プロフィール
高橋俊成
神奈川県出身。高校卒業後、本格的にバンド活動に打ち込むため、都内に拠点を移すが現実は厳しく、夢をあきらめ飲食業界に就職。しかし、数年後、店が閉店になってしまう。その後は、習得した接客スキルを活かし大きく稼ぎたいと20代半ばで風俗業界へ。以前の店では、成果を出し収入が大きくアップしたことで、自分を見失い「天国から地獄」へ。さまざまな経験から、この業界の難しさややりがいに魅了され、将来は自分の店を持つのが夢。趣味はゲーム(ニンテンドースイッチ)と、アニメ。最近は深夜放送中の「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」にハマっているそう。
このインタビューのポイント!
- 創業20年、池袋を中心に発展を続ける「しろうと娘グループ」
- キャストの声が直接社長に届くシステムで、より働きやすい環境を!
- 過去の失敗、経験が糧に。この業界で成功することが夢
大金を手にして人格が変わってしまった過去
――高橋さんは身長が高いのですね。何かスポーツをされていたのですか?
190cmあるんです。昔に比べて10kgも太っちゃいました(笑)。スポーツは全くしてなくて、若い頃はバンドひとすじ!ライブ活動に専念するために上京したんですよ。
――そうなんですか。いつこの業界へ?
バンドをやりながら働ける仕事って限られるんですよね。最初は飲食店に勤めました。その店は福岡が都内に出店した「もつ鍋専門店」だったのですが、当時狂牛病が流行したんです。その煽りで店は都内から撤退。でも、そこの店長が本当に素晴らしい方だったこともあり、接客が大好きになって。次に働くのも接客業がいいなと思い、高収入の風俗業界で仕事を探しました。
――そこまで思えるほど、何があったのですか?
面接に行ったときに、店のもつ鍋が出てきたんです。「これ食べてみろ」って。それがすごく美味しかったんですね。で「どうだ?」、「美味しいです」のやりとり。最後に美味しい理由を聞かれ、実際、たくさんあったので何が良かったかを素直に答えていたら「それならお客さんに自信をもっておススメができるな。よし採用だ」って(笑)。
――なるほど~!面白い面接ですね。
そんな面接初めてだったし、心からの言葉って大事なんだなぁ、と。それ以来、自分も思いをもって、丁寧に接客をしていきたいと思ったんです。
――素晴らしい経験をしましたね。そのあと初めて飛び込んだ風俗店はどのような基準で選んだのでしょう?
いろいろ調べて、最初は有名なグループ会社を選びました。自分にとって分からないことばかりでしたが、全て噛み砕いて伝えていただいたし、成功はタイミングであること、そして「人は自分ひとりの力では成功しない」ということもさんざん教えてもらっていたんです。なのに……失敗してしまいました。
――どういうことですか?
一言でいうと、有頂天になってしまったんです。もちろん仕事で結果を出すために必死で頑張りました。月収が100万も超えてくると、人格が変わるというか。毎日部下や店の女の子を連れて豪遊。酒浸り。そして翌日は遅刻。そんなことを続けていたら、さすがに周りのスタッフから苦情が入りました。
――それはそうですよね。店はチームで成り立っていますから。
会長から呼び出されたのですが、怒鳴られることなく、いつものように丁寧に指導、というか、むしろ「もう一度、イチからやりなおせるか」とあたたかい言葉をかけてもらったんです。でも、自分はどこでも結果を出せると思っていたので「いいです。辞めます」と。本当に調子に乗っていたんですよ。最低ですよね。
――「自分ひとりの力では成功しない」と何度も教えてもらっていたのに、お金を手にして価値観が変わってしまったのでしょうか。
宝くじと同じでしょうね。高卒、20代の給料なんて、いって30万がいいとこじゃないですか。急に大金を手にして、周りが見えなくなって。お世話になったのに恩を仇で返した形になってしまいました。
元キャストに言われた一言に再起を誓う
――半ば捨て台詞のような形で去ってしまったのですね。そのあとは?
そんな自分にも嫌になったことと、がむしゃらに結果を出すために突っ走ってきて、疲れてしまったんです。燃え尽き症候群というやつでしょうか。しばらく家で引きこもり状態で。
――働かずに?
アルバイト程度のことはしましたけど、続かずで。貯金はかなりあったので、働く意欲も湧かず。なぜお世話になった人に、あんな態度をとってしまったのか。なぜ、真面目に仕事に取り組めなかったのか。自暴自棄になっていましたね(苦笑)
――何がきっかけで再起できたのでしょう?
以前の店で、親しかったキャストの女の子の一言です。あ、親しいといっても、仕事上でのことですよ。家庭環境も複雑で、借金を背負って入店した女の子。店ではいろいろな相談を受けていました。その子が久々に連絡をくれたんですよ。今の僕の状況を知って掛けてくれた言葉は「あの時は自分が悪かったと反省すればいいけど、頑張って結果を出したことも確か。そこは自信を持ってほしい」、でした。
――そうですね。給料が驚くほど上がったのも、きちんと結果を出して会社に認められたわけですからね。今まで助けていた女の子に助けられた感じ。
彼女の言葉で一気に目が覚めました。そして、頑張ればきちんと認めてもらえる「実力主義の風俗業界」へ戻る決心がついたんです。一度また別の店で働いたのですが、自分はいずれ独立の夢があったので、現実的に夢が早く掴めそうな会社で働こうと「しろうと娘グループ」に転職しました。
――独立の夢。ここなら早そうだと思ったのですか?
前の店はグループ内でトラブルがあって、発展が難しそうだと感じたんです。ここは出来たばかりのベンチャーでもないのに、着実に新店をオープンさせているんです。会社のホームページでも、独立についても積極的であることがわかりました。
――安定と発展。それで入社を決めたのですね。
はい。入社して今、1年4か月ほど経ちました。入社して、システムやオペレーションもしっかりしているし、さすがだな、と思うことが多いです。まずは自分に甘えることなく、過去の自分におごることなく、目の前の仕事に集中して取り組んでいます。
お客様は初々しさを求めて。指入れNGでも大丈夫
――ではお店の話を教えてください。「しろうと娘」という店名ですが、実際業界未経験の子が多いのですか?
未経験の子は多いですね。経験者であっても、テクニック売りの店ではないので、本当に普通の子。年齢は18歳から20代の前半です。男性経験がない子も入店しています。
――男性経験がない子が面接に来たら、どんな話をするのですか?
プレイ内容を全部説明して、どこまでできるのかを確認します。やはり最初は指入れすら怖いだろうし、ましてそれで嫌な思いをすると続かないので、不安がある子は「指入れNG」にします。でも今の時代は、性にオープンな子が多いですよね。エッチなことが好きだとか、プライベートでバイブ持ってるとか。普通に面接で話してくれますよ(笑)
――NGプレイがあっても、許容してもらえるんですね。
お客様は素人の恥じらいや、初々しさを求めて来る方ばかりです。指入れNGであっても、それが逆に、素人ならではの魅力だったりしますから。
――他のお店と比較して、女の子にとって働きやすいのはどんなところだと思います?
完全自由出勤制で遅刻や欠勤のペナルティもないこと。写メ日記などの強制もありません。もちろん、日記はこまめにあげたほうがお客さんの目には留まりますけど、ゆるく働きたい子もいますからね。あと店長には悩みを相談しにくいといった場合は、直接社長に連絡することもできるんです。
――社長に?大手グループなのに、全部対応していたら社長も大変じゃないですか?
社長自身、直接相談が来ることに対して、それを苦とは思わないようです。 とはいえ、店長をはじめ、スタッフは、日頃の対応や言葉遣いもしっかりしていますから、ほとんど社長に相談が行くことはなさそうですよ。あとは、女の子の担当というか、相談などを受けるのは、基本的に役職者のみというルールになっています。あまり人と話したくないという女の子にとっては、気が楽だと思いますね。
――あぁ、わかります。スタッフさんがキャストさんに必要以上に絡む感じ(笑)
挨拶などはもちろんしますよ。でも相談をした時のアドバイスなんかも、いろんな人が、いろんな意見を言い始めると、女の子も混乱してしまいます。だからシンプルに!
――それはいいですね。では最後に風俗入りを迷っている女の子に、メッセージをお願いします!
グループの会員数は2万人。集客力は十分ありますので、素人らしさと丁寧な接客、愛嬌があれば稼げる店です。学生さんも多く、ライトな感じで働けますのでぜひ初めての方も、気軽にお問い合わせください。
編集後記
身長190センチ!本格的にバンドでメジャーデビューを目指していた20代前半は、今より10キロ以上痩せていたそう。端正な顔立ち、目ヂカラも強いため、少々ふっくらした今のほうが「とっつきやすい」かもしれませんね(笑)。風俗業界には、もう10年以上かかわっており、いずれは独立をしたいのだとか。そんな高橋さんが、他店を経験し、転職先でしろうと娘を選んだ理由は「将来性」。大手グループの中でも、コンスタントに新店をオープンしている実績に惹かれたそう。ここは、店名のとおり、素人らしさを求めるお客様ばかり。女の子にとっても、プレイ内容を選べ、いい意味でのゆるさがあるため、未経験の子にもおすすめです。
- 取材・文=みやねぇ(@mikke_story_myn)