そんなマトバさんがお店のスタッフとして働くことになった経緯を教えてください。

ずっとヒモ状態だった前夫と離婚し、息子も独立。48歳という年齢もあり、「そろそろ上がります」とお店に伝えたところ、「裏方として働いてみないか」と声をかけていただいたんです。

今は、裏方に回って3年目。たまに受付やお客様のご案内をすることもありますが、メインの業務は講習員ですね。今はグループ内の店舗を掛け持ちして、多いときは1日12件、少なくても7~8件の講習を行っています。

稼ぐために必要なのは、細やかな「心遣い」

エンジェルシリカ

――講習員とは、どういったお仕事ですか?

入店した女の子たちが不安なく仕事ができるように、接客の流れやいろいろな技術を教える仕事です。昔は講習がなかったので、口頭で簡単な説明をされた後、ポーンと部屋に入れられてすぐに接客しなければならなかったんですよ。だから不安で辞めてしまう子が多くて。技術も身につかず、自信を持てない子や思うように稼げない子もたくさんいました。

――たしかに、講習がないと未経験者は不安だと思います。

今うちの店では私が接客時の心得やいろんな技術をしっかり教えて、デビューしたらすぐにフォローするようにしていますので、安心して仕事を始めることができると思います。入店した女の子はみんな私の教え子。経験者やレベルアップを図りたい子にも、時間をとって講習しています。私は吉原歴18年のベテランですからね。女の子たちが不安や迷いなく働けるように、教えられることはすべて教えたいと思っているんですよ。

――マトバさんが現役時代に大切にしていたことをひとつ、教えていただけますか?

私は常に、「損して得取れ」を意識して接客していました。見た目や年齢も大事ですけど、風俗嬢にとって一番大事なのは「心遣い」。私はいつも、お客様のお帰りの際にちょっとしたものをお渡しするようにしていました。

用意するものは何でもいいんです。たとえば、夏は冷たいドリンク、冬はホッカイロ。独身の方にはホッカイロを服に貼って差し上げて、家庭のある方にはそのままポケットに……というように、お客様のためを思って、どれだけ気を遣えるかが重要なんです。

――なるほど。一時的には少し出費があっても、お客様が戻ってくれば、最終的に大きな得になるということですね。

細やかな心遣いを忘れずにいれば、太いお客様ができてくるんですよ。私はデビューしたのが32歳。若さのない私が何もしなかったらお客様は戻ってきませんからね。「心遣い」の重要性については、今現役で働いている女の子たちにも伝えています。

――こちらのお店に在籍している女性は、未経験者と経験者、どちらが多いのでしょう?

約150名が在籍していて、8割が未経験で入店しています。うちの店は吉原では珍しい「マットプレイがないお店」なので、マットがないから選んだという女の子は多いですね。経験者の中にも、マットに苦手意識を持っている子やローションが肌に合わない子はいますから、そういう子がほかのお店から移ってくるケースもあります。

女の子たちの心に寄り添ってあげたい

エンジェルシリカ

――マットプレイがないのは、未経験者にとって働きやすいですね。ほかにも、こちらのお店で働くメリットはありますか?

『エンジェルシリカ』は、エンジェルグループの中でも集客力が一番。周辺の競合店に比べても引けを取りません。月間3,000名以上のお客様が来店し、常にすべての部屋が稼動している状態なんです。圧倒的な集客力、リピート率の高さが、うちの店の特徴。お茶を引くことはありませんので、女の子にとっては稼げる環境だと思います。

――先ほど少し受け付けを拝見しましたが、ひっきりなしにお客様が来店されている印象を受けました。

50分や60分といった短い時間のコースも人気があるので、3時間しか出勤できない場合でも、3本接客することが可能なんです。高級店では、そうはいきません。うちの店では、「時間が空いたから1時間だけ働きたい」という子も歓迎していますし、短時間出勤の子もしっかり稼ぐことができますよ。

――どんな女性に応募して欲しいですか?採用基準などあれば、教えてください。

年齢は、若い子から40・50代までOK。外見より内面重視で採用しています。うちの店に在籍している子は、年齢も見た目も様々。中にはリストカットの痕やタトゥーが入っている子もいますので、「自分は無理だ」と諦める前にまずは相談してください。どんな事情があるにせよ、稼ぎたいと思っているなら、一度面接に来て欲しいです。「未経験で不安……」という子も、私がフォローしますので心配は要りませんよ。

――キャストさんの待機所や面接に使用するお部屋の壁に、マトバさんの電話番号とメアド、LINEのIDが張り紙されていますね。困ったり、悩んだりしたら、連絡していいんでしょうか?

もちろんです。24時間対応していますので、いつでも気軽に連絡してください。実際に、メールやLINEはよく来ますよ。悩み相談やテクニックの話など、内容はいろいろですけど、私もなるべくすぐに返信するようにしています。

――働く女性たちにとって、心強い存在ですね。なんだか、お母さんみたいです。

ただ、おせっかいなだけですよ(笑)。吉原には切羽詰ってくる子が多いですし、相談できる人が誰もいないという子も多いんです。だから、私がそういう子たちの心に寄り添い、支えてあげられる存在になれればいいですね。

――いつ頃まで、この仕事を続けようと思っていますか?

体力が続く限り、ですね(笑)。教え子が稼げるようになっていくのが、自分のこと以上に嬉しいんです。そのためにも、私が女の子たちの声を吸い上げて会社に伝え、現場をより良い環境にしていきたい。吉原は男性スタッフばかりで、私のような女性スタッフはいませんから。これから入店してくる子たちにも、私がいることで安心して働けると思ってもらえるよう、まだまだ頑張りますよ。

エンジェルシリカ
  • 取材・文=松尾さと
  • 撮影=伊藤メイ子

吉原 ソープのお店

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